子育て情報『小一の100人に2人も 親も気づきにくい文字を認識できない学習障害「ディスレクシア」』

2020年7月31日 14:00

小一の100人に2人も 親も気づきにくい文字を認識できない学習障害「ディスレクシア」

文字を習っていないから読めないというものとはまったく異なります。

ーーどのようにしたら、親や周囲は気づけるでしょうか。

たとえばですが、5歳ほどになると文字で書かれた自分の名前などに好奇心をもつ子が多いのですが、そういったことに興味を示さなかったり、お手紙ごっこのような文字を使った遊びなどをやりたがらない、絵本を声に出して読みたがらないといったようなサインがあります。

ーー発覚しないケースもありますか?

知的な発達には遅れがありませんので、症状が軽いお子さんなどは、苦手なことを気づかれないようカムフラージュしてしまうこともあるかと思います。

ーー多くは、どの時点で親が子どものディスレクシアの可能性を確認できるのでしょうか。

小学校に入学する前の就学時検診でわかる場合も多いと思います。たとえば鳥取市や米子市などでは、すべての小学校で1年生に3回、音読の確認を行い、指導しています。東京都でも平成29年3月に読みの苦手さを評価し、指導するパンフレットを東京都教育委員会が作成しています。

画像2: 小枝先生に聞く「ディスレクシア」とはなにか


ーー小1の時点では、何%くらいがディスレクシアの可能性があるのでしょうか。

読み書きに困る子が2%弱くらい。しかし軽い症状の子どもは、実生活に問題ないほど、かなりよくなる子もいます。

ーー子どもがディスレクシアとわかったら、どうすればよいですか。

文字の読み書きに障害があると、テストや板書の文字を読むのにも通常の何倍も時間がかかってしまうため、学習についていけなくなってしまうといった問題があります。「人の何倍もやればできるのでは?」と思い、何度も書き取りをさせたりするのは、子どもにとっては苦痛なだけで、効果はありません。

世の中に知られていないのが、一番の問題

これだけ多くの子どもが抱える問題でありながら、問題として取り沙汰されていないのは一重に「ディスレクシア」という障害が、あまりにも知られていないということがあります。

本シリーズでは、引き続き「ディスレクシアは治るのか?」「どのように対処していけばいいのか」といったテーマについて、さまざまな専門家のお話を聞いていきます。「もしかしたら?」「専門家の意見を知りたい」といったご要望があれば、 お知らせください。できるだけ機会をつくって記事で紹介していこうと考えています。

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