子育て情報『その「やりたい」は本当の「やりたい」なのか “ゲームの楽しさ”と“プログラミングの楽しさ”の違い』

2020年12月17日 11:00

その「やりたい」は本当の「やりたい」なのか “ゲームの楽しさ”と“プログラミングの楽しさ”の違い

その「やりたい」は本当の「やりたい」なのか “ゲームの楽しさ”と“プログラミングの楽しさ”の違い


ゲームもプログラミングも、子どもたちにとって「楽しい」と感じるものでしょう。しかし、その「楽しい」に違いはあるのでしょうか? 角川アスキー総研の遠藤諭氏が、その「楽しい」の正体をひもときます。

プログラミングは《悪だくみ》に似ている

画像: プログラミングは《悪だくみ》に似ている


『チョコレート工場の秘密』や『おばけ桃の大冒険』の作者ロアルド・ダールの作品に、『ダニーは世界チャンピオン』(柳瀬尚紀訳、評論社)という小説があるのをご存じでしょうか? コンピューターなどはまったく出てこないのですが、これがプログラミングするのに似た気分になってくる小説だと思います。

プログラミングをやっている人たちを見るとき、これからはじめる子どもたちを見守るときの参考になるかもしれません。プログラミングの楽しさについて、少し掘り下げてみます。

『ダニーは世界チャンピオン』は、9歳の少年ダニーとパパが、村の仲間たちの協力を得て、横暴な地主をやっつけるという内容です。地主が地域の有力者や利権をもたらすような人たちを招いてやる《キジ撃ちパーティー》を失敗させる計画を立てます。そのためには、パーティー前日に、地主の所有する森からキジが1羽もいない状態にしようという結論にいたります。

しかし、森には3人の番人がいて夜まで見張っています。1羽や2羽をつかまえるのすら大変なのに、200羽もいるキジをどうやって森から運びだすのか? ここでダニーが考えだしたアイデアがあまりにすばらしく、《世界チャンピオン》だというこの小説の題名となっています。

そのアイデアとは、キジをすべて眠らせてしまうこと。しかし、これを成功させるには具体的な方法や実行する手順をキッチリと固めなければなりません。

ストーリーの紹介はネタバレになってしまうのでこのあたりにして、プログラミングとの共通性について見てみましょう。以下、プログラミングで行うことに、小説の内容をあてはめてみました。

1. 目的を明確に(キジ撃ちパーティーを失敗させる)
2. 分析する(キジ撃ちパーティーの日程、森の見張りがいる時間などについて)
3. 問題を設定(パーティー前日にキジを眠らせ森から運び出す)
4. プログラミング(準備するもの、行動開始時間、順番に何をやるかといった実行計画)
5. プログラムを走らせる(作戦開始)

キジを眠らせるために必要なものの数が足りないのをどう解決するか? 200羽いるキジを1羽残らず眠らせるには?など、ダニーとパパが考えをめぐらせ議論するやりとりは、ほとんどプログラマーの会話そっくりで笑ってしまうほどです。

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