子育て情報『コロナで休止していたサッカーの練習再開で気をつけたいケガのリスク、適切な練習負荷とは』

2020年6月8日 15:08

コロナで休止していたサッカーの練習再開で気をつけたいケガのリスク、適切な練習負荷とは

そして、動かす筋肉に意識を向けることについても、いつも以上に注意深く行うことです。

「たとえば、仰向けに寝ている状態でお尻を上げるトレーニングがありますが、これは大殿筋とハムストリング、多裂筋が連動するトレーニングです。しかし、お尻は上がっているけど、大殿筋が収縮せずに、背筋やハムストリングだけで押し上げてしまうと、鍛えるべき筋肉が動いていないことになります。ヒップリフトやスクワットなどは、姿勢や意識する場所が変わると、意味がなくなるどころか、正しく行われないと肉離れなど筋肉系のケガが起きやすくなってしまいます。代償を覚えてしまうことで、腰痛や関節を痛め、パフォーマンス向上につながらないという悪循環が起きます」

チーム活動ができない長期休暇中に家でするトレーニングとしておすすめなのがピラティスだといいます。ピラティスとは身体調整法のメソッドの一つで、理想的な姿勢と動作を学ぶことで体全体を整える効果があり、四肢の筋力強化、柔軟性の向上、筋持久力の向上が期待できるエクササイズです。また、ピラティスでは独特の呼吸法と組み合わせながら、脊柱 (背骨) や骨盤などのアライメントを整えることに重点がおかれている動きが多く、運動パフォーマンスの向上だけでなく、リハビリテーションにも用いられることがあります。

大塚先生は「翌日に筋肉痛が出るような、少し高い負荷のトレーニングをすると、筋肉は有効につきます」と話し、ピラティスの有効性を次のように語ります。


「サッカーに復帰するためには、有酸素能力を高めた上で、高強度のトレーニングをすることが重要です。ピラティスは呼吸を制動しながら、負荷をかけるときに息を吐きます。ドローインをして体幹(胴回り、身体の中心部分)を保持しながら、スクワットやヒップリフトをするので、身体の連動性を高めることができます。1分間のメニューを5本やるだけでも、たくさん汗をかくので、運動強度も高いです。自重トレーニングなのでケガをしにくく、筋肉に良好な負荷がかかります。ご家庭でお母さんとお子さんと一緒にするのもいいと思います」

■持久力も一気に戻そうとしては傷害のもと

筋肉と同じように、長期休暇で落ちてしまうのが持久力です。大塚先生は次のように述べます。

「マラソンのような一定のスピードで走る持久力はそれほど落ちませんが、高強度での持久力は、長期間のオフをとると落ちます。

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