子育て情報『プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く』

2020年6月8日 09:00

プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く

を醸成するには至りません。

さらに学習指導要領で例示された五年生の算数「正多角形の作図」ですが、その授業のねらいは、わざわざプログラミングを用いなくても、従来の定規、コンパス、分度器を使った学習活動で十分に達成できるのです。プログラミングの必然性がないところに「プログラミング的思考」を育成するために位置付けた活動は、やはり多くの無理を生じさせているように感じます。

「手引き」にみる方針の大転換

画像: 「手引き」にみる方針の大転換


文科省は小学校現場におけるプログラミング教育の円滑な推進を図るべく、平成30年の3月に「 」を公表しました。そしてこの手引きはこれまで3回の改訂が行われていますが、「第一版」から「 」(H30.11)への改訂は極めて注目すべきものとなっています。

「第二版」の改訂で特に重要なポイントは、「第一版」で小学校段階におけるプログラミングに関する学習活動を6つに分類したうちの、C分類での活動を全面に押し出し、推奨したことにあります。「第一版」では明確に述べられていなかったC分類におけるプログラミング内容、つまりは「教育課程内で各教科等とは別に実施する」プログラミングを全面に押し出し、その「取組例」までを提示したのです。

なぜ文科省は「第二版」でC分類での活動を全面に押し出してきたのでしょうか。学習指導要領解説総則編では「教科等で学ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせることにある」としていたものを、「第二版」ではそのねらいにとらわれることなく、教科以外でもプログラミングが実施できることを明確にしたのです。

さらにはそれまでプログラミングに取り組むねらいを「プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりといったことではな」(解説p85)いと述べていたものが、「第二版」の「取組例」では、各学校の創意工夫で「 ①プログラミングの楽しさや面白さ、達成感などを味わえる題材などでプログラミングを体験する取組、②各教科等におけるプログラミングに関する学習活動の実施に先立って、プログラミング言語やプログラミングの技能の基礎についての学習を実施する取組 」などを実施できると明記したのです。はたしてこの相違をどう整合すればいいのでしょうか。

「第二版」の改訂を「第一版」との関連においてどうとらえるかで、プログラミング教育のカリキュラム・マネジメントに大きな影響が生じると考えます。

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