コラーゲンより重要? 「ビオチン不足」による皮膚疾患と対処法
『全国鶏卵消費促進協議会』という団体でも、1日2個の卵摂取を奨励しています。
1日当たりの総カロリーなどを考慮しても、健康な人であれば1日3個までが上限といわれていますので、参考にしてみてくださいね。
また、強い精神的ストレスを受け続ける状態も、ビオチン不足の引き金になります。腸は胃と同様、ストレスによる機能低下を起こしやすい器官 です。
慢性的なストレスや便秘で腸内環境が悪化するとビオチンの生成が滞り、ちょうど今のご相談者様のような「ストレスで老けたような気がする」という状態になりやすいのです。
ストレスを溜め込まないこと、腸内環境を維持するために善玉菌を活性化させ、悪玉菌の発生を抑える心がけが必要です。
加えて、あまりに長期間にわたって抗生物質を服用することによりビオチン欠乏症になるケースもあります。
抗生物質を服用しなければならない際は、特に体調の変化に気を配り、主治医に相談しながら服用しましょう。
●こんなにある!?ビオチン不足による怖い症状
ビオチンが不足すると、次のような症状が出ることがあります。
・白髪、脱毛
・シミ、シワの増加
・運動失調(神経の異常により思い通りに動けなくなる症状)
・視神経異常、結膜炎など眼の異常
・筋肉痛、倦怠感、疲労感
・抑うつ状態
・皮膚炎
ビタミンの中では不足しにくく、目立たない存在であったことから近年まであまり知られていなかったビオチンですが、不足することによって日常生活に支障をきたすさまざまな症状が出現します。
前述した掌蹠膿疱症という病気もあまり聞きなれない皮膚疾患ですが、最近では女優の奈美悦子さんがこの病気にかかり、入院治療の末ビオチンの摂取によって改善されたことが話題になりました。
外見の劣化もさることながら、難病の原因にもなってしまうビオチン不足。なんとか防ぎたいものですね。
●サプリメント&ビオチンレシピでビオチン不足を防ごう!
試しに検索窓に“ビオチン”と打ち込んでみてください。実にたくさんのサプリメント商品がヒットします。健康やアンチエイジングに関心の高い人の多くがこうしたサプリメントを愛用しているようですが、本来ビオチンはさまざまな食材に含まれていて、腸内環境に問題がなければ自力で生成できるもの です。
食材の中でも特に豊富にビオチンを含んでいるものを次に挙げます。
・豚
・牛レバー
・大豆
・卵
・カキ
・インゲン豆
・玄米
・ヨーグルト
・牛乳
・ホウレンソウ
・トマト
・玉ネギ
筆者は毎日炊くご飯の中に玄米を混ぜていますが、最近は手軽に炊ける玄米も種類が豊富にあり、簡単に取れるのでおススメです。