子育て情報『子どもの行動が気になって、つい口出してしまう。これって過干渉? 過干渉が及ぼす子どもへの影響とは!?』

2021年10月12日 20:00

子どもの行動が気になって、つい口出してしまう。これって過干渉? 過干渉が及ぼす子どもへの影響とは!?

とあさくらさん。

例えば低学年の子に2泊3日の合宿の支度をひとりでやりなさいと言うのは、まだハードルが高いもの。でも、高学年なら可能ですよね。能力はあるのに、意欲などの理由で進まないなら、時間がかかっていても子どもに任せてみる、親は自分の支度や家事などをして子どもの様子を見ないようにする、など視界に入れつつも見守るのが良いとアドバイスをいただきました。

子どもには子どものタイミングがあります。子どもが動き出すのを待ちましょう。

自立とは
①自分で決めて自分で行動する
②自分の行動に責任を持つ
③絆を大切に他者と協調すること

とあさくらさんは言います。

■過干渉が続くと自分で決めて動けない子になる

過干渉が続くと、子どもは言われたことに従うようになります。
結果、自分で決めて自分で行動をすることができない子に。

さらに失敗しときに「ママ/パパが言ったから」と原因は他者にあると他責的になります。また、失敗や困るという経験がないと助け合いを経験する機会も奪われ、コミュニケーションが苦手になります。

自分の気持ちや考え、行動を否定されたり、無視され続けると他者の気持ちや考えを大切にできなくなります。子どものころは素直に従いますが、大人になって立場が上になると、対等な人間関係ではなく、相手を従わせる関係、上下や主従を持つことが当然となってしまうのです。その結果、相手と意見が食い違っても話し合いができず、従うか従わせるか。自立ができないまま大人になってしまう可能性があります。

親が子を干渉してしまうのは、子どもがかわいいから。
ですが、子どものためと思っているその行動が、子どもから考えたり、責任を取ったり、お友達や周囲の人たちとコミュニケーションをする場を奪ってしまっているのかもしれません。

子どもの気持ちを尊重して、子どもがしてほしい方法で、してほしい援助ができる親になりたいですね。

子どもの行動が気になって、つい口出してしまう。これって過干渉? 過干渉が及ぼす子どもへの影響とは!?

あさくらゆかり
公認心理師・心理カウンセラー
一般社団法人日本ライトカウンセリング協会代表理事、株式会社kikiwell所属カウンセラー・統括責任者
幼稚園教諭・保育士・公立小学校学級支援員を経て心理カウンセラーに。2007年1月より(株)kikiwellが運営するキキウェルメンタルヘルスサービス(旧:聞き上手倶楽部)に所属。ライトカウンセラーとして活動開始。「聞ける人ほどうまくいく」をスローガンに、カウンセラー養成講座の講師を務めている。

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