2020年10月6日 11:30
保育園に行きたくない! 子どもがぐずったり泣きわめいたりしたときは?
「保育園楽しいよ」「今日は何で遊ぶのかな」など、ゆったりした気持ちでポジティブな声がけをしましょう。
また、子どもは「このまま置いていかれて、ママやパパと会えなくなるのでは?」と心配になっています。低年齢であっても「これからお仕事、頑張ってくるね。夕方迎えに来るね」などと、しっかり声をかけていきましょう。わからないなりに、毎日の繰り返しによって「何か用事があるんだな。でも夕方になったら迎えに来てくれる」ということを、少しずつ理解していきます。離れ際は親自身、罪悪感をもったりしないで、笑顔で別れることも大事です。
日中、保育園で楽しく過ごせれば、保育園が安心で楽しい場所だとわかります。そうすれば預けるときに、次第に泣かなくなるでしょう。子どもの泣き方はさまざまです。何週間も離れ際に泣く子もいますが、数日で泣かなくなる子もいます。また、離れ際に泣くけれど、しばらくするとけろっとして楽しく遊ぶ子も少なくありません。
親が安心して保育士さんに任せている様子を感じれば、子どもも徐々に安心して保育園での生活を楽しめるでしょう。
保育園の生活で困っているときは?
家を出かける前に泣く場合、子どもが保育園での生活で困りごとがある可能性もあります。「保育園に行く時間になると、泣きたくなっちゃうね。どうしてかな?」と子どもに聞いてみましょう。言語発達にもよりますが、3歳前後になれば、自分の気持ちを話してくれるかもしれません。
「先生が怖い」「友だちがいじめてくる」など、もし子どもから情報を聞けたら、保育士さんにも伝えておくとよいでしょう。大きな困りごとではなくても、配慮してくれるかもしれません。保育士さんともコミュニケーションをとり、保育園での様子を教えてもらいましょう。「保育園では、〇〇くんと楽しく遊んでいますよ」など、知らせてもらえると、安心できますね。
言葉でうまく伝えられない「気持ち」を表現している
子どももママやパパを困らせようとして、ぐずっている訳ではありません。言葉でうまく伝えられない「気持ち」を表現しているのです。まずは、その気持ちに寄り添うことを大切にしましょう。
慣れてくれば、朝起きてからの生活リズムの中に、保育園に行く時間が組み込まれてルーティーンになります。そうすれば、子どもも安心し、泣くことが少なくなっていきますよ。

著者紹介
高祖常子(こうそ・ときこ)
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