子育て情報『計算で世界を変える準備をしよう 「数学言語」のススメ』

2020年7月20日 12:05

計算で世界を変える準備をしよう 「数学言語」のススメ

計算で世界を変える準備をしよう 「数学言語」のススメ


前回、Wolfram Cloudによる授業について少し書きました。今回は、さらに突っ込んだ内容と生徒の成長に焦点を当ててご紹介したいと思います。

これまでの【竹内薫のトライリンガル教育】はこちら

私がWolfram Cloudを使い始めた理由

画像: 私がWolfram Cloudを使い始めた理由


私がWolfram Cloudの「母体」であるMathematicaという数学プログラミング言語に出会ったのは、カナダで大学院生活を送っていたときでした。いまから30年以上前になります。

当時は、コンピューター上でできる数学のほとんどは「数字」を扱うもので、「数値計算」と呼ばれていました。まだまだ、xやyの入った方程式を変形するような「記号処理」は、実用化されていなかったのです。

私は、電子と陽電子がぶつかってトップクオークになる確率計算を大学院でやっていました。当時はトップクオークの重さがわかっておらず、さまざまな重さを仮定して、衝突実験の結果、どんな素粒子がどれくらいの割合で出現するのか、シミュレーションをやっていたのです。

その計算は「ファインマン図」と呼ばれるものを駆使する、複雑極まるもので、われわれ大学院生たちは自らのことを「計算奴隷」と蔑んでいました。毎日、毎日、ひたすら手計算をやらされていたからです。

当時、私が2週間かけて数学記号をいじくって、さらに2週間かけてコンピューターの数値計算をやっていたのと同じことをMathematicaは、数時間でやってしまいます。一ヶ月が数時間に短縮されるのです。

ただし、当時の私の指導教官はコンピューター以前の教育を受けた人で、おまけにけちん坊でしたから、計算奴隷にMathematicaを買ってくれることはありませんでした。私は、自分の小さな容量のパソコンにMathematicaのサンプルを入れて遊んでいましたが、数学にとって「道具」がいかに大切であるかを痛切に感じていたのです。

そのMathematicaは、ブラッシュアップされ、今ではパソコンのデスクトップとインターネット上のクラウドがシームレスにつながるようになりました。それがWolfram|Oneというサービスです。

子どもたちの目の輝きが違う

さて、子どもたちが授業で使うのは、無料で公開されているインターネット上のWolfram Cloudです。最近、ようやく生徒全員に教科書を買いました。

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