子育て情報『「育休を実は取得したかった」男性の本音。将来の不安が壁に』

2019年12月24日 20:34

「育休を実は取得したかった」男性の本音。将来の不安が壁に

最近では、女性の活躍を応援する企業が増え、産休や育休を取得しながら働き続けるスタイルが当たり前になってきています。
一方で、男性の育休取得率は横ばいのまま。男性の育児休暇の取得が話題になってきている昨今、どのくらいの男性が育児休暇を取得しているのでしょうか?
育児と仕事に関する男性の本音に、日刊住まいライターが迫ります!

■ 「男性の育休取得率は?」の質問に言葉を濁す企業

「育休を実は取得したかった」男性の本音。将来の不安が壁に


筆者は地方紙の取材などもしているのですが、その際企業に「女性社員の産休・育休の取得率はどうですか?」と尋ねると、ほとんどの場合、担当者は胸を張って「取得率は100%です」と答えます。
しかし、続けて「男性の育休取得率はどうでしょうか」と質問すると、トーンががらっと変わります。

「希望があれば取得できる体制は整えています。ただし、まだ前例がない状態でして……」と言葉を濁される場合がほとんど。

詳しく話を聞くと、「希望する社員がいない」というのが最大の理由のよう。うーん、本当にそうなのでしょうか。


知り合いの子育て中の男性と話をしていると、「育休をとってみたかったな」なんて言葉もポツリと聞かれます。

■ 世代間のギャップが浮き彫りに

「育休を実は取得したかった」男性の本音。将来の不安が壁に


マーケティング会社のインテージが実施した調査によると、男性の育休取得率は7.9%。

数年前の別の調査では1%や2%という結果もありましたから、ここ数年でじわりと増加しているのが現状のよう。取得率を年代別に見ると、20代が20.4%、30代が14.9%と、ほかの世代と比較するとかなりの高水準であることが分かります。

最近では、男性の育休取得を必須化する企業が出てきたり、国が男性の育休取得義務化を検討したりと、世の中の動きが後押しする形で、その影響が数字に出ているように感じられます。

一方で、40代以上の世代では、そもそも男性の育休制度がなかったり、周りに育休を取る男性がいなかったという事情もありました。もし、管理職の立場になった彼らが「自分たちの時代は家庭は妻に任せて仕事に励んだ」と昔の感覚のままでいたら、「育休を申請したいけれど希望を言い出しにくい」という雰囲気になってしまうでしょう。世代間のギャップを埋めるための企業内の努力も必要とされているかもしれません。


■ 女性に比べると短い!男性の育休取得期間

「育休を実は取得したかった」男性の本音。将来の不安が壁に


女性の育休では半年や1年の長期間の取得が一般的です。

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