子どもにいくらあげようかな?お小遣い制度に悩むママ必見!
主人公の少年は、お手伝いの対価として母親に請求書を出します。請求額通りにお小遣いをもらえて喜んでいたところ、少年も母親から、日頃の家事などについての請求書を出されます。しかし記載されていた金額はゼロ円。少年は母親の無償の愛情に感謝し、涙する……という話です。
しかし、私は思うのです。「これでは、家事は母親が無償でやる ものみたいに学んでしまう危険があるのでは?」と。
家事は立派な仕事です。家事代行など、報酬を得る道もあります。
“無料で誰かがやってくれるのが当たり前” ではない と思うのです。
それに重要な仕事と認識してもらうため“対価をつける”のは、わかりやすい方法だとも考えました。
とは言え、「お金をもらえなくても、自分の家の仕事は、メンバーとして自分も行う」という当事者意識を育むことも大切です。
そこで我が家では、「お金はもらえないけどやるお手伝い」 と 「お金をもらえるお手伝い」 との両方 を作ることにしました。
お手伝いは無償でやるべきか、有償でもいいのか。
これもまた悩ましいポイントですが、「両方のコースを用意しておく」で解決できることと思いました。
値段は、子どものモチベーションを考えて設定
問題は、 お小遣い=報酬の値段設定 でした。
高額すぎてもよくないですが、子どもがお手伝い=仕事をする達成感を味わえないようでもダメです。
我が家では、「平日は20円、土日は休日割増で50円。毎日やると1週間で200円 」に設定しました。
“休日は割増で給与や報酬が発生するのが当然”。そんな労働者の権利感覚を身につけて欲しい、という狙いもあっての金額です。
うちの子にはいま、お気に入りのおやつとゲームがあります。おやつは1つ87円。ゲームは1回100円です。つまり“仕事”を毎日すれば、子どもは毎週、お楽しみのお菓子1つとゲーム1回を楽しめ、わずかに貯金もできる計算です。
これなら、子どもの“仕事”へのモチベーション も保てます。
また私たち夫婦の感覚では、これ以上の金額では「幼稚園児にしては少し高額すぎる」と感じられます。最初は、週に200円でも高いのではと思いました。
しかし、これらの成果物をただ買い与えてしまうよりは、お小遣いとして自分でコントロールできるように した方が、教育的意義もあると考え直しました。
子どものお小遣いの値段は、ご家庭の懐事情や、お子さんの興味・関心によっても変わってくると思います。