ひぃばあちゃんが休憩していると…様子が気になった赤ちゃんが、ひぃばあちゃんをジーーーッ(笑)いつの間にか仲を深めていた2人のやりとりに注目ですよ! ひぃばあちゃんが気になる… 少し前までひぃばあちゃんを見ると、人見知りで大泣きをしていた赤ちゃん。 ねぇ、何してるの??しかし、今ではすっかり人見知りはなくなったよう。 寝ているひぃばあちゃんの様子が何やら気になる赤ちゃん。思わず覗き込みます(笑) すっかり2人の世界に♪すると… 赤ちゃんに気づいたひぃばあちゃん。赤ちゃんのお顔を見て、思わずにこっ♪ 「いないいないばぁ」で遊ぼう! ひぃばあちゃんも赤ちゃんと一緒に遊んでくれます♪「いないいない……」 「いないいない…」溜めてます(笑) 「ばぁぁ!!!」ひぃばあちゃんも赤ちゃんもニコニコ♪ この様子はぜひYouTubeでもご覧くださいね。2人のやりとりにとっても癒されますよ♡動画でも「可愛い」「ほっこり」などのコメントが寄せられていましたよ。 これからも仲良くしてね♪ 人見知りでひぃばあちゃんを見て泣いてしまうこともあった赤ちゃんですが、 今ではすっかり仲良しに♪ひぃばあちゃんに遊んでもらえて嬉しいね♡これからもたくさん一緒に過ごそうね。 YouTube「小さな2LDKの暮らし@chiisana2ldkkurashi」は他にも素敵な動画がたくさん配信されていますよ。日常の姿はどれも癒されるものばかり♪ぜひご覧くださいね。Instagramも更新しているので、そちらも要チェックですよ。 ひいばあちゃんに人見知りで大泣きしてたのに、すっかり仲良し|小さな2LDKの暮らし画像提供・協力/小さな2LDKの暮らし
2024年04月16日現在3歳になる娘は、生後3カ月のころから保育園に通っています。当時夫が失業しており、私は産後2カ月で仕事復帰しました。認可保育園は空きがなく、藁にもすがる思いで入れた認可外保育園。娘は当時最年少だったこともあり、先生はもちろん、上の年齢の子どもたちも娘をとてもかわいがってくれました。しかし、保育料が高いため、保活を継続していたわが家。娘が2歳のときに、無事、認可保育園へ転園することができました。しかし、私は転園を後悔することに……。生後3カ月から通った保育園を2歳で転園通っていた園はとても良い保育園でしたが、認可外ということもあり保育料が高く、経済的に余裕のないわが家は認可外に通わせながらも認可保育園への保活を継続。娘が2歳になったタイミングで、なんと地域で一番人気の認可保育園への入園が決まりました。 通い慣れた環境から引き離してしまうことに不安はありましたが、娘も「新しい保育園行く!」と楽しみな様子。さらに娘はあまり人見知りしない性格で、初めて会う人に対しても自ら積極的に接することができたため、きっと新しい環境でも大丈夫だろうと、このときは考えていました。 娘の様子に転園を後悔転園して1週間ほどたったころ、「保育園に行きたくない。前の保育園がいい」と娘が言うようになりました。前の保育園ではとても活発で自由奔放に過ごしていた娘でしたが、新しい園では、常に緊張しながら過ごしているとのこと。すっかりおとなしくなってしまった様子です。 もともと保育園が大好きだった娘の変化に私は、「転園は娘にとってマイナスだったのではないか……。金銭的に無理をしてでも今までの園に通わせてあげればよかった」と激しく後悔するようになりました。 時間と共に環境に適応していく娘にひと安心そんな思いを抱えながら過ごしていましたが、半年ほどすると環境に慣れてきたようで、徐々に「今日は○○ちゃんと遊んだ」、「○○が楽しかった」など、楽しい報告が聞けるようになりました。 転園当初は先生の間でも「おとなしい子」として扱われていた娘ですが、今ではクラスで一番のおしゃべりになっているそう。再び以前のように楽しそうに保育園に通う娘の姿を見ることができて、心の底から安心することができました。子どもには順応力があるのだなと驚かされました。これからも娘の力を信じて見守っていきたいと思います。 不安と後悔でいっぱいの転園でしたが、時間の経過と共に子ども自らの力で適応していってくれました。今ではすっかり転園先の保育園になじみ、毎日いろいろなことを学んできています。この先もきっと、環境が変わるたびに親は心配で心がいっぱいになるのだろうなと思いますが、子どもの適応能力を信じて乗り越えていこうと思います。 著者:南星 花監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月08日保育士の中田馨さんが、保育士から見たママ友付き合いが「上手な人」と「苦手な人」について詳しく教えてくれました。子どもが園に通っていると、どうしてもママ友との関わりが出てきますよね。人付き合いが苦手という方にとっては悩みの種になることも……。保育士目線でのお話、ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。子どもが人生で最初に社会に出るのが、保育園や幼稚園というご家庭も多いかと思います。子どもが社会に出ると必ず付いてくるのが「親同士の関わり」です。 保育所での保護者同士の対応を見ていたら、「あぁ、このママはママ友付き合いが上手そうだな」と感じることが多々あります。実は、私自身が「人見知り」なので、ママ友付き合いがとっても苦手だった親の一人です。 今回は、保育現場や私自身のママ友付き合いから見えるママ友付き合いが「上手な人」と「苦手な人」のお話をします。 分け隔てなく「あいさつができる人」まずは、分け隔てなくあいさつができるママに出会うと「わぁ、この方なんて素敵なんだ」と思います。それほどお話ししたことがないのに、にっこりほほ笑まれて「おはようございます」なんて言われたら、朝からすがすがしい気持ちになるものです。 毎日、何度もあいさつするうちにそれが習慣になれば、あいさつすることへのハードルは下がるものですが、私のような人見知りは「最初のあいさつ」へのハードルがものすごく高いのではないかと思います。 「最初のあいさつ」をあまりに緊張して「おはようございます…」と言ったものの、か細い声すぎて相手に届かず、一人落ち込んでしまう…なんて経験、私は何度もしています。 そこで、私なりに決めたことは「相手と目を合わせる」こと。目が合えば、か細い声でもあいさつが届くことが分かったからです。ママ友とすれ違う時は、目線を上げて目を合わせることからスタートしてみてください! 相手の子どもの「気になる部分を言わない人」「〇〇ちゃんって、落ち着きがないよね」「○○君って、引っ込み思案だよね」「1歳過ぎてもまだ、ハイハイなんだね」。もし、自分の子のことを、ママ友にこんな感じで評価されてしまったら? 少なからず、ショックを受けるのではないかと思います。 言った本人は、きっと評価するつもりはなく、感じたままの感想を言っているのだと思いますが、子どもの性格や発達面はナイーブな部分でもあります。だから「そう」感じてしまったとしても「言わないほうが良い」でしょう。 保育士の中田目線で見てみると、「落ち着きがないは、元気いっぱい!」「引っ込み思案は、よく周りが見えている」「1歳過ぎてもハイハイをしているのは、足腰を鍛えているところ!」。どうですか? 少し考え方を変えると、気になるところが、気にならなくなりますよ。 相手の子の「気になるところ」を見つけたときは、頭の中でこういった変換をしてみてもよいかもしれませんね。 相手の「子育てに口出ししない人」子育ての方法は、各家庭によって本当に違います。私の子育てだって、きっと他のご家庭から見ると「変なことしてるなぁ」と思われることでしょう。子育てのアドバイスを皆さんに伝えている私も、自分の子育てに自信満々か?と言われるとそうではありません。今も思春期の娘へ「これで正解だったかな?」と日々の選択に多少の不安を抱きながら対応しています。 毎日毎日おこなわれている、子育ての大小の選択は、ママ自身が「こうしよう」と悩みつつも決定してきたこと。それに対して「こうしたほうが良いんじゃない?」「うちの場合はこうしているけど」なんて、聞いてもいないのに言ってこられたらどうでしょう? 時には、傷ついてしまうこともあるのではないかと思います。 相手の子育てには口出ししない。と言うのは大原則。ただ、相手が悩んで相談してきたら「どうしたらいいかな」と寄り添って話を聞いてあげるのが良いでしょう。 ママ友付き合いが苦手な方へ「私って、ママ友付き合いが苦手だな」と感じているママさん。最初に書いたように、私もママ友付き合いが苦手な母の一人です。子どもが中学生になっても高校生になってもそれは変わりません。 ただ、すれ違う時は目を合わせてあいさつをすることは、今も大切にしています。それに加えて、無理に話をしようとしない、無理にお付き合いをしようとしないことも大切かなと思います。 無理をすると、最初はよいですがだんだん気持ちがしんどくなってくることもあります。本当に気の合う人は、無理をせずとも自然と会話が弾むはず。会話が弾んだら「じゃあ、今度、一緒に遊びましょ!」となってきます。きっと、皆さんにも1人、2人とそんな自然と会話が弾むママ友ができるはずです。 ママ友は作るものではなく「自然にできる」ものではないかな?と思います。焦って「ママ友付き合いを上手にしよう」と頑張りすぎてしまったり、子どものためにママ友を作ろうと思わなくて大丈夫ですよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月21日幼いころいじめられた私はかなりの人見知りで、初対面の人と雑談をするのがとても苦手です。息子が生まれて1年以上ママ友ができずにいましたが、息子は保育園へ。右も左もわからない園生活のなか、本当は誰かに聞きたくても自分から声をかけることができずに困っていました。自分がほかのママからどう見られているかも心配で、引っ込み思案は加速する一方。今思うと、子育てと仕事の両立で自信を失っていたのかもしれません。 息子の初めてのお友だち定期的に誰かと遊ぶ習慣がなかった息子には、もちろんお友だちもいませんでした。保育園に通い始めてしばらくして、「息子くんはAちゃんと仲良しみたい。2人で楽しそうにしていますよ。喧嘩もほとんどしないし」と先生。とうとう息子にお友だちができた! と私はうれしくなりました。 それと同時に、Aちゃんのママってどんな人だろう……と不安が。息子の初めてのお友だちを大事にしたいと思う半面、ママと仲良くできるだろうかと心配していました。 とてもおしゃれなママの意外なひと言ある日、Aちゃんの隣に服装もおしゃれできれいな女性が。「Aちゃんのママ、素敵すぎる……。近寄り難いオーラだなぁ」と思った矢先、「こんにちは!」と声をかけられたのです。 「いつも遊んでくれてありがとう! うちの子、ちゃんと友だちできるかしら? と思っていたけど、この間、家でね、息子くんって言ったの! まだあまりじょうずに話せないのに、しっかり名前を覚えていたの! ありがとう!」とAちゃんのママはとてもうれしそうに話してくれました。本当に息子に感謝してくれているのだと感じ、外見で判断したことを反省しました。 子どももママもどんどん仲良しに!入園して1年経つころには、保育園の先生みんなが「いいコンビだね!!!」と言ってくれるほど、息子とAちゃんは仲良くなりました。お迎えの時間が同じになると、子どもたちは「公園で遊びたい!!」と言うほどに。自然とAちゃんのママと話す機会も増えました。子育ての失敗や悩み事を少しずつ話すうちに、私とAちゃんのママには共通点がたくさんあることに気づいたのです。 私はAちゃんのママと話すことがとても楽しくなり、初めてママ友ができたと思えました。Aちゃんのママに「子どもがこんなに気が合うってことは、ママ同士も仲良くなれるって思っていたよ!!」と言ってもらって、とてもうれしかったです。 ママ友0人からの保育園生活。まさか息子に救われるのは、驚きです。卒園した今でも、子どもたちは親友。Aちゃんのママとは子育てだけでなく、仕事や人生観などたくさんのことを共有できるように。憧れの人で、いつも元気をもらっています。私にとってママ友以上の存在。出会えたことに感謝しています。 イラストレーター/しおみなおこ監修/助産師 松田玲子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しおみ なおこ
2024年03月19日3歳のころから人見知りで、保育園に通い始めてもなかなかお友だちに自分から話しかけられない息子。そこで私は、人見知り克服のためにある作戦を実行することに……。 人見知りが激しい息子のために…私は息子の人見知りを克服するために、子ども連れで参加できるイベントに息子を連れて積極的に参加することに。息子自身はあまり乗り気ではありませんでしたが、「楽しいから行ってみよ!」という私の押しに負けてしぶしぶついてきてくれていました。しかし、努力の甲斐もなく、息子の人見知り気質にあまり変化は見られず……。 それからしばらく経ち、息子が小学4年生になったある日のこと。ママ友とその子どもたちが集まるランチ会に行ったとき、息子が「名前、なんていうの?」と他の子に自分から積極的に話しかけているではありませんか! いつの間にかコミュニケーション力がアップしていた様子の息子に衝撃を受けた私。帰宅後、「どうして自分から話しかけたの?」と息子に聞くと「仲良くなりたかったから。それに自分から話しかけたら早く仲良くなれるってわかってきたんだ」と言うのです。 そんな息子の成長に私はとても感動! 親としては、子どもの人見知りが心配で、あれこれ世話を焼こうとしてしまいますが、時間がかかっても子どもは子どものペースで人付き合いを覚えていくのだなと感じた出来事でした。 作画/Pappayappa著者:佐野千佳
2024年03月05日娘が生後7カ月ごろのことです。娘は人見知りや場所見知りが激しいタイプだったので、大体は家の中で遊んでいました。そんなとき、近所の公民館で週1回の親子体操教室が開催されていることを知り……。 知らないママからショックなひと言…娘の気晴らしになればと思って参加した親子体操でしたが、娘は最初から最後までほとんど泣いていました。他のママからは、「赤ちゃん人見知り? 無理に連れてこられてかわいそう」と言われる始末。娘のためにと思って参加した体操教室でしたが、その言葉にショックを受け、次の体操教室に参加するのが怖くなり、お休みすることに。 後日、心配した体操の先生から電話があり、先生も過去に私と同じ経験をしたことがあると教えてくれました。そして「人の目は気にしないで。自分と娘さんのことを考えていれば大丈夫ですよ」と言ってくれたのです。先生のこの言葉で、私はもう少し親子体操を続けてみようと決心しました。 娘は体操教室に通い続けるうちに徐々に慣れていき、1カ月もすると笑うように。あのとき心ない言葉をかけてきたママからは、改めて謝罪を受け、今では仲良しのママ友になりました。先生の言葉を信じ、勇気を出して本当によかったなと思います。周りの目を気にしすぎずに、娘と自分のことを大切にするのも大切だと学んだ出来事です。 作画/Pappayappa著者:佐々木たまき
2024年02月25日知らない人に「赤ちゃんを抱っこさせて」と声をかけられ、言葉通りに抱っこを許した結果、赤ちゃんを骨折させられたというニュースが話題になったころのお話です。実際に私自身も似たような境遇に立たされ……? どうするべき?返事に迷っていると…生後5カ月の娘を連れて出かけたある日、近くを通りかかった中年の女性が突然「赤ちゃんかわいいね。抱っこさせてくれない?」と話しかけてきました。しかし、知らない人から同様に声をかけられ、抱っこされた赤ちゃんが骨折したというニュースを見たばかりの私。困惑し返事に迷っていると、その女性は私の返事を待つことなく、娘に手を伸ばしてきたのです。しかし、人見知りが激しい娘は大号泣!大きな声で泣かれた女性はびっくりし「ごめんね」と去っていきました。女性に悪気はなかったと思いますが、見ず知らずの人に子どもを抱っこされるのはやはり抵抗があります。今後は「人見知りが激しい子なので、抱っこは遠慮させてください」と、角が立たない理由を伝えて断りたいと思います。 作画/Pappayappa著者:若葉みゆき
2024年02月17日娘が1歳半のころ、共働きでドタバタな生活に私は疲れ果てていました。どうにかしなければと、ファミリーサポート制度を利用してみることに。ところが、サポーターの方に娘を見てもらうはずが、私の悩み相談になってしまい……。大号泣の初対面!自治体が主体となって運営している子育て支援の1つ、ファミリー・サポート・センター事業。研修を受けたサポーターの方に育児を手伝ってもらうことができます。当時1歳半の娘は、少し人見知りをするので心配でしたが、近くに頼れる親族がいない私たちにとってはありがたい制度だと思い、利用してみることにしました。 まずはサポーターの方に家に来てもらって、一緒に遊びながら慣らしていくことに。依頼日当日、70歳のベテランサポーターの女性が家に来ました。ドキドキの初対面でしたが、娘は泣いてしまいママから離れず、泣きつかれた娘はそのまま寝てしまいました。 いつの間にか悩み相談に…時間を余らせてしまった私とサポーターの方は、少し話をする流れに。近くに頼れる親族がいないため、共働きでやっていくには限界があることや、自分が仕事を続けたい気持ちが捨てきれないことなど、私は自分の心のモヤモヤを初対面のサポーターの方に打ち明けてしまいました。 サポーターの方は、「あなたのしたいようにしなさい。子どもはどんな環境にも順応していくものだから、まずは自分の気持ちを大切に行動しなさい」と、そっとひと言。そのやさしい言葉に、私は涙が止まらなくなり、大号泣してしまったのです。 そんな私をそっと見守るように、サポーターの方はそばにいてくれました。短い時間でしたが、サポーターの方のやさしさがとてもありがたく、その後も定期的にサポートを依頼しました。そして、サポーターの方の言葉がきっかけで、私は働き方を変えることに。今は在宅ワークで子育てと仕事の両立を目指しています。 初対面の人の前で大号泣してしまった経験は、これが初めてです。このときは、自分の気持ちがいっぱいいっぱいになっていたのだと思います。この体験から、知らない人のほうが話しやすいこともあるものだと感じました。ただ、知らない人の前で大号泣しないように、自分の気持ちがつらくなる前に吐き出せる環境を作ることが大切だと思えた出来事でした。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:相原るか
2024年02月10日友だちのふりをした敵、「フレネミー」。ほとんど接点のないような人から悪口を言われたり、その根も葉もない悪口を告げ口されたり……。根っからの人見知りを自称するナエくまさんが中学生のときに経験した、フレネミーによる“理不尽”の数々をマンガ化!そのフレネミーの1人が、同じクラスの胡内さん。胡内さんは学校のルールどおりに給食のゴミ袋を手渡したナエくまさんに、「にらんできた」と濡れ衣を着せてきた人物です。それがある日のこと、ひとりで登校するナエくまさんに胡内さんが声をかけてきたことから2人は友だちの関係となり、さらには胡内さんから誘われ、一緒にクラスの英語係になることに。英語の授業は毎日のようにあるため、英語係はなかなかに面倒。 特に人見知りのナエくまさんは、ひとりで職員室に行くのも苦手なのですが……。 体調を心配すべきなのだが… 胡内さんが学校をお休みすると、英語係の仕事をするのはナエくまさんひとり……。 根っからの人見知りのナエくまさんは英語の先生を迎えに行くたびにガチガチになってしまい、「今日は来て!」と神頼みするのでした。 休みを繰り返す胡内さんのことも心配ですが、ひとりで職員室に行く緊張感を理解できる人も多いのではないでしょうか? 大人ばかりの職員室は、同じ校内でもちょっと異質な雰囲気が漂っていましたよね。 その異質さに緊張する人がいる一方、たまに職員室に行く機会が発生すると、不思議とわくわくしたり、何はなくとも怒られそうな感じがしてしまい、萎縮したりした思い出のある人もいるはず。 “職員室”という場所にどんな思い出があるのか振り返ってみると、これまで忘れていたエピソードがよみがえってくるかもしれません。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ナエくま
2024年02月08日娘は生後6カ月ごろから人見知りが激しくなり、私と夫、顔の知れた身内以外はかなり警戒するほどでした。家に友だちが遊びに来たときも、私と少しでも離れると不機嫌に怒りだすのです。友だちと遊ぶこと自体は楽しいようですが、このままでは娘が苦労すると考えた私は、人見知り克服のためにある行動を起こします。 成長しても落ち着かない人見知り 2歳を過ぎても人見知りが激しい娘。これでは娘本人が苦労すると思い、私は幼稚園入園までに克服しようと思い立ちました。友だちと遊ぶ機会を増やしたり、人が多そうな公園を選んだり、できることからスタート。娘の機嫌が良い日には支援センターの野外活動にも参加しましたが、ずっと抱っこから降りずに見ているだけ。何も参加できずに帰宅したり、泣いて途中帰宅したりすることもあり、何度も行くのを辞めようかと思いました。 そんなとき、支援センターの先生が「ママが周りの子やお母さんたちと仲良くしていると、娘ちゃんも安心するかも」とアドバイスが。納得した私は、近くにいるママや子どもに積極的に話しかけるように。すると、回数を重ねるごとに娘は少しずつ私から離れて遊べるようになったのです。 それから3歳になり、週2回のプレ幼稚園へ通うことにしました。 初めは泣いて登園拒否をしましたが、それも数回だけ。そのうち、自ら「幼稚園に行きたい!」と言うようになったのです。いざ幼稚園に入園してからは、面談で「自分からクラスのお友だちを誘っています」と1年前には思いもしなかったことを伝えられ、とてもうれしい気持ちになりました。娘自身を無理やり変えようとせず、まずは自分から変わることが大切だと気づいた出来事です。 作画/yacco著者:大山えり
2024年02月04日自閉スペクトラム症(ASD)とは?ASD(自閉スペクトラム症)は、社会的コミュニケーションや対人関係の構築が難しい、また常同的・反復的行動が多くみられる、乳幼児期に出現する精神発達の障害です。普段と違うことを嫌がる、大きな音や光などへの感覚の過敏さがあるなど、「強いこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」という特性もあり、知的障害(知的発達症)を伴うこともあります。症状の程度はそれぞれの人によって差があるため、スペクトラム(spectrum:範囲や連続体など幅を持った分布の意味)として診断されるようになりました。参考:傳田 健三著「自閉スペクトラム症 (ASD) の特性理解」『心身医学』57 巻 (2017) 1 号 P.19-26ASD(自閉スペクトラム症)は生まれつきの脳障害で、脳内の情報処理の仕方に障害があるといわれていますが、その原因はまだ分かっていません。この時期の成長や発達には大きな個人差がありますが、1歳でASD(自閉スペクトラム症)であると診断される指標として、・共同注意場面において「指さし」や「(他者の)指さし方向に顔を向ける」行動が出にくい・「他者の顔を見てほほえむ」などの社会的行動が出にくい・定型発達の1歳児にみられる「関心の共有」に興味を持ちにくいなどがあげられます。次章以降で詳しく紹介します。参考:横山佳奈、吉田翔子、永田雅子著「自閉スペクトラム症児への早期介入における現状と展望」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要 心理発達科学(Web) 』66巻 (2020) P.7-16参考:自閉症Q&A|厚生労働省1歳児の発達の目安って?定型発達児における、1歳頃の発達の目安としては、・歩き始め、手を使い、言葉を話すようになる・身近な人や身の回りの物に自発的に働きかけていく・歩く、押す、つまむ、めくるなど、さまざまな運動機能の発達や新しい行動の獲得により、環境に働きかける意欲を一層高める・物をやり取りしたり、取り合ったりする・おもちゃ等を実物に見立てるなどの象徴機能が発達し、人や物との関わりが強まる・大人の言葉を理解するようになり、自分の意思を親しい大人に伝えたいという欲求が高まる・指さし、身振り、片言などを盛んに使うようになり、二語文を話し始めるなどがあげられます。参考:保育所保育指針解説書 |厚生労働省ASD(自閉スペクトラム症)の特性は1歳児でも表れる?--違和感や発達の遅れ、気になるサイン1歳児は言葉の表出がまだまだ乏しいため、日常の中で気になる行動を見逃さないことが大切です。1歳頃に表れる、気になる発達の遅れやサインとは、どのようなものがあるのでしょうか。1歳児の気になる発達の遅れ、1歳児に表れやすいASD(自閉スペクトラム症)の特性として、・目が合いにくい、呼ばれても反応しない・社会性、言葉の発達(喋るのが遅い)などが表れやすい傾向・睡眠の問題(寝つきが悪い、途中で目が覚める、夜泣き)・人見知りがなさすぎる、あるいは人見知りが強すぎる、場所見知りが強いなどがあげられます。子どもにASD(自閉スペクトラム症)があるかどうかの診断において、厚生労働省は1歳6ヶ月児健診でM-CHATという質問紙を使用した「スクリーニング検査」を推奨しています。対人(対象物)関係や行動面(こだわりや常同行動など)、日常生活における反応や行動を、保護者から聞き取ります。・ほかの子どもに興味がありますか?・何かに興味を持った時、指をさして伝えようとしますか?・あなたのすることをまねしますか?(バイバイや拍手など)・名前を呼ぶと、反応しますか?など、実に20項目にわたり、将来において社会性の重要な基盤となる「非言語の対人コミュニケーション行動」を確認します。成長は個人差が大きいこともあり、M-CHATでASD(自閉スペクトラム症)の可能性が高いとされた1歳児のすべてがASD(自閉スペクトラム症)と診断されるわけではありません。また、基本的にM-CHATは保健師などがチェックするものであり、保護者自身がチェックするものではありません。参考:「改訂乳幼児期自閉症チェックリスト修正版」M-CHAT-R_F_Japanese.pdf(mchatscreen.com)1歳児に表れることの多いASD(自閉スペクトラム症)の特性による症状Upload By 発達障害のキホン※成長の個人差は大きいので、すべてに当てはまる、あるいは当てはまる項目が多いからといって「ASD(自閉スペクトラム症)である」というわけではありません。どこに相談や受診をすればいい?保護者ができることとは?1歳児は成長の個人差がとても大きく、発達の振れ幅が多い時期ですが、育てづらさがあったり、「この子に合ったよりよい関わり方を知りたい」と思ったら、まずは自治体の保健師さん・保健センターに相談しましょう。それ以外にも保健所や療育センターなどでも相談できます。参考:「1歳を迎えるお子さんをもつ保護者の方へ」|国立障害者リハビリテーションセンター子どもの発達について不安に思った場合は日常の様子をメモするなど、記録に残しておくことも大切です。保護者が見たこと、感じたことは何より重要な資料であり、それが早期発見、早期療育にもつながります。ただし、1歳児は成長・発達の個人差が一番大きい時期ともいえます。過度に心配したり気にしすぎたりせず、様子を見ながらおおらかな気持ちで接することも大切です。(監修:新美先生より)1歳頃のお子さんを育てるうえで、「1歳の子どもはこうであるべき」「1歳の子どものしつけはこうするべき」ということにとらわれ過ぎる必要はありません。うちの子はこういうことに興味があるんだな、こういうことをしていると楽しそうだな、こういう場面で困っているな、こういうシチュエーションは不安になるんだな・不快なんだなというお子さんの興味や苦手を探して、好きなこと興味ある活動を増やして、不快を減らして安心を増やすという方向性で関わっていけば間違いはないかなと思います。その中で、睡眠がとれない、癇癪が強すぎるなど、親子が生活しづらい困りごとがある場合は、相談機関に早めに相談するのもよいと思います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月02日1歳半の息子、発達に気になるところが……。1歳半健診で相談しよう!前回の記事で書いたように、赤ちゃんの頃から発達に気になるところがあった息子のたーちゃん。1歳半の頃にはさらに、癇癪、パニック、こだわり、偏食、異食などもでてきており、自宅保育をしていた私はノイローゼ気味でした。Upload By みかみかん1歳半健診ではたーちゃんの様子を専門の方に見てもらって、たくさん質問して不安を解消しようと意気込んでいました。聞きたいことや話したいことをメモにまとめたり、健診当日に向けてしっかり準備をしていました。万全な対策をして、いざ1歳半健診へ!たーちゃんはこの頃から不安感が強めで、人見知りと場所見知りがひどく、パニックや癇癪になることもありました。なので無理をさせないように外出は慣れた場所ばかりでした。1歳半健診が市の児童館で実施されると知ってからは、少しでもたーちゃんが場所と雰囲気に慣れてくれたらと思い、週に何度かその児童館に遊びに行きました。健診当日、いつも通り機嫌よくたーちゃんは児童館へと入っていきました。場所に慣らしておいた努力が報われたかもしれない……と安堵しながらホールの扉を開けると、そこではたくさんのお子さんと保護者が健診を受けていました。場所見知りとパニックが起きてしまう……その様子を見たたーちゃんは、いつもと違う雰囲気に気圧されたのか、激しく泣き始めてしまいました。Upload By みかみかん裸足で外に出ていってしまう勢いでパニックになり、なんとか抱っこして抑えている私は「まさか」「やはり」「なんで」が混ざった感情でぐちゃぐちゃでした。他に泣いている子どもはおらず、楽しそうにお友達とおもちゃで遊んだりしており、保護者の方も談笑しながら順番を待っていました。その中でひときわ大きい声で泣いて暴れるたーちゃんにチラチラと向けられる視線がつらかったです。大人2人がかりでの身体測定……なんで他の子と同じようにできないの?その後も私や職員の方がいくらなだめてもたーちゃんが泣き止むことはありませんでした。大人2人がかりで泣いて暴れるたーちゃんの身体計測をしている様子を見るのもつらく、もう帰ってしまおうかとも考えました。しかし、たーちゃんにはつらい思いをさせてしまうけれど、ずっと悩んでいた発達についてしっかりと相談したいと心に決めていました。私も頑張るから最後の問診まで頑張ろうと、暴れるたーちゃんを抱きしめていました。待望の問診。たくさん聞きたいことや話したいことがある!しかし……問診に呼ばれた時にも、まだたーちゃんは泣いて暴れており、私は疲れきっていました。心理士さんが質問をし、私が答えますが、ずっと大声で泣いているたーちゃんを抱えたままではまともに聞き取ることすら難しかったです。Upload By みかみかん他のお子さんは、積み木ができるか、指差しができるかなどもその場で観察されていましたが、パニック状態のたーちゃんができるはずもなく。1歳半の時点で「ワンワン」しか発語がなかったので、言葉の遅れも心配しましたが、心理士さんからは「様子見しましょう」としか言われませんでした。そして、「発達が気になったら電話して」と電話番号が書かれた紙を渡され、1歳半健診は終わりました。まともに健診を受けられなかったことにショックを受ける児童館を出て夫と会うと、たーちゃんはやっと泣き止みました。他のお子さんがみんなできている健診もまともに受けられなかったことや、他のお子さんとの違いを目の当たりにしたショックで、夫の運転する車内で私は泣きそうでした。発達について不安に思っていた気持ちが、確信へと変わっていきつつありました。療育に繋がった現在のたーちゃんと私そして2歳になる前に、やはり療育につながりたいと思い、案内された電話番号にかけて発達についての相談をしました。それから親子教室や民間の療育につなげていただき、少しずつ私のメンタルも回復していきました。1歳半健診では「ワンワン」しか言えなかった息子も、今ではうるさいくらいおしゃべりです。Upload By みかみかん初めての場所を不安がる時もありますが、パニックを起こすことはほとんどなくなりました。発達について他のお子さんと違うなと思うこともありますが、個性だと思えるようになってきました。1歳半健診の時にはショックで受け入れられなかったけれど、時間をかけて私も受容できたのだと思います。1歳半健診を終えて落ち込んでいる保護者の方へ……1歳半健診で「様子見」「要観察」と言われた保護者の方、たーちゃんのようにお子さんが泣きっぱなしだった方、今は気落ちされているかもしれません。少し動けるような気持ちになって、やはり発達が気になると思ったら、ぜひ誰かに相談してください。一人で抱え込まず、助けを求めた方が良いと私は思います。差し伸べた手は、誰かがきっと握ってくれます。執筆/みかみかん(監修:新美先生より)1歳半健診の時のエピソードを聞かせてくださりありがとうございます。乳幼児健診は、身体的な不調・疾患を見つけると共に、いわゆる発達の遅れや偏りの見られるお子さんについて養育不安のある保護者の相談を受け、専門機関につなぐといった役割があります。大人数で決められた形式で行われるので、いつもと違う環境で落ち着かないお子さん、多動のあるお子さん、人見知りの強いお子さんにとっては、正直なところとても侵襲的な環境であることは事実です。発達障害特性のお子さんを見つけることが重要視されるずっと以前から同じようにやってきており、わざとそういう環境をつくって特性が目立ちやすくしているというわけではないのですが、これを工夫して構造化して、人数を少なくして、嫌な思いをさせないようにという方向にはなかなか話が進んでいません。実際、健診で嫌な思いをしたという話は本当によく聞き、申し訳ない気持ちになります。ただ健診をきっかけに地域の保健師とつながり、お子さんに必要な情報にたどり着いてもらえるよう、実施主体の市町村担当者も苦心されていることとは思います。みかみかんさんのように、健診でショックを受けたけれども、それをきっかけにして相談や専門機関につながってよかったと思えるのであれば幸いです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年01月04日旦那さんの転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。見知らぬ土地で人見知りな娘・ライコちゃんに「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。大学時代の友人から、リアムちゃんの母親は有名なヤンキー姉妹のひとりだということを知り焦っていましたが、学校の参観日で初対面した母親はとても好印象で、その後、2人は連絡先を交換しました。 シングルマザーで多忙なセリカさんに代わって、リアムちゃんのお友だちと遊ぶときのマナーを教えていたライコミさん。リアムちゃんは素直に聞き入れ、きちんと挨拶をして自ら5時に帰るようになったのです。 ある日、娘のライコちゃんが「リアムちゃん家に遊びに行きたい」と言ってきました。ライコミさんは笑顔で快諾しましたが、以前リアムちゃんが強引に娘を家に入れようとしたこともあり不安でいっぱいに。 ついに娘が初めて、リアムちゃんの家に遊びに行くことになりました。 娘が心配で落ち着かない母親 ライコミさんは「このおやつは友だちと食べてね」「おうちにおじゃましたら挨拶を忘れないでね」「靴も揃えるのよ」と念を押しました。娘が遊びに行ってからは気が気じゃ無いライコミさんでしたが、夕方の5時前にライコちゃんが帰宅。 リアムちゃんのお姉ちゃんたちとも遊んだようで、とても楽しかったと言う娘の顔を見てホッとしたライコミさん。それからライコちゃんはリアムちゃん宅に何度も遊びに行くようになりました。 娘のことが心配でたまらなかったライコミさん。しかし、リアムちゃん家ですごく楽しそうに遊んだという娘の話を聞き安堵します。人見知りだった娘さんですが、家の外で遊ぶようになり、交友の輪が広がっている様子。娘の成長を見守っていきたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2023年12月30日私と1歳違いのいとこが亡くなりました。いとこは小学生のときに両親が離婚し、その後唯一の家族だった叔母も病気で他界しています。仕事中に突然倒れてそのまま帰らぬ人になって、遠縁ながらもわが家に連絡がきたのです。驚いたのが、いとこには10歳になる娘がいたこと。結婚せずに、今まで女手一つで誰にも頼らずに育ててきたようでした。いとこの娘・ハナは、母親を亡くしてひとりぼっちになってしまいました。いとこの訃報いとこの訃報を受け、私たちは慌てて葬儀場へ向かいました。そこには親族席にぽつんとひとり座っている女の子の姿……。私はすぐにその子がハナだとわかりました。 私はそのとき独身で、絵本作家を夢見て絵を描く日々を送っていました。どちらかというと人見知りで、初めて会う人には話しかけることができません。ハナに話しかけるにも勇気がいったのですが、小さく丸める背中を見て、声をかけずにいられませんでした。 私は自分がママのいとこだと伝え、葬儀中ずっとハナの手を握って寄り添っていました。葬儀の間中も、親戚中の話題は「誰がハナを引き取るか?」ということ。引き取りたいという人はおらず、このままでは児童養護施設に保護されるしかないようです。 では私が引き取れるかというと、そんなに簡単な話ではありません。絵本作家になる夢も叶えたいし、これから結婚することになったとしたらハナの存在が邪魔になるかもしれません。それに子どもをひとり引き取るには、多額のお金がかかります。 しかし、ハナを置いて帰ろうとはどうしても思えません。私は、思いきって「わが家においで」とハナに言いました。 同居生活がスタート戸惑いながらも、同居生活がスタート。人見知りの私と遠慮がちなハナの会話はぎこちなく、なかなか打ち解けることができません。何かきっかけがつかめればと思い、私は自作の絵本を読み聞かせてみましたが、反応はイマイチでした。 しかし数日後、学校にハナを迎えに行った私は、楽しそうに鳥を追いかけながら笑う彼女の姿を見かけました。帰宅後、その様子を絵に描いてあげると、ハナは大喜び! これをきっかけに、心を開いてくれるようになり、わが家で正式に引き取ることが決まりました。 子育てを通じて学んだものそれからしばらくして、私はハナをモデルにした絵本を描こうと思いつきました。両親を失った少女が鳥の気持ちがわかる能力を持っていることに気づき、鳥たちと心を通わせながら強く生きていく……。そんなお話です。 一気に描き上げ、さっそく本人に見てもらうと「読んだ後に心がほっこりしてきて、幸せな気分になれた」と言ってくれました。そして、自分と同じように悲しみと寂しさを抱える人に読んでほしいと……。その言葉を聞いて、私は出版社へ持ち込むことにしました。 作品を読み終えた担当編集者からも絶賛され、ついに私の作品が本屋に並ぶことに! その絵本はベストセラーになり、私はプロの絵本作家になるという夢を叶えたのでした。 ハナを引き取らなければ叶わなかった私の夢。『子どもを引き取る』という決断は、私にとって決して軽いものではなく、実際にたくさん苦労し、お金もかかりましたが、ハナの子育てを通じて、私はたくさんのことを学びました。 その経験が、私の作品に良い影響を与えたことは間違いありません。子どもを育てているようで、保護者もたくさんのことを学んでいるのですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月22日睡眠が浅い……常に寝不足でヘトヘトにUpload By みかみかんたーちゃんはいわゆる、寝ない赤ちゃんでした。生後半年でも3時間程度しかまとまって寝てくれず、私と夫は常に睡眠不足でした。新生児の頃は抱っこで寝かせても、布団に置くとすぐに起きてしまうので、抱っこしたままソファで一緒に寝たりしていました。また、少しの物音でも起きてしまうので、デリケートな子なのだなとその時から思っていました。おくるみを嫌がって脱出!何かを身につけるのが苦手Upload By みかみかんおくるみで巻いてあげるとよく眠ってくれる……と聞いて試してみましたが、たーちゃんにはあまり効果がありませんでした。包まれることを嫌がるようにモゾモゾと動いて、すぐにおくるみから出てしまいました。さらに、帽子、靴下、手袋、離乳食を食べさせる時に使うシリコン製のビブなど、身に着けるものをことごとく嫌がるので使いませんでした。たーちゃんには感覚過敏があると主治医からいわれているのですが、今思えば生まれてすぐから過敏なところがあったのかもしれません。オムツが汚れても泣かないUpload By みかみかんオムツがパンパンだったり汚れていても、泣いたり嫌がったりすることがありませんでした。そのまま機嫌良く寝たり遊んだりしていたので、私や夫がオムツを取り替えることを忘れてしまうほどでした。たーちゃんには感覚過敏がありますが、部分的に感覚鈍麻もあるのではないかと思っています。ほかにも、赤ちゃんの頃から転んだりぶつけたりしてケガをしたときにも泣かなかったので、たーちゃんは痛覚にも鈍麻があるのかもしれません。おっぱいをうまく吸えかった私とたーちゃんとの相性が良くなかっただけかもしれませんが、母乳を飲むことが得意ではなかったです。口を大きく開けておっぱいに吸い付くことが難しく、浅い飲み方なのでなかなか母乳を飲めませんでした。母乳外来で相談したりしましたが、飲み方は変わることがなく、生後半年には自然と卒乳してミルクになりました。今振り返ってみると、不器用さや、自分のやり方を通したいというこだわりなどが影響していたのかもしれないなと思います。激しい人見知りと場所見知りUpload By みかみかん生後半年くらいから人見知りと場所見知りが始まりました。何度も訪れている実母や義母の家でもずっと泣いてばかりで、私と夫は困っていました。外で会えば大丈夫かもしれないと思い、試しに公園で落ち合ってみても、たーちゃんはずっと泣きっぱなしでした。この人見知りと場所見知りは3歳頃まで続きました。楽しそうな雰囲気のレストランや遊び場でも、入り口で「いかない!」とUターンすることも多々ありました。今でも初めての場所では緊張しやすいので、たーちゃんは不安感が強いのだろうなと思っています。落ち着きがなく、興味が次々に移り変わるUpload By みかみかん赤ちゃんの頃に通っていた支援センターでは、飽きっぽいのか集中力がないのか、ひとつのオモチャでほんの少し遊ぶと、別のオモチャを次々と出して遊んでいました。また、ほかの子どもが遊んでいるオモチャに興味があり、落ち着きなく走り回ってはほかの子どものオモチャを横取りしようとしていました。人への興味より、物への興味が強いのかもしれないと感じました。ほかには、絵本を読んでいてもページを次々にめくることが好きでした。絵本の絵をじっくり見たり、読み聞かせに集中することはありませんでした。1歳頃、歩けない赤ちゃんもいる支援センターで走り回り、危ないと感じました。言って止まってくれるわけでもないので、けがや事故につながったらと不安になって、だんだんと足が遠のいてしまいました。ほかの子と比べたり、悩んだり。今思えば……たーちゃんの性格や体質的なことでもあるので、全てが自閉スペクトラム症の特性であるとは言えませんが、診断された今、「もしかしたらアレって特性だったのでは……」と考えて、自分やたーちゃんのせいではないと納得することができています。1人目の子ということもあり、ほかのお子さんと比べたり悩んだりすることもたくさんありました。しかし今思えば、将来のことを考えて不安になるより、短い赤ちゃんの頃をもっと楽しんで育児したら良かったな、と思っています。どうしてかというと、4歳の今では、ご紹介したような私が気になっていた点は、成長と共にほとんどなくなっているからです。母乳は飲めなくてもミルクですくすく元気に育ちましたし、2歳頃で夜通し寝てくれるようになりました。感覚過敏はまだありますが、靴下も履けますし帽子も被れます。緊張する場所はあっても、泣いてパニックになることはなくなりました。もし、当時の私に会えるなら「こんなふうに、成長と共になんとかなっているよ。大丈夫だよ」と教えてあげたいです。執筆/みかみかん(監修:藤井先生より)「成長と共になんとかなっているよ、大丈夫だよ」の言葉、とても素敵です。子育てしているみなさんに聞いてほしい言葉ですね。ひょっとしたら、これからも子育ての中で悩むことがあるかもしれませんが、これまでの成長の過程を経験を振り返ることで、少し悩み事が軽くなるかもしれません。新生児期や乳児期には自閉スペクトラム症と診断するのは難しいですが、なかなか赤ちゃんが寝ないために、親御さんが睡眠不足になるほどの場合には、小児科や保健センターなどに相談されても良いのかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年12月04日人見知りはいつから始まる?人見知りの原因とは?赤ちゃんが普段接している養育者以外と接するときに、ぐずったり泣き出したりと人見知りが激しくて困っている方もいらっしゃると思います。人見知りは子どもが発達していく過程で、人を区別できるようになってくると起こると言われています。目安としては生後6~9ヶ月頃から始まり、2~3歳頃になるとおさまってくることが多いようです。ただ、子どもの発達には個人差が大きいため、下記の月齢はあくまで目安としてください。赤ちゃんは、生まれた頃はまだ視力も発達しておらず、身近な大人の姿もよく認識できていません。生後6ヶ月頃になってくると、養育者など身近な人の顔を判別できるようになってきます。あやしてもらうと喜んだり、養育者にしがみついたり、あとを追うようになったり、大人とのやり取りを楽しむ様子が見られるようになります。子どもと養育者は、このようにして愛着を築いていきますが、特定の大人との愛着関係が強まっていくことで、それ以外の慣れていない人と接すると、不安が高まり接触を避けたり泣いたりといった様子を見せることがあります。8~9ヶ月頃になると、多くの子どもが人見知りをするようになります。人見知りの激しさは子どもによって差があり、目をそらすといった消極的な場合から、泣き叫ぶなど激しい様相を呈する場合もあります。また、初対面ではなくても、あまり会う機会のない祖父母などの大人に対して、それまでは人見知りしなかったのに、急に人見知りをするようになる場合もあります。このように、人見知りは子どもが人を識別できるようになったことと、特定の大人との愛着関係ができたからこそ生じる状態と言えます。それまでいろいろな人と接していたのに、急に人見知りが始まると戸惑うかもしれませんが、子どもの発達の自然な過程なのであまり心配しないようにするといいでしょう。人見知りはおおよそ10ヶ月~1歳半頃が最も激しく、2~3歳頃になる頃には落ち着いてくると言われています。これは、10ヶ月~1歳半頃は愛着の対象である人(多くは養育者)が離れることに不安が強くなる時期だからです。そのため、慣れない人と接する場面では不安感からより人見知りが激しくなることが考えられます。その後、子どもがさまざまなコミュニケーション手段を獲得し、他者と関わる機会が増えていくことで次第に人見知りもおさまってくるようになります。参考:お母さんと子どものコミュニケーションのために|厚生労働省参考:保育所保育指針解説書|厚生労働省参考:分離不安および人見知り|MSDマニュアル家庭版人見知りが激しい子に特徴はある?人見知りの程度や行動は個人差が大きく、まったく人見知りしないという子どももいれば、激しい子どももいます。人見知りが激しい場合、「話しかけられただけで泣き叫ぶ」「養育者以外が抱っこをすると泣く」「ほかの人の顔を見ただけで「怖い」と養育者に抱き着く」「養育者の陰から出てこない」など、比較的ささいなことでも大きく反応します。また、泣いている時間も子どもによって差があり、一度泣き出すとなかなか泣き止まず、養育者が困ってしまうということもあります。このように人見知りが激しく、外で泣き叫んでいるときなどは「何とかしなくては」と焦ってしまうこともあるでしょう。そのときに叱責するなど無理に泣き止ませるのは逆効果になることがあります。人見知りは養育者との関係がうまくいっているからこそ起きるものです。泣き続けている場合は、子どもが普段触れ合うことの多い人が抱っこをするなどをして、安心感を感じられるようにするといいでしょう。参考:親子の関係|東京都生涯学習情報人見知りが激しい場合、発達障害などの可能性がある?人見知りは子どもの発達の過程で生じるものと分かっていても、程度によっては「何かほかに原因があるのでは」「発達障害の影響かも」と感じることがあると思います。ですが、発達障害があるから人見知りが激しくなるというわけではありません。しかし、発達障害があることで不安が強く、そのことが人見知りの程度に影響を与えることは考えられます。人見知りが激しい以外にも、気になる行動や特性が見られた場合は専門機関へ相談してみるといいでしょう。発達障害のある子どもに見られる特徴例・癇癪が激しい・自分のことに夢中になり友達と遊ぶことが少ない・慣れない状況や急な変更に不安が強い・感覚過敏がある(著しい偏食、特定の音を過剰に嫌がる、ある洋服の素材を嫌がったり洋服のタグを嫌がったりする)・歯磨き、着替えなどの身辺自立が遅れがちここで挙げた特徴はあくまで一例です。人見知り以外にも発達で気になる様子がある場合は以下の機関に相談してみるといいでしょう。発達の気になる子どもの相談先・かかりつけの小児科・専門の医療機関(療育センター、児童精神科、小児神経科など)・市町村保健センター・児童相談所・子ども家庭支援センター・発達障害者支援センター対面だけでなく電話やインターネットを通じて相談できる場合もあります。WEBサイトなどで確認してみるといいでしょう。参考:支援者のための地域連携ハンドブック~発達障害のある子供への対応~|東京都保健医療局まとめ慣れていない人と接するときに、避けたり泣き叫んだりといった人見知り。子どもの人見知りは6ヶ月頃から現われて、2~3歳頃まで続くと言われています。いつまでも泣いていたり、それまで仲良くしていた人にも人見知りするようになると「困ったな」と感じるかもしれません。しかし、人見知りは養育者と愛着を形成できているからこそ起こる状態で、子どものコミュニケーション手段が増えることで自然とおさまってきます。しかし、人見知りの程度や期間が気になったり、ほかにも発達で気になる様子がある場合は、背景に障害などが隠れていることも考えられます。心配な方はかかりつけの小児科や保健センターなど専門機関に相談してみるといいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年11月22日息子は生後7カ月ころから人見知りがスタートしました。母親である私以外の人と接すれば泣いてしまう毎日。成長過程と認識し、私は息子の人見知りを気にしていませんでしたが、周りの大人たちの反応に温度差を感じ……!? 神対応!人見知りに対する機転の利いた言葉 現在5歳になる息子はとても人懐っこい性格。年齢問わず知らない人にも声をかけ、自分より遥かに年上の小学生の子とも一緒に遊び始めます。そんな息子も、生後7カ月から1歳になるころまでは「人見知り」の時期がありました。しかし私は、成長過程として特に気にしていませんでした。 息子の人見知りの期間中、外出時に見知らぬ人から「赤ちゃんかわいいね~」と声をかけられる機会は多かったのですが、息子は人見知りを発動して毎回大泣き。少し気まずい空気になることもあり、少しずつ周りの人たちへの申し訳なさが芽生えました。 息子が生後10カ月ごろのある日、買い物をしていると、出産前に勤務していたまつ毛エクステサロンのお客様に遭遇。息子を抱っこしてもらおうとすると、案の定人見知りを発動して泣き始めます。すると、「ママから愛情をたくさん注いでもらっている証拠だね!」と、予想外の言葉が返ってきました。 毎日のワンオペ育児の頑張りと、息子と私の絆を褒めてもらえたように感じ、なんだか救われた気分でした。私と同じように、子どもの人見知りで「申し訳ない」という気持ちになっている人もいると思います。そのときは、私も素敵な言葉をかけて気持ちをラクにしてあげたいです。 作画/yacco著者:伊藤かえで
2023年11月20日1歳半になる息子は、いつになっても義父母に会うと怖がって泣いてしまいます。その理由の1つが義父母の息子への対応だと気づいた私たち夫婦は、息子への対応の仕方を変えてもらうように義父母へお願いしてみたのですが……。そんな中、姉の助言で私自身も学んだ体験談をご紹介します。義父母に怖がる息子義父母はとても個性的なキャラクターの持ち主だと私は感じていました。 小さな子どもは両親以外の大人に慣れていない可能性もあるので、静かに落ち着いて話しかけてくれたり息子の反応を待ってくれたりする方もいるなか、義父母は息子の気持ちなどお構いなし。大きな声で話しかけたり、嫌がっているのに無理やり抱っこしたりするので、息子はいつも義父母に会うと大泣きなのです。 親の私たちも「またか……」と息子を泣き止ませるのが大変でした。 夫が義父母へ注意しても……あるとき、夫が義父母に「息子には静かに声をかけてやってよ。怖がって泣くから」と注意しました。しかし、義父は「そんなの幼稚園に行ったらどうするんだ! 大声にも慣れないと入園時大変だぞ!」とまったく聞き耳を持たず。義母も相変わらず息子の人見知りも気にせず、「ほら! おいで! おばあちゃんとおもちゃ探しに行こ!」と嫌がる息子の手を引いて、最後に息子は泣く始末です。 普段、平日は私と2人きりで静かに過ごしている息子には義父母の対応は刺激が強いのかいつも泣いてしまうため、義父母に会うのがおっくうになっていきました。 私の考え方を変えてみる「もうちょっと息子寄りになって対応してくれたらいいのに……」と思い、姉に相談してみると、「世のなかにはいろいろな人がいるし、○○(息子)の刺激になっていいんじゃない? 成長とともに慣れてくるよ!」と意外な言葉が返ってきたのです。 義父母に会うたび泣く息子に気を取られて「もうやめてよ」と思っていた私も、姉の言葉で「息子の成長のためにもさまざまな環境や人に慣れさせることも大事だ」と考え直し、これも1つの社会勉強なんだなと思えるようになりました。 人に会う回数を増やしてみると……平日は家で仕事をしているため、息子と外へ出て人に会う機会がないことも義父母を怖がる1つの原因だと思いました。そこで私は、週末の子どもサークルに参加することに。 最初のうちは、誰かが叫んだり大きな笑い声がしたりすると怖がっていた息子。しかし、10分ほど経つと他の子どもとおもちゃで遊ぶようになったのです。今ではたくさんの人に触れることで義父母にも慣れてくれるといいなと期待しています。 義父母を怖がって泣く息子に疲れていた私。「もう少しやさしく息子に対応できないのかな」と困っていましたが、今では義父母も多少やわらかい感じで息子をかわいがってくれているので、見守っていこうと思えるようになりました。息子も成長とともにいろいろな人がいて、さまざまな環境があるということを少しずつ学んでくれたらいいなと思います。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2023年11月03日「あの子とは遊ばないで」第1話。旦那さんの転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。見知らぬ土地で人見知りな娘・ライコちゃんに初めてのお友だちができました。ライコちゃんが2年生に進級したころに、お友だちができました。ライコミさんは夫に報告し、喜んでいたのですが……。 うれしくも寂しい、子どもの“親離れ” ライコミさんの娘・ライコちゃんは、人見知りで引っ込み思案な性格。これまで何をするのにもママの元から離れることはなかったのですが、小学2年生に進級したころ、そんな彼女に「リアムちゃん」という初めての友だちができました。 「ママ、明日リアムちゃんが一緒に学校行こうって誘ってくれたの」 ある日、友だちと2人で学校に行くことを約束してきたライコちゃん。どこへ行くにもパパやママの後ろに隠れるほどの内気な性格だった娘の成長を、両親は喜びます。 期待に胸を膨らませながら、ライコミさんは2人の登校についていくことにしました。「初めましてかな? ライコのお母さんです」 ライコミさんが挨拶すると、リアムちゃんは突然「ライコの家に遊びに行きたい」とぶっきらぼうに言ってきました。無表情で家に行きたいと言われ、驚いたライコミさん。「変わった雰囲気の子……」と不思議に思ったのでした。 子どもの交友関係を把握しておくのは親の責務。子どもからしてみれば要らぬお節介かもしれませんが、わが子だけでなく、子どもの友だちとも適度な距離を保ちつつ見守っていきたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2023年10月28日生まれた時から寝ない赤ちゃんだった娘。インターネットで検索すると「発達障害」の言葉が…わが家の自閉スペクトラム症(ASD)のある娘、しぇーちゃん(現在8歳)は、生まれた時から1時間以上はまとめて寝ない、母乳もミルクもあまり飲まない、立って揺らさないと泣き止まないという育てづらい赤ちゃんだったのですが、「手のかかるタイプなんだ」と思い子育てしていました。娘が生後1ヶ月の頃に「赤ちゃん寝ない」と検索すると発達障害関連の記事が表示されるので、早い段階で発達障害や自閉スペクトラム症という単語には出合っていました。それでも発達障害への確信に至らなかったのは、娘はかなりの人見知りで私と離れると泣き、後追いもよくしていたからです。例えテレビに夢中になっていても、私がトイレへ行くと毎回ハイハイでついてきたり、夕飯づくりで夫が面倒を見ている時も泣いて私を呼んでいました。今なら、発達障害の特性の現れ方は人それぞれということが分かるのですが、当時の私は、「人見知りや後追いがあるのだから、きっとこの子は発達障害じゃない……」と自分に言い聞かせていました。Upload By マミヤ生後10ヶ月で抱いた強い違和感。外出が怖くなり、娘と家に引きこもる日々しかし、生後10ヶ月で歩き出してから、だんだんと私の中で娘の発達に対して強い違和感を覚えるようになります。あんなに人見知りで後追いをする娘が、外へ出ると道端の石や階段やマンホールに夢中になり、私の存在など「動きを邪魔してくるモノ」という感じなのです。多動で手も繋がないし、呼んでも無視、目も合いません。帰りたがらないので毎回泣き叫ぶ娘を抱っこして連れて帰りました。家の中での娘は私にべったりなのに……外へ出ると別人のようになるのです。後から主治医の先生に言われましたが、娘は「人より物への興味が強い」という特性があるため、外では「たくさんの刺激になる物>母親」の構図になるようです。この特性は現在もしっかり残っています。なので公園に行っても「人より物」な娘はそこにいるお友達には興味がありません。むしろ公園へ行く手前のマンホールで砂を落とすことへ執着して公園へたどり着かずに帰宅することもありました。多動対策にベビーカーや抱っこ紐で公園へ向かう作戦もしましたが、信号で止まると脱出しようと暴れて泣くのでなかなか上手くいきませんでした。そして私はだんだんと娘と出かけるのが怖くなり、極力家に引きこもって日々を過ごしていました。保健師の叔母の言葉で娘の育てづらさを再認識。発達相談へUpload By マミヤある日、保健師をしている親戚の叔母さんから電話がありました。世間話をした後、叔母さんから「しぇーちゃんもあちこちお出かけして……子育て支援センターとかでお友達とたくさん関わらせたりいろんな人に会うといいよ。良い刺激になるからね」と言われました。その時は曖昧な返事をしましたが、内心「簡単に言うけど、私以外に話しかけられたら泣く、お友達に興味がない、外では多動で私の声が届かないし、帰る時は毎回泣いて帰れない……どうやって人と関わらせたらいいの!?支援センターなんてハードルが高くて行けないよ」と泣きそうでした。そして気楽に言われたことさえも「無理なこと言わないで」と思ってしまうほどの娘の「育てづらさ」を認識し、この時「娘は発達障害かもしれない……」という考えが頭をよぎりました。その後、娘は1歳半健診で要観察になりました。そこから逆さバイバイ、クレーン現象、オウム返しなどが出てきて「この育てづらさと自閉スペクトラム症の特徴、これが発達障害じゃなかったら逆に困る!」と思うほど確信を持って、娘が2歳になる前に保健所に自ら電話をかけ、発達相談の予約を取りました。保健所に連絡をして療育施設へ通所するようになってからの味方がいるような安心感、同じ仲間がいる心強さ……家にこもり親子2人でなんとか日々を過ごしていた時期を考えると、もっと早く発達相談をしたら良かったと思います。「発達障害」という診断がつくのは正直怖いという思いもありました。でも娘の現状を直視せず「この子は普通」と思い込みながらの子育てのほうが私にはつらく、娘の障害を認めてからのほうが笑顔でたくさん接することができるようになったと思います。Upload By マミヤ執筆/マミヤ(監修:新美先生より)1時間以上まとめて寝られないとは、生まれた時からとても大変でしたね。生後1ヶ月で発達障害や自閉スペクトラム症の単語に出合っていたとはさすがです。発達障害、自閉スペクトラム症などで調べると、インターネット上の記事や書籍には、いろんなタイプの発達障害・自閉スペクトラム症のお子さんの特徴が網羅的に書いてあるので、後に診断を受けるお子さんでも「すべてに当てはまる」と思われることはまずないようです。なので、「ここはうちの子に当てはまっているけど、こっちは違っているから、発達障害ではない」などと思ってしまうというのもよくあることです。それでも、お子さんをしっかり育ててよく観察をしているからこそ、やっぱり「育てづらいタイプの子どもだ」と感じられて、発達相談にアクセスできたのですね。発達障害の特性のあるお子さんは少数派ではありますので、そのことに気付かず子育てをしていると、周囲に理解してもらいづらく孤独感を感じることもあります。マミヤさんが書かれているように、発達相談・療育につながることで、仲間を見つけられて、お子さんに合った関わり方が分かり、親子の笑顔が増えたのはとてもよかったです。詳しく教えていただきありがとうございました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年10月16日生後2カ月から始まった娘の人見知り。「ママ以外はイヤ!」とでも言うかのように、私の両親や義両親はもちろん、パパですら拒否するようになっていました。そして、保育園への入園が決まり、人見知りを克服していないことへ不安を感じていた私。初日に先生から聞いた娘の様子とは……。 早く始まった人見知り、ママ以外は受け付けず!? 一般的に人見知りは生後5カ月~11カ月ごろから始まると言われていますが、わが家の娘は周りよりも少し早い生後2カ月からスタートしました。当時はコロナ禍で娘と外出しておらず、自宅にこもりっきり。気づいたら娘はパパにまで人見知りしていて、私以外の人に抱っこされるのも大泣きして拒否するようになっていました。 そして、生後10カ月のとき保育園入園が決定。「このままではよくないかも……」と人見知りを完全に克服していない娘に対して不安を感じていたので、少しでも人に慣れるようにと毎日違うオープンスペースへ通いました。最初は、泣いたり固まって動かなかったりしていましたが、徐々にその場を楽しめるように。人に慣れてきた娘はママ以外の人に対して恐怖心がなくなったのか、パパや両親、義両親に対しての人見知りも自然となくなりました。 登園初日、娘が泣いてしまうかもと少し不安でしたが、結果的に涙を流すことなく帰宅。その後も毎日元気に登園してくれました。そして、先生にも泣かずに元気だと言ってもらえるほどに! 1歳5カ月になった今では保育園が大好きになり、人見知りも克服しています。コロナ禍なので自宅にこもりぎみなのは仕方ありませんでしたが、買い物やオープンスペースへ積極的に連れ出し、人に慣れる機会を作ってよかったと思う出来事でした。 ※人見知りについて一般的に人見知りは生後5カ月~11カ月ごろから始まると言われています。人見知りの原因ははっきりとは解明されておらず、いつも接してくれるママやパパなどは見慣れた人という認識ですが、認知能力が発達することにより、人を区別できるようになったことが原因だと考えられています。人見知りは、赤ちゃんの認知能力の成長に伴って現れるものなので、無理に人見知りをやめさせようとする必要はありません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 <参考>赤ちゃんの人見知りをする時期はいつ?対処法は?しなくなるのはいつから? 作画/Pappayappa監修/助産師 松田玲子著者:倉岡えり
2023年10月12日Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ赤ちゃんなのに歩行器で暴走。危な過ぎて歩行器はすぐ処分Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイわが家は母である私・ワッシーナを筆頭に、家族のほぼ全員が個性いろいろな発達凸凹タイプです。それぞれの特性をキャラクター化しており、動物の顔をしています。わが家で3番目に生まれた次女リスミーは、赤ちゃんの頃は夜泣きも人見知りもせず、ベビーベッドや畳の上でよく動き回る元気な女の子でした。上の子に比べてずいぶん育てやすい子だなという印象でした。生後半年が過ぎてハイハイができるようになったので、上の子が使っていた歩行器に乗せてみることにしました。すると歩行器にリスミーを乗せたとたん、ものすごい勢いで床の上を滑り回り、椅子や壁にぶつかりました。あぜんとする私の前で、リスミーを乗せた歩行器はどんどんスピードアップして、ふすまの小さな段差に激しくぶつかり、ひっくり返りそうになりました。リスミーを追いかけていた私は、リスミーが床に投げ出される寸前で、歩行器を止めることができました。ちょっとした恐怖体験でしたので、私は慌てて歩行器を処分しました。その日以来、速すぎるリスミーの動きには気を配るようにしていました。雑踏で迷子になっても楽しそう。母はトラブルに巻き込まれないか心配にUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ幼児期になるとリスミーは好奇心の強い、行動的な女の子に育ちました。ある日のショッピングセンターでのエピソードです。当時、子どもたちを連れて大型ショッピングセンターに出かけると、駐車場から出てショッピング・フロアに着くやいなや、4人の子どもたちはクモの子を散らすように、あっという間に駆け出していました。そうなると私はショッピングセンターの広いフロアを走り回って、子どもたち一人ひとりをつかまえることになります。落ち着きのない子どもたち4人全員を連れて買い物などできるはずがないのに、私は忘れっぽいので、何度でも同じ判断ミスをしてしまいます。もう二度と私一人で子どもたちを連れて買い物をしないと毎回心に誓うのですが、次の瞬間には忘れてしまうのです。その日も、いつものように走り回る子どもたちをつかまえましたが、次女リスミーだけが、どういうわけか見つかりません。途方に暮れていると館内アナウンスで迷子の案内がありました。「◯◯ちゃんと仰る3歳くらいの女の子をお預かりしています。保護者の方は~」というような内容でした。リスミーは、発音がたどたどしくて慣れない人には聞き取りができないので、違う名前がアナウンスされましたが、私はすぐに本人だと分かり、サービスカウンターに駆けつけました。すると迷子のはずのリスミーは、事務用椅子をクルクル回して楽しそうに笑っているのです。大泣きしているのではと心配して駆けつけた私はエンジョイしている様子のリスミーを見て、一気に力が抜けました。あとから聞いた話では、リスミーは自分からサービスカウンターにやってきて、スタッフの方に自分から「迷子です。お母さんを呼んでください」と伝えたそうです。この子はもしかして恐怖心がきちんと機能していないのではないか、と逆に心配になりました。大学病院で診断を受け、言語聴覚士のトレーニングを受けるUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ4歳になったリスミーは、約2年後に小学校入学を控えていました。ところが私には大きな悩みがありました。リスミーはこの時もまだ言葉がはっきりせず、特に「かきくけこ」の「か行」は発音できないままだったのです。そのため私は彼女の言うことの半分も聞き取れませんでした。私は、発音のたどたどしいリスミーがこのまま小学校に入学してしまうと、からかいや、いじめの対象になってしまうのではないかと恐れました。そのため、いろいろ調べて紹介状を入手し、大学病院を受診したところ「構音障害」であると診断を受けました。私は長女ニャーイの時から心の中に持ち続けていた疑問を確認してみました。「リスミーは発達障害ですか?」と聞いたのです。すると担当医は「まだ幼過ぎて発達障害の診断はできません。リスミーちゃんの構音障害は個性です。でも何もせずに放置しておくと、成長しても発音がうまくできなくなるかもしれないので、トレーニングをしましょう」との答えでした。それから定期的に通院し、言語聴覚士の指導のもと、さまざまなトレーニングを受けました。口や舌の体操をしたり、バ・タ・カ・ラの音をゆっくり繰り返し発音したり、ストローでコップの水を吹いたりしました。幼い時から始めるほど療育は効果が高くなる!?Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ通院で発語トレーニングを受けながら、言語聴覚士からは「自宅でもリスミーちゃんの言葉を聞き返したり、言い直したりは決してしないでください」と念を押されていました。家庭での指示を守りつつ、1年ほどトレーンングを続けていましたが、リスミーの発音には特に大きな変化が見られなかった、ある日のことです。リスミー、ニャーイ、私の3人で食事をしていると、いきなりリスミーが「ぱっぱすばすば」と言いました。聞き返すことを禁じられていたので、私はとても困りました。「ぱっぱすばすば」が何を意味するのかまったく連想できず、途方に暮れて、リスミーの隣の席のニャーイの顔を必死の形相で見つめ、SOSを出しました。するとニャーイは涼しい顔で、さらっと某アニメ映画のタイトルを答えました。この映画は家族みんなで観たばかりだったので、私も覚えていました。リスミーに向かって「おもしろい映画だったね。また観ようね」と声をかけました。すると、リスミーはうれしそうに笑いました。私は会話がつながったことに胸をなでおろしました。やがて小学校入学の直前でリスミーは課題だった「かきくけこ」がしっかり発音できるようになり、小学校に通い始めました。リスミーは発音がいまいち正しくないところがありましたが、私は「これもリスミーの個性」と捉えていました。また本人も「これはリスミー語なの!」と言っています。リスミーは、成長とともに発達凸凹の特性が目立ってきましたが、思春期に入ったあたりからは、トラブルの度に自分の工夫で乗り越えることができるようになっていきました。これは、きっと、わが家で一番低年齢から福祉や医療の支援に繋がり、専門家のトレーニングを受けたおかげだと思います。執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:森先生より)好奇心旺盛で、困ったら自分から大人に助けを求めることができる利発さがあるお子さんなのですね。良さをしっかり理解して伸ばしてあげていて素晴らしいです。構音障害も個性の一つとしてとらえながら適切なトレーニングを積み重ねてこられたので、お子さんは自信を持って成長することができたのでしょうね。トラブルを工夫して乗り越えることができるようになるためには、根本的な自信を育てながらトレーニングを重ねる必要があるのです。早くから専門家に相談することは、トレーニングを早期に開始できるという意味でも、保護者がお子さんへの接し方を学ぶという意味でも、とても良い効果があるのです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年10月10日きょうだいで発達障害!? 長女と次女で異なる点前回は長女まゆみの持つ障害や特性を人にどう伝えているかをお話ししましたが、実はそれ以上に悩ましく感じているのが次女あずさの特性を人にどう伝えるかです。現在5歳の長女まゆみの場合は2歳10ヶ月のときに自閉スペクトラム症と知的障害の診断もばっちりついています。そして、1分も一緒に過ごせば「あ、何か障害がある子なのかな? 」と誰もが分かる言動なので、「どうしたら本人が生きていきやすいか」を考えたときに「周囲にもオープンにして理解を得ていこう」という結論に至るまで長くは悩みませんでした。一方、次女のあずさは「人見知りや物怖じをしなさすぎること」「癇癪の強さ」などから自閉スペクトラム症のグレーゾーンの指摘を受けているものの、2歳9ヶ月の今のところ診断はついておらず、知的な遅れもやりとりの困難さもありません。ただし、特定の場面になるとほかの子どもたちとの違いを感じることがあるので、少し注意が必要と言われている子どもです。そんなあずさが「どうすれば生きていきやすいか」はまだ模索している最中ですが、現時点での対応について書いていきます。Upload By にれ発達障害グレー2歳次女、あずさの特性小さな頃から場所見知りや人見知りとは無縁だったあずさ。好奇心も強く、市役所や保健センターなどの大きな建物では私が制止してもズンズンと探索行動を始めてしまうので、そうした点がまゆみと似ているなと思いつつ、「子どもってこんなものなのかな?」とも思っていました。けれどあるとき、長女の通う療育先の心理士さんに聞くとこんな答えが返ってきました。Upload By にれその後の検査と診察で自閉スペクトラム症グレーの指摘を受けたのですが、物怖じをしなさすぎる特性は2歳9ヶ月になった今も健在です。見知らぬ人に自分から声をかけたり、振り返るとハトを捕獲していたり、動物園ではヤギの口に手を突っ込みにいったりする様子が見られます。危険なときや相手に迷惑がかかりそうなときは止めているのですが、警戒心や恐怖心はどこへいったのだろうと本当にヒヤヒヤします。困難を感じる「待つ場面」このあずさの『ドンドンいったれ特性』によって困るのが、健診などの待ち時間です。先頃、2歳半児向けに市の歯科健診があったのですが、40組ほどの親子がひしめく待合室という非日常空間にあずさが大興奮してしまいました。騒がないようにと持参したタブレットに見向きもせず、「ここでお待ちください」と案内された1m四方ほどの待ちスペースを飛び出していくあずさ……。Upload By にれほかの親子さんたちの迷惑になるので何度も自分たちのスペースへ連れ戻すのですが、その都度「ママ、や~め~て~」「あずちゃんはあるきたいの!」「はなして!」とひとしきり抗議の声を上げてすぐにまた走っていってしまいます。だんだん私もイライラしてきて、「今は待つ時間!お願いだからママとここにいて!」と語気が強くなってきたとき、私たちのスペースの目の前で身長体重の測定が始まりました。あずさの目が輝きます。数人の保健師さんが子どもたちを測定しながら「じっとできて偉いね~」と褒めているのを確認すると、あずさも拍手しながら立ち上がって「じょうず!えらいえらい!よくできたね~!」とよそのお子さんたちにエールを送り始めました。たしかに私たちのスペースからは出ていないのですが……保健師さんサイドに回ろうとする2歳児の姿が面白く映ったのか、保健師さんや周りの人もクスクス笑っていました。困ったことに、静かにすることを促すと「いや!」と叫んで走り出してしまうので、何度か脱走を繰り返しながら、結局あずさの「褒め係」は私たちの番号が呼ばれるまで続きました。歯科健診の日、40組の親子の中では多少ウロウロしているお子さんもいましたが、ダントツで私とあずさがバタバタしていました……。言葉の発達と共に癇癪が落ち着いてきていたので、近頃は「もう定型発達と変わらないんじゃ?」と感じていたのですが、待合での様子は「やっぱりほかの子と違うところもあるな……」と改めて思う出来事でした。明るくて人懐こいのはよいことなのかもしれませんが、「人類みな兄弟!」と言わんばかりのあずさの人との関わり方は、適切な距離感が分からないのではないかと少し心配しています。まゆみの場合、こうした場ではヘルプマークをつけたり、「障害があります。困っていたら助けてください」と印刷されたテープを背中に貼ってさりげなく周囲にも事情が分かるようにするのですが、あずさの場合は少し考えてしまいます。障害というほどではないけれども困っているのは確かで、困っているけれども言葉が通じるので何とかなりそうな気がしてしまうのです。それに困っているのは私だけで、今のところ本人は困っていないのも悩みどころです。性格なのか特性なのか、このお調子者でグイグイいってしまうところを診断もなしに人にどう伝えていいかも分かりません。相手によって伝える・伝えないを使い分けることに通常のやりとりでは困らずに受け答えができるため、現在のところ、伝える必要のない人にまであずさの特性を話すことはしていません。まゆみのケースとは正反対になるのですが、あずさのことをよく知らない人に「特性がある」と伝えることで、逆に誤解や憶測を招くのでは?という懸念があるからです。一方で、関わる中で特性を目にするかもしれない祖父母世代や仲の良い友人たちにはありのままを伝えています。祖父母はともかく、友人たちはみんな「えっ?あずさちゃんが?全然分からなかった」と言ってくれるのですが、通常のつき合いでは気づかないくらい特性の出る場面が限定的ということなのでしょう。今は療育園に通っていますが、来年からあずさが保育園の年少クラスに通うようになれば、あずさの特性のことは園にも伝えるつもりでいます。長い保育時間の中であずさの特性が強く出る場面があるかもしれないので、定型発達の子どもと同じ対処では上手くいかない可能性があることを先生方にも知ってもらっていたほうが、あずさにとって良い園生活が送れるだろうと思うからです。あずさの特性に対し、ひとまずわが家は「周りの人が困るかもしれないので、あずさと日常的に関わる人には伝えておく」という方針になりました。関わってくれる人も予備情報があるほうが安心でしょうし、知っておいてもらうことであずさの助けになることもあると思います。激しかったあずさの癇癪が落ち着いていったように、積極的すぎる特性も落ち着いて、この先の集団生活で困らないくらいになるといいなと思います。本人も周りも困らなくなれば、当然ですがカミングアウトについて頭を悩ますこともなくなります。好奇心旺盛なところも人と関わろうとするところも、節度さえ守れれば長所になると思うので、私もあまりダメダメ言い過ぎずにほどよい加減を教えていきたいです。Upload By にれ執筆/にれ(監修:森先生)「発達障害のグレーゾーン」と言われる人は、10人に1人とも、7人に1人とも言われています。専門家によって意見はまちまちです。そもそも病院に来ないで悩んでいる人も多く、正確な人数を把握することがかなり難しいのです。精神医学では、便宜上「発達障害」の診断基準が定められていますが、実際のところ、「発達障害」、「グレーゾーン」、「発達に偏りのない人」、なんてはっきりくっきりと分かれているものではありません。グレーゾーンだから発達障害よりも苦しみが少ないとも思いません。発達障害には発達障害の、グレーゾーンにはグレーゾーンの苦しみがあります。グレーゾーンであることを周囲に伝えておくべきかどうか、悩まれる方も多いかと思います。もちろん、伝えておいたほうが対策をたててもらいやすいというメリットはありますが、中には偏見を持つ人もいるでしょうから難しいところです。どこまで伝えるかは慎重に考えないといけません。はっきりと味方になってくれる人、保育園や学校の先生には伝えておくべきでしょう。よく遊ぶお友達などごくごく親しい人にも特性を伝えておくと、いざというときに手助けをしてもらえるのではないでしょうか。たとえば誤解を受けそうな場面でフォローしてくれるとうれしい、というように伝えておくといいかもしれません。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月22日体が糖分でできている主婦・まろさんの絵日記。白米がデザートの旦那くん、旦那くんと同じ顔の2020年生まれの娘・メメちゃんとの日常をお届けします。おうちではお話じょうずなメメちゃん、お外ではどうでしょう……?子どもと街を歩いていると「あら、かわいいわね♪」「いくつ?」など話しかけられることってありますよね。 相手に悪気が無いのはわかっているけれど、子どもが固まってしまうことも……。メメちゃんも、そんな1人。 まろさんが「すみません、この子人見知りで……」と伝えると、何だか気まずくなってしまいがちでした。 しかしそんなある日、素敵な言い換えをしてくださるマダムに出会ったのです。 「人見知り」をある言葉に言い換えてみると…!? ピシャーンときた、まろさん。その日から、「人見知り」ではなく「恥ずかしがり屋」と言い換えることにしました。 すると…… 「恥ずかしがり屋」誰も傷つかない、素敵な表現ですね。 恥ずかしがり屋さんと言うと、不思議と場が和むようになったそうです。そばで聞いている子ども自身も、「人見知り」より「恥ずかしがり屋」と言われたほうが、ポジティブな気持ちになれるかも♪ SNSのコメント欄でも、「言葉って本当不思議ですね? 『恥ずかしがり屋さん』という表現にするだけで、印象が全然違う……。私も次から『恥ずかしがり屋さん』使いたいと思います」「人見知り→恥ずかしがり屋さんの言い換えは革命……!!!」「コミュニケーションがうまくいかないとき、相手の方をフォローするために自分の子を下げるようなことを言ってしまいそうになります。でも、恥ずかしがり屋さんはかわいい! むしろステータスにすら感じますね!」と大好評! そんな恥ずかしがり屋さんのメメちゃんも、少しずつリアクションができるようになり、着実に成長しているそうですよ。これからの成長がますます楽しみですね♪著者:マンガ家・イラストレーター まろ
2023年07月02日YouTube「suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉」は、パパとママ、そして息子のあおとくん、ワンちゃんとの日常をご覧いただけるチャンネルです。育児についてや、車椅子ユーザーのパパならではの様々な発信をご覧いただくことができますよ。今回は、あおとくんとおばあちゃんの久しぶりの再会の様子をご紹介します。初めは少し人見知りで、塩対応気味のあおとくんでしたが…一体どうなるかな? おばあちゃんがお家に来るよ! この日はおばあちゃんがお家に遊びに来るようです。あおとくん、おばあちゃんと久しぶりの再会です! お昼ご飯を食べていると…「ピンポーーン!」 おばあちゃんがやって来ました! おばあちゃんが到着♩ おばあちゃんがお家に到着しました。おばあちゃんは早速、あおとくんにご挨拶♩ しかし… あおとくん、おばあちゃんよりもお昼ご飯に夢中です(笑) 久しぶりで、少し緊張もしているのかな? 家族みんなでお昼ご飯 おばあちゃんが無事到着したので、みんなでご飯をいただきます。 おばあちゃんと乾杯できるかな…?! まだ、人見知り中のあおとくん。 おばあちゃんの「カンパイ〜♩」にも塩対応(笑) 少しずつおばあちゃんと仲良しに♩食事を終えて、あばあちゃんと遊びタイムです。 すると… 少しずつ、おばあちゃんにも慣れてきた様子です。 「あーん♩」とご機嫌♩ ニコッと、とびきりな笑顔が増えてきました。 あおとくんの素敵な笑顔をたくさん見ることができて、おばあちゃんも嬉しいですね。 にっこり笑顔のあおとくん。家族みんなを幸せな気持ちにしてくれていますね。 おばあちゃんと離れない! すっかりおばあちゃんに懐いたあおとくん。おばあちゃんにベッタリで離れません(笑)お家の中を少し移動するだけでも、常に一緒です♩ この様子、ぜひ動画でもご覧くださいね。緊張気味だったあおとくんが、おばあちゃんに心を開いていく様子がよく伝わってきますよ。 絵本タイムも満喫 おままごとだけでなく、絵本も読んでもらいます。 おばあちゃんが読んでくれている絵本に夢中ですね♩ 楽しい時間はあっという間 楽しいひとときを過ごす、あおとくんとおばあちゃん。しかし、そろそろバイバイの時間が近づいてきました。 楽しい時間はあっという間ですね。 おおとくんとわんちゃんで、おばあちゃんのお荷物運びも手伝います。 またすぐ遊びにきてね。 はじめは緊張気味だったあおとくん。しかし、おばあちゃんと一緒に時間を過ごしていく中でとっても仲良くなりました♩ 次にまた会える日が楽しみですね。 YouTube「suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉」では、他にも素敵な動画がたくさん! あおとくんの成長はもちろん、パパとあおとくんとの過ごし方など様々な視点での発信を行なっていますよ。ぜひご覧くださいね。画像提供・協力/suisui-Project 〈車椅子ライフスタイル〉
2023年06月24日息子が2歳後半ごろ、1年数カ月後に幼稚園の入園を控えていたこともあり、同年代の子どもと関わりを持たせる目的でオープンスペースに通っていました。そんなとき、近隣の保育園が開催する集いに初めて参加したのですが、保育士さんからある言葉をかけられます。 保育園で開催される集いに初参加! ある日、2歳半の息子と私は保育園が開催するオープンスペースに初めて参加。オープンスペースとは、乳幼児やその保護者が在園児に限らず、自由に集まり遊べる場所のことです。おもちゃで楽しく遊んでいた息子でしたが、ほかの子どもが近づくと人見知りを発動! 私にしがみついて離れません。 すると、その場にいたベテラン風の保育士さんが近寄ってきて言いました。「お子さん、いつもこうなの? ママがお子さんにベッタリだからこうなるのよ!」と急に強い口調で言われ、ママ用の休憩スペースに行くよう促された私。「いえ……いつもではないのですが、人見知りなところがあって……」とタジタジになりながら返答するだけで精一杯。保育士さんは息子の様子を見て心配してアドバイスをしてくれたのだと思いますが、親の子どもへの接し方が悪いから、子どもが人見知りになると言われているように感じ、落ち込みました。 その後、息子を連れてそそくさとオープンスペースを後にした私。その日は落ち込みましたが、「保育士さんが言うことも一理あり、ある程度は子どもから離れて見守る姿勢も大切」という考えも生まれました。それ以来、その保育園のオープンスペースに行くのはちゅうちょしましたが、ほかのオープンスペースには積極的に通いました。半年後、息子は目の届く範囲内に私がいれば、ほかの子どもと一緒におもちゃで遊ぶように。 やがて幼稚園に入園した息子。子どものペースを大切にしてくれる園で、年中の現在は多くの友だちができ、楽しく過ごしています。子どものペースや性格を尊重し、成長を見守ることは大切です。しかし、子どものペースに合わせるだけではなく、時には親から行動を促すことも悪くはないと思いました。 作画/CHIHIRO著者:内野みお
2023年06月19日■前回のあらすじ4年生になったゆいは、クラス替えで仲良しの友だちと別クラスになってしまう。人見知りが強いため、新しい友だちもなかなかできない日々。やがて、今まで以上にテストの点数が低くなっていき…。■検索して調べてみるが…■学校から連絡が!ゆいに何かあるのかも…。そう思った私は、ネットで調べてみることにしました。HSCは、「High Sensitive Child」の略語で「非常に繊細な子ども」という意味。大人の場合「HSP」(PはPerson)と言われ、刺激に敏感すぎて不安やストレスを抱えやすく、最近では「繊細さん」と呼ばれることも。また場面緘黙は、他の状況で話しているにもかかわらず特定の社会的状況において話すことが一貫してできない状態。私は「繊細」で、「自宅では普通に会話できても学校では極度の人見知り」というゆいの特徴を手掛かりに調べたもののハッキリせず…。そんなある日、学校からゆいのことで話したいことがあるとの連絡を受けるのでした。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!参考: HSP・HSCについて/The Highly Sensitive Person 場面緘黙(かんもく)とは?/NHK福祉情報サイト ハートネット
2023年06月17日お楽しみイベントは工夫を持ち寄るUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイわが家は息子2人、娘2人、婿1人、孫3人で、みんながそろうと10人の大家族です。子どもは全員成人して社会人で、孫はこの春から全員小学生になりました。実は私たちは、夫ラクマを除いた家族全員が、個性いろいろな発達凸凹タイプです。それぞれの特性をキャラクター化しており、動物の顔をしています。例えば、私ワッシーナは、ワシのキャラクターですが、これは会話がよく飛んでしまうという多動なところを表現しています。私は、いわゆる発達凸凹タイプの人たちと定型発達タイプの人たちとは、日本人と外国人以上に個性が異なると感じています。なので、発達凸凹タイプを「火星人」、定型発達タイプを「地球人」と表現してきました。そんな個性豊かな愛すべき家族のこれまでの歩み、そして現在の様子などをご紹介できたらと思っています。さて、今から数年前の、新型コロナが騒がれる前のエピソードです。ひさしぶりにレストランで、家族みんなで食事会をすることになりました。家族それぞれの特性があるので、対策を話し合ってから集まったのですが、想像以上のパニックになってしまいました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイSNSで相談したところ、実家で集まるには狭すぎるので外食をしようということになりました。ところが、3人の孫たちは全員発達凸凹の特性があります。結果として、レストランの個室を貸切ろうということが決まりました。テーブル席だと孫たちが長時間おとなしく過ごすのが難しいだろうという判断からでした。孫たちがリラックスできる畳の部屋を探しましたが、交通の便がよいところに快適そうなレストランがなかなか見つかりません。選ぶ範囲を広げて探したところ、ほどよい場所にある、おしゃれなアメリカンレストランが見つかったので、食事会はそこで行うことにしました。食事会当日のことです。激しい人見知りと時間の感覚に大きなズレのある長女ニャーイの家族には、集合時間より早めに着くように伝えておきました。これは、孫たちが場の雰囲気になじむための対策でもあります。また次女リスミーの息子は激しい多動があるので、本人のお気にいりの音の出ない遊び道具を持参するように伝えました。これで孫たちへの対策はしっかりできたと思っていましたが、ちびっ子たちの特性は想像を超えていました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ私と夫ラクマ、長男ウルフー、次男ウッシーヤがレストランに着くと、入り口で一番乗りの長女ニャーイと婿ゴリマッチョが店内に入れずにいました。孫フクロッシュと孫デンデンが泣きわめいていたのです。ニャーイたちは困惑しながらも、けんめいにあやしています。フクロッシュとデンデンは、もともと抱っこのときに反りかえりぐせがありました。でも、ここでは見たこともないくらい大きく反りかえって泣き叫ぶので、そのあまりの激しさに私も夫ラクマも交代してあげることもできず、その場にニャーイ家族を残し、全員が集まるまで店内で待つことにしました。時間通りに次女リスミーと孫サルルゥがやってきました。その後、しばらく待ちましたが、ニャーイ家族は中に入れません。孫サルルゥは持参したオモチャに飽きて、そわそわしはじめました。相談の結果、ニャーイ家族を待たずに先に食事をすることにしました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイまわりに人がいるとテンションが上がるサルルゥは、一口食べるごとにイスから降りて走り出そうとします。私とリスミーが代わる代わる絵本を読んだり、お遊戯いりで歌ってあげたりしますが、すぐに飽きてしまいます。新鮮な遊びを用意するのですが、まるで障害物レースのようなめまぐるしさです。だいぶ時間が経って、ようやくフクロッシュとデンデンが泣き止み、ニャーイ家族が部屋に入ってきました。やっと全員がそろい、ニャーイ家族が食事を始めたころには、食事が終わりオモチャや遊びに飽きたサルルゥに限界がきて、ついに室内を走りまわりはじめました。走りだすサルルゥを私とリスミーで、代わる代わるつかまえて座らせるのですが、ふだんはおとなしいフクロッシュとデンデンまでつられて走りだすのです。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ5人の大人たちが総出で子どもたちをつかまえては座らせるのですが、じっとしていられるのはせいぜい5秒くらい。もはや食事どころではありません。夫ラクマがあぜんとして見守るさわぎのなか、平然としているのは空気がうまく読めないウッシーヤだけです。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイそのうち黒服を着たレストランのスタッフがやってきました。騒がしさを注意されるのかと思いきや、個室の貸切の時間が過ぎたとのこと。久しぶりに家族全員そろっての食事を楽しもうとしていたのに、まるでかなわず、がっくりでした。ニャーイ家族はほとんど食事がとれなかったので持ち帰りすることになりました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ後日、夫ラクマと2人でふりかえりをしました。いろいろ考えて工夫したつもりが、孫たちの特性の手ごわさが想像以上だったと気づきました。孫たちは、初めての場所や慣れない環境だとパニックを起こしやすいということを身をもって知ることができました。人見知りの激しい孫には、初めてのレストランは恐怖体験だったのでしょう。これからの工夫をあれこれ考えましたが、そもそも家族みんなそろって外食することがまだムリなんだという結論になりました。発達凸凹なわが家はフツーに合わせなくてもいいという家庭内ルールがあったのです。ふりかえりで気づいた、よかった点です。①時差式集合は正解②家族全員が集まるという成功体験で終わり、いい思い出になった③レストランでの食事会はまだムリと気づけた④大人は誰も声を荒げることなく子どもたちに接することができたふりかえりで気づいた改善点です。①場所は自宅あるいは静かな環境のアウトドアで行うか、避難場所を用意する②孫たちには事前にくわしく外出先の説明をする③それぞれがマイペースで楽しく過ごす④自宅で集まる場合は過ごしかたを工夫する⑤過ごしかたは、そのつど家族でアイディアを出しあうほかにも今後、気をつけるべきこととして①親以外が孫に触れるときは本人たちに許可をとる②孫に近づきすぎない③大声で話しかけないなどを話し合いました。執筆ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:鈴木先生より)発達に凸凹があるようなら、医師の診断をきちんと受けることをおすすめします。発達検査を受けると、どんなところに凸凹があるのか数値的に分かり参考になるので、まずはご自分やお子さん自身を知ることから始めてみてはいかがでしょうか?親御さんやお子さん、お孫さんにも、似たような特性や行動が見られることがありますが、治療や療育により、症状を和らげることができれば、もっと楽しくみんなで集まることが可能になると思います。まだ小さいお子さんに関しては、早寝早起きを実行し、電子メディアを避けて公園での遊びを増やすなど生活環境を整えるのも重要なことです。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月23日現在小学校1年生の娘が1歳半のときの話です。家ではよく言葉を発していた娘ですが、極度な人見知りで、外では言葉を発することがほとんどありませんでした。1歳半健診で自分の名前や指さしの受け答えがあると聞いていた私は、娘が初めて会う人と会話できるかと心配していました。そして健診当日を迎え……。ひと言も言葉を発しない娘健診のあとにそのまま実母と予定があったので、私と娘と実母の3人で会場に行き、順番が呼ばれるのを待っていました。 娘の番になり、身長や体重などの身体測定のあと、別室でついに担当の保健師さんとの面談。やはり娘は名前を聞かれても、イラストを指さしされても、ひと言も発言せずに固まっていました。担当の職員さんも「普段、家では話すのよね?」と判断を迷っている様子でした。そんなとき……。 廊下にいる私の母を発見して…娘が、廊下で待っていた実母を見つけて「○○(実母の名前)さん!」「ちて(来て)」と叫んだのです。すると実母は、廊下からうれしそうな顔で娘に手を振ってくれました。 そのあと保健師さんが再度、娘の名前を聞いても、イラストの指さしをしても、やはり娘はひと言も言葉を発することはなく面談は終了。しかし担当してくれた保健師さんは、「緊張しちゃったんだね。おうちでできていることもわかったので大丈夫」と言ってくれました。 何か娘の発達について指摘されるのではと不安に思っていた私は、実母のおかげで娘の普段の様子を見せることができ、ホッと安心しました。あとで実母にこのエピソードを伝えると、そんなことになっていたとはまったく気が付いていなかったそうです。健診が終わった私たちを笑顔で迎えてくれた実母の顔を見て、何歳になっても母が一緒だとやっぱり心強いなと感謝した出来事です。 著者:河原りさ
2023年05月17日わが家では、平日にパパと子どもの時間がほとんどありません。パパと子どもの時間といえば、休日のお風呂だけ。ところが、お風呂の時間を喜んでいた子どもが、ある日突然「パパは嫌! ママがいい!」と言うように。そのときのパパ見知り体験談を紹介したいと思います。パパとのお風呂を泣いて嫌がる息子1歳を過ぎ、お話がじょうずになった息子との会話がとっても楽しかったころ、突然「パパは嫌」が始まりました。たまにしかパパと入れないお風呂も「ママがいい」と言い始めたのです。 「そんなこともあるんだ」と最初は思っていたのですが、ママだってたまにはひとりでお風呂に入ってゆっくりする時間が欲しい。それに、泣いてまでお風呂を断られるパパはショックが大きかったようです。 普段から男同士仲良く!そこで、普段から「パパってお仕事しててすごいよね」と息子に話したり、パパが手伝ってくれたことなどを息子の前で大げさにほめたりしてみました。 パパもお風呂での遊びを考え、泡風呂の素を用意するなど、パパと一緒のお風呂が楽しくなるように工夫しました。休日はパパと息子だけの時間を増やして公園で遊び、買い物をしてきてもらうことも。男同士、2人だけの経験が増えることで、どんどん仲良くなってくれて期待通りでした。 それでもたまには「やっぱりママ」それでもたまに「お風呂はママがいいな」という日もあります。息子にお風呂を断わられる瞬間がパパにはかわいそうなので、前もって聞いておいて「今日はダメだって」とママからパパへ伝えるようにしました。 「どうして嫌なの?」と聞いたり、説得しようとしたりするのは意味がないと気付いてやめました。特に男の子は、“何が何でもママが一番”ということも多いのかもしれません。逆にあっさり認めてあげることで安心するのか、次の日はパパとお風呂に入ってくれていました。 4歳になった息子は、今では「どっちでもいいよ」と言ってくれるようになりました。一時期の成長過程であるパパ見知りでしたが、さみしそうにしていたパパのためにも、早めに終わってよかったと思っています。 イラスト/manami.koiso監修/助産師 松田玲子著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2023年05月15日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆