2020年12月11日 11:00
年々注目が高まるSDGs 世界の教育現場ではどのように捉えられている?
最近、SDGsという言葉を聞く機会がどんどん増えてきました。大学のような高等教育はもちろん、小学校や中学校など初等教育の中でも年々、重視されつつあります。今回から2回に分けて「SDGs」をテーマに、世界の学校教育との関係について取り上げます。
そもそもSDGsとは

出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_pamphlet.pdf
「SDGs」について、一度も聞いたことがないという人は少なくても、正確に説明できるという人は少ないのではないでしょうか。かくいう私も、あやふやな理解をしている部分もあります。
「SDGs」については、外務省が発行しているパンフレットに、このように紹介されています。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。2015年の国連サミットにおいてすべての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。
たとえばどのようなゴールとターゲットがあるのか
例として、4番と13番を紹介します。
4番:教育
ゴール:すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
ターゲット(10個中、2つを抜粋):
* 2030年までに、すべての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
* 2030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
13番:気候変動
ゴール:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
ターゲット(5個中、1つを抜粋):
* 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
このように、各ゴールを達成するために細分化されたターゲットが設定されています。
SDGs達成度ランキングとは?
Sustainable Development Report というものが毎年発表されています。
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