子育て情報『オムツ替えで脱臼? 「発育性股関節形成不全」の原因と予防法』

2016年5月30日 19:00

オムツ替えで脱臼? 「発育性股関節形成不全」の原因と予防法

オムツ替えで脱臼? 「発育性股関節形成不全」の原因と予防法

こんにちは、齋藤惠です。

赤ちゃんを抱っこしたりオムツ替えをしたりしているときに、関節からポキポキと音がすることがあります。

たまになら心配はないのですが、頻繁に鳴るようでしたら注意が必要です。ここで赤ちゃんの関節について、 正しい知識を理解しましょう。

●赤ちゃんの関節は未発達

赤ちゃんの骨は大人と比べて柔らかいため、歪みやすく関節も繊細 です。

赤ちゃんの基本姿勢として、上半身は腕を曲げて顔の位置まで上げたWのような形、下半身は膝を曲げた状態でMのような形になるのが特徴です。

それを無理に曲げ伸ばしすると、骨や関節を痛めてしまいます。

特に、オムツ替えのときなど赤ちゃんの足を持ち上げる際には、脱臼の原因になりますので強く引っ張ったり無理に持ち上げたりすることはやめましょう。


●気をつけたい病気の発育性股関節形成不全とは?

赤ちゃんの関節が頻繁に鳴る場合、疑われるのが『発育性股関節形成不全』 です。

これは、先にも述べたような間違ったオムツ替えなどによって、開排制限(股の開きが悪いこと)や脱臼になってしまうことです。

発育性股関節形成不全と診断された場合、リーメンビューゲルと呼ばれるひも型の装具療法を使って整復されます。

しかし、この装具でも整復が難しい場合や赤ちゃんが大きくなりすぎてこの装具療法がうまくいかない場合には、オーバーヘッド・トラクションといわれる療法が行われます。

これら装具は赤ちゃんの股を強制的に固定する装置ですので、固定された赤ちゃんはとても痛々しい姿 となり、なんともかわいそうな画になってしまいます。

きっと赤ちゃん自身も苦しくて動きづらくて、精神的にも負担でしょう。

わが子にそんなつらい思いをさせないように、できる限り未然にリスクを防ぎたいものですね。

●関節トラブルを防ぐには?

赤ちゃんの脱臼の原因でもっとも多いケースが、やはりオムツ替えの際に無理な曲げ伸ばしを行った場合です。


赤ちゃんは暴れますし、まっすぐ足を伸ばさないとオムツ替えしにくいのですが、そこは赤ちゃんの体を第一に考えて優しく扱ってください。

また、赤ちゃんのお尻を拭くときには足先を持ち上げるのではなく、必ず腰や太ももの付け根に近いところを持ち上げましょう 。----------

いかがでしたか?

もしも赤ちゃんの関節音がポキポキと頻繁に鳴るようでしたら、早めにかかりつけの病院で診てもらうようにしましょう。

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