子育て情報『正多角形をプログラミングで描く意味 その先にあるのは「考えることを考える力」』

2020年8月31日 11:00

正多角形をプログラミングで描く意味 その先にあるのは「考えることを考える力」

正多角形をプログラミングで描く意味 その先にあるのは「考えることを考える力」


小学5年生の2学期は、正多角形の作図をプログラミングで描く授業が実施される時期。今回は、この単元を行うことで、子どもたちがどのようなことを身につけられるのか、プログラミング教育の本質について考えてみます。

これまでの【プログラミング教育のホントのところ】はこちら

正多角形の作図を考える

今年は新型コロナウイルスの影響で例年よりも夏休みが短い学校は多く、すでに2学期が始まっている自治体もあります。子どもたちにとって夏休みは学校以外の学びができる非常に大切な時間であり、その時間が少なくなってしまうことに懸念が示されています。

プログラミング教育の文脈で言えば、2学期は5年生の正多角形の作図をプログラミングで行う場面が実施される時期でもあります。今回の記事では、あらためてこの単元で、子どもたちがどのようなプログラミングをするかについて考えてみたいと思います。

「プログラミングで図形を描く」ことの歴史

プログラミングを使って図形を描くことは、かなり前から実践されてきた分野のひとつです。その起源は、今から30年ほど前までさかのぼります。

MITメディアラボの教授だったシーモア・パパート氏は、子どもたちがコンピューター上に図形を描画するプログラミング言語「LOGO」を開発しました。

画像: 図1LOGOで正方形を描く

図1LOGOで正方形を描く

子どもたちはLOGOを使って、Turtle(コンピューター)にプログラム(指示)をします。このとき、子どもたちは「コンピューターにどうやって考えるのかを教えることによって、自分はどのように考えているかについて探求する」ことになるのです。

パパート氏は、LOGOを思考の道具として子どもたちが使うことを望みました。考えることを考える、というメタ的な視点に立つことで、図形そのものの理解はもちろん、プログラミングの理解も深まっていくというわけです。

パパートの指摘で重要なことは、子どもたちは、正方形についての知識をただ与えられるのではなく、Turtleに描かせたいという目的達成のための方法として学ぶということでしょう。つまり、ただ正方形の特徴や正三角形の特徴を習ったからといって、それにどこまで意味があるのかという点です。

新しく得た知識は使わなければすぐに忘れてしまいます。でも、何かをつくるという目的を持って学んだことは案外忘れずよく覚えているものです。

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