試合に親が行くと泣き出す息子。車当番ができないため退団を考えてしまう問題
チームをやめたほうがいいかも?などと考えないでください。他の保護者に気兼ねしてやめてしまえば、それは息子さんにとって「自分のせいだ」となり、余計に追い込んでしまうことになりかねません。
他の人の目が気になり、心配になってしまいますよね。その「心配」という感情が湧き上がってしまうのは、もしかしたらお母さん自身の不安になりやすい気質もあるかと思います。お母さんが繊細であれば、お子さんもそうなりやすい。遺伝子がありますから。
しかし、繊細で敏感なことは悪いことではありません。人の気持ちを感じとることができるので、他者にやさしくなれるはずです。
良い点もあると考えてください。
親が変われば子どもも変わる!?
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■繊細さを理解して包んであげる環境であれば成長できる
先日、HSCのお子さん(小学3年生)をもつご夫婦を取材しました。
米国の心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱したHighly Sensitive Childの略で「繊細な子ども」「人一倍敏感な子」と呼ばれています。生まれながらに感情に対する繊細さと、刺激に対する敏感さを併せ持つと言われています。
その子は不登校になっていますが、周囲の理解もあって今は元気にフリースクールに通っています。子どもの繊細さを理解し包んでくれる環境であれば、しっかり成長できます。
近頃では、お母さんとお父さんが夫婦げんかをすると「今のはお母さんの言葉が強すぎた。お父さんは辛いと思う」とアドバイスしてくれるそうです。
頼りがいのあるいい子に育っています。
そこで、私もお母さんに3つほどアドバイスさせてください。
■アドバイス①今の対応を続けて。往路だけでもチームは助かる
1つめ。
冒頭でお伝えしたように、現在の対応を続けてください。車出しが往路(行き)だけでも、チームの保護者は十分助かっていると思います。
私も経験がありますが、朝早い出発の試合などで車出し当番になると、当番でない日より30分は早く起きなくてはいけません。当番でなければお弁当を作って朝ごはんを食べさせたら「行ってらっしゃい」と送り出して終わり。
そのあと応援に行くにしても、ゆっくり出かけられます。
そう考えると、遠方で朝早い試合のときなどはぜひ積極的に「行きだけになってしまいますが、車出ししますよ」とご自分から手を挙げてはいかがでしょうか。