2016年11月8日 17:00
正しいのは私! ネット上でケンカを売る人の心理3つ
そして自分だけ不公平だ、と皆の不幸を願ってしまう。それが相手を傷つけるネットでの暴言につながっていると思う』(20代女性/看護師)
そもそもネット上で人を批判するような人は、自分のことでいっぱいいっぱいの人。
自分が今いる状況に不満だらけだからこそ、人をけなして人の不幸を見て自分を癒すしか方法がないのです。
幸せな人は周りのことなんて大して気になりません。
人は人、自分は自分とわかっているので、他人を攻撃したって何も変わらない、意味のないものだということを知っています。
一方で、自分に自信がない、価値がないと思っている人は、人を攻撃して自分の価値を確認するしかなくなる のです。
そしてそれを悪いとすら思わないのは、自分のことを守ることに必死で、相手が傷つくことなんて見えてないから。
自分が悪いことをしていることすら気づかない、世界を自分中心にしか考えられない視野の狭さで生きていっている人。
他人を叩いて自分を慰めるということだけしか、自分の自信を保つ方法がないという、心が弱い人間とも言えましょう。
●(3)匿名だからこそ言えること
『ネットは自分じゃない自分だからひどいことも簡単に書き込むことができる。そしてネットの自分と現実の自分を切り離して生きている人は多い。どんな自分にもなりきることができるのがネットの世界であり、でも実はそっちが本当の自分であることも』(30代男性/カウンセラー)
今回の坂口さんの場合は匿名ではありませんでしたが、通常ネット上でのやり取りは匿名を使ってやるものが多いです。
ネットは匿名だからこそ、言いたいことを言えるというのはあります。それは罵っても攻撃されないという逃げ道があるからこそ。
また匿名の怖いところは、「これは本当の自分じゃない」といつの間にか思いこんでしまうこと。
匿名だからこそ人を罵るのであって、「本当の自分は優しい自分」と“ネット世界の自分と現実の自分”を切り離して考えてしまう のです。
でもそのネットの匿名の自分が真に自分が思っていることだったら?人間誰しも「自分は悪い人間だ」とは思いたくありません。
どんな凶悪な犯罪を犯した犯罪者さえも「自分は善人だ」と信じているという話も聞いたことがあります。たとえそれが無意識であったとしても、人間は自分を正当化するのが得意な生き物。
だからこそネットでの暴言は“違う自分”としてエスカレートしていってしまうのです。