子育て情報『ふるさと納税は関係ナシ? 保育料を安くするのに有効な控除の種類』

2016年4月1日 19:00

ふるさと納税は関係ナシ? 保育料を安くするのに有効な控除の種類

ふるさと納税は関係ナシ? 保育料を安くするのに有効な控除の種類

【ママからのご相談】
先日、確定申告をして医療費控除をすることで保育料が安くなると聞きました。

ふるさと納税をすると保育料は安くなるのでしょうか?

●A. ふるさと納税では保育料は下がりません。

ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの常磐麗奈です。

結論から申しますと、ふるさと納税では保育料は下がりません。

公立の保育料算定には、『住民税の所得割額』 が使われています。この所得割額の算出方法から、保育料の軽減に役立つ控除とそうでないものの違いを説明します。

●保育料は『住民税の所得割額』で決まる

公立の保育料は『住民税の所得割額』で決まります。
これは何のことかというと、「給与収入-(1)給与所得控除-(2)所得控除」 の金額です。

●(1)給与所得控除

収入金額によって決まる控除額です。

●(2)所得控除

代表的なものに、「扶養控除」「配偶者控除」「基礎控除」「社会保険料控除」「生命保険料控除」「医療費控除」があります。

中でも、自分で金額を申告して控除できるのが「医療費控除」と「生命保険料控除」になります。

●「医療費控除」と「生命保険料控除」は効果的

医療費控除は、年間の医療費が10万円以上の部分を所得から差し引ける ので税金を下げる効果があるものです。

特に出産した年は出産費用(健康保険などからの一時金を除く)や通院費は医療費控除の対象となりますので、必ず確定申告しましょう。

生命保険料控除について、「自分の契約の保険だけど、今収入がなくて夫の扶養に入っているから保険料控除は関係ない」と思っている方も多いと思います。

しかし、妻契約の生命保険料を夫が支払っていた場合、夫の所得から控除することができます。
夫の会社で年末調整があれば一緒に提出するようにしましょう。

医療費控除と生命保険料控除をすることで、所得税も下がり、住民税も下がります。

保育料算定基準の所得割が低下するので、保育料も安くなる可能性があります 。

●ふるさと納税は?

住民税は、以下の算式で求めます。

所得割額×税率-“税額控除”=住民税

よって、税額控除は保育料算定の基礎には関わってきません。税額控除の代表的なものは、「住宅ローン控除」「配当控除」そして「寄付金控除」。

ふるさと納税をたくさんすれば、住民税額は下がりますが、所得割には関係しませんので、保育料を下げる効果はありません。

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