心理学者も提唱! “大人の塗り絵”がもたらす驚きのメンタルケア効果
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
大人の塗り絵は、近年大変人気のある趣味の1つです。さまざまな図柄を選び、思い思いの色使いができるので、楽しんでいる方が多いようです。
塗り絵の教室が開設されたり、店舗でも品数が充実していたりして気軽に始められるようになっています。
大人の塗り絵が注目されているのは、趣味としての楽しみからだけではありません。
メンタル面にもたいへん良い効果がある からなのです。どのように効果があるのか見ていきましょう。
●大人の塗り絵と子どもの塗り絵の違い
塗り絵と聞けば、“子どもが遊ぶもの”というイメージが以前はあったと思います。
しかし、同じ塗り絵でも、大人用と子ども用ではまったく違うものなのです。
子どもの塗り絵は、単色で塗りつぶすことがメイン。
一方、大人の塗り絵は、色味を付け、影や色の濃い薄いを自分で表現して塗ることができることがメイン。
柄が豊富で、塗る面も細かく区切られているようなものが多いので、塗りつぶすというよりは、自分なりに色を加えていく という表現をした方が合っているのではないかと思います。
●どんなメンタルケア効果がある?
大人の塗り絵をすることで、さまざまなメンタルケアになると、多くの心理学者が提唱しています。
20世紀初頭に活躍していた心理学者ユングは、塗り絵の効果にいち早く着目していた1人です。『潜在意識を解放することができるもの』として、治療のために塗り絵を用いていたと言われています。
塗り絵をすることで期待できるメンタルケア効果は次の通りです。
・ストレス解消
・リラックス効果
・PMS(生理前症候群)の緩和
・イライラや不安感の沈静化
など。なぜ、このような効果が塗り絵をするだけで得られるのかと不思議に思われるでしょう。
塗り絵では細かい作業を行いますが、そのときに使われる集中力で、現実から塗り絵の世界に入る ことができます。
そうすれば、色を楽しむ世界に心を移すことで、ストレスやイライラ、不安感から離れることができるためと考えられています。
PMSに効果があることにも驚かれる人が多いようです。ここで見ていただきたいのは、PMSの主な症状です。イライラや集中力の低下、涙もろいといった心の不安定さの症状が多いことに気づくと思います。