子育て情報『学校と受験が変わらなければ日本の将来はない プログラミングと受験の難しい関係』

2020年8月21日 12:00

学校と受験が変わらなければ日本の将来はない プログラミングと受験の難しい関係

ボクシングの試合にたとえるならば、プログラミング能力に秀でた子どもたちは、利き腕を封印して戦わなくてはいけないのです。残念ながら、これは圧倒的に不利な戦況です。

しかし、同じことは英語についてもいえるのです。バイリンガル教育のおかげで、英語がペラペラでTOEFL Juniorでゴールド(おおまかな比較ですが、英検2級くらいの英語力)をもっていても、そもそも中学受験の科目に英語がないのであれば、大きなハンデとなってしまいます。

矛盾していますよね。バリバリのプログラミング能力があり、英語もペラペラなのに、旧態依然とした中学受験のシステムでは「それ以外の技能」しか見てくれないのですから。

英語については、英語を試験科目に課している少数の国立・私立の中学校を選んで受験する選択肢があります。プログラミングに関しては、受験科目に入ってくるまで5〜10年は待たないといけないと思います。

仮にプログラミングが受験科目に入ったとしても

画像: 仮にプログラミングが受験科目に入ったとしても


第二の問題として、最速で5年程度でプログラミングが受験科目として採用されたとして、私が危惧するのは入試問題そのものです。

これまで中学受験に限らず、高校受験にしても、大学受験にしても、日本では知識偏重の問題が幅を利かせてきました。歴史年号を知っているかどうか、数学公式をあてはめる知識があるかどうか、英単語や英文法を知っているかどうか、エトセトラ、エトセトラ。

本来は過去の出来事について深く考察し、戦争が起きた理由や産業革命がもたらした社会変革や格差の問題などを、有機的なつながりをもって学ぶのが歴史という学問でしょう。あるいは、楽しくかつ実用的に英語を聞いて話して、読んで書いて、世界中の人々と交流するために英語を学ぶべきです。そして数学についていえば、公式を暗記するのではなく、公式を自ら「発見」する喜びが原点にあったはず。

知識を問う穴埋め式と選択式の問題は、採点が楽で間違いがありません。でも、「思考力」や「独創力」を問うことは難しいのです。今回はプログラミングと受験がテーマなので、他の科目については深入りしませんが、受験問題の多くが、知識偏重型になってしまっていおり、現代の日本人の思考を文字通り「型にはめて」しまっているのではないかと私は危惧しています。その結果、第四次産業革命の進展とともに、ズルズルと世界の中における日本の相対的な地位が低下し続けているのです。

新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
上へ戻る

Copyright © 1997-2020 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.