2020年5月20日 15:05
グローブがなく素手でGKを務めた息子。Bチームは面倒見てもらえないのか問題
息子には「辞めてもいいよ、移籍してもいいよ」と伝えています。
どうしたものか悩んでいます。アドバイスをいただけませんでしょうか。
<島沢さんのアドバイス>
ご相談いただき、ありがとうございます。
いただいたメールの文章だけでは詳しいことがわからないため、こちらの想像の域でお話しします。そのことを踏まえたうえで参考にしてみてください。
結論から言うと、現時点で移籍する必要はないと思います。
■チーム編成は改善した方がいいけれど、コーチの「先を見て」は間違いでもない
その理由は、息子さん自ら「チームを替わりたい」とお母さんに相談に来ている形跡がないからです。
9歳ということは、小学4年生。もしかしたら3年生でしょうか。コーチの方がおっしゃった「個人差があるし、先を見てください」というのは間違ってはいません。
とはいえ、気になるのは、Aチームが優勝でBチームが最下位という点です。Bチームがかなりの大差で負けることもあるようです。ということは、チーム内でかなり実力差がある。それは、おそらくチームの底上げができていないからでしょう。
大会や試合によって、同じ実力で2チーム編成したり「今日は名前の五十音順でチームを作ろう」などと実力に関係なく分けるチームは増えているようです。
その点からすると、もう少しコーチの方に勉強してほしいとは思います。
ただし、このチーム全体の「底上げ」は、指導者にとっても悩みどころです。少なくない数の方が「力の差が大きくて」と話します。それも、3~4年生の中学年くらいの担当者から聴くことが多いです。
なぜなら、低学年ならまだそんなに試合も多くないし、ボールを追うのが楽しいばかりで、高学年になると体格や運動能力の差が縮まってきて、力が平たんになっていきます。一番デコボコが目立つのが、中学年という息子さんの年齢グループなのです。
しかも、息子さんのチームは急に人数が増えてきた、と書かれています。上手な子、少しまだ遅れている子など、人数が多ければおいほど濃淡ははっきりしてきます。
したがって「先を見る」姿勢は、保護者にとっても重要な時期なのです。
■お子さんがサッカーを楽しめないのは「チームのせい」だけなのか
そこで、お母さんに三つアドバイスします。
ひとつめは、「かわいそう」という感情を自分の中でコントロールしてください。
「さすがに可哀想になりコーチに『チームは固定ですか?Bチームの子どもたちにも足りない部分を教えてあげて下さい』と伝えた」