出産後2週間くらいでニューボーンフォトをお願いして撮影してもらったときのことです。まさかのハプニングが!母乳と育児用ミルクの混合授乳をしていて、撮影のときにぐっすり寝てもらおうと育児用ミルクを多めに飲ませたため、母乳をあげられず。そのあと胸が張って発熱! 原因はこれだけではありませんでしたが、乳腺炎になってしまいました。週に2〜3回母乳外来に通ったり、切開もおこないましたが良くならず、母乳を止める薬を飲んで完全ミルク育児になりました。 ◇◇◇ まさか自分が乳腺炎になるとは思っていませんでした。しかし、今後再発の不安もなく夫にも積極的に授乳に協力してもらえるため、結果としてミルク育児にしてよかったと思っています。 ※ニューボーンフォトを撮影する際はご自身の責任と判断でおこないましょう。特に新生児期の赤ちゃんはとても繊細なので、撮影時には細心の注意が必要です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子作画/いずのすずみ著者:川藤なつ
2024年02月20日息子が9カ月のころ、義実家に帰省。それまでも、義母の発言にモヤモヤしていたのですが…。乳腺炎になった私に、義母が驚きの言葉を…上の子が9カ月のとき、初めて義理の実家に帰省しました。 義母には、息子が生まれてすぐのころから「母乳は出てる?」とよく聞かれ、悪気はないとわかっていても、気分はよくないなと思っていました。 そんなモヤモヤした気持ちをもったままでの帰省。案の定、滞在中は、義母はたびたび母乳の話題をふってきました。私としては、母乳の話を義父の前でされるのも嫌だったのです。 そんな中、私は慣れない環境でストレスもたまったせいか、乳腺炎になってしまい、義実家で寝込んでしまいました。 すると、義母は「息子(私の夫)にもんでもらって、マッサージしてもらえばいいのよ」とひと言。私ははっきりと「気持ち悪い」と思いました。 下の子が生まれたので、今度は義両親が会いに来る予定があるのですが、今から憂鬱です。 作画/きりぷち著者:鈴木花子
2024年02月17日長男は乳児のときからベビースイミングに通っていました。あるとき、耳を気にする様子があったので中耳炎だと思って耳鼻科へ行ったのですが……。 良かれと思ってしていたことが…長男が1歳のとき。耳が痛いのか、かゆいのか気にしている様子がありました。ベビースイミングに通っていたので、中耳炎になったんだ!と思って耳鼻科を受診。 すると、医師から告げられたのは意外な診断名。鼓膜より外側の器官である外耳(がいじ)に炎症が起こる外耳炎でした。「お母さん、耳かきを頻繁にしてるのでは?」との質問が。寝かしつけのとき、綿棒で耳掃除をするとよく寝たので、毎晩のように耳かきをしていました。耳鼻科を受診した後の数日間は塗り薬を使い、耳かきの頻度を減らしたら再発することもなく良くなりました。気持ち良さそうにして寝てくれる!と良かれと思ってしていたことが悪い結果につながってしまい、申し訳なかったです。 ◇ ◇ ◇監修いただいた松井先生によると、外耳炎は過度のしめり(水泳や入浴など)、その逆の乾燥(耳垢の欠如)、外傷(綿棒の使いすぎ、指を入れる癖)などが原因で発症。耳垢はワックス状の保護コーティングなので、少なくなると外耳炎を起こしやすくなるようです。水泳後はドライヤーで湿気をとり、痛みがある場合は早めに耳鼻科を受診したいですね。 作画/さくら著者:のぶりんご監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生
2024年02月08日私は普段、仕事と育児の疲れはあるものの寝込むようなことはあまりありません。そんな私がまれに体調を崩すと、夫の第一声はいつも「なんで体調が悪いの!?」と強い口調でひと言。ただでさえ弱っている私に、そんな言葉しかかけられない夫への不満が爆発してしまった日の出来事を紹介します。 私が体調不良になると夫は不機嫌に……産後6カ月のころ、私は1カ月ほど体調を崩してしまいました。乳腺炎になり、乳腺炎が治ったら風邪をひき、風邪が治ったら胃腸炎になりました。朝からひどい悪寒で熱を計ると39度。夫に熱が出たことを伝えると、夫がまず発した言葉は「え! なんで熱があるの!?」とひと言。私は、「なんで……風邪かな。もしかしたら乳腺炎かもしれない」と答えました。すると夫は無言で寝室から出て行ってしまったのです。 普段はよく喋るのに、その後の夫はずっと無言。実はこのような状況は初めてではありません。私が少しでも「今日は体がだるいな」などと言うと、いつも「なぜか」と聞くだけで何も言わず不機嫌になるのです。 夫の冷たい態度に落胆例えば友人が体調不良になったら、私ならおそらく第一声は「大丈夫?」という心配の言葉をかけると思います。ましてや小さな子どもを育てているママなら、何か私にできることはないか? など助けになりたいと思います。 夫は寄り添う言葉のひとつもなく、強い口調で「なんで体調不良になったんだ」と言ったあとに不機嫌になるばかり。私は体調を崩した自分を責められているように感じてしまいます。そのため、毎回夫の冷たさに落胆し悲しくなっていました。 初めて知った、夫の本音1カ月も体調を崩したときはさすがの私も夫の態度がつらく、体調が良くなったころに気持ちが爆発してしまいました。夫へ「体調不良の理由を聞くばかりで冷たい態度をとられると、ただでさえ体がきついのに責められているようでつらい」と伝えたのです。すると夫はかなり驚いた様子でした。 夫の主張は「責めてないよ! ママが倒れたら自分が仕事を休んだり早退したりしないといけない。それが無理なら遠方のお母さんにも頼らないといけない。そんなことをいろいろと考えて頭の中がいっぱいなんだよ!」ということでした。夫は不機嫌で喋らないのではなく、一生懸命に考えごとをするがためにそのような態度になっていたのです。 夫の話を聞いて、私はハッとしました。同時に「いろいろと考えてくれてありがとう。でも頭の中だけではなく、ちゃんと言葉にしてほしい」と伝えました。それ以来、夫も私も意識してコミュニケーションをとるようになり、私が責められていると感じることも減りました。今は体調不良のときこそ、しっかりと気持ちを言葉にすることを大切にしています。 作画/キヨ著者:海原えめ5歳息子と0歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
2023年10月29日私は現在、授乳期間中です。先日、乳腺炎になってしまい、高熱に悪寒、頭痛などもあり、家事も育児もとてもつらい状況でしたが、夫は出張中。近くに住む義母に連絡をすると、「すぐにこっちにいらっしゃい!」 と言ってもらえました。「助かる!」 と思って義実家へ向かったのですが……。 義実家に到着夕方に義実家へ着くと義父母が出迎えてくれました。義母は「ゆっくり泊まって休んでいってね」「こっちでできることはするから」と言ってくれて、すぐに夕飯の準備をしてくれたのです。しかしその後、義母に「私たちは先に寝るから、お風呂入ってしまってねー」と言われました。 0歳の娘はまだ立つことができず、普段から一緒にお風呂に入ることは大変なのですが、義実家でも誰の助けもなく私ひとりで子ども2人のお風呂の対応をすることに……。正直、お風呂のお手伝いをお願いしたかったのですが、「先に寝る」と言われたので何も言えませんでした。 翌日、私の熱はまだ下がらず、頭痛も残っている状況でした。義父母は午前中、それぞれの用事があるとのことで出掛けて行きました。義父が帰ってきたころ、義母から「友だちとランチして帰ることになりました。家にあるもの何使ってもいいから適当にお昼ごはん食べてねー」と連絡が……。義父は「僕はお昼ごはん何でもいいからね」と言い、私が作ることが当然のようでした。 結局、義実家の冷蔵庫の中を確認して、何を作るか考え、作り、食べ終わったあとの片付けまですべてすることに……。私は体調万全になるまで義実家で休ませてもらいたかったのですが、まったく休めない環境のため、夕方には帰宅しました。 やさしい言葉をかけてもらい、夕飯を食べさせてもらっただけでもありがたい気持ちはあります。ただ、実際にはゆっくり休ませてもらえたわけではなく、お昼ごはん作りも片付けもつらかったのが正直な気持ちです。これからは私が体調不良のとき、「お風呂に入れるのを手伝ってほしい」など、先に助けてほしいことを伝え、義父母の負担にならない範囲で頼らせてもらおうと思いました。 イラスト/ふくふく著者:海原えめ
2023年09月19日こんにちは! あん子です。今回の話は、娘が難聴になったエピソードです。■耳から音が聞こえる!?1ヶ月ほど前、中耳炎になっていた幼稚園の娘。これって…難聴?「どっちの耳が聞こえないの?」と聞くと、「左耳」と答える娘。あ…、左耳って。中耳炎になったとき、鼓膜切開をしたひどい方の耳だ…。「声は聞こえる?」とたずねると、「うん。でも音が変」と。音!?私:「どんなふうに聞こえる?」娘:「低く聞こえたり響く感じ」え~!? どんな状態? とかなり心配になりました。私は「じゃあ、また病院に行って先生に診てもらおう」と言い、すぐに病院の予約をとりました。外傷などとは違って、耳の中の痛みや聞こえ方は本人にしかわかりません。私は、娘が聞こえづらいことに全く気がつきませんでした。早速、病院に行くと「原因を特定するために大きな病院に紹介状を書くね」と医師に言われました。日を改めて…■果たして結果は…?診察室に呼ばれるまで2時間。やっと呼ばれ…結果は、予想通り難聴になっているとのこと。耳の奥にある蜂の巣のような空洞のところに液がたまる「乳突蜂巣炎」で、「しんしゅつ性中耳炎」と診断されました。これは、レントゲンやCTで確認できるようです。中耳炎を繰り返す場合、鼓膜にチューブを挿入することになるとのことですが、耳は鼻につながっているので「薬で液を鼻から出していきましょう」と医師から説明を受けました。原因がわかって少し安心しました。最初は抗生剤を5日ほど処方され、それから抗生剤から漢方に切り替わりましたが、漢方は匂いや味が独特で飲める子は3分の1ぐらいだと説明を受けました。娘は、耳の影響でめまいもするみたいで、想像以上につらかったと思います。急性中耳炎になったときからずっと頑張って薬を飲み続けていた娘、えらかったと思います。1ヶ月ほどたち、耳がどのような状態か大きな病院に診てもらうと…、完治まではいきませんでしたが、だいぶ良くなり、もう薬は飲まなくて良いとのことでした!本当に安心しましたし、健康の大切さをしみじみ感じた出来事でもありました。季節的に新生活にも慣れ、気を張っていた心身が疲れを感じる時期だと思います。皆さまもどうぞお体、ご自愛ください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年06月21日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。GODの神業。編集後記赤ちゃんの母乳の飲みが悪くなったタイミングで、乳腺炎になってしまったつぶみさん。母乳外来で再会したのは、出産のときにお世話になったGOD的存在のベテラン助産師さん。「ここだ!」の一言で、乳腺炎からも救ってくれたのでした。GOD助産師さんの施術後、驚くほどすんなりと母乳が出るようになり熱もだんだんと下がっていったようですよ。つぶみさんは当時を振り返りこう言います。「乳腺はいくつかあると思うのですが、私の場合、赤ちゃんに飲ませにくい角度の部分が詰まりやすくなっていたようです。その後も何度か乳腺炎になりましたが、助産師さんからのアドバイスをもらい、コツを得て自分で対処できるようになりました」乳腺炎の痛みはとてもつらいので、少しでも違和感を感じたら早めに対処することが大切です。事前に乳腺炎になってしまった場合に相談できる母乳外来などを調べておくと安心ですね。ままのて編集部ベテラン助産師さんとの出会いエピソードはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2023年04月19日バツイチの彼との入籍を控えていたバタコさん。臨月のある日、彼がまだ離婚していなかったことが発覚!しかも、前の奥さんから1,500万円もの慰謝料を請求されていたのです……!夫の出張を機に、母親に自宅へ来てもらっていたバタコさん。入籍できていない事実も寛大な心で受け入れてくれた母親に、これまでの経緯をすべて打ち明けます。母親のおかげで不安だらけの心が少し和らいだバタコさん。そこへ夫が出張から帰ってきます!これまでのことを母親に話せたことで、どこか胸のつかえが取れ、スッキリとしたバタコさん。しかし、ほっとしたのもつかの間、バタコさんは乳腺炎になってしまいます!「はーびっくりした……」心配してとんで帰ってくるかと思いきや……? 頼りになる母親の存在に、少し元気を取り戻しはじめていたバタコさん。しかし、その矢先に乳腺炎を引き起こして寝込んでしまいます。 母親に看病してもらいながら、夫の帰りを待つバタコさん。しかし、夫が帰ってきたのはなんと翌日の深夜……! ぐったりとして寝込んでいるバタコさんの姿を見たカバオは「乳腺炎って言ってたけど、そんなので寝てるの?」と無神経すぎる発言をします! この言葉に、さすがのバタコさんも怒り爆発!!母親がいたとはいえ、1人で心細く待っていたバタコさんに対してそんな言い方はないですよね……。 いくら穏やかでやさしい彼だと言っても、大事なときに頼りにならないのではこれから先の生活が不安になってしまっても無理はありません。バタコさんも思わず「本当にこの人と結婚していいんだろうか?」と考えはじめます……。 そもそも今のこのとんでもない状況も、もとはと言えばカバオがきちんと身辺整理をしきれていなかったせいでもあります。バタコさんが考え直すなら、もしかしたら今がまたとないチャンスなのかもしれませんね。 バタコさんは一体どんな決断をするのでしょうか?1人で子どもを育てていくには、今の日本ではまだまだ厳しい状況に置かれることが多いかもしれません。しかしながら、彼が今のように思いやりにかける態度をとり続けるなら、別れることも視野に入れて自分の人生を考え直しても良さそうです。どんな決断をするにせよ、後悔せず、幸せに生きていける道を選んでほしいですね。 原案:バタコイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 水島みき
2023年01月15日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、冬の授乳やママのおっぱいトラブルについて教えてくれました。寒い冬の授乳は乳房トラブルも起きやすくなります。悩んでいるママも多いのではなでしょうか? ぜひ参考にしてくださいね。冬の授乳は寒くて大変かと思います。身体の冷えなどから、乳房トラブルも起きやすい時期です。そこで今回は、冬の授乳で実はNGなことについてお話ししていきます。 布団から出るのがつらい!添い乳に注意夜間の授乳は、眠さと寒さで布団から出るのがおっくうになりやすいですよね。そんな時に、添い乳をされるママがいます。添い乳は、ママの身体も休まるし、赤ちゃんも授乳後よく眠ってくれることもあり、夜間の授乳にとりいれているママも多いかと思います。 しかし、添い乳は赤ちゃんのラッチオン(吸いつかせ方)の姿勢が崩れやすく、吸い方が浅くなったりすることが多くなります。そのために、白斑や乳管塞栓の原因となりやすく、乳腺炎などのトラブルにつながることがあります。 赤ちゃんの顎をおっぱいに密着させて吸わせ方が浅くならないように注意する、添い乳を連続して行わないようにするなどを意識的におこなっていくことが大切です。 冬の授乳時の服装は?冬の授乳時の服装は、厚手のものは浅吸いの原因となり、トラブルになることも。冬の厚手の洋服が、授乳の姿勢で必要なママと赤ちゃんとの密着を邪魔してしまうこともあります。 具体的には、ママの厚手のセーターやトレーナーなどは、授乳時に服をまくり上げると首元にたまって授乳しつらくなったり、授乳服などで乳首だけ出したような状態で吸わせていると、赤ちゃんの顎が乳房から離れる姿勢になり、赤ちゃんとママの間に距離ができて浅く吸う原因となることがあります。浅吸いが続くと、乳房が傷つきやすくもなるので注意しましょう。 また、赤ちゃんの洋服が厚手のものであったり、寒くならないようにおくるみをしている場合も授乳時に距離ができる原因にもなります。冬はエアコンで部屋を暖めたり、急速に暖かくなるヒーターなど利用して授乳時に厚着になりすぎないように注意していきましょう。 乾燥してる冬は水分不足になりがち?授乳中は、母乳に水分が必要となるのでママの水分が不足がちになります。夏は、喉が渇くので水分をたくさんとっている人でも、冬になると水分摂取が少なくなってしまいがちです。水分不足はママが体調を崩しやすくなる原因になります。喉の渇きがなくても意識的にとるようにしましょう。 身体を冷やさないように、温かい飲み物がおすすめですが、お湯を沸かして入れるのも育児中は面倒になりがちです。水筒やマグカップなどの保温効果があるものを活用して、こまめにとるようにしていきましょう。 まとめ寒くなると、おっぱいがつまってしこりができたり、乳腺炎になるママが増える傾向があります。乳房トラブルを予防して、冬の授乳を乗りきりましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年12月22日私は当時、初めての妊娠だし、せっかくだからいろいろなことをしてみたいと考えていました。そこで選んだものの1つが完全菜食です。これは心も体も穏やかに過ごせるのではないかと期待しての選択でした。幸いにも完全菜食を提供してくれる産後支援施設が自治体にあり、利用することができたのです。けれど思い描いた通りにことは進まず·····私の後悔している体験談です。 完全菜食を選びました私は産後7日目から5日間、助産院で過ごしました。この助産院は自治体の補助を受けられる産後支援施設も兼ねていたのです。ほかにも選択肢はありましたが、食事が完全菜食というところに惹かれました。 主食は発酵玄米、おかずも大豆製品を含めた野菜だけ。油や砂糖は一切使わず、塩分も最小限に抑えられています。全体的に茶色の見た目に一瞬たじろぎましたが、食べてみるととてもおいしい。体にやさしいなぁと感じながら食べることができました。 反動で暴食に!思っていた通り心穏やかに過ごせ、「おっぱいも順調に出るようになっている」と助産師さんから言われました。完全菜食にしてよかったと思いつつも、3日目にもなると飽きが出てきたのです。そこで、退所した日の夕食にケーキとピザとコーラを家族へリクエストしました。 そして入所から5日。出産の疲れも少し癒え、授乳にも慣れ、満足して実家に帰ることに。夜はジャンクフードをおなかいっぱい食べることができ、幸せを感じていました。 乳腺炎になり寝込む翌朝、体がだるく熱を測ると37.9度ありました。おっぱいが熱く、張っているように感じます。前日までお世話になっていた助産院に電話で相談すると、乳腺炎ではないかとのこと。 赤ちゃんにおっぱいをあげていけばラクになるからとアドバイスをもらいました。アドバイス通り、授乳のたびにおっぱいの痛みや熱感が和らぎ、熱も下がっていきました。ただ、自分の勝手をした尻拭いを赤ちゃんにしてもらったようで情けなかったです。 好奇心から完全菜食にチャレンジしましたが、続けることはできませんでした。極端なことはしないでいつも通りが良い。極端なことをすると、自分だけでなく周りにも迷惑をかけかねない。そんな当たり前のことに改めて気づかされました。 ※乳腺炎の発症と食事との関連は、現時点で明確になっていません。UNICEF / WHOでは授乳中の女性は特別なものを食べたり、特定の食事を避けたりする必要はないとしています。バランスのとれた食事については母子健康手帳に掲載されている「妊婦のための食事バランスガイド」などを参考にしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/おもち監修/助産師REIKO 著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2022年06月29日私は普段、仕事と育児の疲れはあるものの寝込むようなことはあまりありません。そんな私がまれに体調を崩すと、夫の第一声はいつも「なんで体調が悪いの!?」と強い口調でひと言。ただでさえ弱っている私に、そんな言葉しかかけられない夫への不満が爆発してしまった日の出来事を紹介します。 私が体調不良になると夫は不機嫌に……産後6カ月のころ、私は1カ月ほど体調を崩してしまいました。乳腺炎になり、乳腺炎が治ったら風邪をひき、風邪が治ったら胃腸炎になりました。朝からひどい悪寒で熱を計ると39度。夫に熱が出たことを伝えると、夫がまず発した言葉は「え! なんで熱があるの!?」とひと言。私は、「なんで……風邪かな。もしかしたら乳腺炎かもしれない」と答えました。すると夫は無言で寝室から出て行ってしまったのです。 普段はよく喋るのに、その後の夫はずっと無言。実はこのような状況は初めてではありません。私が少しでも「今日は体がだるいな」などと言うと、いつも「なぜか」と聞くだけで何も言わず不機嫌になるのです。 夫の冷たい態度に落胆例えば友人が体調不良になったら、私ならおそらく第一声は「大丈夫?」という心配の言葉をかけると思います。ましてや小さな子どもを育てているママなら、何か私にできることはないか? など助けになりたいと思います。 夫は寄り添う言葉のひとつもなく、強い口調で「なんで体調不良になったんだ」と言ったあとに不機嫌になるばかり。私は体調を崩した自分を責められているように感じてしまいます。そのため、毎回夫の冷たさに落胆し悲しくなっていました。 初めて知った、夫の本音1カ月も体調を崩したときはさすがの私も夫の態度がつらく、体調が良くなったころに気持ちが爆発してしまいました。夫へ「体調不良の理由を聞くばかりで冷たい態度をとられると、ただでさえ体がきついのに責められているようでつらい」と伝えたのです。すると夫はかなり驚いた様子でした。 夫の主張は「責めてないよ! ママが倒れたら自分が仕事を休んだり早退したりしないといけない。それが無理なら遠方のお母さんにも頼らないといけない。そんなことをいろいろと考えて頭の中がいっぱいなんだよ!」ということでした。夫は不機嫌で喋らないのではなく、一生懸命に考えごとをするがためにそのような態度になっていたのです。 夫の話を聞いて、私はハッとしました。同時に「いろいろと考えてくれてありがとう。でも頭の中だけではなく、ちゃんと言葉にしてほしい」と伝えました。それ以来、夫も私も意識してコミュニケーションをとるようになり、私が責められていると感じることも減りました。今は体調不良のときこそ、しっかりと気持ちを言葉にすることを大切にしています。 作画/キヨ著者:海原えめ5歳息子と0歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
2022年06月22日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、実はNGなパパの育児サポートについて教えてくれました。あなたの育児サポートの方法は大丈夫? 男性の産休取得や在宅ワークの増加などにより、育児は分担・協力して行う夫婦が増えました。しかし、ママたちから「もっとサポートして欲しい」など不満の声はしばしば聞かれます。今回は、実際にパパのサポートでやりがちなNG行動についてケースをあげてお話ししていきます。 ケース1:赤ちゃんをお風呂に入れるだけで満足するのはNG!前後のフォローも忘れずにお風呂に赤ちゃんを毎日のように入れているというパパも多いですが、実はこれにNG行動が潜んでいます。大体のパパは、お風呂場から呼んで赤ちゃんを連れてきてもらい、お風呂に入れ終わったらママに渡します。お風呂に入れるという行為は、「お風呂場の準備」、「着替えの準備」、「お風呂から出てきた後の保湿や授乳」など様々な行為が付随しています。赤ちゃんと一緒にお風呂に入ったらパパのお仕事は終わり!なんて思っていませんか? 「パパに赤ちゃんをお風呂に入れてもらったらあっという間に呼ばれて、その後パパはゆっくり湯船に浸かっていてなかなか出てこない」という不満をもらすママも少なくありません。 お風呂から出た後のお世話をできるだけ一緒にやるようにしましょう。例えば、お風呂上がりの水分補給が育児用ミルクの場合は、着替えや保湿をするのとミルクを作る準備を分担するとスムーズです。お風呂を入れる役割を日によって交代してママもゆっくり湯船に浸かれるようにするのも良いかもしれませんね。 ケース2:料理・掃除も得意なパパが、家事を代わりにするのはときにはNGな場合も授乳や育児に大変なママのために、料理や掃除などの家事をこなすパパはとても助かりますが、これに不満を感じるママもいます。洗濯や皿洗い、掃除など自分なりのこだわりをもっているママの場合、いろいろ気になってしまうようです。また、料理が好きなママは育児から離れて集中して作りたいというパターンもあります。 このように、ときには家事をやってもらうより、赤ちゃんのお世話をかわってもらって自分で家事を集中してやりたいというママもいます。 体調や赤ちゃんの機嫌によってかわる場合もあるので、日によって声をかけあって家事と育児の分担を決めていけると良いかもしれませんね。 ケース3:ママが乳腺炎のときには良かれと思ってミルクを赤ちゃんに与えるのはNG!乳腺炎は、突然やってきます。おっぱいのしこり、発赤、痛み、発熱が症状ですが、その他に悪寒、関節痛、倦怠感、頭痛など苦痛な症状も出ることがあります。安静にしてゆっくり休ませてあげたいという優しさで、パパが母乳の代わりに育児用ミルクをたくさんあげてしまい、おっぱいが張って乳腺炎症状が悪化してしまうことがあります。 実は、乳腺炎は授乳を続けて赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことで改善することが多いのです。乳腺炎のときは、できるだけ母乳を飲ませて授乳以外にママが休めるようにパパにはサポートしてほしいです。乳腺炎の辛さは症状の苦痛だけでなく、精神的にもストレスが強くかかります。男性には理解しづらいものなのですが、母乳優先にして補足が必要な場合もミルク量は最低限になるように相談して決めて行くようにしましょう。 パートナーを思いやる気持ちがあっても、よかれと思ってやったことが反対にマイナスに働くこともあります。日頃から、お互いの思いを伝え合うコミュニケーションがとれるようにできると良いですね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年03月15日私は当時、初めての妊娠だし、せっかくだからいろいろなことをしてみたいと考えていました。そこで選んだものの1つが完全菜食です。これは心も体も穏やかに過ごせるのではないかと期待しての選択でした。幸いにも完全菜食を提供してくれる産後支援施設が自治体にあり、利用することができたのです。けれど思い描いた通りにことは進まず·····私の後悔している体験談です。 完全菜食を選びました私は産後7日目から5日間、助産院で過ごしました。この助産院は自治体の補助を受けられる産後支援施設も兼ねていたのです。ほかにも選択肢はありましたが、食事が完全菜食というところに惹かれました。 主食は発酵玄米、おかずも大豆製品を含めた野菜だけ。油や砂糖は一切使わず、塩分も最小限に抑えられています。全体的に茶色の見た目に一瞬たじろぎましたが、食べてみるととてもおいしい。体にやさしいなぁと感じながら食べることができました。 反動で暴食に!思っていた通り心穏やかに過ごせ、「おっぱいも順調に出るようになっている」と助産師さんから言われました。完全菜食にしてよかったと思いつつも、3日目にもなると飽きが出てきたのです。そこで、退所した日の夕食にケーキとピザとコーラを家族へリクエストしました。 そして入所から5日。出産の疲れも少し癒え、授乳にも慣れ、満足して実家に帰ることに。夜はジャンクフードをおなかいっぱい食べることができ、幸せを感じていました。 乳腺炎になり寝込む翌朝、体がだるく熱を測ると37.9度ありました。おっぱいが熱く、張っているように感じます。前日までお世話になっていた助産院に電話で相談すると、乳腺炎ではないかとのこと。 赤ちゃんにおっぱいをあげていけばラクになるからとアドバイスをもらいました。アドバイス通り、授乳のたびにおっぱいの痛みや熱感が和らぎ、熱も下がっていきました。ただ、自分の勝手をした尻拭いを赤ちゃんにしてもらったようで情けなかったです。 好奇心から完全菜食にチャレンジしましたが、続けることはできませんでした。極端なことはしないでいつも通りが良い。極端なことをすると、自分だけでなく周りにも迷惑をかけかねない。そんな当たり前のことに改めて気づかされました。 ※乳腺炎の発症と食事との関連は、現時点で明確になっていません。UNICEF / WHOでは授乳中の女性は特別なものを食べたり、特定の食事を避けたりする必要はないとしています。バランスのとれた食事については母子健康手帳に掲載されている「妊婦のための食事バランスガイド」などを参考にしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/おもち監修/助産師REIKO 著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2021年06月29日今まで特に大きな病気もせず、ほとんど風邪もひかないので、油断していたときでした。おっぱいトラブルもなく経過していた授乳期、息子が1歳4カ月でちょうど卒乳をしようとしたころ。突然襲ってきた発熱とだるさの原因は、乳腺炎でした。 ちょっとだるいな、と思ったのが始まり仕事からの帰宅途中、若干の寒気とだるさを自覚し、体調に違和感を抱いたのでした。風邪がはやる時期でもなく、寒い思いをしたでもなく体調をくずす心当たりもないまま帰宅しました。ぐんぐん熱は高くなり、40度まで一気に上がって自分の体に何が起きているのか混乱するばかりです。 これまでに味わったことのない高熱と鉛のように重い体にムチを打ってシャワーを浴びようとすると、右胸の一部がボワーっと赤く熱を持っていることに気がつきました。 もしや、乳腺炎!? と思ったときには手遅れほぼ卒乳が完了していて、授乳回数は1日に1回あるかないかの頻度まで減っており、その日も帰宅後に授乳はしていませんでした。あまりおっぱいが張っているという感じもなかったのですが、一部にしこりと痛み、赤く熱をもっている感じがありました。若干の違和感は日中からあったものの、大したことないだろうと思いそのままにしていたのです。 シャワーを浴びるときに初めておっぱいが赤くなっていることに気づき、高熱とだるさの原因はそこだと思い当たったのです。緊急で病院に行く気力もなく、乳腺炎だとしたら赤ちゃんに吸ってもらうのがいいと聞いたことがあったので、卒乳間近ながら息子を起こして授乳し、軽くマッサージをして、家にあった解熱鎮痛剤を飲んで這うようにベッドに潜り込みました。 翌日産科を受診乳腺炎ではないかと考え、受診したのは内科でなく産科です。就寝前に飲んだ解熱鎮痛剤で熱が下がり、痛みも和らいでいたのですが、乳腺炎との診断で処方されたのは葛根湯とアセトアミノフェンでした。 痛みがある間は定期的に薬を飲んで1、2日程度で改善し、その後も違和感やおっぱいの赤みを感じたときには早めにアセトアミノフェンか葛根湯を飲んで熱が上がることなく卒乳を迎えることができました。 授乳期は、特に問題なく経過していたため、油断していた卒乳時期に乳腺炎を罹ってしまったのでした。今までに経験したことのないひどい高熱に見舞われ、2度と繰り返したくない経験です。1度高熱が出て以降は、早めに対処することで無事卒乳を迎えることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:小林 みよこ未就学児3人(男1、女2)の母。フルタイム勤務で仕事と育児のバランスにモヤモヤしながらも3人の子育てを楽しんでいる。仕事経験を生かしたメディカルライター、育児系メディアでも執筆中。
2021年06月26日夜間断乳2日目は、パパが格闘した末に40分で寝かしつけを完了させ、夫婦で優雅なティータイムを過ごしました。2度ほど夜泣きがあったものの、10分ほど抱っこすればすぐに寝てくれた息子さん。 「夜にゆっくり過ごせると気持ちに余裕が出る」と感じたnaoさんでした。 夜間断乳3日目は果たしてどうなるのか?! ついに1年ぶりに…! 寝かしつけは20分で完了。この日も夜泣きで2回ほど起きるも、立って抱っこはせず、“高速トントン”で寝かしつけました。 そして夜間断乳4日目にして朝まで熟睡! 「夜間断乳はほぼ完了した」と喜びの舞を踊っていたnaoさんでしたが……。 それから1カ月、夜間は絶対1〜2回夜泣きで起きるそう。さらに息子さんは昼間も母乳に執着せず、あまり飲まなかったため岩のように胸がカチコチに。そのため乳腺炎になりかけて、夜間に母乳をあげたことも……。 夜間断乳が完了する定義は人によってまちまちですが、“朝まで起きずに寝る”という目標を達成していないので、naoさんの中で夜間断乳は未完了。 ただ、寝かしつけは10分ほどで済むようになり、ラクになったそうです。 naoさんや夜間断乳しているみなさんが、ぐっすり眠れて朝日を気持ち良く見られる日を願っています。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター nao
2021年06月25日思っていたより難しかった授乳子どもを産むまで、こんなに授乳が大変だったなんて知りませんでした。第一子の出産後、授乳で衝撃的だったことを紹介します。 当時はとにかく必死で、なかなか母乳が出なくて入院中は何度も泣いていました。退院したら「何かあったらひとりで何とかしなきゃいけないんだ」と凄く不安だったのを覚えています。 ※乳腺炎の発症と食事との関連は、現時点で明確になっていません。UNICEF / WHOでは授乳中の女性は特別なものを食べたり、特定の食事を避けたりする必要はないとしています。 監修/助産師REIKO著者:月野あさひ2歳、年中、小学2年生の三児の母。元保育士で来年復帰予定。落ち込んでも、子どものほっぺで回復!
2021年06月06日完全母乳で育てた娘は、1歳を機に卒乳しました。母乳育児を終えてみて、振り返るといいこともたくさんありましたが、大変だったこともあります。今回は、子育て中の私が母乳育児で大変だったことを3つ紹介します。 【その1】言いようのない痛み! おっぱいトラブル授乳中のトラブルといえば、最もつらかったのは乳腺炎でした。育児用ミルクは足さずに母乳一本だったので、授乳間隔が空いたり甘いものを食べすぎたりすると乳腺炎になったものです。キャベツ湿布で冷やしながら、とにかく母乳を飲んでもらうのが回復を早める一番の方法でした。 次につらかったのは、歯が生えてきたわが子に乳首を噛まれたときのことです。痛がるとふざけてまた噛んでくるので、鼻をつまんで口を離してもらうようにしていました。私は、乳首の傷を馬油でケアしていました。 【その2】意外に早かった生理再開。その影響で!?私は完全母乳でしたが、比較的早く、出産から半年ぐらいで生理が再開しました。それ以降も月一で生理が来るようになり、生理前になるとなんとなく母乳の味が悪くなるのか、授乳中には娘もさえない反応をしていました。 生理中はさらにおいしくないのか出が悪いのか、不機嫌そうに噛まれることもしばしば。授乳中は生理が来ないとよく聞きますが、個人差があるようです。 【その3】自分が病気になったときの授乳授乳中は体調を崩すことが少なかったのですが、あるとき感染性胃腸炎にかかってしまったことがあります。授乳は続けて大丈夫とのことだったので、普段通りに飲ませていましたが、やはり体がつらかったです。 また、逆流性食道炎にかかり、麻酔なしで胃カメラを飲んだこともありました。授乳中には麻酔がよくないとのことで、麻酔なしでおこないましたが、ちょっとつらい思いをしました。 以上、今思うと「よく頑張った!」と自分をほめてあげたくなった授乳中のエピソードでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:山田孝子一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2021年05月23日娘が生まれてから始まった母乳育児。特にトラブルもなく、乳腺炎なんて無縁かも!と思っていた私ですが、娘が生後8カ月のときに、突然乳腺炎になりました……。そのときの体験談をお伝えします。 順調な母乳育児文献によって違いはありますが、母乳育児中のママのなかで乳腺炎になるのは約30%の割合で、特になりやすい時期は生後12週までと言われています。娘が生まれてからしばらくは育児用ミルクを追加しながらの母乳育児でしたが、特におっぱいのトラブルはありませんでした。意識して水分をとる、体を冷やさないようにするということはしていましたが、食べたいものを好きなように食べていました。 娘の成長に伴って徐々に授乳間隔があいてきたときや、娘と長時間離れておっぱいが痛いほどパンパンに張ってしまったときでも、搾ったり授乳したりで問題ありませんでした。生後8カ月で1日の授乳回数は5回でした。そしてその日は突然やってきたのです……。 突然、発熱とおっぱいのしこりが!その日のお昼ごろ、急にやけに寒いなと感じました。寒気がするなか、外出先から戻り、熱を測ると38度。悪寒が強く、インフルエンザも頭をよぎりましたが、左のおっぱいが痛いような……。触るとしこりもあり、乳腺炎だ!と気づきました。 しこりだけだったら、自分でマッサージしたり授乳したりで改善を試みたと思いますが、熱と悪寒で体がつらかったので、すぐに母乳外来へ電話をし、診てもらいました。 母乳外来を受診マッサージをしてもらい、しこりは軽減しました。ただ熱と悪寒が続いていたので、内服薬を処方してもらい、帰宅しました。 本当は体がつらく、寝ていたかったのですが、娘はハイハイやつかまり立ちをしていたので、寝ているわけにもいきません。なんとか夕ごはんを食べさせ、お風呂は早く帰ってきてくれた夫にお願いしました。その日は早めに就寝し、次の日の朝には37.5度まで熱も下がりました。午後には熱も平熱まで下がり、体を動かすのもラクになりました。 いつも通りの生活をしていたので、今回の乳腺炎の原因ははっきりしませんでした。 これまで助産師として乳腺炎でフラフラになっているママを何人も見てきましたが、身をもって体感した出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:金子ゆかこ11カ月の女の子のママ。職業は助産師。仕事も育児も必要不可欠!をモットーに、両立を目指して奮闘中。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年04月15日こんにちは。助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。張るおっぱい=いいおっぱい。そう思っている人はとても多いです。張れば張るほど順風満帆な完全母乳生活に近付いたと錯覚してしまいます。でも、実際はちょっと違います。 「おっぱいが張るまで待つ」はダメ?思い込みの結果、「ふにゃふにゃおっぱいは吸われても空っぽだから無意味。ある程度の授乳間隔を空けると張ってくるので、直母は1回とばして育児用ミルクだけにして、おっぱいが張ってくるまで待つようにしています」とおっしゃる方もいます。ほどほどに張るおっぱいなら問題ないとは思いますが、ガンガンに張るまで放置してからおこなう直母は、赤ちゃんにとっては「いばらの道」でしかありません。 張りすぎているおっぱいは赤ちゃんは飲みづらい張りすぎているおっぱいは、乳輪・乳頭がむくんで硬くなっています。赤ちゃんは乳輪から深くくわえ込んで、舌を巻きつけ真空状態にして母乳を飲みますが、硬い乳輪はすべって深くくわえることができません。浅吸いになるので、赤ちゃんはうまく飲めず、やわらかいおっぱいのときのようにお口の中を真空にできないために隙間から余計な空気がたくさん入り込んできます。おなかは空いているのに肝心の母乳は飲めず、空気を飲み込んで苦しくて、赤ちゃんはイライラして怒ってしまうかもしれません。 「適度に張ったらすぐおっぱい」が◎また、浅吸いは乳頭に適切ではない圧がかかったり、ゆがめ飲みになるために、乳頭に傷ができてしまいます。 ひどいときは流血、水ぶくれ、そこをさらに吸われてどんどん悪化、とうとう炎症をきたして「乳口炎」になったり、乳房内に溜まりすぎた母乳が激流のようにお口の中に流れ込んでくるため、赤ちゃんはむせかえってしまうことも。 生まれたときに体重が軽めだった子、早産児、分娩所要時間が比較的長かった子、生理的黄疸が強めに出た子の場合にはスタミナがないため、硬いおっぱいを持て余してしまいます。硬い乳房の中は母乳生成のために過剰に集まった血液と溜まりすぎた母乳が総動員で満タン。ダブル攻撃を食らって、痛いのなんの! パンパンになるまでおっぱいを放置してからの授乳は、おっぱいトラブルのリスクにつながります。適度に張ってきたら「もっと張ってから!」ではなく、一刻も早く直母をしてくださいね。 【関連記事】・乳腺炎とは?うっ滞性乳腺炎の原因と対処法について【授乳中のトラブル】・乳腺炎とは?感染性乳腺炎、急性化膿性乳腺炎の原因と対処法について【授乳中のトラブル】・乳管のつまり・乳房のしこり【授乳中のトラブル】・おっぱいの痛み【授乳中のトラブル】 イラスト/imasaku監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2021年01月10日断乳はいつから始める?断乳については栄養面や心理面、歯科衛生の観点からそれぞれの専門家が説を唱えてきました。たとえば、断乳に適した時期とされるのは、離乳食が始まる6ヶ月頃や赤ちゃんがなにもわからないうちにという理由で10ヶ月~1歳頃、虫歯にならないように1歳半までには断乳するなどさまざまです。しかし最近では、ママと赤ちゃんのタイミングで断乳すれば良いという考え方が広まってきています。ママの仕事復帰やきょうだいの妊娠、体調不良、生活リズムの改善など、家庭ごとのタイミングに合わせて始める時期を決めると良いでしょう。断乳とは?やり方は?卒乳と断乳の違い断乳と卒乳は、医学的に分類されているわけではありません。一般的には、赤ちゃんの意思とは関係なくママやパパの考えで授乳をやめることを「断乳」、赤ちゃんがおっぱいを欲しがらなくなり自然と飲まなくなることを「卒乳」と使い分けられています。断乳の仕方断乳の方法としてよく取り上げられるのは、数日から1週間ほどかけて授乳時間や回数を減らす方法と、「おっぱいにバイバイする日」を決めてその日から授乳をやめるという方法です。とはいえ、断乳の方法や手順に決まりはないので、赤ちゃんとママに合ったやり方を選びましょう。パパや家族の協力を得られるなら、ママ以外の人が赤ちゃんを寝かしつけするとスムーズに断乳しやすいですよ。おっぱいへの関心をそらすために、乳房に顔をかいたり絆創膏を貼ったりと工夫しているママもいます。断乳の時期の目安は?断乳を始める時期は、おっぱい以外のもので水分を補給できること、ミルクや離乳食で栄養が十分に確保できていることが目安となります。ひとり歩きができて、日中に外遊びがしっかりできているかもポイントです。赤ちゃんの体調や気分で思ったように断乳が進まないこともあります。ママの体調不良などですぐに授乳をやめなければならない理由がなければ、赤ちゃんの様子を見ながら焦らず進めていきましょう。「成功」断乳体験記すんなり成功思いのほかすんなり成功して拍子抜け我が子は離乳食が順調だったことと、生後12ヶ月目から保育園が決まっていたということもあり、生後11ヶ月目から断乳しました。少々おっぱいを欲しがって泣くときがありましたが、抱っこしていれば収まりました。思いのほかすんなりと断乳できたので拍子抜けしましたが、とても助かりました。2週間程度かけて断乳に成功子どもが2歳になる前に乳房にしこりができ、痛くて授乳をやめました。断乳開始4日間は昼夜逆転生活になるほどおっぱいを欲しがりました。そこで、おっぱいを欲しがったらおにぎりやパンを食べさせてお腹いっぱいにしたり、テレビを見せたりと気をそらせながら2週間程度かけて断乳できました。格闘の末成功1週間以上の格闘の末断乳に成功先に断乳の日を決めて子どもに「◯日になったらパイパイバイバイだから今はいっぱい飲んでね」と伝えながら行いました。でも、当日は大泣き。1週間以上泣きながら戦いました。あげられるほどおっぱいは張り、欲しい欲しいと泣く子どもを寝かしつけてからの搾乳。飲んでもくれないおっぱいを捨てる寂しい日々でしたが、断乳すると嘘のように離乳食の量も増え、睡眠時間も増え体力的には楽になりました。断乳成功後のおっぱいの痛みに悶絶1歳2ヶ月のときにパパの連休を狙って断乳しました。最後の授乳を朝に済ませ、そこからは泣いてもわめいても断固として拒否し、パパがつきっきりであやす係に。初日こそおっぱいを求めて大泣きしていましたが、2日目以降はケロッとしていて特におっぱいを求めることもなくなりました。思ったよりあっさりと終わり拍子抜けな感じでしたが、地獄はここからでした…。もともと母乳の分泌が良かったため、吸われずにパンパンに張ったおっぱいの痛さに毎晩悶絶。保冷剤で冷やしたりほんの少し絞ったりしながら3〜4日のあいだ、昼夜眠れず痛みに耐える日々を過ごしました。工夫して成功保育園から断乳をすすめられ決意フルタイム勤務のため11ヶ月から保育園に通園しました。完母でしたが、生後1歳2ヶ月くらいで便が緩いと保育園から卒乳をすすめられその日から断乳を決意。目玉模様のシールをおっぱいに貼るなど子どもが吸いたがらない環境を作りました。断乳2日目にピークがきて、1週間後には朝までスヤスヤ眠れるように。断乳中は、昼休みに職場のトイレで絞ったこともあります。ミルクの代わりに牛乳で対応完全ミルク育児だった娘はあまり授乳に執着がなく、10ヶ月後半から断乳準備をしました。1歳で保育園に入園する予定もあり、給食に出る牛乳が飲めるようになることが条件だったので、ミルクの代わりに牛乳に切り替えました。3日くらいで断乳できました。おっぱいにバツ印と絆創膏母乳は子どもが欲しがるなら与えていても良いと思っていましたが、市の一歳半健診に行ったら医師、保健師、歯科医に断乳をすすめられ、そのタイミングできっぱりと断乳しました。健診からの帰宅後、太い油性ペンでおっぱいに大きくバツ印を書き、乳首上に絆創膏を貼って息子が飲もうとしても母乳が出ない状態にしました。その日の夜は私自身もおっぱいが張り熱を持って痛みが強い中、大泣きする息子を抱っこで外に連れ出してあやすなどして乗り切りました。夜泣きが完全になくなるまでは約2週間。私自身「まだ本当は母乳をあげたいのに...」という気持ちがあったので、大泣きする息子を目前にするのはつらかったです。ただ、断乳完了後はご飯の食べが良くなり、体力もついたように感じました。お散歩で乗り切りました季節の良い9月の連休を使って断乳しました。おっぱい大好きっ子だったので、グズグズいったらパパに抱っこしてもらってお外を散歩。寝かしつけも、それまではお乳だったのを散歩で寝かせるようになったので、毎晩の散歩が 断乳完了した後も長いあいだ、日課として続いてしまいました。寝かしつけはドライブへ生後10ヶ月。保育園もそろそろ始まるし、一歳を過ぎての断乳は本人がいろいろわかり始める時期で断乳することがだんだんと難しくなると聞き、10ヶ月になったときに決意し実行しました。まずは乳首に絆創膏を貼りました。初めてそれを見た娘は目が点になっていましたがお風呂のときも貼って「おっぱいはもうない」と言い聞かせました。断固としておっぱいをあげないと決め、夜の寝かしつけはドライブへ。1週間くらいは寝るまで毎日ドライブしていました。「失敗」断乳体験記子どもが情緒不安定になり添い乳を再開生後1歳になる前に意を決して断乳を試しました。準備期間もなく突然断乳したところ、子どもが大泣きして情緒不安のようになり、10日間ほど続きました。小児科に相談したら、授乳を再開しなさいと一言。子どもに悪いことをしたと思い、それからは添い乳で安心させていました。風邪をひいて断乳を延期夜間の眠りが浅いため、1歳半のときに断乳を決意。おっぱいをやめる日を決めて、1ヶ月ほど前から子どもに声がけをしていましたが、断乳日と決めた2日前に発熱してしまいました。鼻づまりもあり眠れないため、その日は断乳を断念。その後もやめるきっかけがつかめないまま、2歳の誕生日まで授乳を続けました。夜間断乳とは?夜間断乳とは、昼間の授乳は継続しながら、入眠時から朝起きるまでの授乳をやめることです。断乳を始める準備として、夜間断乳から始めると断乳を進めやすくなります。授乳のために起きることがなくなり、夜中に赤ちゃんがぐずつくことも減るため、ママの身体も休まりますよ。断乳中は乳腺炎に注意?断乳中は人によっては乳房の張りや腫れ、痛みが出ることがあります。おっぱいが詰まると乳腺炎などのトラブルが起こる場合もあるので、正しくケアしていきましょう。授乳回数を減らせば母乳を分泌するホルモンが弱まり、おっぱいが少しずつ減っていきます。あらかじめ断乳スケジュールを立てておくと安心ですね。スキンシップで気持ちを満たそう授乳中の赤ちゃんとの触れ合いはかけがえのないもので、断乳は子どもが成長して離れていく寂しさを感じますね。その一方で、ママの身体の負担になっていた授乳をやめるという解放感もあるかもしれません。おっぱいをやめるという選択ができるのは、赤ちゃんが成長し、ママががんばってきた証拠です。おっぱいをやめる分、たくさん触れ合って愛情を育んでくださいね。※この記事は2020年11月時点の情報をもとに作成しています。ままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新の更新情報をご確認いただけます。お得なキャンペーンも実施しているので、ぜひフォローしてくださいね。
2020年11月10日■前回のあらすじ胸がガチガチに硬くなっていき、飲んでもらうことも搾ることもできず…。乳腺炎の恐怖でいっぱいになりついには精神崩壊…!■救世主現る! 親友のゴッドハンドがすごかった!親友であり先輩ママのぐっさん…気持ちを理解してくれるだけでも嬉しいのにその手がまさに神!本物の助産師さんかと思うほどの手つきでみるみる搾乳していくのでした!※作者の体験談によるものです。乳腺炎などの症状がある場合は医師・助産師の判断を仰いでください。■親友の壮絶な産後事情とは…本当に大変な思いをしてきたからこそなせる技…。そのおかげで胸の痛みもなくなり乳腺がしっかり開通!最高の親友に感謝してもしきれません!この後、【旦那も地獄の新生児編】へと続きます。ぜひご覧ください!※作者の体験談によるものです。乳腺炎などの症状がある場合は医師・助産師の判断を仰いでください。 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >> 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年10月18日■前回のあらすじ退院日。産後ハイによりとても楽しかった入院生活が終わった途端、急な不安に襲われ情緒不安定な状態が続きます。■私の胸がガチガチに!あまりの激痛に精神崩壊!みるみるうちにガチガチに硬くなるおっぱい…搾ることもできず、この状況から逃げられる方法が見つからずついに精神崩壊!ママ友から乳腺炎の恐ろしさを聞いていたので余計に恐怖心が募りました…。■恐怖のあまり、母や病院に相談の電話をする母の冷酷さは恐怖と不安をさらに煽りました…今すぐにでも病院に行きたかったけれど、助産師さんは丁寧に話を聞いてくれたし一生懸命調べてくれた父と兄には重ね重ね感謝でした!次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >> 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年10月17日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型パパ/ゆたか:女子力高い雑学王な子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きなちょっと大袈裟さんしーちゃん:2020年4月生まれ。お姉ちゃんたちに可愛がられてすくすく成長中!つらい乳腺炎…!3歳、1歳、0歳の年子3姉妹を育てているずぼらママです。わたしは今までに2回乳腺炎になったことがあります。一度目の乳腺炎は、長女さっちゃんが産まれてから2週間ほど経ったときのことです。朝起きると左胸が岩のようにカチカチに固くなっていました。初めての子育てで何もわからないながらに、ネットで目にした知識をもとに乳腺炎を疑いました。「でも違ったらどうしよう…。熱もないし…。」という気持ちで、なかなか産院に相談できずにいました。悩んでいるあいだにも、さっちゃんにおっぱいを飲んでもらいますが、胸はカチカチのまま熱を帯び、痛みがありました。不安な気持ちに耐えられず勇気を出して産院に電話をしてすぐに向かうことに。助産師さんに診てもらうと「立派な乳腺炎だよ。」と言われました。間違いではなかったことに安堵したと共に、「乳腺炎になってしまった」という不安が押し寄せてきました。助産師さんに丁寧に胸をマッサージしてもらいましたが、その痛さといったら…!涙が出てくるほど痛かったのを覚えています。数十分マッサージしても胸は変わらずカチカチのままで、なかなか柔らかくなりませんでした。それを見た助産師さは「赤ちゃんに吸ってもらうのが一番の解決法!」と教えてくれたので、さっちゃんにおっぱいを飲んでもらうことに。するとマッサージも相まって、どんどん痛さが和らぎ、あっという間に胸が柔らかく戻りました。「あの地獄のようなマッサージはなんだったの!?」と思ってしまいましたが、マッサージあってこその回復だと思います。2回目の乳腺炎は三女しーちゃんが産まれてから、同じく産後2週間ほど経ったころでした。夜中に乳首と胸が痛み出しました。胸を触ってみてももふにゃふにゃですが、とても痛いのです。しーちゃんにとにかくおっぱいを飲んでもらいますが、痛みは治まることなく激痛が走ります。とりあえず寝ようと試みますが痛くて眠れず、次第に身体が寒くなり始めました。5月なのに毛布や冬物を引っ張り出すことに。悪寒で身体がガタガタ震え出し、歯はガチガチと鳴ります。しばらくして体温を計ると40.7℃の表示が出ました。生まれて初めて見た体温だったので、とても驚きました。新型コロナウイルスが流行していることもあり、「胸もやわらかいし、乳腺炎じゃなかったらどうしよう…」という不安がどんどん大きくなりました。朝になって、すぐに産院へ。助産師さんは一目見て「乳腺炎です!」と判断してくれました。胸全体が柔らかくても乳腺が赤くなっている箇所があり、その部分が詰まっているとのことでした。やはりマッサージは痛かったですが、大きな病気というわけではなく、安心したのを覚えています。このように胸がカチカチに固くなっていなくても乳腺炎の可能性はあるそうです!みなさんもおっぱいトラブルはすぐに助産師さんや病院に相談してみてくださいね。編集後記おおもりさんの離乳食奮闘記は、編集部からも「あるある!」と共感の声があがりました。離乳食づくりでは、分量やスケジュールなどでさまざまな疑問が生まれてしまいますよね。赤ちゃんの発育や発達には個人差があるので、離乳食の進め方については、赤ちゃんの様子をよく観察しながら焦らずに進めていきましょう。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年09月24日私は当時、初めての妊娠だし、せっかくだからいろいろなことをしてみたいと考えていました。そこで選んだものの1つが完全菜食です。これは心も体も穏やかに過ごせるのではないかと期待しての選択でした。幸いにも完全菜食を提供してくれる産後支援施設が自治体にあり、利用することができたのです。けれど思い描いた通りにことは進まず·····私の後悔している体験談です。 完全菜食を選びました私は産後7日目から5日間、助産院で過ごしました。この助産院は自治体の補助を受けられる産後支援施設も兼ねていたのです。ほかにも選択肢はありましたが、食事が完全菜食というところに惹かれました。 主食は発酵玄米、おかずも大豆製品を含めた野菜だけ。油や砂糖は一切使わず、塩分も最小限に抑えられています。全体的に茶色の見た目に一瞬たじろぎましたが、食べてみるととてもおいしい。体にやさしいなぁと感じながら食べることができました。 反動で暴食に!思っていた通り心穏やかに過ごせ、「おっぱいも順調に出るようになっている」と助産師さんから言われました。完全菜食にしてよかったと思いつつも、3日目にもなると飽きが出てきたのです。そこで、退所した日の夕食にケーキとピザとコーラを家族へリクエストしました。 そして入所から5日。出産の疲れも少し癒え、授乳にも慣れ、満足して実家に帰ることに。夜はジャンクフードをおなかいっぱい食べることができ、幸せを感じていました。 乳腺炎になり寝込む翌朝、体がだるく熱を測ると37.9度ありました。おっぱいが熱く、張っているように感じます。前日までお世話になっていた助産院に電話で相談すると、乳腺炎ではないかとのこと。 赤ちゃんにおっぱいをあげていけばラクになるからとアドバイスをもらいました。アドバイス通り、授乳のたびにおっぱいの痛みや熱感が和らぎ、熱も下がっていきました。ただ、自分の勝手をした尻拭いを赤ちゃんにしてもらったようで情けなかったです。 好奇心から完全菜食にチャレンジしましたが、続けることはできませんでした。極端なことはしないでいつも通りが良い。極端なことをすると、自分だけでなく周りにも迷惑をかけかねない。そんな当たり前のことに改めて気づかされました。 ※乳腺炎の発症と食事との関連は、現時点で明確になっていません。UNICEF / WHOでは授乳中の女性は特別なものを食べたり、特定の食事を避けたりする必要はないとしています。バランスのとれた食事については母子健康手帳に掲載されている「妊婦のための食事バランスガイド」などを参考にしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/おもち監修/助産師REIKO 著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2020年07月26日こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。1回の授乳で、赤ちゃんが片方しか飲まなかったということはありませんか? たまにならいいのですが、これが毎回続くとよくないこともあります。なぜ危険なのか、片乳授乳のリスクについてお話しします。 母乳が出るしくみとは作られた母乳は少しずつ乳管腔に溜まっていき、授乳間隔が空くと満タンになります。乳腺腔の真ん中には脂肪分以外の母乳成分が溜まり、脂肪分は乳腺胞の壁に付着しています。 赤ちゃんがおっぱいを吸うと、その刺激で母乳分泌ホルモン(オキシトシン)にスイッチが入ります。するとホルモンの分泌を受けて乳管胞を取り囲む筋肉が収縮し、中に溜まった母乳を排出する「射乳反射」が起きます。 授乳の最初と最後で栄養価が違う射乳によって乳管胞の容積が小さくなるにつれ、徐々に壁からはがれ落ちた脂肪分が乳管へと押し出されていきます。乳頭に向かって、より脂肪含有量の高い母乳が流れ出ていきます。 飲ませ始めの母乳(前乳)より、飲ませ終わりの母乳(後乳)のほうが栄養価が高いので、ぜひ赤ちゃんに後乳を飲ませましょうという片乳授乳推進の意見につながっているのはそのためだと思います。 後乳だけを飲ませるのはあり? なし?低出生体重児や早急に高カロリー食で体重を増やさなければならない赤ちゃんは体力がないので、後乳を飲む前に放心してしまう可能性が。だから前乳は搾って捨てて、後乳を飲ませることを優先する指導が存在します。 でも、前乳に栄養がないわけではなく、健常新生児にわざわざ高カロリーな母乳のみを選んで与える意義は感じません。 また、片側をとことん飲ませる授乳方法では、反対側を同等に飲めるはずがありません。結局片っぽで赤ちゃんは力尽きてしまいます。こうなると反対のおっぱいをくわえさせようとしても無意味です。 アンバランスな授乳は乳腺炎になる可能性も授乳間隔が3時間ごとだと仮定すると、片乳授乳なら飲まなかった側は6時間も授乳間隔が空くことになりますね。そのうち、左右のおっぱいはアンバランスになって心身ともに収拾がつかなくなってしまいます。 片乳授乳を励行することで乳房内に長時間母乳が溜まったままにすると、張ったおっぱいを赤ちゃんがじょうずに飲めず浅吸いになる結果、乳頭亀裂の原因をつくり、乳腺炎になるリスクが上がります。だからこそ、一回の授乳では必ず両乳を飲ませてほしいと思います。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年06月09日完全母乳で育てた娘は、1歳を機に卒乳しました。母乳育児を終えてみて、振り返るといいこともたくさんありましたが、大変だったこともあります。今回は、子育て中の私が母乳育児で大変だったことを3つ紹介します。 【その1】言いようのない痛み! おっぱいトラブル授乳中のトラブルといえば、最もつらかったのは乳腺炎でした。育児用ミルクは足さずに母乳一本だったので、授乳間隔が空いたり甘いものを食べすぎたりすると乳腺炎になったものです。キャベツ湿布で冷やしながら、とにかく母乳を飲んでもらうのが回復を早める一番の方法でした。 次につらかったのは、歯が生えてきたわが子に乳首を噛まれたときのことです。痛がるとふざけてまた噛んでくるので、鼻をつまんで口を離してもらうようにしていました。私は、乳首の傷を馬油でケアしていました。 【その2】意外に早かった生理再開。その影響で!?私は完全母乳でしたが、比較的早く、出産から半年ぐらいで生理が再開しました。それ以降も月一で生理が来るようになり、生理前になるとなんとなく母乳の味が悪くなるのか、授乳中には娘もさえない反応をしていました。 生理中はさらにおいしくないのか出が悪いのか、不機嫌そうに噛まれることもしばしば。授乳中は生理が来ないとよく聞きますが、個人差があるようです。 【その3】自分が病気になったときの授乳授乳中は体調を崩すことが少なかったのですが、あるとき感染性胃腸炎にかかってしまったことがあります。授乳は続けて大丈夫とのことだったので、普段通りに飲ませていましたが、やはり体がつらかったです。 また、逆流性食道炎にかかり、麻酔なしで胃カメラを飲んだこともありました。授乳中には麻酔がよくないとのことで、麻酔なしでおこないましたが、ちょっとつらい思いをしました。 以上、今思うと「よく頑張った!」と自分をほめてあげたくなった授乳中のエピソードでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:ののぱ監修/助産師REIKO著者:山田孝子一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年05月28日今まで特に大きな病気もせず、ほとんど風邪もひかないので、油断していたときでした。おっぱいトラブルもなく経過していた授乳期、息子が1歳4カ月でちょうど卒乳をしようとしたころ。突然襲ってきた発熱とだるさの原因は、乳腺炎でした。 ちょっとだるいな、と思ったのが始まり仕事からの帰宅途中、若干の寒気とだるさを自覚し、体調に違和感を抱いたのでした。風邪がはやる時期でもなく、寒い思いをしたでもなく体調をくずす心当たりもないまま帰宅しました。ぐんぐん熱は高くなり、40度まで一気に上がって自分の体に何が起きているのか混乱するばかりです。 これまでに味わったことのない高熱と鉛のように重い体にムチを打ってシャワーを浴びようとすると、右胸の一部がボワーっと赤く熱を持っていることに気がつきました。 もしや、乳腺炎!? と思ったときには手遅れほぼ卒乳が完了していて、授乳回数は1日に1回あるかないかの頻度まで減っており、その日も帰宅後に授乳はしていませんでした。あまりおっぱいが張っているという感じもなかったのですが、一部にしこりと痛み、赤く熱をもっている感じがありました。若干の違和感は日中からあったものの、大したことないだろうと思いそのままにしていたのです。 シャワーを浴びるときに初めておっぱいが赤くなっていることに気づき、高熱とだるさの原因はそこだと思い当たったのです。緊急で病院に行く気力もなく、乳腺炎だとしたら赤ちゃんに吸ってもらうのがいいと聞いたことがあったので、卒乳間近ながら息子を起こして授乳し、軽くマッサージをして、家にあった解熱鎮痛剤を飲んで這うようにベッドに潜り込みました。 翌日産科を受診乳腺炎ではないかと考え、受診したのは内科でなく産科です。就寝前に飲んだ解熱鎮痛剤で熱が下がり、痛みも和らいでいたのですが、乳腺炎との診断で処方されたのは葛根湯とアセトアミノフェンでした。 痛みがある間は定期的に薬を飲んで1、2日程度で改善し、その後も違和感やおっぱいの赤みを感じたときには早めにアセトアミノフェンか葛根湯を飲んで熱が上がることなく卒乳を迎えることができました。 授乳期は、特に問題なく経過していたため、油断していた卒乳時期に乳腺炎を罹ってしまったのでした。今までに経験したことのないひどい高熱に見舞われ、2度と繰り返したくない経験です。1度高熱が出て以降は、早めに対処することで無事卒乳を迎えることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小林 みよこ未就学児3人(男1、女2)の母。フルタイム勤務で仕事と育児のバランスにモヤモヤしながらも3人の子育てを楽しんでいる。仕事経験を生かしたメディカルライター、育児系メディアでも執筆中。
2020年05月07日娘が生まれてから始まった母乳育児。特にトラブルもなく、乳腺炎なんて無縁かも!と思っていた私ですが、娘が生後8カ月のときに、突然乳腺炎になりました……。そのときの体験談をお伝えします。 順調な母乳育児文献によって違いはありますが、母乳育児中のママのなかで乳腺炎になるのは約30%の割合で、特になりやすい時期は生後12週までと言われています。娘が生まれてからしばらくは育児用ミルクを追加しながらの母乳育児でしたが、特におっぱいのトラブルはありませんでした。意識して水分をとる、体を冷やさないようにするということはしていましたが、食べたいものを好きなように食べていました。 娘の成長に伴って徐々に授乳間隔があいてきたときや、娘と長時間離れておっぱいが痛いほどパンパンに張ってしまったときでも、搾ったり授乳したりで問題ありませんでした。生後8カ月で1日の授乳回数は5回でした。そしてその日は突然やってきたのです……。 突然、発熱とおっぱいのしこりが!その日のお昼ごろ、急にやけに寒いなと感じました。寒気がするなか、外出先から戻り、熱を測ると38度。悪寒が強く、インフルエンザも頭をよぎりましたが、左のおっぱいが痛いような……。触るとしこりもあり、乳腺炎だ!と気づきました。 しこりだけだったら、自分でマッサージしたり授乳したりで改善を試みたと思いますが、熱と悪寒で体がつらかったので、すぐに母乳外来へ電話をし、診てもらいました。 母乳外来を受診マッサージをしてもらい、しこりは軽減しました。ただ熱と悪寒が続いていたので、内服薬を処方してもらい、帰宅しました。 本当は体がつらく、寝ていたかったのですが、娘はハイハイやつかまり立ちをしていたので、寝ているわけにもいきません。なんとか夕ごはんを食べさせ、お風呂は早く帰ってきてくれた夫にお願いしました。その日は早めに就寝し、次の日の朝には37.5度まで熱も下がりました。午後には熱も平熱まで下がり、体を動かすのもラクになりました。 いつも通りの生活をしていたので、今回の乳腺炎の原因ははっきりしませんでした。 これまで助産師として乳腺炎でフラフラになっているママを何人も見てきましたが、身をもって体感した出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:金子ゆかこ11カ月の女の子のママ。職業は助産師。仕事も育児も必要不可欠!をモットーに、両立を目指して奮闘中。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月01日みなさんは母乳育児、ミルク育児、どちらですか? 母乳&ミルクの混合で育てているママさんも多いことでしょう。出産後、産院で「授乳指導」や「調乳指導」を受けると思います。その際に「今後どう育てていきたいのか」を聞かれることでしょう。わたしの場合は、「なるべく母乳で育てていきたい」との思いがありました。人によって、授乳の理想はさまざま。仕事に復帰するつもりだったり、パパと一緒に授乳していきたいからと、混合育児や完ミ育児を望むママも。今回は、これからママになる方や授乳で悩んでいるママさんたちに、気になる完母・混合・完ミの1日と、母乳育児、ミルク育児のメリット・デメリットを聞いてみました。完全母乳ママの1日完全母乳で育てているママは、新生児から数ヶ月間は「2~3時間毎に8~10回/1日」授乳します。なかなか最初は母子ともに授乳に慣れず、赤ちゃんの吸い方にムラがあったり、ママのおっぱいがトラブルを起こしたりと大変な時期も…。しかし、成長と共にこの授乳回数は減っていきます。息子の場合は、生後2ヶ月~6ヶ月くらいまで授乳間隔は3~4時間で、その後、1歳3ヵ月で断乳する頃には感覚もまばらになり、1日数回になりました。また、抱っこしても、オムツを交換しても泣き止まない時は、おっぱいに頼ることが多いです。母乳育児の場合は「何時間経ったら」や「1日何回飲ませる」というよりも、「赤ちゃんが欲しがったら」あげるというスタイルに落ち着くママが多いよう。息子も断乳間際の1歳前後には、お腹が空いていないはずなのにすぐにおっぱいを欲しがる「甘え飲み」が多くなり、どうしたら間隔を開けられるかが悩みの種でした。母乳とミルクの混合ママの1日基本的なスケジュールは完全母乳のお母さんと同じ。わたしは混合育児だったのですが、1日の内にミルクを与える時間を決めていました。混合育児をしているママたちの理由はいろいろですが「最初のうちは母乳が安定しているのか不安だから」、「哺乳瓶に慣れさせたくて」、「夜はしっかり(ママが)眠りたいから」などと言います。わたしは、産院でもらった新生児用の100mlの哺乳瓶に40mlの粉ミルクを作り、毎日のお風呂上がりに与えることに決めていました。その後、成長と共に量を増やし、生後2ヶ月~4ヶ月くらいまでは、100ml。それ以降は、〜200ml与えていました。キューブ状の粉ミルクを使っていたので調乳は楽だったのですが、哺乳瓶の準備が面倒に感じて、完全母乳にしていた日もあります。完全ミルクママの1日わたしの友人の完ミママは、2~3時間毎に7~8回与えているそう。産院で「体重の増加を見ながら、出来るだけ目安の量と授乳間隔を守って」と指導されたそうです。赤ちゃんはそれぞれの性格や体型などは違いますが、だいたいの月齢で「飲める量」や「飲むべき量」が決まっています。ミルクのパッケージなどにも、月齢毎のミルク量が参考に書いてあるので、それを参考に、少しずつ増やしていくといいと思います。授乳の時間になったら、1度沸騰させたお湯で粉ミルクを溶かし、人肌になるまで冷まして授乳します。授乳を終えたら、使い終わった哺乳瓶を洗って、煮沸・消毒までが一連の流れ。次の授乳の時間になったら、また、調乳して、授乳して、消毒して…、私は1日1回しか哺乳瓶を使っていませんでしたが、それでもこの一連の作業が大変だなぁと感じました。少しでもこの負担を軽減させるため、洗った後の哺乳瓶は煮沸ではなく、消毒液に浸けるだけ・電子レンジで消毒にしているママも多いようです。母乳派のメリット・デメリット母乳は赤ちゃんにとって栄養になる大事なもの。特に、出産後にでる濃い黄色の初乳は、赤ちゃんの免疫力を上げるため重要と言われています。また、赤ちゃんとのお出かけは荷物がとても多いものですが、母乳であれば哺乳瓶などの持ち物は要りません。赤ちゃんがぐずった時も、おっぱいがあればその場をしのげる心強さもあります。そして、何より無料です。粉ミルクはお金がかかりますが、母乳はかかりません。ただ、私の場合は、両方のおっぱいから同じように母乳が出ませんでした。そのため息子の好みがはっきり出て、片方しか吸ってくれないことで、片方の乳房が何度も乳腺炎になり、激痛と闘う度に挫けそうに…。助産師さんを呼んで母乳マッサージを受けたり、自分で搾乳して哺乳瓶で飲ませたり...、断乳まで試行錯誤の連続でした。乳腺炎にならなくても、「乳首を噛まれて切れる」、「母乳パットをつけていても母乳が服に染み出る」などのトラブルが母乳育児には付き物です。ミルク派のメリット・デメリットミルクはお父さんでも授乳ができます。その間にお母さんは少しでも休みましょう!おっぱいでの授乳とはまた違う可愛い表情が見られるので、お父さんも楽しめるはず。また、ミルクはいつでも一定でバランスの良い栄養を赤ちゃんに与えることができます。お母さんが風邪をひいたときも、体を休ませて、問題なく薬を飲めます。母乳よりも腹持ちが良いと実感しているママが多く、赤ちゃんの睡眠時間が母乳よりも長くなる傾向があります。赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、少しだけ休める時間が増えるのは良いですよね。ただ、お出かけする時に哺乳瓶などの持ち物が増えることと、場合によっては長時間の外出は難しいところがあります。粉ミルク代金はメーカーによって値段も変わりますが、1缶2000円前後します。赤ちゃんとママがハッピーならどちらでもオッケー♡完全母乳でも、混合でも、ミルクでも、育児は赤ちゃんとお母さんがハッピーならそれで良いんです!母乳じゃなきゃいけないとか、粉ミルクはあまり飲ませたくないとか、そういう価値観でお母さんを縛り付けるのは良くないなぁと思います。もっと自分らしく、育児を楽しんじゃいましょう!
2020年03月13日妊娠中からできれば母乳育児をしたいと思っていましたが、母乳のケアについてはあまりよくわかっていませんでした。しかし産後、母乳育児だった私は乳腺炎になりかけてしまったのです。でも、早めに乳房マッサージを受けたことで症状が改善し、無事に双子を母乳で育て、断乳まで至ることができた話をご紹介します。 母乳育児のスタート双子は低体重で生まれたため、1カ月ほど入院していました。お世話になった産院の助産師さんからは、母乳の出し方について丁寧な指導があり、マッサージもしてもらったため、順調な滑り出しで母乳育児をスタートできました。しかし生まれた娘たちは、生後しばらくは哺乳力があまり強くなく、母乳の出る量に対して飲んでくれる量が少なかったように思います。手での搾乳もあまりうまくできませんでしたが、時間をかけて搾り、入院する病院まで届けて哺乳瓶で飲ませる日々でした。 すぐに乳腺炎になりかける娘たちの哺乳量があまり多くなかったためか、だんだんと乳房が張るようになりました。搾乳もしていたのですが、ある日の朝、起きてすぐに、乳房に強い痛みを感じました。友人が同じような症状で母乳育児相談室の助産師さんに相談したと言っていたことを思い出し、紹介を受け、すぐに診てもらうことにしたのです。助産師さんによると、やはり乳腺が詰まっているとのことでマッサージを受け、詰まりをほぐしてもらいました。マッサージ後、乳房が柔らかくなって痛みも取れたので驚きました。 母乳マッサージを継続して無事に断乳までその後、定期的にマッサージに通ううちに乳腺炎のような痛みを感じることはなくなりました。また生後6カ月の離乳食が始まるころには、双子を完全母乳で育てられるほど母乳の出もよくなりました。1歳9カ月ごろの断乳の時期にもその助産師さんにはお世話になり、娘たちのケアや、断乳に伴う母乳の搾乳方法も含めて指導してもらいました。そして、何のトラブルもなく無事に断乳ができました。 産後すぐに母乳マッサージを受けたおかげで、乳腺炎を免れ、双子の娘たちを母乳で育てることができました。さらに継続的に同じ助産師さんに診てもらっていたので、スムーズに断乳することもできたと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。
2020年02月02日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜