子育て情報『息子が極端にミスを恐れるのは厳しいコーチである私のせいなのか問題』

2019年10月23日 15:44

息子が極端にミスを恐れるのは厳しいコーチである私のせいなのか問題

気をつけましょう。そして、サカイクでの学びもぜひ続けていってください。

息子さんはおそらく、こころが壊れそうな深刻な状況だと察します。私がそう思ったのは、息子さんが、仲間が点をとってハイタッチにいっても喜ばないし、笑わないという事実からです。

お父さんが怖くて委縮しても、仲間が点をとってみんなが笑っていたら、自然に笑顔がこぼれるのが子どもだし、人間の自然な感情です。でも、そんなナチュラルな感情の回路が、すでにプツンと切れてしまっている。そんな状態になってもサッカーを続けなくてはならない息子さんが、私はとてもかわいそうに思います。

ピンチはいつもチャンスの種。
ここは、お父さんが父親として、人として成長するチャンスです。

お父さんが変われば、息子さんは変わります。明らかに上手くいってないのに、自分は何ひとつ手法を変えず、子どものせいにする人にわが子を伸ばすことはできません。

ぜひ一度息子さんのサッカーから離れて、家や日常での接し方や考え方を学びなおしましょう。

息子が極端にミスを恐れるのは厳しいコーチである私のせいなのか問題
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。
『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。

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