子育て情報『いつ、どこで、どのようにボールを奪いに行けばいい? 元ドイツ代表DFに聞いた 1対1スキルの伸ばし方』

2021年2月2日 10:00

いつ、どこで、どのようにボールを奪いに行けばいい? 元ドイツ代表DFに聞いた 1対1スキルの伸ばし方

子どもたちに自分でプレーをさせなきゃいけない。

うまくいかないし、気づけないしという子だっているだろう。そういう時は問いかけてあげることがやっぱり大事だ」とシンキビッツ氏。

「ちょっとおいで。さっきから見ていると、あの子に5回連続でおんなじ形で抜かれているけど、なんでだろうね?あの子はどこがうまくできているんだろう?」など、子どもたちが自分で気づくような問いかけが大事なのだと教えてくれました。

■子どもたちが疑問を持ったり悩む機会を大人が奪ってないか

自分で状況を認知してプレーできるようになるためには、考えて取り組める状況が必要だというシンキビッツ氏ですが、最近では大人が子どもたちの疑問を持つ機会を奪っていないか、という指摘も。

「子どもたちは普段サッカーをしているときにそこまでのことを考えてはいない。それはいいことなんだけど、そこにちょっと刺激を与えてあげるのが必要な時もある。
何度もチャレンジをして無意識下でひらめきがでてくるようになるような取り組みもなきゃダメなんだ。

特に最近は子どもたちが自分で疑問に思ったり、どうしようと悩む機会が少なくなっている。全部大人がおぜん立てしようとしてないだろうか。答えが先にないだろうか。お望みの答えを待っていないだろうか」

さいごに、子どもたちが自ら考えて判断できるようになるために、大人はどうすればいいのか、1対1で「いつ、どこで、どのように」ボールを奪いに行くのかを身につけさせるためにはどうすればいいのかのアドバイスをいただきました。

「子どもたちは8歳くらいになったら自分で何がうまくいって、何がうまくいかなかったかの判断はできるようになる。でも大人が『こうしなきゃいけない』『こうしたらうまくいく』という答えばかりを与えたら、子どもたちは自分たちで考えて挑戦して、その中で貴重な経験をする機会がなくなってしまう。

だからA、B、Cというやり方を学んだとして、そのどれもでもうまくいかないときに次のアイディアが出てこないんだ。
アイディアを自分で生み出すという機会がないんだから。

でも『監督はA、B、Cしかいってないよ』というのが答えではさみしくないだろうか?
1対1はピッチエリアや試合の流れでどう守るべきかが変わってくる。『いつ、どこで、どのように』を無視してはいけないし、自分の特徴を生かすためにどう守ればいいかをそれぞれが見出せなければならないんだ。

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