子育て情報『メールだけじゃダメ? 裁判で夫の不倫を認めてもらうために必要な証拠』

2016年11月27日 21:00

メールだけじゃダメ? 裁判で夫の不倫を認めてもらうために必要な証拠

メールだけじゃダメ? 裁判で夫の不倫を認めてもらうために必要な証拠

【ママからのご相談】
数か月前から夫がスマホを肌身離さず持ち歩くようになり、帰宅時間も遅くなり始め、怪しいと感じていたところ、友人から「偶然見つけてしまった」と夫と若い女性がビジネスホテルから二人で出てくる場面の写真が送られてきました。

そこで夫を問い詰めましたが、夫は「浮気なんかしていない。ホテルへは打ち合わせのために入っただけだ」と言い張るのです。

スマホを確認したところ、「今日楽しかった♡ありがとう♡♡」「また2人でご飯に行こうね♡」などと仲が良さげな内容は残っていたのですが、決定的な内容はありませんでした。

私は不倫だと思うので夫とは離婚して慰謝料をもらいたいと思っていますが、証拠がこれだけでは難しいのでしょうか?

●A. 裁判で証拠として使えますが、それだけでは弱いかもしれません

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の正木裕美です。

夫に女性の影が見え隠れしても、決定的な証拠がないと言い逃れされてしまうので、難しいですよね。

今回は、離婚して慰謝料をもらいたいとのことで心が固まっておられるようですが、同じような悩みで対応を迷っている方も、今後のためにどうしておくべきか知っておくのはプラスかもしれませんね。


まず、そもそも法律での不倫は『不貞行為 』といい、簡単にいうと、配偶者以外の異性と自分の意思で性的関係を持つことを意味しています。

ですので、裁判で不貞行為と認めてもらうには、食事やデート、キスだけでは足りず、性的関係があったとズバリ分かる証拠か、その可能性が極めて高いと思われる証拠が必要です。

今回は、不貞行為を証明する証拠についてご説明します。

なお、不貞行為は離婚原因の1つとはされているのですが、裁判では不貞行為があった=必ず離婚が認められる、というわけではありません。

それぞれの夫婦や家族の状況に照らし、夫婦関係修復の可能性があれば離婚が認められなかったり、逆に、ハッキリ不貞が原因とはいえなくとも、いろいろな婚姻を継続しがたい重大な事由があり、夫婦関係が冷め切って修復できない と判断されたりすると離婚が認められることもありますので、詳しくは個別のご相談をオススメします。

●裁判で証拠として使えるものってどんなもの?
さて、裁判ではこれを出せば不貞行為を認めます、と法律で定めているわけではありません。

今回送られてきた写真や女性とのやりとりのメール、手紙、レシート等の物証のほか、人の証言も証拠になり、あらゆるものに証拠になる可能性があります。

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