2020年9月1日 11:00
ストックホルムのミュージアムは無料なのに好奇心をくすぐる仕掛けがさまざま 北欧のアートから学ぶ
です。どの戸棚を覗いても、その場を離れがたくなるような、魅力的なアイテムがずらり並んでいて、圧倒されます。もちろんすべてデータベース化されているので、気になるものがあればすぐに検索できます。


気になるものは、データベースですぐに検索できる
ふと見ると、アイテム検索の端末とは別に、小さなタブレットが置かれていました。映像がループで流れています。内容は、数多くのコレクションのどれになぜ惹かれたかをインタビューしたもの。回答しているのは、小学生から高校生くらいの子どもたちです。アイテムを選び、彼らの言葉でその理由を語っています。

アイテムを回答した子どもの写真

どのアイテムを選んだか発表

最後にそれを選んだ理由を彼女の言葉で伝える
それらの映像を見ていると、「好きと思う理由ってシンプルだな」ということに気づかされます。ミュージアムには教養や知識がたくさん詰まっていて、それを解き明かすのも醍醐味です。しかし、展示物を目の前にしたときに湧いてくる感情にもっと素直になって楽しむことも大事だと思いました。
こちらの展示スペースはオンラインからも体験できます。膨大なアイテムにぜひ触れてみてください。

民族博物館のオンライン展示

ぎゅっと詰まった展示が体験できる
民族学博物館(Museumof Ethnography, Sweden)
* 入館料: 無料
* コロナの影響で閉館していたが、6/3から再開済み。営業時間変更やオーディオガイドの貸し出しは中止などの対策は まで。
作品にインスパイアされたら、すぐアウトプット
次に紹介するのは、ストックホルム近代美術館が毎週日曜日に開催する「ファミリーサンデー」です。2歳から14歳以下の子ども向けに、展示作品の鑑賞とワークショップをセットにして提供しています。

ストックホルム近代美術館公式サイトより
当日先着順で、参加は無料。ひと家族から参加できる大人は一人という、子ども中心のプログラムです。もちろん作品に触れないようにするための細心の注意が必要ですが、2歳からミュージアムに通える環境は羨ましいですね。

ストックホルム近代美術館の外観

常設コレクションの展示風景
ただし2020年8月末現在、新型コロナウイルス感染症の影響でこちらのプログラムを含めたツアーやイベントは中止となっています。
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