子育て情報『【専門家に聞いてみよう】子どもにつけてほしい力って?(4)』

2019年4月26日 21:00

【専門家に聞いてみよう】子どもにつけてほしい力って?(4)

子どもにつけてほしい力って? ~「非認知的能力」と「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」~


「子どもに幸せな人生を歩んでほしい」「先行き不透明な時代に、子どもには生き抜ける力をつけてほしい」・・・では、そのためには、子どもはどんな力を身につけたらいいのでしょうか?

最近、しばしば耳にする「非認知的能力」や「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」について、“詳しくはわからないが、なんとなく身につけておくとよさそうな力”だと感じているパパ・ママもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこですくコムでは、「非認知的能力」「10の姿」についてのいろいろな疑問を、幼児教育の専門家、大豆生田啓友さんにうかがいました。そこには、“幸せな人生” “生きる力”のヒントがありましたよ!

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Q


「非認知的能力」が伸びると、学力が伸びる、ということは言えますか? 非認知的能力の差によって、こどもの将来に差がつくんでしょうか?

ヘックマンという人が行った有名な研究があります。アメリカの貧困地域で、プリスクールに通っている子どもたちを、遊びなど子どもの自発的活動をさせた群と、それをしなかった群にわけて、追跡調査を行ったものです。その結果、40歳の時点の収入・学歴などの面で、プリスクールに通った子どもたちのほうが上回っていることがわかりました。つまり、非認知的能力を身につけることが、その子の後々の成績や収入、離婚率や犯罪率等に関連する、という結果が出たのです。この研究結果からは、非認知的能力が人生の土台である、ということがわかります。

ただ、注意しなくてはいけないのは、研究結果にすべての子がピッタリ当てはまるか、というと必ずしもそうではない、ということです。人はひとりひとり生まれ持った性質も違いますし、長い年月をかけて育つ過程では実に様々な要素が絡んできますので、これをやればこうなる、というほど単純なことではないんです。

最近の研究では、「遊びこむ」(何かに熱中して徹底的に遊ぶ)ことを経験してきた子どもたちは、学びに向かう意欲が高い傾向がよみとれる、という結果も出てきています。もちろん、それも非認知的能力の重要性を示すデータではありますが、研究で出たのはあくまでもそのグループ間の差ですから、ひとりひとりの子どもに全て同じ変化が起きたわけではありません。「これをすれば、将来成功する」と言い切れるほど、単純なことではないんです。

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