と真剣に話します。
最初はわからずにヘラヘラした様子の息子。
息子は再びお父さんの顔をパチンと叩くので、そのたびに手を握って言い聞かせていました。
…すると息子はお父さんとお母さんの顔を交互に見て、だんだんと表情が険しくなります。
どうやら状況を把握したようにシュンと落ち込み始めたのでした。
泣きそうになる息子の顔は見ていて辛かったのですが、私も必死にその気持ちをこらえて演じ続けます。
「叱ったあとが大切」
叱られたあと、その空気に耐えられなくなった息子は泣いてしまいました。
私たちの気持ちが届いたことに安心しつつも、息子の心境を思うと胸が痛くなりました。
そして「私たちは決して君を泣かせるために言ったんじゃないよ」と言いながらぎゅっと抱きしめてあげました。
お父さんが叱った時はとくに、もう一方のお母さんがフォローします。
叱った人が悪役になるのではなく、「お父さんは君のために大切なことを教えたんだよ」ということを何度も伝えました。
これはあえて口にすることで「夫に向けての感謝の気持ち」を伝えるためでもあります。
気がつくと3人でギュッとしていました。
子どもを育ててるつもりが親が育てられてると実感させられる瞬間です。
これが正しいのか、正直わかりません。
躾はどうすべきなのかは今も悩み続けています。
でも”楽しい”を共有するだけが優しさではないですよね。
きっと本当の優しさは「相手の痛みがわかる子」になるよう導いてあげることじゃないかなと思っています!
●ライター/ねここあんな