子育て情報『言葉が通じない子どもへのしつけ、どうすればいいの?』

2019年9月29日 06:28

言葉が通じない子どもへのしつけ、どうすればいいの?

うちの子はまだ0歳です。かみついてきたときに「かんだらダメだよ」と口頭では注意しているのですが、理解していないと思います。厳しくしたほうがいいのかなとも思うのですが、まだ言葉を理解していない場合、どのようなしつけや対応をしていけばいいのでしょうか。(11か月 男の子のパパ)

かんだその子に共感すると、他者に対する共感も育ちます。

言葉が通じない子どもへのしつけ、どうすればいいの?

回答:汐見稔幸さん0、1、2歳は、叱られてもその意味がまだよく分かりません。例えば、保育園で1歳児がほかの子どもにかみついたとします。その子に「ダメだよ。◯◯ちゃん痛いんだよ」と叱っても、その後も何回もかみつくんです。言葉がまだ十分にできないから、かみつくという形でしか表現できない子がたくさんいますから、そういうときは、かみついた子にも共感してあげます。「◯◯ちゃん、本当は、これ取られたくなかったんだよね。これ大好きだもんね。わかるよ」「でも、△△ちゃん、大きな声で泣いちゃったから困ったよね」このような対応をしてあげると、その子の脳に、共感された喜びの回路ができていきます。すると、その回路をほかの人に対して使い始めるようになります。そういう形で続けていくと、少しずつ理屈が分かるようになり、他人のことを考える力が身についていくに従い、自分が共感された回路を他者に対する共感として使えるようになっていきます。やがて、お友だちをかもうとしても、「あ、かんだら痛いかな」ということを考えることができるようになって、だんだんかまなくなっていくのです。

子ども同士のケンカをすぐ止める家、見守る家。一緒に遊ぶときはどうすればいい?

価値観の多様化が進む今、お互いに確認しあうことが必要になってきています。

言葉が通じない子どもへのしつけ、どうすればいいの?

回答:汐見稔幸さんそういうことが問題になってきたのは、この2、30年だと思います。そして、これからさらに問題になっていくと思います。例えば、東京都のようにいろいろな国の方が住んでいる地域があります。そういうところでは、文化・習慣の違う人たちが入り混じって生活していますので、トラブルが大きくなるのを防いだり、調和して暮らしていくためには、いろいろなことについて説明しなければなりません。「日本ではこうするのですが、このやり方でいいですか?」など、そういう言い方をしながらお互いの文化を確認し合うことが必要になります。そういうことが当たり前のように必要となる時代になりました。

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