子育て情報『プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く』

2020年6月8日 09:00

プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く

プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く


前回、プログラミング教育は重要だけれども、単に授業を実施するだけでは、子どもたちのSociety5.0を生きる「学び」にならないことをお伝えしました。今回は具体的にどこが問題なのか、「小学校プログラミング教育の手引」から読み解いていきましょう。

その他の【松田孝の「プログラミング教育の夜明け」】はこちら

プログラミング教育は夜明け前

画像: プログラミング教育は夜明け前


コロナ禍にあって臨時休校だった学校が順次再開されはじめました。各種メディアは久しぶりの登校に、多くの子どもたちや家庭が安堵している様子を伝えています。しかし、この4月から必修となった小学校プログラミング教育をめぐっては、その現状は本連載のタイトルである「夜明け」ではなく、日の出前の空が白みはじめる前の真っ暗な「夜明け前」に時間が逆戻りしたような気がしています。

本来なら、4月からの新学習指導要領の全面実施によって、その目玉であるプログラミング教育は全国で創意工夫ある取り組みがはじまるところでした。ところが感染拡大防止のための臨時休校で、期間として約一ヶ月半から二ヶ月(授業日数としては30〜40日、授業時数としては約150時間程度)が失われ、今、学校現場はその回復のためにやっきになっています。夏休みの短縮や土曜授業などの実施によって、できる限り授業時数を回復しようとしています。それは国の規定である標準時数を確保することが、子どもたちの「学び」を担保した証になるからです。このような学校現場にとって、プログラミングの実施にプライオリティはありません。

しかし単に授業を実施するだけでは、子どもたちのSociety5.0を生きる「学び」にならないことは、前回お話しました。具体例として、今注目を集めている双方向のオンライン授業について、それが子どもたちをSociety 3.0(工業化社会)に適合させる、アナログ時代の指導方法として最適解であった一律・一斉授業の再生産となっていることに警鐘を鳴らしました。

「せっかく国が新学習指導要領によって、コンテンツベースからコンピテンシーベスへの学びに舵を切ったにもかかわらず、そしてそのためのインフラとして整備しようとしたICTが、今の多くはSociety 3.0に適合する授業のために活用されているとは、なんと皮肉なことでしょう」と。そしてプログラミングこそが、2つの「新しい学び」によってSociety 5.0の社会を生きるために必須の資質・能力を子どもたちに育むことを訴えたのです。

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