子育て情報『小さい子の目は、どのくらい見えているの?』

2019年2月24日 06:28

小さい子の目は、どのくらい見えているの?

子どもが10か月を過ぎたころから、いろいろなものに興味を示すようになりました。特にキラキラ光るものが好きで、見つけるとすぐに手を伸ばします。外出時もいろいろなものに反応します。空を飛ぶ鳥や飛行機、水槽の中で光る小さな熱帯魚。動物も大好きで、離れたところからでも気づいているようです。1歳ぐらいの視力は0.1程度だと聞きますが、もっと見えているように感じます。小さな子どもの目は、どのくらい見えているのでしょうか?(1歳2か月の男の子をもつママ・パパより)

視覚だけでなく、音や動きにも反応している

仁科幸子さん

回答:仁科幸子さん子どもの視力は、生まれた直後は0.01程度で、ぼんやりとしか見えていません。1歳頃で0.1〜0.2、4〜5歳でようやく1.0になります。これらの視力で見えやすい距離は、1歳頃までは30cm程度、2歳頃で50cm程度、3〜4歳で1m程度だといわれています。小さな子どもが遠くのものに反応していても、はっきり見えているわけではありません。視覚だけでなく、音や動きにも反応しているのです。また、子どもは光るものや、動くものを認識しやすい傾向もあります。お子さんの場合は、興味があるものに手を伸ばすなどの様子から、視力が順調に発達していると感じます。

子どもは視神経や脳のしくみが未発達

仁科幸子さん

回答:仁科幸子さん目で「ものが見える」しくみは、カメラにたとえることができます。
小さい子の目は、どのくらい見えているの?

小さい子の目は、どのくらい見えているの?

角膜と水晶体はカメラのレンズにあたります。毛様体(もうようたい)にある筋肉で、このレンズの厚みを変えてピントを合わせます。
小さい子の目は、どのくらい見えているの?

虹彩と瞳孔は光の量を調節するもので、カメラの絞りにあたります。
小さい子の目は、どのくらい見えているの?

ものを見るとき、絞りとレンズを調整して、網膜の中心にある黄斑部(おうはんぶ)という部分にピントを合わせます。
小さい子の目は、どのくらい見えているの?

実は、網膜に映っている映像は上下がさかさまです。左目と右目の映像も、ほんの少しだけずれています。両目それぞれの映像が、視神経を通り、脳で認識されます。このとき映像が上下正しい向きに修正され、両目の映像が融合されて立体感のあるものが「見える」ようになります。「視力」とは、目だけでなく、視神経で情報を伝え、脳で情報を処理するところまでを含めた「しくみ」をいいます。赤ちゃんの目の構造は大人とほとんど同じですが、網膜に映った映像を、視神経を通じて脳で認識するしくみが未発達です。視力が育つとは、これらの「しくみ」が育つことなのです。

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