2016年3月31日 19:00
どうしてできないの!? 2〜3歳児の子育てがうまくいかないワケ
こんにちは。教育コンサルタントの佐藤理香です。
いろいろなことを「自分でやりたい!」、でも気分を損ねるとすぐに「イヤイヤ!」となるのが2~3歳の子どもたち。私自身、2歳の子どもがいるのでよくわかります。
一方で、育児雑誌や書籍、 インターネットでは、「トイレトレーニングやってますか?」「生活習慣を身につけましょう」「社会性を育てよう」などと言われ、ママにとってはプレッシャーもかかってくる時期 です。
そこで今回は、2~3歳の子育てでみなさんが何に力を入れているのかを参考にして、なかなかうまくいかない現状をもとに、チャイルドコーチングアドバイザーの視点から“子どもができない理由”をお伝えしたいと思います。
●2~3歳の子育てで力を入れていることは何?
ベネッセが行った調査によると、子育てで力を入れていることの上位5つは以下のようになりました。
・1位:他者への思いやりをもつこと……50.3%
・2位:親子でたくさんふれあうこと……49.4%
・3位:社会のマナーやルールを身につけること……43.5%
・4位:基本的生活習慣を身につけること……42.1%
・5位:自分でできることは自分ですること……35.7%
確かに、親としては「できてほしいな」「力を入れたいな」と思う内容ばかりです。
しかし、実際はいかがでしょうか?
トイレに誘ってもそっぽを向いている、お友達のおもちゃを取ってしまう、一人で着替えができないなどなど、「できてほしいな」と「実際にできること」はだいぶ違うのではないでしょうか。
「うちの子は何度注意してもわからない!」「繰り返し言ってもできるようにならない!」なんて頭をかかえていませんか?
でも、大丈夫。これは普通です。 なぜなら理由があるからなんです。
●子どもができない理由とは?
大人には大人の事情があるように、子どもには子どもの事情があります。子どもができない理由は大きく2つあります。
●(1)興味がない!
「自分で!」ということが増えてきたので、一見、何事にもチャレンジしているように見えてしまう子どもたち。
実際は、「自分が興味や関心があるもの」「単純に面白そうと思ったこと」のみを、“自分で”やりたいだけなのです。
逆に、「楽しそう」「やってみたい」と思えないことは、自分からやるとは言わないはずです。
つまり、親が力を入れたいと思っていることがあれば、それに遊びの要素を取り入れたり、子どもを面白おかしく誘ったりして「やってみたい!」