子育て情報『プロになれるのはほんの一握り。だからこそ学生時代に身につけておくべきこと』

2020年9月1日 13:00

プロになれるのはほんの一握り。だからこそ学生時代に身につけておくべきこと

プロサッカー選手になれるのはほんの一握り。多くの人が一般社会で生きていきます。人としてどうあるべきか――。しかし、挨拶、礼儀も含めた人としての振る舞いは大人になれば勝手に身に付くものではありません。だからこそ、柴崎選手は人間性を磨く重要性を強調します。

「サッカーを失ったら何も残らない。この状態は好ましくありません。高校を卒業して10年経ちますが、改めて大事な事だったと感じています。
僕はサッカー以外を二の次にし、プロになるために幼い頃からやってきました。プロで活躍するため、海外でプレーするため。自分はプロ入り後を見据えて自分の目標ラインを置いていたのでプロになることはある種当たり前のことでした。自分はプロになることができましたが、先ほども言ったように全員がプロになれるわけではありません。子どもたちにとってサッカー以上にパーソナリティーの部分が大事なので、そこを意識しながら生活をしてもらいたいですね」

■海外生活で大事なのは周りに流されないこと

現在、柴崎選手は海外で生活をしています。日本で学んだ事がなければ、今はありません。ただ、異国での暮らしは困難が付き物です。具体的には何が一番違ったのでしょうか。


「海外に行って良かったと感じているのは、自分の基準を持つ事です。自分は周りに流されない性格なので、そこは良かったなと思います。人種も文化も過ごし方も言語も違います。その中で自分と周りの環境を考えながらバランスを取らないといけません。自分だけが快適でも不快であってもいけないので、周りとの関わり方が重要だと知りました。ただ、日本での礼儀や習慣は海外では必要なく、邪魔になることもあります。逆に学んだことが生きるところもありますが、そこは難しい部分ではありますね」

実際に柴崎選手もスペインで文化の違いを感じました。特に人々の気質は日本にないものだったそうです。


「スペインでは育成年代の試合を中継するのですが、幼い選手も試合後のインタビューに答えています。育成年代からそういう環境があることに驚きました。そういう環境があるので喋るスキルを身に付けられます。状況を説明して、自分が思っていることを話す。そこは日本と違う部分なのかなと思います。国民性も違いますし、スペイン人と比べると日本人は大人しい部類に入るかもしれません。チームの規模が大きいので各々がYouTubeチャンネルなどを持っており、育成年代まで情報伝達ができています。

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