子育て情報『プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く』

2020年6月8日 09:00

プログラミング教育がおもしろくない理由はどこにあるのか 「手引き」から読み解く

「第二版」の改訂を「第一版」の内容の拡充ととらえれば、これまで通り教科内でのプログラミングを行って、うまく調整がつけばC分類でのプログラミングも実施可能な教育課程を編成することになります。しかし「第二版」の改訂内容を熟読すればするほど、それを「第一版」の拡充と理解するに止まるものではないと思えるのです。

先に見たように、学習指導要領解説総則編と「第二版」とではプログラミング実施の具体についての言説は、真逆です。読者の皆さんはどうお考えになるのでしょう。

改訂とは、基本「直して改める」という意味合いです。教科内でのプログラミングの実施は、先進校での取り組みからその全面実施を前に相当な難しさがあることが判明しました。だからこそ、文科省は「第二版」の公表に踏み切ったのだと考えます。(当初この「第二版」は7月に公表されると聞いていましたが、それが約3ヶ月も延びたことに内部でも相当な議論があったことが想像されます)

移行期間中に全国では教科でプログラミングを行う授業研究が多く開催されましたが、研究協議会では必ず両者のねらいの具現化が話題となって、その困難さが指摘されました。だからこそ「第二版」では、C分類の活動事例を全面に押し出し「プログラミングは、無理して教科の授業で実施しなくてもいいんだよ」というメッセージと、「取組例」において「プログラミングでコンピューターとコミュニケーションをとって、もっと思いを楽しく表現する活動を行ってください」というメッセージを込めたのだと理解しています。

繰り返しますが、「第二版」の改訂は「第一版」の内容の拡充ではなく、方針の転換なのです。文科省や経産省、総務省が推進するのみらプロ(「未来の学びプログラミング教育推進月間」)HPや小学校プログラミング教育指導案集を閲覧してください。そこには教科でのプログラミングの実践事例は紹介されてはいません。

前原のプログラミンング体系ー全部IchigoJamBASIC

画像: 前原のプログラミンング体系ー全部IchigoJamBASIC
さて私が校長であった前原小のプログラミングは、まさに「第二版」で示されたC分類の内容を、総合的な学習の時間における探究活動として実践しました。一言でその特色を言えば、「教科でのプログラミングではなく、プログラミングで教科の学び」です。そしてその活動をすべてIchigoJamBASICというプログラミング言語で貫くことで、他に類を見ない、まさに異彩を放つプログラミング体系&カリキュラムを編み出したのです。

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