イボ痔が悪化する? 妊婦に起こりやすい「脱肛」の症状と治療法
こんにちは。保育士ライターのyossyです。
妊娠中や産後に内痔核(いわゆる“イボ痔”)に悩む人は多いものです。症状が症状なだけに、なかなか周囲の人には相談しづらいものですよね。
でも、放っておいて内痔核がひどくなると“脱肛”に発展することも……。
基本的に、内痔核・脱肛は大きな心配がいらないケースが多いですが、注意点を知っておけば、早期に治したり悪化を食い止められたりすることもあります。
ここでは脱肛の症状や原因、対処法を見ていきましょう。
●脱肛は、内痔核(イボ痔)が悪化してなるケースが多い
そもそも、脱肛(肛門粘膜脱)というのは、肛門や直腸の粘膜が外に出てきてしまう症状のことを言います。
高齢が原因でなるケースもありますが、多くの場合は“内痔核”が原因です。
内痔核とは、いわゆるイボ痔のこと。肛門にふくらみ(イボのようなもの)ができて、出血や脱出などの症状 があらわれる病気です。
一般的には出血して気付く人が多く、その時点で痛みはないことが多いといいます。
そして、内痔核の症状が悪化して痔核が大きくなったり、周囲の組織が弱まったりすると“脱肛”になってしまうというわけです。
●言わないだけで、多くの人が脱肛を経験している
内痔核・脱肛は、肛門に負担をかけすぎることが原因で起こります。妊娠中は胎児による圧迫を受けますし、分娩時にはいきみますよね。
そのため、妊産婦はどうしても肛門に負担がかかりがち なのです。
友人同士ではあまり話題にしないでしょうが、実は脱肛を経験している人は多いものです。
「プレママタウン」の調査によれば、分娩時に脱肛を経験したことがあるという人は8.6%。
「意外にいるんだな」と思われたのではないでしょうか。決してあなただけではありませんので、ご安心ください。
●まずは医師に相談し、規則正しい生活を
では、脱肛になってしまったらどうすればいいのでしょうか。まず、自分で「イボ痔だ」と思っても、実は他の病気である可能性もあります。
医師でなければ判断ができないので、出血があればきちんと受診しましょう。
基本的には、内痔核・脱肛は良性疾患なので、手術をしないケースが多い です。
内痔核が悪化しないよう、以下の点に気を付けて生活するといいでしょう。
・患部を清潔にする
・お風呂に入る、服装に気を付けるなどして体を温め、血流を良くする
・栄養バランスに気を付けた食生活を送る
・適度に運動する
・便秘を解消する
特に、便秘に悩む妊婦さんは多いものです。