子育て情報『赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】』

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】

2018年3月30日 07:00
 

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赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


赤ちゃんが熱を出したとき、小児科でよく坐薬の解熱剤が処方されます。ただ、飲み薬に比べると、坐薬はどうやったらうまく入れられるのか、どんなタイミングで使ったらいいのか迷ったりとまどったりして、ハードルが高く感じられるママも多いでしょう。坐薬が処方されたとき、あわてず効果的に使えるように、入れ方のコツやタイミングを知っておくと安心です。

坐薬とは?

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


坐薬とは、肛門に挿入して使うタイプの薬です。口から薬が飲めなかったり、飲んでも吐いてしまったりする場合に、確実に体に入れることができるので、赤ちゃんにもよく処方されます。

坐薬にはどんな効果があるの?

赤ちゃんに処方される坐薬は、解熱剤やけいれん止めなど

坐薬は薬の成分が直腸から直接吸収されるため、シロップや粉薬などの経口薬よりも効き目が早くあらわれるのが特徴です。赤ちゃんにもっともよく処方される坐薬は、熱を下げる解熱剤でしょう。そのほか、吐き気がひどく飲んだり食べたりできないときには吐き気止め、熱性けいれんを起こして受診したときにはけいれん止めの坐薬などが処方されることがあります。

赤ちゃんによく処方される坐薬

赤ちゃんが病気のときに処方される坐薬には、以下のようなものがあります。

●解熱鎮痛薬

アルピニー
効き目のおだやかな、坐薬タイプの解熱鎮痛剤。赤ちゃんや幼児にもよく処方されます。成分は次に紹介するアンヒバと同じで、1日1回の使用が原則です。

アンヒバ
おだやかな効き目で、安全な解熱鎮痛剤なので、赤ちゃんでも安心して使えます。アルピにーと同様、坐薬タイプのみで、使用は原則1日1回。

●抗けいれん薬

ダイアップ
脳の神経を落ち着かせ、けいれんを抑える薬。中枢神経に作用するので、眠気やふらつきが出たり、まれに興奮状態になったりすることもあります。

解熱剤の坐薬は、医師の指示に従って使うのが原則です

赤ちゃんに一番よく処方されるのは、解熱剤の坐薬です。解熱剤は、高熱のとき一時的に熱を下げる働きがありますが、病気そのものを治すわけではありません。つらい症状をやわらげて、病気と闘いやすくするものだと考えるといいでしょう。

熱は、ウイルスに対する体の防御反応のひとつなので、無理して下げる必要はないのです。解熱剤で熱を下げても、病気の勢いが強ければ効き目が切れたときにまた上がることもあり、そうなると赤ちゃんの体にも負担になります。熱の高さに限らず、赤ちゃんの機嫌がよく水分も十分にとれているなら解熱剤は使う必要はありません。処方されたときは、使い方を医師に確認し、指示を守って使うことが大切です。

赤ちゃんに坐薬を使うのはどんなタイミング?

解熱剤の坐薬を使う目安は、熱が38.5度以上で元気がないとき

赤ちゃんが熱を出したとき、心配な発熱かどうかは、熱の高さよりも赤ちゃんの全身状態で判断します。熱があっても比較的機嫌がよく、多少食欲が落ちても水分を十分にとれているようなら、あわてて解熱剤を使わなくてもいいでしょう。

ただし、赤ちゃんの全身状態が以下のようなときには、解熱剤で一時的に熱を下げて楽にしてあげましょう。解熱剤の使用ですぐ平熱になるわけではありませんが、体温が1度でも下がり、症状が少しでもやわらげば、回復も早くなります。

・38.5度以上の熱があるうえに、元気がなくグッタリしている
・熱のために機嫌が悪く、十分に水分が飲めていない
・熱のために、苦しそうでよく眠れない

解熱剤は、熱が上がりきってから使うのがポイント

赤ちゃんが熱を出したのに気づくと、すぐにでも解熱剤を使って楽にしてあげたいと思いますね。でも、解熱剤の坐薬を入れるタイミングが熱の上がっている途中だと、なかなか下がりにくいですし、いったんは熱が下がったとしても、坐薬の効き目が切れたときに再び熱が上がってしまうかもしれません。

熱が上がっている途中なのか上がりきったか状態なのかを知るには、赤ちゃんの様子を見たり、手足を触ってみたりするとわかります。

・熱が上がりかけているとき
顔色が青白く手足が冷たくて、ゾクゾクするために震えることも。

・熱が上がりきったとき
顔が赤くなり、手足や体が熱くなってフーフーと息をしている。

解熱剤を一度使ったあとで再び熱が上がってしまったとき、2回目の使用はどれくらいの間隔をあければいいのか、病気の種類や症状、坐薬の種類などによって変わってきます。処方されたら、解熱剤を使う間隔や、1日何回まで使っていいかなど、必ず医師に確かめておきましょう。

赤ちゃんの坐薬の入れ方やコツは?

坐薬は赤ちゃんの肛門から挿入するため、使い慣れないとこわかったり、うまく入れられなかったりすることがあります。使うときは、次のような準備と手順で使いましょう。

坐薬を入れる前の準備

1. 回数、量を確認する
坐薬を使用する前には、薬の袋や容器に書いてあることを、見直して。間違い防止のため、使うタイミング、回数、1回量を、毎回必ずチェックしてから使いましょう。

2. 手は必ず洗って清潔に

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


坐薬は手で扱うため、扱う前には必ず手を洗いましょう。薬の使用後も、忘れずに手洗いをしておきます。

坐薬の入れ方

1. 必要量に応じてカット

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


「半分量」など指定された場合は、カッターなどで斜めにカットします。清潔な手で包装フィルムから出し、アルミホイルの上で切りましょう。

冷蔵庫から出したての場合は、しばらくたってからのほうが砕けず、切りやすい状態になります。

2. 先に丸みをつけて挿入

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


入れる前に先端のとがった部分を手であたためて、丸みをつけます。入れるときは、「一気に素早く」がポイントです。ベビーオイルなどつけると、すべりがよくなり入れやすくなります。

3. とがったほうから、肛門に入れて押し込む
片手で赤ちゃんの両足を持ち上げ、もう一方の手で坐薬を肛門に差し込み、一気に押し込みます。しっかり入れないと押し戻されてくるので、奥までしっかり入れましょう。

4. 肛門をしばらく押さえる

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


坐薬を入れたら、親指でしばらく押さえておきます。このとき、指で薬を押し込むようにすると、すぐに出てしまうのを防げます。

※ココに注意!

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


下痢をしているときは、坐薬を入れた刺激でうんちが出てしまうことがよくあります。ティッシュを肛門にあててから、30秒くらい押さえておきましょう。

赤ちゃんの坐薬を使う時の注意点は?

坐薬の保管は冷蔵庫で

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


解熱剤の坐薬は常温だとやわらかくなりやすいので、冷蔵庫に入れるのが基本です。薬の種類や処方された時期がいつでもわかるよう、処方されたときの袋に入れたまま密封袋に入れて、冷蔵庫で保管しましょう。未開封・密封状態であれば、保存期間は約1年です。

泣いたり興奮しているときは避けましょう

赤ちゃんの坐薬の入れ方や簡単に入れるコツ、注意点は?【プロセス写真つきで紹介】


赤ちゃんが泣いていたり、はしゃいで興奮していたりするようなときは、坐薬を入れるのはしばらく待ちましょう。動いたり力んだりして、出てしまいやすいので、落ち着くまで待ってから使います。

坐薬が出てしまったときは?

坐薬を入れて10分以内で出てしまったときは、すぐにもう一度入れ直しましょう。10分以上たってから出た場合は、少し様子を見ます。迷ったときは、かかりつけの病院に電話して指示をあおいでください。

坐薬が苦手なときはどうする?

赤ちゃんが坐薬を嫌がって暴れる、入れることがこわくてママが坐薬を入れられない、などのときは、小児科で相談しましょう。どうしても解熱剤が必要なときは、飲み薬の解熱剤を処方してもらう方法もあります。坐薬のほうが飲み薬より早く効果があらわれますが、効き目は坐薬も飲み薬も同じです。

うちの子の坐薬体験談

赤ちゃんたちは、どんな病気のときに坐薬をどのように使ったのでしょうか。ママたちに聞いてみました。

ヘルパンギーナ

生後9ケ月のとき

「7月の暑い時期、ヘルパンギーナにかかり39度の高熱が出て下痢も始まり、飲めない・食べられないという状態が丸1日続きました。解熱剤の坐薬を使ったところ、下痢のためすぐ出てしまったのです。坐薬を処方されたとき、すぐに出てしまった場合は再度入れ直し、ティッシュで肛門をしばらく押さえておくように、と言われていたので、その通り入れ直しました。
熱は翌朝には一度下がりましたが、夕方になるとまた39度に上がったので、2回目の坐薬を使用。それでやっと熱が下がり、その後はよくなっていきました」

突発性発疹と熱性けいれん

生後1歳のとき

「朝起きると娘の体が熱く、熱を測ると38度でした。機嫌は良く食欲もあったので様子を見ていたところ、徐々に上がってその夜には40度になり、夜間救急へ。突発性発疹ではないかと言われて帰宅しました。
2日目も39度台の熱が続き、食欲もなくなって一日中ぐずりっぱなし。夜になっても高熱が続いていたので、再度、夜間救急へ行こうとしていた矢先に、いきなりけいれんを起こしたのです。救急車を呼んで病院へ行くと、高熱で熱性けいれんを起こしたとのことで、けいれん止めの坐薬を入れてもらうと落ち着きました。でも、薬が強かったせいか今度はなかなか目覚めず、とにかく心配でした。
3日目から熱が下がり始め、4日目には平熱に。同時に発疹が出て、突発性発疹と診断されたころにはすっかり元気になっていました。ただ、一度熱性けいれんを起こしたので、熱を出したときにまた起こす可能性があるとのこと。そのときに処方されたけいれん止めの坐薬が、冷蔵庫に入っています」

咽頭結膜熱(プール熱)

生後1歳2ケ月のとき

「せきが数日続いていたある夜、娘の機嫌が悪いと思って熱を測ると38度ありました。翌朝小児科へ連れて行くと、のどが真っ赤なので「咽頭結膜熱」と診断され、まだまだ熱は上がるだろうと言われドキドキ。
先生の言った通り、2日目から4日目にかけては熱が40度になってしまい、不機嫌で食欲もダウン。解熱剤は、「6時間以上あければ1日3回まで使っていい」と小児科で言われたのですが、なんだかこわくて1日1回までにしました。でも、解熱剤を使うと熱はいったん下がるのですが、しばらくするとまた上がる、の繰り返し。
やっと熱が下がって落ち着いたのは、発熱から5日目でした。娘は高熱が続いて苦しそうだったので、小児科に相談しながら、もう少し解熱剤を使って楽にしてあげればよかったのかな、と思っています」

おたふくかぜ

2歳3ケ月のとき

「1日目から4 日目まで、熱はずっと38度でしたが、2日目から顔がはれてくると痛がるようになり、不機嫌に。5日目の夜に熱が急に39度まで上がったので、解熱剤の坐薬を入れました。坐薬は初めてだったので、嫌がる息子の足をパパに持っていてもらい、こわごわ入れてしばらく指で押さえていました。翌朝になると、解熱剤が効いたのか熱は37.2度に下がり、機嫌もよくなり食欲も出てきたのでひと安心。それ以後は熱も上がることはありませんでしたが、万一のときのため、今でも余った坐薬は冷蔵庫にとってあります」

一部画像出典:『はじめてママ&パパの育児』(主婦の友社 刊)

文/村田弥生

監修

澤田雅子先生

澤田こどもクリニック院長

1991年東京大学医学部小児科入局。国立小児病院新生児科、愛育病院小児科、東大病院小児科アレルギー外来などを経て、2003年に澤田こどもクリニックを開業。明るく親しみやすい人柄と、わかりやすい説明が評判のママ先生です。

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