子育て情報『教える or 教えない? プログラミング教育における子どもに考えさせることの重要性』

2020年1月30日 20:00

教える or 教えない? プログラミング教育における子どもに考えさせることの重要性

メンターはどこまで手を差し伸べるべきか

画像: メンターはどこまで手を差し伸べるべきか


さて、ここからが本題です。もし、あなたがこの子のメンターだとしたらどのように教えますか?少し考えてみてください。

教師の視点から言えば、一番簡単なことは<もし◯◯なら〜、でなければ〜>ブロックの使い方をホワイトボードやワークシートなどを使って説明し、理解させることです。しかしそれでは、子どもたち自身の発見や気づきにつながらないことが多いことに注意しなければなりません。

特にプログラミングの考え方や概念といった頭の中で考える行為は、発達段階によって得意不得意が異なります。たとえば心理学者であるジャン・ピアジェが提唱している、認知発達理論における4段階の発達段階で言えば、論理的思考力が発達するのは7歳から11歳、抽象的な思考ができるようになるのは11歳以降とされています。ただ教えて教師が満足するのではなく、子どもが本当に理解したかが重要だと言えます。

もうひとつは、子ども自身が「試行錯誤を繰り返す」ことが挙げられます。実際にその子は、ブロックを違う位置に入れ替えたりして試行錯誤を繰り返していました。しかし新しいブロックをいきなり出して試せる子どもは、私の経験上少数であると言わざるを得ません(もっと言えば私が指示をするまでずっと待ち続けている子たちがたくさんいます。これは学校文化のひとつの弊害と言えるでしょう)。適切な言葉がけによって、子どもたちが試行錯誤を繰り返すことのできる環境を整えてあげることが大切になります。

「教える」ことは簡単なことではない

画像: 「教える」ことは簡単なことではない
今回この子たちは、<もし◯◯なら〜、でなければ〜>の壁を自分たちで乗り越えていきました。男の子が迷っていると、アドバイスをしてくれた女の子もまた一緒に考えはじめたのです。ここで私が言葉で説明するよりも、子どもたちだけで到達したほうが彼らにとって学び多くなると判断し、<もし◯◯なら〜>以外のブロックを試してみてはどうかとアドバイスしました。すると女の子のほうが<もし◯◯なら〜、でなければ〜>ブロックを見つけ、男の子に教えて、無事につくりたいものをつくれました。

「教える」ことは簡単なことではありません。子どもたち1人1人に合った学びを提供するスキルは専門性の高い行為です。だからこそ、しっかり考えていかなければならない問題なのです。

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