子育て情報『教育改革はどこいった?問題山積みの大学入試にもの申す【出口式「論理エンジン」の考え方】』

2019年11月14日 19:55

教育改革はどこいった?問題山積みの大学入試にもの申す【出口式「論理エンジン」の考え方】

教育改革はどこいった?問題山積みの大学入試にもの申す【出口式「論理エンジン」の考え方】


最近話題となった「英語の民間検定試験導入」の延期。長年受験指導をしてきた出口先生いわく、制度そのものに大きな問題があるとのこと。いったいどこに問題があるのでしょうか。

これまでの【出口式論理エンジンの考え方】はこちら

問題山積みの大学入試改革

画像: 問題山積みの大学入試改革


英語の民間検定試験導入が四年後に延期されましたが、四年間で問題が解決される可能性はきわめて少なく、おそらく中止になるでしょう。さらには、大学入学共通テストにおける国語と数学の記述式問題が採点問題で疑問視され、新たな火種となりつつあります。そこで、私なりの意見をまとめます。

まず民間の検定試験導入を云々する前に、大学入学試験に四技能を入れること自体が疑問です。大学入学試験は「読む」「書く」が中心であって、せめて「聞く」までに留まるべきです。「話す」を試験で判定しようとするから、民間の検定を活用せざるを得ないのです。

なぜ「話す」が必要ないかというと、大学入学試験は大学で学問をする能力を判定するものであって、それには「英会話」は必要ないのです。アメリカでは幼稚園児でも英語を話していますが、その幼稚園児が大学で学問をする能力があるわけではないのは言うまでもありません。

もちろん、英会話が不必要だと言いたいわけではありません。大学入学試験に四技能を組み入れる必要がないと言いたいのです。

大学入学試験で「記述式」を出す問題点

画像: 大学入学試験で「記述式」を出す問題点


大学入学共通テストに記述式問題を出題することにはさらに大きな問題です。50万人の答案を二週間で採点することはほぼ不可能であり、しかも採点者はベネッセの子会社が約61億円で請け負っています。おそらくかなりの数の大学生がアルバイトで採点行うことになり、そうなると質のよい採点は望めず、しかも、さまざまなところで指摘されているように、自己採点も困難なため、国公立の二次試験の出願校を決定することはできません。

そうかと言って、誰でも公平な採点が可能な問題にするためには、さまざまな条件を付け、文中の言葉を抜き出す形式にするしかなく、それでは共通テストの目的とする「思考力、判断力、表現力」を試すことなどできなくなります。結局は、五十万人を短期間で採点する共通テストに、記述式問題を出題することは不可能なのです。

もうひとつの問題は、特定の業者が採点を一手に引き受けることで、受験生の情報を独占できるということ。

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