子育て情報『同性カップルでもなれる!? 知っておきたい“里親制度”の特徴と申請方法』

2017年4月26日 20:00

同性カップルでもなれる!? 知っておきたい“里親制度”の特徴と申請方法

同性カップルでもなれる!? 知っておきたい“里親制度”の特徴と申請方法

アディーレ法律事務所弁護士の正木裕美です。

先日、大阪市が男性のカップルを里親に認定したというニュースが取り上げられました。

同性カップルに対する考え方は自治体によってさまざまなようですが、里親認定は国内では初。そもそも、「里親」とはどういう制度なのでしょうか?

●里親制度ってどんなもの?

『児童福祉法』に基づく里親制度は、死別、虐待、非行、障がい等何らかの事情により、家庭での養育が困難又は受けられなくなった子ども(要保護児童)等(要保護児童)を、自治体から認定を受けた里親が養育する制度です。

簡単に要約すると、「家庭での養育が困難になった子どもに対して、あたたかい愛情と正しい知識を持った家庭環境を保障することによって、健全な育成を図ることを目的とする制度」だとされています。

期間も短期から長期にわたるものまでさまざまですが、通常は18歳になるまでの制度で、名字や戸籍も変更されません 。

●里親には種類があるの?

『児童福祉法』の里親には、「養育里親」「専門里親」「養子縁組を前提とした里親」「親族里親」の4つがあります。

養育里親は、保護者のいない児童・保護者に監護させることが不適切と認められる児童(要保護児童)を養育するものです。


養育期間に制限はありませんが、原則として18歳に達するまでとされ、同時に養育する児童は最大4人とされています。

専門里親は、被虐待児童、非行傾向のある児童、障がいのある児童といった特に支援が必要な要保護児童を養育するものです。

原則として養育期間は2年以内、必要に応じて更新するとされています。

養子縁組里親は、養育だけでなく、将来的に養子縁組によって養親となることまで希望する場合で、基本的な制度は養育里親と同じです。

親族里親は、要保護児童の三親等以内の親族が養育するものです。

他には、週末や年末年始等の間、児童養護施設入所中の児童を一時的に預かる週末里親・季節里親、トライアル里親事業、愛知県の「家庭体験ボランティア」など、制度を設けている自治体もあります。

●里親は誰でもなれるの?

児童福祉法では、里親ごとに要件が定められています 。例えば、養育里親になるには、次の(1)~(4)を満たしていなければいけません。
(1)要保護児童の養育についての理解、熱意、児童への豊かな愛情を有していること
(2)経済的に困窮していないこと
(3)

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