子育て情報『浮き球が苦手で、ルーズボールもバウンドが収まるまで奪いに行かない。浮き球への対応を身につけさせる練習メニューはある?』

2021年10月29日 18:40

浮き球が苦手で、ルーズボールもバウンドが収まるまで奪いに行かない。浮き球への対応を身につけさせる練習メニューはある?

手から手にボールを渡す動作から始めてください。

サッカーで行う鳥かごのような形にして、真ん中に守備を入れます。守備をうまく避けてボールをつないでいく。そんなゲームをすると「浮き球」に接することができます。次に鳥かごから、全員動いていいことにします。つまりはサッカーボールで行うバスケットです。どこに走って、どこに投げるとつながるか。

このメニューは空間認知力を養うことにも役立ちます。
ヘディングをする必要はありません。浮き球の感覚を養うための練習だと子どもたちにも話してください。

■段階的にやり方を変化させる。コーチ自身も楽しんで「生きた練習」を体験させよう

そのなかで、少しだけルールというかやり方を変化させていきます。

「浮き球が来たら、一度胸でコントロールしてから、手で取ってパスしていいよ」
「浮き球が来たら、腰より下の部分(膝や足)でコントロールしてからパスしなさい」

段階的にルールを変え、そのような遊びにすると、子どもはどんどんやり始めます。そのなかで感覚が養われます。加えて「最後はボレーシュートしよう!」と言うと、さらに楽しくなります。

そんなふうに指導者がちょっとしたアイデアを付け加えていくと、トレーニングが豊かになります。


この連載に集まるご相談は、今回のように「メニューを教えてください」というものが非常に多いです。今の時代、インターネットで検索すれば、サッカーの練習メニューはたくさん出ています。文字やイラストでの紹介だけでなく、YouTubeなど動画でわかりやすく説明されたものがたくさんあります。

それらを参考にしながら、指導者自身が自分のチームに合わせて変化を加える、つまり、ルールややり方を少し変えると、生きた練習になります。コーチが「こんな練習どうですか?」と思いつく。そうすると、コーチ自身も楽しくなります。その練習が有効だとなれば、ベースはどこからかとってきたものだとしても、ご自分が生み出した練習なのですから、指導者の自信にもなります。

■これからのコーチに求められるのは、既存のメニューを目の前の子どもに合うように変えられる力

先日、スペインに留学し、湘南ベルマーレなどでコーチを務め、日本で初めてサッカーコーチのコーチとして起業された倉本和昌さんと話す機会がありました。
そのとき私たちが話したのは「これからのコーチは、練習メニューはネットでも本でもどこからでもとって来れる。

新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.