子育て情報『脳の発達の仕組みから考える英語への「親しみ」の重要性~「知的好奇心」から子どもの自主性を育む~』

2022年1月26日 13:30

脳の発達の仕組みから考える英語への「親しみ」の重要性~「知的好奇心」から子どもの自主性を育む~

と瀧教授。

「だいたい2〜3歳くらいから自分と他者の区別がついてきて、外の世界にあるに興味をもつようになります。このような時期に、アウトドア体験や英語など、いろいろなことを遊びとして体験させてあげると、子どもの興味・関心はどんどん広がっていくと思います。心理学的には『単純接触効果』と呼ばれるのですが、ある物事や人、場面に触れる機会が多いと、その対象にだんだんと興味が湧いてきて親しみをもつようになります。」と話します。さらに、「脳科学の分野では、『好きになるとよく覚えられる』ということが言われています。」とのこと。

瀧教授によると、言語に関わる脳領域が発達のピークを迎える8歳〜10歳は効率的に英語を習得しやすい時期。ただし、「英語に親しみをもたせるという観点からすると、8歳〜10歳より早い時期から英語に触れ始めるのは良いと思いますし、あくまで「効率」という観点でのお話です。脳の可塑性、脳が変化する力は、何歳になっても保たれます。
その意味では、30歳からでも70歳からでも第二言語や第三言語を習得することは可能です。ただし、加齢とともに、脳の可塑性は低くなっていくので、あるレベルに達するまでの学習時間がより多く必要となります。」と言っています。

■ 親は、子どもの好奇心から生まれる主体性とポジティブなメッセージを大切に
はじめは「楽しんでほしい」という気持ちで子どもに英語に触れさせ始めたのにもかかわらず、だんだんと「〜しなさい」と勉強のように考えるようになってしまう親御さんもいるようです。子どもに興味をもたせるため、子どもが自主的に学習するようになるために親ができることについて伺いました。

「何かを学習するときには、主体性が高いほうが習得しやすいということはよく言われています。学習の主体性というのは、好奇心の高さが関係します。好奇心があるから、自分から『やってみたい』と思うわけですね。
親から『やりなさい』と言われると、子どもの学習の主体性は下がり、ネガティブな気持ちにもつながって記憶しにくくなる、ということは言えると思います。」と瀧教授。

また、「将来に役立つ、ということを伝えることが重要だと思います。『受験のため』という観点もありますが、英語をやらないと受験に受からないよ、というようなネガティブなメッセージではなく、『将来の人生のため』という観点でポジティブなメッセージが良いですね。

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