2016年3月15日 21:00
追加支払い60万円!? 退去時の「敷金トラブル」を回避するポイント
こんにちは。ママライターのパピルスです。
3月に入り、街中を走る引越しトラックを頻繁に目にするようになりました。地域によっては、3月の転入件数は他の月の2倍にものぼるようです。
新居を借りるにあたって、真っ白な壁やピカピカのシンクなどを見ると、 これからどういうお部屋のレイアウトにしようかとワクワクした気持ちになる方も多いのではないでしょうか?
でも、ちょっと待って!
退去するときのことを念頭に置いてお部屋を契約し利用しなければ、敷金(保証金と呼ぶ地域もある)がほとんど返還されないどころか、追加で修繕費用を請求される という事態に直面するかもしれません!
●敷金とは?
敷金とは、借主(入居者)が入居時に貸主(大家さん)に預けておく担保金ともいうべきものです。
家賃の滞納に対する保険としての意味合いや、入居者がお部屋を退去する際に、入居者の不注意や過失・故意などで損傷した部屋の状態を修理修繕するための費用に充てられます。
家賃の滞納がなければ、退去時にお部屋の修理修繕費用を差し引かれ、残りは借主に返還されます。
つまり、お部屋をどのように使うかで返還される金額が変わってくる ということ。
住みはじめる際にはこのことをよく頭に置いておくことが肝心です。
●退去時に敷金から減額されたものとは?
『株式会社引越し侍』が2014年に実施した「賃貸物件の“敷金”に関するアンケート調査」によると、入居時に支払った敷金の全国平均金額は108,441円、敷金が返還された方は32%(平均金額は76,558円)、追加で支払った方は6%(平均金額57,001円)、返還されなかった方は36%という結果が出ています。
お部屋の使い方によっては敷金が返還されないだけでなく、追加で支払いが発生しているケースもあるようです。
同アンケート調査では、退去時に敷金減額の対象になったものとして回答の多かったものが紹介されています(複数回答)。
・1位:壁(クロス)……229票
・2位:クリーニング・掃除……204票
・3位:床・フローリング……80票
・4位:畳……52票
・5位:エアコン……37票
以下、ふすま、タバコのヤニ、鍵の取り換え、キッチンまわり、障子の張替と続きます。これらの中には、20~60万円の修理修繕が行われた という回答も寄せられたそうです。
●敷金を使っての修理修繕を巡るトラブルを避けるためにできること
退去時の修理修繕費用については、借主が負担するのか貸主が負担するのかということでトラブルになるケースも多いのが現状です。