子育て情報『世界中で注目されるSTEM教育 米国・EU・アジアにおける動き』

2020年11月11日 06:30

世界中で注目されるSTEM教育 米国・EU・アジアにおける動き

世界中で注目されるSTEM教育 米国・EU・アジアにおける動き


STEM教育は、日本だけでなく、世界中で注目されている教育です。では世界はSTEM教育についてどのような動きをしているのでしょうか。以前からSTEM教育を実践してきたCANVASの理事長である石戸奈々子さんが、世界のSTEM教育事情に迫ります。

STEM教育の米国の動き

画像: STEM教育の米国の動き


ここで世界の動きを簡単に見ておきたいと思います。STEMの動きを先導したのは米国です。STEMという言葉は、戦後間もなく設立され早くから科学教育の充実に取り組んできた国立科学財団(NSF)から生まれたとされています。

当初はSMETと言われ、1990年代から科学リテラシー教育の底上げを目的に注目されていましたが、2001年に呼称をSTEMに変更。オバマ大統領以降、STEMとしてさらに注目を集めることとなります。

2009年4月オバマ大統領就任間もないころ、米国科学アカデミーの演説の中で、STEM教育の重要性を強調しました。そして、「革新への教育」キャンペーンがスタートすることとなります。

米国の国内総生産は17兆ドルを誇り、2位以下を大きく引き離した経済大国として君臨しています。また、科学技術大国とも言えます。自然科学系ノーベル賞受賞者のうち43%は米国が占めることもそれを示しています。オバマ政権は、今後も経済・科学技術大国として世界を牽引し続けるため、イノベーション戦略の一環でSTEM教育強化に重点を置いたのです。

米国がSTEM教育を推進する理由がいくつかあります。まず、STEM人材不足です。米国教育省の調査では2010年から2020年の間にSTEM関連職業が産業全体で14%増加することが見込まれていることを示しています。それら労働人口予測とSTEM分野の学位取得者推移を踏まえ、STEM分野の学位取得者数が100万人不足すると予測されています。

さらには、2012年に実施されたOECD生徒の学習到達度調査(PISA)において、米国の順位がOECD加盟国33カ国のうち、数学的リテラシーが27位、科学的リテラシーが20位と下位に留まっていることもあげられます。
2013年にはSTEM教育5カ年計画を発表し、2020年までに初等・中等教育の優れたSTEM分野の教師を10万人養成、今後10年間でSTEM分野の大学卒業生を100万人増加等の具体的な目標を示し、年間30億ドルの予算を投じました。

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