2019年11月3日 06:28
同い年の子に比べてできないことが多く、子どもの発達が気になります。
子どもの発達が気になっています。今年幼稚園に入ったばかりですが、同い年の子に比べてできないことが多いと感じています。例えば、着替えのときにかたくなに拒否したり、
お風呂を嫌がったりします。理由も分からず、困っています。トイレトレーニングのときに、できない理由を
インターネットで調べると、「発達障害」という言葉が出てきました。
インターネット上の発達障害のチェックリストを見ると、「手をつなぐのを嫌がる」「着替えができない」「
生活習慣が身につかない」など、当てはまる項目がいくつかありました。検索を続けるとますます心配になり、その後も誰にも相談できませんでした。「いつかできるようになる」とよく言われますが、いつできるようになるのか、心配になるばかりです。(3歳6か月 女の子のママ)
現代の子育て環境は、発達に幅があることを見落としがち。

回答:
久保山茂樹さん本当にいろいろな情報があふれていますので、そういうものに触れて不安になってしまうことも多いと思います。そうした不安は、今の子育ての環境も影響しています。子どもが小さいうちはどうしても孤立してしまい、お母さんと子どもだけの環境になってしまいがちです。本や
インターネットを見ると「○歳ぐらいでこれができる」と書いてありますが、実際の発達には幅(個人差)があることを見落としてしまうのかもしれません。特に1人目の子どもの場合には、基準になるものがお父さんやお母さんの中にありませんから、とても心配になってしまうのでしょう。
「その子によって発達のしかたは違う」ということが大事な視点です。

回答:
中井昭夫さん子どもの発達を見るときには、「その子によって発達のしかたは違う」というのが大事な視点です。大人にとっては、この年齢ならこれくらいできるのではないか、もうできてほしいと思ってしまいますが、その当たり前が子どもにとっては当たり前ではないことがあります。子どもの視点に立ってみると、それぞれその子なりの理由が見つかることがあると思います。
子どもの発達が気になったら
解説:
中井昭夫さん
まず、子どもの視点に立ってみましょう。「子どもの視点に立つ」とは、子どもは「大人とは見え方や感じ方が違う」と理解することです。
大人にとっては「なんでもない」ことでも、子どもは「すごく高い」「すごく暗い」などと感じることもあり、「疲れた」「眠い」
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