こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
「告白」。それは、幸せや喜びといったプラスイメージたっぷりの言葉だったはず。ところが、この告白にグレーやブラックのマイナスイメージをもたらした新語があります。それが告白ハラスメント、略して「告ハラ」です。
「告ハラ」が、言葉として世間に認知されたのは近年ですが、実はまだ名前を持たない以前から、それは横行していました。
今回は、10代から30代までの男女3人に「告ハラ」体験について語ってもらいました。
●1.クラスでオープン告白してきた同級生
友人の長女Aさん(17歳)は、まだ記憶に新しい中学生時代の苦い思い出としての「告ハラ」体験を語ってくれました。
「G君て、けっこうクラスでも人気者の男子で、よく話したりグループで遊びに行ったりして仲良しだったの。でも、友だち。それなのに、朝のホームルームの前、みんないるところで告白してきたんだよ」
目を大きく開いてその時の驚きを表現するAさんは、明るく男女の区別なく友だちになれるタイプ。
そこを勘違いしたらしいのがG君。
「『A、俺たち付き合おう』って。周りがすごく盛り上がっちゃって、『ごめんなさい』を言える雰囲気じゃなくなっちゃったの」とのこと。
「その時、好きな人もいなかったからよかったけど…、別れ話するまでに1学期いっぱいかかったよ。その後も気まずいしさ。
クラスの子たちからいろいろ言われるし。散々だった」
と話してくれました。
シンプルかつ典型的な「告ハラ」パターン ですが、相手の気持ちや都合を考えない押し付け告白は、中学生にもあるようです。
●2.見合い相手がストーカーに!?
知人が紹介してくれたOさん(29才)は、商社に勤める将来有望な男性。
学歴も身長も高いいわゆる3高青年で、私の個人的な視点から見ても「モテるんだろうな~」という雰囲気を醸し出しています。
でも実際に話してみるとそのイメージは「あれ? シャイ?」と変わりました。
仕事を離れたプライベートでは押しが弱く、男女交際には奥手だというOさんは、親のすすめもありお見合いを何度か経験しています。
そして、その中の一人による「告ハラ」に、今現在も頭を悩ませているそうです。
「僕は家庭に入ってくれる人希望なんですけど、その彼女は医師で、一生働いていくって話だったんです。だから、食事の席で『私たち、上手くいきそうですね』と言われたものの、条件が合わないってことで仲人を通してやんわりとお断りしました。