子育て情報『学校の特殊なコンピューター環境事情【プログラミング教育のホントのところ】』

2019年8月22日 16:00

学校の特殊なコンピューター環境事情【プログラミング教育のホントのところ】

USB問題

学校ではセキュリティの観点からUSBメモリーによるデータの移行が許可されていない場合がほとんどです。これは児童用のコンピューターだけでなく、教員用のコンピューターでも許可されていないことがあります。そのため、micro:bit をUSBケーブルでコンピューターと接続してScratch や MakeCode でつくったプログラムを入れることはできません。Bluetoothを通じてやり取りすることはできますが、なかにはそれすら許可されていない学校もあります。

新学習指導要領の6年生理科では、電気の利用という単元のなかでプログラミングをする場面が想定されています。

“身の回りには,温度センサーなどを使って,エネルギーを効率よく利用している道具があることに気付き,実際に目的に合わせてセンサーを使い, モーターの動きや発光ダイオードの点灯を制御するなどといったプログラミングを体験することを通して,その仕組みを体験的に学習するといったことが考えられる。”(【理科編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説より)

もう少し具体的に見てみましょう。この単元では、手回し発電機を使ってコンデンサに電気を貯めて、それを別のもの(熱や光、音など)に変換することを学習します。新学習指導要領では、それをプログラミングで制御する活動が加わりました。効率よく電気を利用するために、たとえば外が明るいときには電気を消す、人がいるときに電気を点けるなどのプログラムを実際に体験します。

この活動はScratchだけで完結することはできません。必ずなんらかのハードウェアを利用しなければなりません。しかし、そのときUSBメモリーによるデータのやり取りができないとどうでしょうか。たとえば micro:bit を使ってこの活動をしようと思ってもできません。また、専用のアプリケーションを利用したくてもインストールするハードルはとても高く、あまり現実的と言えないのが現状です。学校の環境によって、子どもたちの学びが制限されてしまう可能性があります。

USBを使わずに、電気の利用を学習する

この問題を解決するために開発されたのが、TFab Works 社と Innovation Power 社が共同開発した「カシワニキット」です。カシワニキットで使われている Scratch用プログラム制御スイッチではUSBを使わずにオーディオ信号でやり取りするため、ヘッドフォンジャックのあるすべてのデバイスで利用できます。

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