つわりに関する新たな研究結果が発表2023年12月、国際的な総合科学ジャーナル「Nature」に、つわりの原因について興味深い研究成果が発表されました。この研究はイギリスのケンブリッジ大学の研究チームが主導したもので、妊娠中の女性の70~90%(※1)が経験する吐き気や嘔吐といったつわり症状に、GDF15(成長分化因子15)というホルモンの値が関連していることを示す研究論文が掲載されています(※2)。原因となるGDF15がどのように身体に影響しているのか、つわり対策がどのように変わる可能性があるのかをみていきましょう。成長分化因子15 (GDF 15)とは?成長分化因子15(Growth Differentiation Factor 15;GDF 15)は、妊娠中に限らず産生されているたんぱく質の一種で、食欲や吐き気などを制御している「脳幹」に作用するホルモンです。今回の研究で妊娠初期から妊娠13週6日までの妊婦さんを対象にGDF15の値を調べたところ、吐き気や嘔吐の症状が強い人ほどGDF15値が高いことがわかりました。さらに胎盤やママの血液を分析した結果、そこに含まれるGDF15はそのほとんどが胎盤を通じて胎児からママに送られた胎児由来のものであることが判明しています。つわりの重症化を予防できる可能性も妊娠期間を通じて、妊婦さんの血液に含まれる胎児由来のGDF15は増加します。このとき、妊婦さんの身体がGDF15に敏感に反応すると、吐き気や嘔吐のつわり症状が強く出ます。GDF15に対して反応しやすいことを「感受性が高い」といいます。そして、妊娠前のGDF15値が低いほど、胎児由来のGDF15に対する感受性が高くなり、吐き気や嘔吐の症状が強く出ることが今回の報告で示されました。妊娠前のGDF15の値が低いと、妊娠悪阻のリスクも高まるとされています。反対に、妊娠前からGDF15値が高い人は、妊娠中に吐き気や嘔吐があるとする報告の頻度が非常に低かったといいます。GDF15は加齢やがん、炎症、喫煙などの後に上昇します。これに加えて、糖尿病の治療薬である「メトホルミン」など、一部薬剤により上昇することが知られており、投薬により妊娠前からGDF15値をコントロールすることでつわりの重症化が避けられると期待されています。つわり対策の前進に期待しよう妊娠中に吐き気や嘔吐が続くと、とてもつらいですね。しかし、つわりは原因が不明とされていたことから、「気持ちの問題」などといわれてしまうこともありました。吐き気や嘔吐の原因にGDF15の値が関係している可能性を示唆した今回の研究成果は、妊婦さんや妊娠を望む人にとって朗報といえるのではないでしょうか。今後つわり対策が進み、妊娠初期から安定して生活できることを期待したいですね。※この記事は2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2024年02月28日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を出してあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんは「ひとりでよく頑張ったね」とほめた直後に、「次は……わかってるわよね……」と続け、水無月さんは反省するのでした。市役所に電話し、胎盤が出てから産院に行ったことを話した水無月さん。折り返しの電話で告げられたのは、出生届とともに提出しなければならない書類があるということでした。メモを取りながら聞いていたものの、あまりの必要書類の多さにびっくりしてしまった水無月さん。同時に、「もっと早く産婦人科に行っていたら……」「陣痛タクシーを呼んでいたら……」と後悔するのでした。その次の日、ついに水無月さんは赤ちゃんと面会できることになり……!? 生まれてきてくれて本当にありがとう… ※検診→正しくは「健診」 市役所職員から、出生届の期限内、つまり14日以内に必要書類をできるだけ用意して提出してくださいと告げられた水無月さん。必要書類の多さにため息をつきつつ、夫に連絡するのでした。 次の日、赤ちゃんの検査が終わり、午後から面会できることに。小ささとかわいらしさに感動しながらも、水無月さんは「こんなお母さんでごめんね……」と思わずにはいられません。そしてその1週間後、水無月さんと赤ちゃんは無事退院するのでした。 水無月さんの退院後、夫は何度も市役所へ。聞き取り調査など、すべてが終わって出生届が受理されるまでかかった期間は、なんと約2カ月。退院した水無月さんは産院の医師や助産師、救急車を呼んでくれた陣痛タクシーの運転手にお礼を伝えるのでした。 月日は流れ、自宅出産で生まれた娘、ゆうかちゃんも無事1歳を迎えました。何が起こるかわからない出産。家族が笑って過ごせるのも、たくさんの人が自身の出産に関わり、助けてくれたおかげだと水無月さんは振り返ります。 水無月さんにも、娘のゆうかちゃんも無事で本当によかったですね。水無月さんの言う通り、出産は何が起こるかわかりません。自分の判断で「大丈夫だ」と決めつけず、違和感を抱いたら、早めにかかりつけの産院へ相談すると安心ですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月11日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅出産後、産院の分娩室で処置を受けながら、医師は「よくひとりで頑張ったね」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。赤ちゃんは低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、黄疸が出やすくなる可能性や感染症の詳しい検査があると告げられます。水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから……」と自責の念にかられます。出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を書いてあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんに言われた通り、市役所に電話する水無月さん。折り返しの電話で告げられた内容とは……!? 私がもっと早く産婦人科に行っていたら… ※出産届→正しくは「出生証明書」。出生届(用紙の左側部分)は子どもの父母が記入。出生証明書(用紙の右側部分)は出産に立ち会った医師または助産師が記入します。 市役所に電話し、胎盤が出てから産院に行ったことを話した水無月さん。折り返しの電話で告げられたのは、出生届とともに提出しなければならない書類があるということでした。 わかる範囲で記入した出生届・出生証明書、搬送証明書、へその緒を切った救急隊員の記述書、水無月さんが妊娠しているとわかる写真、生まれた赤ちゃんが水無月さんの子どもだと証明できる写真、出産当日の様子を詳しく書いた経緯書、産院で産後の処置をした医師の証明書、母子健康手帳……このすべてが必要書類。メモを取りながら聞いていたものの、あまりの必要書類の多さにびっくりしてしまった水無月さん。同時に、「もっと早く産婦人科に行っていたら……」「陣痛タクシーを呼んでいたら……」と後悔するのでした。 水無月さんのように産院から出生証明書を書いてもらえなかった場合、出生届とともに必要書類を提出することが一般的です。ただし、必要書類は出産の状況や市区町村によって異なるため、電話や役所の公式ホームページにて確認しましょう。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月10日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。倒れてしまった水無月さんが気が付くと隣に救急隊員がいて、名前や電話番号、そして出産時の様子を細かく質問されました。少し落ち着いた水無月さんは、救急隊員が10人以上いることに驚きます。胎盤まで出てしまう現場は珍しく、救急車が3台出動したことを消防職員の夫から聞かされるのでした。胎盤をおなかの上に乗せたまま、銀色の保温シートにまかれて救急車に乗せられた水無月さん。産院に到着した水無月さんは、不安気に赤ちゃんの様子を尋ねます。赤ちゃんは大丈夫とのことで、水無月さん自身の体調チェックが始まるのでした。産院の分娩室で、血圧と心拍のモニターをつけることになった水無月さん。会陰裂傷を縫うために、医師がやってきます。「よくひとりで頑張ったね……」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。そんな医師の言葉に、水無月さんの涙は止まらなくなってしまうのでした。赤ちゃんは低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、臍の緒に繋がれていた時間が長かったため、黄疸が出やすくなる可能性もあるということでした。加えて、医師からは感染症の詳しい検査もすると告げられます。水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから…」と自責の念にかられます。その翌朝、助産師さんから衝撃の言葉が……!? 出生証明書がもらえない!? ※出産届→正しくは「出生証明書」。出生届(用紙の左側部分)は子どもの父母が記入。出生証明書(用紙の右側部分)は出産に立ち会った医師または助産師が記入します。 出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を書いてあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。水無月さんのケースでは、産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。 助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんは「本当によく頑張ったね」とほめた直後に、「次は……わかってるわよね…」と続け、水無月さんは反省するのでした。 生まれた子どもの戸籍を取得するには、役所への出生届が必要です。その届出の際には、医師や助産師が作成した出生証明書も必要になります。救急隊員の前で赤ちゃんや胎盤が出てきた場合は、救急隊員に書いてもらえることもあるようですが、水無月さんはいずれにも当てはまりません。水無月さんと同じような状況になってしまった場合は、提出先の役所へ早めに確認することをおすすめします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月09日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅で出産後、突然の痛みに「もう1人生まれる?」とパニックになりますが、激しい痛みとともに出てきたのは胎盤でした。ようやく到着した救急車に、水無月さんは安堵します。救急隊員たちは、未だに泣いているかおるくんの対応や、へその緒の処置、赤ちゃんの保温など、テキパキと処置を進めるのでした。そこに夫も帰宅し、水無月さんは安心からかその場に倒れ込んでしまいます。水無月さんが気が付くと隣に救急隊員がいて、名前や電話番号、そして出産時の様子を細かく質問されました。少し落ち着いた水無月さんは、救急隊員が10人以上いることに驚きます。胎盤まで出てしまう現場は珍しく、救急車が3台出動したことを消防職員の夫から聞かされるのでした。胎盤をおなかの上に乗せたまま、銀色の保温シートにまかれて救急車に乗せられた水無月さん。産院に到着した水無月さんは、不安気に赤ちゃんの様子を尋ねます。赤ちゃんは大丈夫とのことで、水無月さん自身の体調チェックが始まるのですが……!? 本当によく頑張ったね 産院の分娩室で、血圧と心拍のモニターをつけることになった水無月さん。会陰裂傷を縫うために、医師がやってきます。医師は「なんでもっと早く来なかったの!」と言いながらも、「よくひとりで頑張ったね……怖かったでしょ……」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。そんな医師の言葉に、水無月さんの涙は止まらなくなってしまうのでした。 そこへ、赤ちゃんの様子を伝えに助産師さんがやってきました。低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、臍の緒に繋がれていた時間が長かったため、黄疸が出やすくなる可能性もあるということでした。加えて、医師からは感染症の詳しい検査もすると告げられます。 水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから……」と自責の念にかられてしまいます。赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)に入ることを告げた助産師さんは、水無月さんのスマホを借りて、ある写真を撮ってきてくれました。そこには夫とかおるくん、そして生まれたての赤ちゃんの姿がありました。 生まれてすぐにNICUに入ることになった水無月さんの赤ちゃん。助産師さんが赤ちゃんの写真を撮ってきてくれたことで、水無月さんの不安もいくらか和らいだのではないでしょうか。十分な準備のないままに自宅出産をすると、母体にも赤ちゃんにも危険が及ぶ可能性も。自宅などで予期せぬ出産となってしまった場合は、必ず救急車を呼ぶようにしましょう。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月08日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。電話に出た産院の斎藤先生は、産院の玄関で水無月さんが出産したと勘違い。産院の医師ですらびっくりする状況に苦笑しつつ、赤ちゃんが泣かないことを伝える水無月さん。詳しく赤ちゃんの様子を尋ねた斎藤先生は、「とりあえずは大丈夫」と伝えてくれました。救急車が来るまであと10分ほど。産院のほうでも受け入れの準備を進めてくれるようです。しかし、電話を切ってひと息ついた水無月さんに、再び痛みが襲いかかるのでした。突然の痛みに、「もう1人生まれる?」とパニックになる水無月さん。しかし、激しい痛みとともに出てきたのは胎盤でした。ようやく到着した救急車に、水無月さんは安堵します。救急隊員たちは、未だに泣いているかおるくんの対応や、へその緒の処置、赤ちゃんの保温など、テキパキと処置を進めるのでした。そこに夫も帰宅し、安心からかその場に倒れ込んでしまった水無月さん。次に目を開けると、隣に救急隊員がいて……!? あの…赤ちゃんは大丈夫ですか…? 夫が来てくれた安心感から、倒れてしまった水無月さん。気が付くと隣に救急隊員がいて、名前や電話番号、そして出産時の様子を細かく質問されました。少し落ち着いた水無月さんは、救急隊員が10人以上いることに驚きます。胎盤まで出てしまう現場は珍しく、救急車が3台出動したことを消防職員の夫から聞かされるのでした。 胎盤をおなかの上に乗せたまま、銀色の保温シートにまかれて救急車に乗せられた水無月さん。産院に到着した水無月さんは、不安気に赤ちゃんの様子を尋ねます。赤ちゃんはどうやら大丈夫とのことで、水無月さん自身の体調チェックが始まるのでした。 救急車3台、救急隊員10人以上のてんやわんやな状況ですが、たくさんの人のおかげで緊迫状況を乗り越えられて本当によかったですね。何よりも、「赤ちゃんは無事」という言葉が聞けてホッとしたのではないでしょうか。今は出産を終えたばかりの体をゆっくりと休ませてあげたいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月07日韓国人の夫と国際結婚をしたあゆみさん。3回の流産後、44歳で自然妊娠した体験をマンガで紹介します。クアトロテストで引っかかり、羊水検査を受けたあゆみさん。ドキドキしながら結果を聞きましたが、問題ないことがわかりました。娘の入院や息子のケガなど、いろいろありましたがようやく落ち着き、あとは出産を待つのみという状態に。いよいよ出産が近づいてきたころ、子どもたちと家で過ごす時間が増えていました。そんなとき、ネガティブな妄想ばかりしてしまうあゆみさんは、過去の出産で経験した、とっても痛かった出来事を思い出してしまい――!? 胎盤が出てこなかったときのこと… 妊娠後期に入り、出産予定日も近づいてきました。もしも病院に行くのが間に合わなくて、自宅出産になったらどうしよう……。陣痛がきたときに、アパートのエレベーターが故障していたらどうしよう……など、ネガティブな妄想ばかりしてしまいます。そして思い出したのが、前回の出産時、赤ちゃんを産んだあとに胎盤が出てこなくて、医師が子宮に手を突っ込んで剥がして出したこと。出産よりも痛いんじゃないかと思うくらいの激痛でした。また胎盤が出てこなかったら……? そんな風に考えてしまいます。そこで、湧き出てくる不安な気持ちについて、少しでもラクになればと思い、心理学の先生に相談してみることに。先生と話したことで気持ちがずいぶんラクになり、寝る前のイメトレも前向きにできるようになったあゆみさん。もう大丈夫! 安心して赤ちゃんを迎える準備が整いました。 出産はそれぞれなので、何回経験しても不安や恐怖などの感情はなくならないものかもしれません。現代はいろいろな情報がネットで手に入るので、検索しては心配になってしまう、なんて方もいるのではないでしょうか。あゆみさんのように、過去につらい出来事があったなら、なおのことですよね。でも過去の自分と向き合って自分の痛かった思いに共感をすることで、だんだんと落ち着きを取り戻していったようです。あとは出産を待つだけ。出産まで心穏やかに過ごせるといいですね。 このお話は、ベビーカレンダーではこれで最終回となります。続編は、「44歳で自然分娩しました」に続きます。以下のリンクからお読みいただけますので、ぜひご覧くださいね! ※本記事に登場する心理セラピストさんのお話はこの方独自のものです。すべての方にあてはまるものではありませんので、状況に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>Instagram「44歳で自然分娩しました」(外部サイト) 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター あゆみん
2023年06月30日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅で無事に生まれてきた赤ちゃんをキャッチした水無月さん。赤ちゃんの体を冷やさないようにバスタオルでくるみ、トントンすると、ようやく赤ちゃんは小さな声で泣き始めました。駆け付けた陣痛タクシーの運転手さんは、水無月さんたちの様子を見て驚いたものの、すぐに救急車を手配してくれることに。水無月さんが産院に連絡すると、助産師さんもびっくり。慌てた様子で、医師に電話を繋ぐのでした。一度泣いたあと、なかなか泣いてくれない赤ちゃんに不安を覚える水無月さん。産院の斎藤医師から「とりあえずは大丈夫」と言われて、ほっとします。ところが、救急車が到着するまでもう少しというところで、謎の痛みに襲われることに……。パニックになった水無月さんは……!? き…救急車キタ―――――!! 突然の痛みに、「もう1人生まれる?」とパニックになる水無月さん。しかし、激しい痛みとともに出てきたのは胎盤でした。 ようやく到着した救急車に、水無月さんは安堵します。救急隊員たちは、未だに泣いているかおるくんの対応や、へその緒の処置、赤ちゃんの保温など、テキパキと処置を進めるのでした。そこに夫も帰宅し、水無月さんは安心からかその場に倒れ込んでしまうのでした。 通常、出産後に胎盤が剥離し、数分~30分程度で娩出するそうです。胎盤が出てこなかったり、一部が子宮内に残ってしまったりしていると、出血や感染の原因になることも。自宅で出産した後も、赤ちゃんだけでなく母体のほうも病院でしっかりと診てもらう必要があるのです。予期せぬお産に疲れ切った水無月さん。まずは管理が行き届いた病院でしっかり診てもらい、ゆっくり休んでほしいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月30日出産予定日1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、駆けつけた実母にも会えて、安心したのも束の間、星田つまみさんの体には陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが襲います。かけつけた医師からは「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうくはくり:妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられ、手術をすることになりました。正しい認識を持っていれば…緊急手術をすることになった、星田つまみさん。手術の準備中に吐き気や息苦しさ、声が出せない状況になるなど、壮絶な状況の中で元気な赤ちゃんを出産しました。 そして、目を覚ました星田つまみさんは、手術を担当してくれた医師から「今回の異常分娩」について説明を受けることに。 今回、赤ちゃんの心拍が低下した原因は「常位胎盤早期剥離」でした。医師いわく、星田つまみさんが長男くん出産時にも「常位胎盤早期剥離」になっていたこと以外に危険因子(病気の発生や原因となる要素のこと)はないため、原因の特定は難しいとのこと。 そのため、治療や未然に防ぐことが難しく、次回以降の妊娠時も再発する可能性があることを知らされました。しかし、医師からの説明に驚きはなかったという、星田つまみさん。「次男くんが無事に生まれただけで十分」という気持ちでいっぱいになりました。 そして後日、改めて医師から話を聞くことに。手術直後に聞いた話と相違はなく、「常位胎盤早期剥離」の発症の原因は不明とのこと。また「常位胎盤早期剥離を起こしてしまう体質」という認識が必要とのことでした。 しかし、星田つまみさんは、以前妊婦健診を担当してくれていた医師に言われた「常位胎盤早期剥離はそんなに頻繁にあることじゃないから」という言葉が頭に残っていて……。 妊婦健診を担当していた医師から言われた言葉が引っかかっていた星田つまみさんは、執刀医に聞いてみることに。 執刀医からは星田つまみさんの「妊婦健診の医師の発言にモヤモヤする気持ちもわかる」と共感してくれたのち、医師としての見解を話してくれました。 執刀医によると「常位胎盤早期剥離」は再発はしやすく、また 一度「常位胎盤早期剥離」を起こした人は10件に1件の発症率とのこと。しかし、考え方によっては10件に9件は再発しないことになるため、すでに妊娠している方に余計なストレスをかけることは「医師として得策ではない」と思うとのことでした。 星田つまみさんは執刀医の話はとても納得できたようでしたが、その正しい認識を持っていたらこの産院は選ばなかったと言います。 それは、産院の対応や処置に不満があったわけではなく、長男くんが新生児仮死(※1)で生まれた際に別院のNICU(新生児集中治療室)に搬送され、親子で離れ離れになった経験がある星田つまみさんだからこそ、「NICUのある病院を選ぶべきだった」と感じたのだとか。(※1新生児仮死:さまざまな原因により、赤ちゃんが生まれてくる過程で低酸素状態に陥いったり、生まれたあとの呼吸や循環が不十分な場合に起こる。生まれた赤ちゃんを採点するときに用いられる「Apgar score(アプガースコア)」で皮膚色・心拍数・刺激に対する反射・筋緊張・呼吸の5つの項目を評価し、それが4~6点であれば第1度(軽症)「新生児仮死」と診断される)そして、医師の「安全な出産」と妊婦自身の「安心して臨むお産」との間に差があった場合、また不安になるのであれば、積極的に担当医と話すべきだったと感じたそう。 自分と生まれてきてくれる赤ちゃんのために、「知ろうとすることが大切なんだ」と今回の経験で実感した、星田つまみさんなのでした。 ◇◇◇ 今回のお産で「知ろうとすることが大切」と感じた星田つまみさん。 出産をするのはママ本人。大切な赤ちゃんのため、納得する形で出産できるように気になることは質問するのが大切かもしれません。 もし「病院でしていい質問なのか」などと悩んでいる方は、ベビーカレンダーにて無料で専門家相談をおこなっていますので、まずそちらで相談してから病院に相談しに行くのを考えてみるのもいいかもしれませんね。ぜひ、活用してみてください! 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年04月28日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、駆けつけた実母にも会えて、安心した星田つまみさんでしたが、陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。夫が赤ちゃんを抱き上げる姿に…病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうくはくり:妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられた、星田つまみさん。 緊急で手術をすることになったのですが、急に吐き気や息苦しさを感じ、声も出せない状況に。 そんな壮絶な状況の中、医師の「赤ちゃん出ますよ」という声と共に次男くんが誕生しました。愛らしく、元気な赤ちゃんとの対面に安堵した星田つまみさんは、そのまま目を閉じました。 目を覚ました星田つまみさんは、手術を担当してくれた医師から「今回の異常分娩」について説明を受けることに。 今回、赤ちゃんの心拍が低下した原因は「常位胎盤早期剥離」でした。医師いわく、星田つまみさんが長男くん出産時にも「常位胎盤早期剥離」になっていたこと以外に危険因子(病気の発生や原因となる要素のこと)はないため、原因の特定は難しいとのこと。 そのため、治療や未然に防ぐことが難しく、次回以降の妊娠時も再発する可能性があることを知らされました。 しかし、医師からの説明に驚きはなかったという、星田つまみさん。「次男くんが無事に生まれただけで十分」という気持ちでいっぱいになりました。 ※常位胎盤早期剥離の発症率は全妊娠の1%の確率 夕方ごろ、星田つまみさんの夫が病室に訪れました。夫と赤ちゃんの様子に、赤ちゃんが無事に生まれたことが奇跡で、みんなが「無事」で笑っていられる事実に心底幸せを感じた星田つまみさん。 そして後日、改めて医師から話を聞くことに。手術直後に聞いた話と相違はなく、「常位胎盤早期剥離」の発症の原因は不明とのこと。また「常位胎盤早期剥離を起こしてしまう体質」という認識が必要とのことでした。 しかし、以前妊娠した際に今回の執刀医とは違う医師に言われた「常位胎盤早期剥離はそんなに頻繁にあることじゃないから」という言葉が頭に残っていて……。 ◇◇◇ 夫が赤ちゃんを抱っこする姿に、改めてみんなが「無事」で笑っていられることを幸せだと感じた、星田つまみさん。 いつ何が起こるのかわからないのが、人生。今過ごしている生活が当たり前ではないことを心に置いて生きていきたいですよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年04月27日出産予定日の1週間前に、陣痛が来た星田つまみさんは病院へ行くことに。駆けつけた実母に会えて安心したのも束の間、陣痛と共に星田つまみさんの骨盤にかなりの痛みが走ります。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。医師の言葉に…病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり:妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられた、星田つまみさん。 緊急で手術をすることになったのですが、手術の準備中に星田つまみさんは息ができなくなり、体が震え始めます。 星田つまみさんの様子を見た看護師さんは、酸素マスクをつけてくれましたが、余計に苦しくなるだけ。星田つまみさんは自分の身に何が起きているかわからず、死を覚悟するほどでした。 看護師さんに「落ち着いてゆっくり息をしましょう」と声をかけられながら手術に臨んでいると、医師の「赤ちゃん出ますよ」と言う声と共に、元気な産声が! 愛らしく、元気な赤ちゃんとの対面に安堵した星田つまみさんは、そのまま目を閉じました。 目を覚ました星田つまみさんは、手術を終えてから1時間近く眠っていたよう。 点滴やさまざまな管に繋がれた自分の体に対して、「自分の体じゃないみたい」と感じたと同時に、出産した実感を得ました。 そして星田つまみさんは、手術を担当してくれた医師から「今回の異常分娩」について説明を受けることに。 今回、星田つまみさんの赤ちゃんの心拍が低下した原因は「常位胎盤早期剥離」でした。医師いわく、星田つまみさんが長男くん出産時にも「常位胎盤早期剥離」になっていたこと以外に危険因子(病気の発生や原因となる要素のこと)はないため、原因の特定は難しいとのこと。 そのため、治療や未然に防ぐことが難しく、次回以降の妊娠時も再発する可能性があることを知らされました。 しかし、医師からの説明に驚きはなかったという、星田つまみさん。「次男くんが無事に生まれただけで十分」という気持ちでいっぱいになりました。 ◇◇◇ もうダメかもしれないと思うほど、壮絶な出産を経験した星田つまみさん。出産は命懸け。星田つまみさんと同じように命の危機を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 赤ちゃんも星田つまみさんも無事に出産を終えることができて本当によかったですよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年04月26日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心した星田つまみさんでしたが、陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。死を覚悟した瞬間病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられた、星田つまみさん。 緊急で手術をすることになったのですが、手術の準備中、星田つまみさんの体に異変が起きて……。 ※こちらはイメージです。側管注射(点滴剤や薬剤を注入すること)は、メインの点滴につながれている三方活栓(2種類までの薬剤の混入をおこなう器具)からおこないます。 ※術中の描写はあくまでもイメージです。実際とは異なるところがあります。 麻酔が効いて、陣痛の痛みから解放された星田つまみさんでしたが、麻酔や点滴などが体に入った途端、体が震え始めました。 そして、吐き気や息苦しさを感じ、声も出せない状況に。 苦しそうな星田つまみさんの様子を見た看護師さんは、酸素マスクをつけてくれましたが、余計に苦しくなるだけで、星田つまみさんは思わず外してしまいました。 すると医師の「赤ちゃん出ますよ」と言う声がして、元気な産声が! 愛らしく、元気な赤ちゃんとの対面に安堵した星田つまみさんは、そのまま目を閉じました。 ◇◇◇ 赤ちゃんの「産声」を聞いて、喜びを噛み締めたという、星田つまみさん。 赤ちゃんとの初めての対面。おなかの中でずっと一緒にいたママにとってはとてもうれしい場面ではないでしょうか。 みなさんは赤ちゃんと初めて会った際、何を思いましたか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年03月30日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心した星田つまみさんでしたが、陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行きました。まさかの事態に…!?星田つまみさんは、病室に来た医師から「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられ、緊急で帝王切開をすることに。 手術の準備中に必死にいきみ逃しをしていた星田つまみさんでしたが、おまたに違和感を覚えます……。 ※こちらはイメージです。側管注射(点滴剤や薬剤を注入すること)は、メインの点滴につながれている三方活栓(2種類までの薬剤の混入をおこなう器具)からおこないます。 おまたに違和感を覚えた、星田つまみさん。 それは、赤ちゃんではないものでした。 なぐめてくれる看護師さんたちに恥ずかしさを感じているとき、実母は夫に連絡。 実母は、6年前の星田つまみさんの長男出産時と同じことを繰り返し、夫ではなく、夫の母親に電話をかけていました。 そして、そのころの星田つまみさんは麻酔が効いて、陣痛の痛みから解放されていましたが、麻酔や点滴などが体に入った途端、体が震え始めました。 ◇◇◇ 星田つまみさんのように出産前に排便してしまうのはよくあることなのだとか。 しかしそれは経腟分娩(産道を通ってきた赤ちゃんを産むこと)の話で、今回のケースとは排便の機序が異なるのだそう。 経腟分娩の際は、「赤ちゃんの頭が下がってくるときに直腸に便があれば押し出されてくる」ことで排便するらしいのですが、助産師さんによれば星田つまみさんの場合は、麻酔によって肛門括約筋(肛門周辺の筋肉)が弛緩して排便に至ってしまったのではないかということです。 また、出産時の排便に関して、気にしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、助産師さんは気にしていていないとのことでした。 このような、助産師さんからの声を聞けると少し安心できますよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年03月29日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさんは、家族で病院に行くことに。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心した星田つまみさんでしたが、陣痛と共に骨盤にかなりの痛みが。様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行き……。手術の準備中に違和感を覚え…医師から「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」と告げられた、星田つまみさん。緊急で帝王切開をすることになり……。 ※常位胎盤早期剝離の場合、胎児が低酸素状態になるため、母体への酸素投与が必要になる場合があります。 手術の同意書に署名を記入し、ストレッチャーに乗り換えて、手術室に移動。 手術室に移動してからは、怒涛のように事が進んだが、陣痛が何度も襲ってきた。 助産師さんからは「いきんだらダメ!」と言われ、必死にいきみ逃しをしていたが、突然おまたに違和感を覚え……。 ◇◇◇ 何度も襲ってくる陣痛に、必死にいきみ逃しをする星田つまみさん。 助産師さん曰く、「常位胎盤早期剝離」の際の緊急帝王切開は1秒を争う事態なのだとか。そのため、作中の助産師さんも早く手術に取り掛かれるよう準備をしていましたよね。 一刻一秒を争う手術。全員の頑張りが報われ、母子共に健康な状態で手術を終えられることを願うばかりですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年02月26日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさん。その後、家族で病院に行くことになったのですが、星田つまみさんの夫は仕事のため出勤せねばならず、長男くんと2人きりになってしまいました。分娩室を動き回る長男くんにハラハラさせられた、星田つまみさん。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心していた星田つまみさんでしたが……。母の決意実母がコンビニで朝ごはんを買いに行ってから程なくして、陣痛だけでなく、骨盤が軋むような激痛がするように。 そしてその痛みは増す一方。 様子を見にきた、助産師さんは顔面蒼白になり、医師を呼びに行き……。 ※常異→常位 ※常異→常位 医師から告げられたのは、長男の出産時と同じ「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時に胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」。 買い物から帰ってきた実母も、それを聞いて「またぁ!?」と声をあげた。 長男の出産時の恐怖や苦しみがよぎったが、それと同時に感じたのは「これで終わる」という少しの安堵。 実母も緊急帝王切開での出産には賛成で、手術の同意書を渡されたのだが、涙や痛みで、同意書を読むこともうまく書くこともできず……。 ◇◇◇ 「常位胎盤早期剥離」とは、赤ちゃんがおなかの中にいるうちに、胎盤が子宮の壁から剥がれ始めてしまうこと。星田つまみさんは、長男くんの出産時も「常位胎盤早期剥離」で緊急手術をおこなっていました。 今までの妊娠で「常位胎盤早期剥離」になると、次の妊娠での発症率は約10倍なのだとか。医師曰く、「常位胎盤早期剥離」の経験をもつ妊婦さんは、医師のほうも十分慎重に管理すると思うため、よく話しておくことも必要だそうです。 また、緊急手術になった場合、金銭面で不安を感じる方もいらっしゃいますよね。自治体や職場からの手当金があったり、一部保険適応になるために高額診療の申請も可能な場合があるそうなので、ぜひその際はお住まいの自治体や医療機関、保険会社などにも相談してみてください。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年02月25日出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさん。その後、家族で病院に行くことに。しかし、星田つまみさんの夫は仕事のため、出勤せねばならず、長男くんと2人きりになってしまいました。分娩室を動き回る長男くんにハラハラさせられた、星田つまみさん。その後、実母が星田つまみさんのいる分娩室に到着し、安心していた星田つまみさんでしたが……。まさか、また!? 6年前の記憶が蘇ってきて…長男のお世話と星田つまみさんの付き添いを両立することに限界を感じた実母は、実兄に連絡し、長男を実家に連れて帰ってもらうことに。その後、実兄が長男を実家に連れて行ってくれ、星田つまみさんは安心して出産に臨めると思っていましたが……。 陣痛の強い痛みを感じていた、星田つまみさん。 「もう生まれるころ、なんじゃないの?」と思っていましたが、なかなか出産に至らない状況。 そして、分娩室に入ってから3時間がたったころ、様子を確認しにきた助産師さんの顔が一変。 助産師さんが走って医師を呼びに行く姿を見た、星田つまみさんは、常位胎盤早期剥離によって、緊急分娩になった長男の出産時のことを思い出しました。 そして、医師からは「おなかを切りましょう」と告げられ……。 ◇◇◇ 星田つまみさんは、長男くんの出産の際に常位胎盤早期剥離で緊急分娩になり、壮絶な出産を経験していました。そのときと同じような、表情をしている助産師さんや医師をみると、これから大変なお産が待っているのではないかと不安になってしまいますよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年01月31日長男くんの出産時で壮絶な経験をしたという星田つまみさん。今回の次男くんの出産時も異常分娩のフラグ(伏線)が立っていき……。出産予定日の1週間前に陣痛が来た、星田つまみさん。以前から、産気づいたときの段取りをしていた星田さん夫婦は、スムーズに病院まで行くことができたのですが、なんと長男くんの面倒をお願いするはずだった、実母と連絡が取ることができません。迫り来る夫の出勤時間。焦った星田つまみさんは、長男くんと一緒にいることを決意しますが……。実母の到着で安心していたはずが…病室の中を動き回る長男をなんとか制御しつつ、陣痛に耐え忍ぶ、星田つまみさん。ようやく実母が到着し、安心していましたが……。 ※胎盤早期剥離→常位胎盤早期剥離 夜や早朝は夫が付き添えると思っていた実母。星田つまみさんの陣痛が始まったのが未明だったため、LINEを気にしていたなかったそう。 星田つまみさんは、夫が早朝出勤をしていたことを実母に説明しました。 すると、実母は真剣な表情になり、「6年前のことはなんも気にしてないの?」と長男を出産したときのことを思い出していました。 「臨月とはいえ、指名の仕事を入れるわけにはいかない」「あの人(夫)がそう言う職種や立場とわかった上で、私も結婚出産してるんだし」と星田つまみさんは自分に言い聞かせるように、実母に返答しました。 そして、実母も長男の付き添いに限界を感じてきて……。 ◇◇◇ 夫が付き添いができないことを、自分に言い聞かせるように「仕方がない」と言った星田つまみさん。コロナ禍が始まってから、旦那さんの出産の付き添いができなかった方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。心細い期間を過ごされた方もいらっしゃる方もいるかと思いますが、みなさんはそんなときどう乗り越えましたか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年01月29日長男くんの出産時で壮絶な経験をしたという星田つまみさん。今回の次男くんの出産時も異常分娩のフラグ(伏線)が立っていき……。医師から言われた「常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時の胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと)」という言葉。星田つまみさんは、長男くんの出産時にも「常位胎盤早期剥離」になり、緊急分娩をおこない、壮絶な出産を経験していました。そのため「次男くんも長男くんの出産時と同様に壮絶なものになるのでは」と不安になり、そのことを医師に告げました。しかし、医師からは「あんま気にせんでええよ」「そんな頻繁に起こることじゃないから」と受け流され……。気になる血糖値の検査結果妊娠中期に入った、星田つまみさん。医師から「血糖値が気になる」と言われ、検査を受けたところ……。 血糖値の検査の結果「妊娠糖尿病の疑いが極めて高い」ことが判明した、星田つまみさんは、産院からのすすめで糖尿病専門外来がある、総合病院に行くことになりました。 「妊娠糖尿病」による赤ちゃんへの影響を心配していた、星田つまみさんですが、紹介された総合病院では食事のとり方で、コントロールできると告げられひと安心。 しかし、食後の甘い物を禁止された、星田つまみさん。星田つまみさんにとっては、かなりきついことでしたが「食事制限で改善できるなら、赤ちゃんのために頑張ろう」と奮起しました。 ◇◇◇ 血糖値上昇を防ぐため食後の甘い物を禁止された、星田つまみさん。自分の好きな物を食べられないと、つらいですよね。しかし、すべては赤ちゃんのため。赤ちゃんが生まれるまでの間、自分の好きな物をできるだけ負担のないように我慢するには、どう対策すればよいのでしょうか。みなさんだったらどうしますか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年01月21日長男くんの出産時で壮絶な経験をしたという星田つまみさん。今回の次男くんの出産時も異常分娩のフラグ(伏線)が立っていき……。医師の言葉で、1つ目の異常分娩フラグ発生?長男を出産後。星田つまみさんは不妊治療の末、次男を妊娠しましたが……。※胎盤早期剥離→常位胎盤早期剥離(妊娠中、または分娩時の胎児が出てくる前に胎盤がはがれてしまうこと) ※胎盤早期剥離→常位胎盤早期剥離 ※検診→健診 医師から言われた「常位胎盤早期剥離」と言う言葉。 星田つまみさんは、長男くんを出産した際も「常位胎盤早期剥離」で緊急分娩が必要になったため、次男くんもそうなるのではないかと心配になりました。 しかし、医師には「あんまり気にせんでええよ〜」「そんなに頻繁にあることじゃないから」と言われ、あまり重く受け止めてもらえませんでした。 そして妊娠初期になり、長男のときと同様つわりの症状がほとんどなく、順調に過ごせていた星田つまみさん。しかし妊娠中期に入ると、医師から「血糖値が気になる」と言われ、検査をすることになり……。 ◇◇◇ 長男くんの出産時に、常位胎盤早期剥離で異常分娩を経験していた、星田つまみさん。壮絶な出産・育児を乗り越えた星田つまみさんでしたが、次男くんも長男くんと同じように「異常分娩になるのではないか」と医師に不安を伝えていました。母親の勘というのは侮れないもの。間違っていてもいいので、しっかり医師に違和感や不安を伝えておくことも大事ですよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2023年01月20日出産予定日を迎えたにも関わらず、赤ちゃんが生まれてくる気配をまったく感じなかったぬぴさん。出産前はいろいろな人の出産レポを読み漁り知識を蓄えていたのですが、実際の出産は想像以上に壮絶で……!? 1児のママのぬぴさんが、息子さんを出産したときの出産体験エピソード。正期産に時期に入っていたにも関わらず、赤ちゃんがまったく生まれる兆しがなかったぬぴさん。 妊娠39週の健診のとき先生に相談をすると、「開くときって一気に開くから、あんまり気にしなくていいよ」と言われたあと、「赤ちゃんは3kgは超えているね」とひと言。 それを聞き、驚いたぬぴさんは「早く産みたい」と思うように……! そのため翌日から運動などを取り入れ、早く生まれるようにと働きかけるのですが、実際は何も起こらず……。 ただただ日にちだけが過ぎていったのでした。 40週の健診のとき、さらに先生に「生まれません」と訴えるのですが……!? 先生から、誘発分娩の提案をされて……? 妊娠40週の健診時に相談をすると、誘発分娩の話を始めた先生。 胎盤が妊娠40週を過ぎると、胎盤がどんどん古くなってしまい、赤ちゃんにうまく酸素がいかなくなる可能性があることがあることから「41週のうちに誘発分娩をします」と口にします。 「もちろんその前に普通の陣痛が来たら、普通のお産になるから」 そう付け加えると、「誘発の予定は41週の4日ということでどうかな?」とスケジュールを提案。 「その日でお願いします」 ぬぴさんが答えると、この日の健診は終了。 帰りの車で旦那さんに報告を済ませたぬぴさん。 しかし、頭の中は誘発分娩のことでいっぱいになっていました。 さらに日にちが過ぎ、ついに妊娠41週0日に突入! お産のことが気になって仕方がなかったぬぴさんですが、「まぁ気にしてもしょうがない!」と気分転換にお散歩でも行こうと思ったそのとき……! じわっと何かが漏れた感覚を覚えると、思わずドキッとしてしまったのでした。 先生に誘発分娩の話をされてから、誘発分娩のことが頭から離れなかったぬぴさん。出産予定日を超過していたこともあり、このときのぬぴさんはいろいろと不安だったのではないでしょうか。早く無事にお産が終わるといいですね。皆さんはどう思いましたか?監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ぬぴぽこ(2021年10月生まれ)ときよし(自衛官夫)との3人暮らし。クスッと笑える日常マンガや、あるある育児などを描いている。
2022年12月10日私の1人目の赤ちゃんは出生体重が3,500g近くありました。1人目は里帰り出産であったため母がいてくれ、また、出産予定日がGW中だったので夫も泊まりに来ている中での出産となりました。2人目も健診のたびに「大きいねー」と言われ続け、出産予定日1カヶ月前で、すでに1人目の出生体重に迫っていました。今回は里帰り出産はせず、夫と娘しか近くにいない中での衝撃の出産体験を紹介します。 これからお産が始まると直感…出産予定日10日前の夜中の出来事です。これといって生まれそうな気配もなく、健診のたびに体重が増え大きくなるおなかの赤ちゃんに恐々しながらも、その日も先生に「まだ産まれそうにないね」と言われて帰りました。 夜中の2時ごろトイレに行きたくなり起きた私は、トイレに行って、キッチンにあった食器を洗って布団に戻りました。 でもやっぱりトイレに行きたいと思ってトイレに行くと少し出血が……。このときはまだ陣痛らしきおなかの痛みはありませんでした。しかし、 これは「1人目のときと同じだ!」と、1人目の陣痛開始のときと同じ雰囲気だったのでこれから陣痛が始まると直感し、入院準備の確認を始めました。 入院の準備をしているとおなかが痛くなってきて、「やっぱり……」と思いつつ、まだまだ痛みは強くはなく動ける余裕がありました。間隔を計ってみると5分間隔……。これも1人目のときと同じで、初めから間隔が短いのが私の陣痛の特徴のようでした。 突然の痛みに身動きがとれず…するとそのとき、普段はどんなことがあっても起きない夫が珍しく起きてきたのです。 「どうしたの?」と聞かれ、「多分陣痛、間隔何回か計ってから病院に電話するわ」と伝え、夫はトイレへ。 夫が戻って来たとき5分間隔が3回、4回続いていたので病院に電話することに。 電話口で、陣痛が始まってまだ20分くらいしか経っていないけど、5分間隔なこと、1人目もそんな感じで出産まで6時間と早かったこと、出血もあったことなどを伝えると、「経産婦さんだとさらに早く生まれることもあるので、念のため病院に来てください」と言われて電話を切りました。 その途端、今までの痛みとは全然違う痛みが襲ってきたのです。「いたたたたー!」と叫びおなか腹を抱えて動けなくなる私。 「早く車へ乗って!」と焦る夫。 痛みが治まっても次の痛みまで1分くらいしかなく、痛みの余韻もあってなかなか動けず、痛みと痛みの間に移動できる距離はわずか。 この痛みは「ただ事じゃない」思い、痛みの合間に夫に「病院に電話して」と伝えましたが、「病院の電話番号は?」と今さらなことを言う始末……。携帯電話に登録させておけばよかったと思っても後の祭り。 なんとか私の携帯電話のロックを解除し、電話してもらったところで痛みが最高潮……。部屋から3mくらいしか離れていない玄関にようやくたどり着いたところで病院に電話がつながり、夫がどうすればいいか対応を聞いていたとき、「もう動けません! 痛い!」と叫んでいました。 ズボンの中の膨らみの正体とは…!?そしてそのとき、突然痛みがなくなり、「動ける! 今なら行ける!」と立ち上がったら、股に違和感が……。 ふと足の間を見るとパジャマのズボンの中になにやら膨らみが。「赤ちゃんが……!」と急いでズボンを下ろすと、膜に包まれたままの赤ちゃんがずるりと出てきてしまったのです。 夫が急いで膜を破ると赤ちゃんが見え、泣き声も聞こえました。電話越しに助産師さんが慌てているのが聞こえてきましたが、私は突然の出産に放心状態。夫がなんとか状況を説明し、赤ちゃんを冷やさないようにバスタオルに包んで病院に連れて行くことに。 車に乗せるまで、私は自分で赤ちゃんを抱き抱え、まだつながっているへその緒に気をつけながら駐車場まで歩きました。車に乗ろうとしたところ、ずるりと胎盤が出てきた感触があったので下を見ると、駐車場に胎盤が落ちてしまいました……。 自分で胎盤を掴み上げ、胎盤も車に乗せて夫の運転で病院へ急ぎました。夜中だったこともあり他の車が走っていなかったので、5分くらいで病院に到着。こんな事態なのにコロナ禍もあって中に入れない夫は、無情にも駐車場でバイバイすることに。 赤ちゃんは3,700gのビックベイビー。少し低体温になっていましたが、とても元気で、半日保育器に入っただけでなんの問題もないとのことでした。私は、股も切れてなかったようで「縫う必要もないね」と先生に言われ、他に異常もなく、母子共に健康で奇跡の自宅出産となりました。 入院中、あらゆる看護師さんや助産師さんに「あんな大きい赤ちゃんよく自宅であのスピードで産めたね」と感心され、出産に慣れている人たちたちにとっても珍しいことなんだなと実感しました。 ちなみに夫は、病院からすごすごと帰って部屋の中や駐車場に散らばった血を明け方の眠い中、必死に掃除していたそうです……。 2人目は早いと聞いていましたが、まさかの陣痛開始から出産まで40分もないスピード出産でした。しかも本気で痛い陣痛は10分くらいだったと思います。2人とも無事だったので笑い話、武勇伝として話せますが、「夫がいるときの陣痛でよかった。そして赤ちゃんに本当に何もなくてよかった」と思うと共に、もし3人目を産む機会があるなら、今度はどれだけ早く出てくるのか……と、ふと思うのでした。 監修/助産師 REIKO 著者:すほママ3歳と1歳の女の子のママ。親戚も友達もいない土地にて専業主婦として家事に育児に大忙しの日々を過ごす。毎日、娘たちとどう過ごすのか、どこに行くかを考えるのに、頭を悩ませている。
2022年09月13日不妊治療の末、妊娠した鳥野とりこさん。腹痛や出血があり、入院することになりました。状況が落ち着いたころの妊娠26週5日のこと、朝起きると、まさかの破水! 張り止めの点滴をしてもおなかの張りは増すばかりで、急きょ、帝王切開がおこなわれることになりました。手術が始まると、あっという間に赤ちゃんが取り出され鳥野さんは感動と驚きとで呆然。そして産声を聞いた瞬間「うわぁぁぁぁあん」と涙をボロボロ流して大泣きしました。保育器にいる小さな赤ちゃんは旦那さん似で、思わず笑みがこぼれます。それと同時に「キュイーン」という音が聞こえてきました。鳥野さんの胎盤はもろくなっていて、吸引による処置がおこなわれていたのです。助産師さんが鳥野さんの胎盤について説明してくれました……。 こうしてパパとママになりました ※手術後、子宮を押す行為をおこなうかどうかは、施設の判断により異なります。 突然の破水から、緊急帝王切開となった鳥野さん。無事に赤ちゃんが生まれました。しかし、胎盤は満身創痍(まんしんそうい)でした。つまり、傷だらけの状態です。助産師さんに、「この胎盤の状態でよくここまでもったという感じよ。赤ちゃんは頑張った。今日陣痛がきたのもきっと赤ちゃんが危険を知らせてくれたんじゃないかしら?」と言われ、じーんとくる鳥野さん。 妊娠・出産が奇跡の連続であることを実感します。 そして 「おめでとうございます」 助産師さんたちのこの言葉を喜ぶ鳥野さん。早く生まれてしまったらお祝いの言葉をかけてもらえないと思っていたのです。 そこへ旦那さんが病室へやってきました。赤ちゃんの状況をNICUに行ってお話を聞いてきたと言います。 「24時間の壁」「3日目の壁」「1週間の壁」 これらを乗り越えたら急変する確率はグッと下がってひとまず安心できるということ、そして24時間の壁は大丈夫だろうとの見解を聞き、ホッとした鳥野さん。 旦那さんに言いました。 「色々あったけど無事に産まれてよかったねー。やっとパパとママになれたね」 「……。」 後ろを向いて涙を拭く旦那さん。 鳥野さん夫婦は、不妊治療や流産や切迫早産など、いろいろなことがありました。 それらを乗り越え、とうとう、2人はパパとママになったのでした―。 ◇◇◇こうしてパパとママになった鳥野さんご夫婦。体験者にしかわからない苦労がきっと大きかったと思います。ここまでいろいろなことを一緒に乗り越えてその苦労をわかちあってきたお2人。きっと、これからの子育ても、互いに助け合い、協力し合って素敵なパパとママになるにちがいありませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 鳥野とりこ
2022年07月26日コロナ禍での出産となり、希望していた家族の立ち会いが叶わなかったママ。出産の様子を動画に残したいという思いから、出産直後に頑張って自分で撮影してみた結果……、臨場感あふれる衝撃映像が撮れたそうです。 「第1回 ベビーカレンダー 体験談&マンガ投稿コンテスト」にて見事予選を通過した、ますまゆさんの出産&子育てマンガ。今回は、惜しくも受賞とはならなかったものの、ベビーカレンダー編集部内で評価が高かった隠れた名作をご紹介いたします!コロナ禍ならでは!?貴重な出産ムービー私が出産したのはコロナ禍。もともとは立ち会い分娩希望でしたが、感染対策のためそれも叶わず、家族に撮ってほしかった出産ムービーも半分諦めていました。 しかし、もしも出産直後に体力が余っていたら、自力で赤ちゃんを撮れるかも?と、分娩台の枕元にスマホを置いておいた結果……!? 奇跡的に撮れた私の衝撃ムービーの内容を、マンガでご紹介します。 先生にも、「赤ちゃんが出てすぐに自撮りでムービーをまわす人はこれまでいなかった」ととても驚かれました。スピード出産で体力が余っていて奇跡的に撮れたムービーには、産後まだ荒い呼吸や、赤ちゃんの生まれて間もない泣き声と動き、胎盤が出るその場の雰囲気や縫いながら先生と話した内容までばっちり残っています。 見返すたび、当時の状況がはっきりと思い出せる臨場感たっぷりのムービーになりました。いつか子どもが大きくなったときに見せてあげるのが楽しみです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:ますまゆ6歳と0歳4ヶ月の姉妹の母。育休中の時間を使ってインスタ、ブログにて育児や出産エピソードを執筆中。大の漫画好きで、日々の楽しみは寝かしつけ後漫画アプリを徘徊すること。
2021年07月29日登場人物おかめ:息子の成長記録にと日々育児マンガを描いている。夫:普通のサラリーマン。最近の悩みは『ちょっぴり出てきたお腹』おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。電車と恐竜に夢中。最近の乗りたい電車は『京とれいん』こまめ:2021年冬に生まれた我が家の長女。とてもよく寝る。足が強い。前回のあらすじ妊娠糖尿病での入院生活もようやく終わり、苦労半面良かったこともいろいろありました。そして旦那さまからのまさかの言葉に嬉しさが…。出産後にやってみたかったこと編集後記産院によって、また自身の希望などにより、妊娠中に記入することができるバースプラン。おかめさんはこまめちゃんを妊娠中のときに、そのバースプランにやってみたいことを記入していたようですね。「赤ちゃんと自分自身をつないでいた胎盤を見ること」出産後、なんとそのやりたかったことが実現することに。10ヶ月ものあいだ、お腹の中で胎盤を通じママからたくさんの栄養が送られ、少しずつ少しずつ大きくなる赤ちゃん。それは神秘そのものですね。胎盤の役割などについても知ることができ、とても勉強になったかと思います。また、なかなか見ることもできない大変貴重な体験となったことでしょう。(ままのて編集部)妊娠糖尿病に関する漫画はこちらおかめさんからのメッセージ今回、なぜ育休や産休ではなく、退職を選んだかについてお話します。実は一人目のおまめのとき、保育園に入れたいと考え、当時の職場を休職扱いにしてもらいました。ですが、自身の住んでいる場所が保育園激戦区に加えて、引っ越しや里帰りなどで忙しく、保活の準備ができないまま出産となりました。休職明けの仕事の忙しさなども積み重なった結果、かなり出遅れての保活スタートになってしまい、当然入園することができませんでした。保活失敗によるストレスでかなり落ち込み、今でもトラウマのようになっています。今では、産後でヘトヘトななか無理して園見学や説明会、役所への相談に行かなくても良かったのではないかと思うこともあります。おまめのときにわたしには産後すぐに保活をする体力が無いのだとわかったので、今回は休職ではなく退職を選びました。育児と仕事・保活の板挟みを避け、少しでも心に余裕を持って保活を始めたいと考えています。今のところは下の子も年少の時期に幼稚園へ入園させて、そのタイミングでまた求職活動をしようと考えています!上の子との2人育児にもなるので、自分が一番どうしたいかを選択しました。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2021年04月12日双子妊娠が判明後、医師から少しだけ聞いた「双胎間輸血症候群」というワード。順調に妊娠生活を送っていたのに、妊娠6カ月の健診でまさか自分の身に起こるとは思っていませんでした。珍しい症例でしたが、無事に出産を終えるまでのお話をお伝えします。 双子妊娠。初めて聞く言葉ばかりで不安妊娠11週での健診時、おなかの子が双子だとわかり、個人病院から大きい病院へ転院になりました。担当医からは「前の病院で膜性は聞いているよね?」と言われましたが、何かわかりませんでした。双子には、一卵性と二卵性の他にも膜性の違いによって分類されるそうで、わが家の場合は一絨毛膜ニ羊膜双胎(※いちじゅうもうまくにようまくそうたい ※赤ちゃんは羊膜によって別々の部屋に分けられているが、ひとつの胎盤から栄養補給などおこなっている状態の双子)だったのです。 医師は、「妊娠中に双胎間輸血症候群が起こることがあるが、話すと不安が大きくなってしまうので必要になったら詳しく話をします」と言われました。どれも初めて聞く言葉で戸惑ったのを覚えています。 順調だったのに妊娠6カ月目で問題がエコーをしていると医師から「No.1とNo.2の子の羊水量に差ができている。進行すると双胎間輸血症候群になる可能性があり、腹腔鏡によるレーザー手術で2人が共有している胎盤の血管を焼き切る必要があるかもしれない」と言われ、ポカンとしてしまいました。ですが、手術も今すぐに必要なわけではなく、私自身が注意できることは何もない。慎重に経過を見たいので、週2回から週1回の健診に来てほしいと言われました。 調べてみると手術ができるのは日本で数カ所私自身にできることは何もないと言われたので、心配しすぎず、今まで通りの生活を心がけ、いつ入院してもいいように準備していました。そして「双胎間輸血症候群」についてネットで検索してみると、レーザー手術は日本でわずか数カ所の病院でしか受けられないことがわかりました。幸運なことに私の通っている病院・担当医は日本で初めてこの手術をおこなっていたのです。安心して先生たちにおまかせすることにして、毎週おなかの子たちと会えるのだからと健診も楽しみになりました。 結果的には羊水量の差は小さくなり、手術の必要もなく、妊娠32週目から1カ月間の管理入院に入り、退院した2日後に双子を出産しました。ハイリスクな妊娠・出産を経験して不安を乗り越えたからこそ、わが子に出会えた感動は言葉にできないほどうれしかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:山中 凪一卵性の双子男児(2歳)の母。何を言っても「イヤ!」が合言葉の2人を、追いかけまわす毎日。双子ならではの悩みや経験を生かした記事を執筆中。
2020年11月29日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー4千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。出産時に赤ちゃんが出るときの「ぬるぽん!」はまったくわからなかったのですが……。胎盤が出てくるのは本当に「どぅるん」という感じでめちゃくちゃ感覚がありました!お産時は、それどころじゃなかったんだろうな~。 こうじ氏が胎盤を見たらしいのですが、私も見たかった……!!レバーだよ、レバー!と言っていました。今までチビコーに栄養を届けてくれて、お疲れ様でございました! 子宮内膜症でチョコレート嚢腫持ち(手術してないので、疑い)だったのですが、生理のときはかたまりがドゥルンと出ることが多々ありました。(治療用ピルを飲んでからは減ったかな?)その血のかたまりがめちゃくちゃ大きくなったのが出てきたような感覚でした! HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年03月23日帝王切開術(以下帝王切開)には、出産する前から帝王切開で分娩することが決まっている予定帝王切開と、お母さんもしくはおなかの赤ちゃんの健康状態や分娩の進行に問題が起きたために分娩となる緊急帝王切開があります。経腟分娩で出産予定だった方は、急に帝王切開が決まると不安が大きいですよね。出産前に緊急帝王切開になることも想定して、知っておくと安心だと思います。今回は、緊急帝王切開となるケースや費用、赤ちゃんへの影響についてお話ししていきます。 緊急帝王切開とは?緊急帝王切開とは、お母さんやおなかの赤ちゃんの健康状態が悪くなり、このままではお母さんと赤ちゃんともに障害が発生する可能性が考えられる、もしくは経腟分娩では分娩が難しいと判断されるときにおこなわれる分娩方法です。経腟分娩と違い、おなかを切って赤ちゃんを取り出すことになります。 緊急帝王切開となるケースは?緊急帝王切開とは、どのようなときにおこなわれるのでしょうか。主なケースをご紹介します。 今後の分娩進行が期待できない長時間にわたる分娩、分娩の停止、破水症例分娩時間が長くなれば、それだけお母さんは体力を消耗してしまいます。陣痛間隔が10分以内であるにもかかわらず、陣痛が弱いことや産道や骨盤が狭い、もしくは赤ちゃんが大きくて通れないなどで分娩がなかなか進まないことがあります。 一般的に、初産婦さんで30時間以上、経産婦さんで15時間以上かかっていると遷延分娩(せんえんぶんべん)であると考えられます。すでに破水している場合は子宮の中に細菌が入りやすくなるため、感染のリスクも上がります。そのため、破水後も陣痛が弱い場合には、お母さんとおなかの赤ちゃんの状態を診ながら陣痛促進剤を使ったり、時間がかかりそうな場合には緊急帝王切開での分娩が選択されます。 重症な妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に高血圧になるか高血圧に加え蛋白尿が出る疾患です。重症な合併症に赤ちゃんの発育に障害が起こる(子宮内胎児発育遅延)、赤ちゃんが出てくる前に胎盤が剥がれてしまう(常位胎盤早期剥離)、けいれんが起こる(子癇/しかん)などがあります。 軽症かつ赤ちゃんが未熟な場合には安静にすることや血圧を下げる薬を使って、治療をおこなっていきます。しかし、妊娠や分娩の進行に伴い母親の血圧上昇が増悪し、母親の合併症が起こる可能性が高いときや赤ちゃんの元気がない場合(胎児機能不全、主に胎児心拍陣痛図により判断)に緊急帝王切開で分娩することになります。 常位胎盤早期剥離(じょうたいたいばんそうきはくり)妊娠中もしくは分娩中で赤ちゃんがまだおなかの中にいるうちに、胎盤が子宮の壁から剥がれ始めてしまうことを常位胎盤早期剥離といいます。胎盤が剥がれることで出血し、その刺激で子宮が収縮し、硬く痛くなります。多くの常位胎盤早期剥離は急速に進行し、お母さんはショック状態になり、赤ちゃんは酸素不足のために機能が低下し、子宮内胎児死亡にもつながります。 そのため、早く対処しなければ母児ともにとって命に関わることも珍しくありません。常位胎盤早期剥離は母児ともに急激に危険な状態となりますので、緊急帝王切開となります。 赤ちゃんがうまく回って出てこられない(回旋異常)分娩が始まると、赤ちゃんは狭い産道をできるだけスムーズに通るために一定の動きをして回りながら、下りてきます。赤ちゃんが大きい場合や、何らかの原因でうまく回らないと分娩時間が長くなり、ときに分娩が止まってしまうことがあります。 お母さんの姿勢を変えたり、医師や助産師が赤ちゃんをスムーズに下りられるように誘導したり、分娩の進行状態をみながら吸引分娩や鉗子分娩をおこないます。いずれの方法でも分娩が進まない場合や赤ちゃんの心拍が落ちてきたなど状態が良くない場合には緊急帝王切開となります。 おなかの赤ちゃんの元気がない胎盤の機能が落ちている、へその緒が圧迫を受けている、などの何らかの原因で赤ちゃんが酸素不足になることがあります。赤ちゃんが酸素不足になっている状態が長く続くと、脳が低酸素状態となります。 重症の場合にはとてもしんどい状態で赤ちゃんが生まれてくる(新生児仮死)、脳性麻痺などが発生する可能性もあります。そのため、経腟分娩ではまだ時間がかかると判断された際には、緊急帝王切開が選ばれます。このような子宮内の胎児がしんどい状態を、胎児機能不全と呼びますが、主に胎児の心拍数を連続でみる胎児心拍陣痛により診断されます。 緊急帝王切開の診断から実施までの流れは?上記などの理由により、緊急帝王切開が必要な状態だと診断された場合、医師からお母さんやパートナー、家族へ緊急帝王切開で出産することになる説明があります。病院側は緊急帝王切開の準備を整え、お母さんは手術室に移動し、麻酔をかけて緊急帝王切開をおこないます。お母さんが話を聞ける状態ではない場合は、家族の承認を得て手術がおこなわれますが、家族がその場にいない場合もあります。そのような時は、緊急連絡先に電話をして、承諾をもらい手術をおこないます。一刻を争う事態では、緊急帝王切開の承諾を得る余裕がないこともあり、医師の判断で緊急帝王切開がおこなわれることもあります。 緊急帝王切開になったら、費用はどのくらいかかるの?自然分娩を予定していたのに緊急帝王切開となると、一体いくらかかるのか、費用も気になりますよね。緊急帝王切開での分娩費用は、入院・分娩となった曜日や時間帯、入院日数や入院中の病室タイプによって大きく異なります。 緊急帝王切開となったのはお母さんとおなかの赤ちゃんの健康状態に問題が生じたためであるので、予定帝王切開よりも処置や治療、入院期間が長くなることもあり、それだけ入院費用もかかります。しかし、予定帝王切開を含めて帝王切開術そのものは病気に対する治療としておこなわれるものであり、公的保険が効きますので分娩費用自体は、それぞれの病院の経腟分娩よりも10万円~20万円程度高いものとなることが多いと思われます。 高額で心配になる方もいらっしゃると思いますが、出産育児一時金の支給がありますし、入院中にかかった金額によっては高額医療費の申請をおこなうこともできます。また、個人で加入している医療保険の内容によっては、帝王切開で保険金の支払いを受けることもできます。各自が入られている保険会社や医療機関に聞いてみるのが良いでしょう。 緊急帝王切開は、赤ちゃんに影響はあるの?帝王切開の時に使われる麻酔についてですが、予定帝王切開では、通常おなかより下の痛みだけがなくなる腰椎麻酔(背中から針を刺す麻酔)でおこなわれ、母親の意識がある状態でおこなわれます。 しかし、緊急帝王切開での緊急度によっては、より麻酔が早くかけられるように全身麻酔が選択されることがあります。腰椎麻酔は、背中の神経の近くに薬を投与するため、赤ちゃんには麻酔は効いていません。しかし、全身麻酔の場合はガス麻酔(一部静脈麻酔も併用)をおこないますので、胎盤を通して麻酔は赤ちゃんにも届きます。 その影響で、赤ちゃん生まれた後、一時的に呼吸が弱くなることがあり、一時的に補助呼吸を必要とすることがありますが、薬の影響がなくなればすぐに元気になりますので、心配いらないでしょう。緊急帝王切開は、予定帝王切開のときと比べて、経腟分娩をおこなっているなかで母子のどちらかあるいは両方に何らかの原因があることによっておこなわれるため、母子ともに手術後は帝王切開になった理由により、赤ちゃんの状態は変わっていきます。しかし、緊急帝王切開自体そのものは、赤ちゃんにほとんど影響することはありません。その他に、予定帝王切開と緊急帝王切開両方に共通することですが、本来は経腟分娩の過程で赤ちゃんは外の世界で呼吸をする準備をおこなうと言われています。赤ちゃんは羊水の中にいますから、肺の中も羊水と同じ液体(肺液)で満たされています。この肺液は経腟分娩の過程で肺から体に吸収されたり、排出されたりします。帝王切開ではこの過程がなくなってしまうので、生まれて数日の間は赤ちゃんの呼吸が不安定になりやすくなる場合もあります。また、早産の時期(妊娠37週未満)に緊急帝王切開が必要となった場合、特に赤ちゃんの肺機能が充分にできあがる妊娠34週前に緊急帝王切開となった場合には、呼吸障害が起こることもあります。呼吸障害の状態によっては、NICU(新生児集中治療室)管理、酸素投与や人工呼吸管理、薬の投与で呼吸機能の改善を図ります。 まとめ緊急帝王切開は、お母さんとおなかの赤ちゃんの健康状態に何らかの問題が生じ、妊娠や分娩を継続することが難しいと判断された場合におこなわれます。緊急帝王切開術は、麻酔も手術そのものも短時間でおこなわなければならないので、予定帝王切開よりは危険性が若干は増しますが、特別に大きな危険性はありません。 母親や赤ちゃんへの影響は、緊急帝王切開になった原因や重症度に大きく依存しています。しかし、緊急帝王切開をおこなわなければ、母親も赤ちゃんもより深刻な状況となる可能性が高いですから、不安はあるでしょうが緊急帝王切開をためらってはいけません。妊娠や出産はいつ何が起こるかわかりませんので、緊急帝王切開になることも頭に入れておくといざ緊急帝王切開となったときに少し安心できるかもしれませんね。緊急帝王切開での出産は高額になることも多いのですが、自治体や職場からの手当金があること、一部保険適応になるために高額診療の申請も可能な場合があります。自己負担を減らすことができますので、医療機関や保険会社に相談して忘れずに申請しましょう。 ※参考:・『産婦人科研修ノート改訂第2版』(診断と治療社)p.367〜372・『病気がみえるvol.10 産科』(MEDIC MEDIA)p.27,98,99,104〜106,114〜107,272〜279,292〜293,330,331,354,359・ 帝王切開ナビ「帝王切開の出産費用について」 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者:医師 医療法人至誠会 梅田病院院長 北川 博之 先生昭和56年愛媛大学医学部卒業。その後愛媛大学付属病院にて産婦人科講師、助教授として勤務。愛媛県立医療技術大学教授を経て、平成20年より現職の梅田病院に院長として就任。現在も愛媛大学、広島大学などで非常勤講師として教育にも従事。
2020年03月22日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、前置胎盤に関するご相談です。 Q.前置胎盤の疑いで経過観察中です妊娠23週6日の妊婦です。先週の健診で胎盤と内子宮口との距離が2.4cmと言われました。現在は前置胎盤の疑いで経過観察中です。このような状況のときはどのようにして過ごしたら良いのでしょうか? 上の子が元気いっぱいで、なかぬか家で安静とはいきません。運動や性交渉は控えるようにとのネット情報もありましたが、これは前置胎盤が確定してからの過ごし方でしょうか? 今は子宮が大きくなって胎盤が上がってくれることを願うばかりです。 高塚あきこ助産師からの回答妊娠経過のなかで、前置胎盤や低置胎盤と言われる方は意外にいらっしゃいますよ。ですが、ご存知の通り、子宮が大きくなるにつれて、徐々に胎盤の位置が上がってくることも多いので、あまり今の段階でご心配はないように思います。おなかが張ったり、ご無理をなさることはやめたほうがいいかと思いますが、日常生活を普段通りに過ごしていただく分には、特に問題ないかと思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 前置胎盤とは胎盤とは妊娠後に作られる器官であり、およそ妊娠15週(妊娠4カ月)ごろまでには完成します。胎盤は、へその緒を介しておなかの中の赤ちゃんとお母さんをつなぎ、血液や栄養分、酸素をおなかの赤ちゃんに送る重要な役割を担っています。通常は、子宮体部に作られる胎盤ですが、何らかの理由で子宮頸部の出入り口(内子宮口)付近に胎盤が作られ、内子宮口を塞いだり、覆ってしまったりすることがあります。この状態を「前置胎盤(ぜんちたいばん)」と言います。 前置胎盤の分類と症状【正常妊娠】胎盤は子宮体部に付着しています。 前置胎盤は正常よりも下のほうに胎盤が付いており、内子宮口の塞がり度合いによって3つに分類されています。 1.全前置胎盤完全に、内子宮口が胎盤によって塞がれているタイプです。 2.部分前置胎盤内子宮口の一部を胎盤が覆ってしまっているタイプです。 3.辺縁前置胎盤胎盤が内子宮口の縁にわずかにかかっているタイプです。 重症度は、全前置胎盤 > 部分前置胎盤 > 辺縁前置胎盤となっており、原則として帝王切開で出産します。しかし、分娩までの妊娠期間中に大量の出血を起こす可能性もあるため、十分な妊娠管理が必要です。なお、妊娠中に前置胎盤と診断されても、経過とともに胎盤が上に上がり、前置胎盤でなくなるケースもあります。●前置胎盤で見られる症状前置胎盤では自覚症状が少なく、無症状という方も多いです。症状として、腹痛を伴わない出血が起こることがあります。また、内診によって大量の出血を招くことがあるため、診察時の内診は禁忌となっています。これは、子宮の壁と胎盤がおなかの赤ちゃんの重みによってずれ、胎盤から出血を起こしてしまうためです。特におなかの赤ちゃんが大きくなってから症状が出やすい傾向にありますが、そのほかでも大量の出血がある場合は、緊急を要する事態となっているため、すぐに受診しましょう。 前置胎盤の管理と出産方法前置胎盤で出産に至った平均の妊娠週数は妊娠34~35週となっており、可能な限り37週まで待機しますが、少なくともこの時期を目指した妊娠の管理がおこなわれます。 ●安静にする出血がない状態でも早産や出血のリスクが高いため、基本的には安静にしておくことが必要です。また、運動や性交渉も控えたほうがよいとされています。また、妊娠期間をなるべく長くさせるために、子宮収縮抑制剤の使用などもおこなわれています。●入院管理出血がみられる場合は、基本的に入院して管理することになります。 ●出産方法・出血がないまたは少量の場合:おなかの赤ちゃんの成長などを考慮し、妊娠37週まで妊娠を継続し、陣痛が来る前に予定帝王切開をおこないます。・出血が多量またはおなかの赤ちゃんの状態が良くないと判断された場合:妊娠週数にかかわらず緊急帝王切開をおこないます。 前置胎盤では通常の帝王切開よりも大きなリスクが伴うため、ICUやNICU、麻酔科などのある大きな病院(大学病院・総合病院)での対応が必要です。出血量は通常の帝王切開に比べて多く、約14%の割合で輸血が必要となっています。そのため、出産に備えて自分の血液を採取する「自己血貯血」という方法で十分な血液量をストックしておきます。自己血貯血は、妊娠33~34週ごろにおこなわれています。 基本的には、小さな病院にかかっていても前置胎盤の疑い、または診断が出た後は大きな病院へ紹介されることが多いですが、紹介がない場合は自分から医師に相談したほうが良いでしょう。 ※参考:基礎知識(妊娠中)「前置胎盤とは? 原因や症状、出産方法について」【監修者:医師 天神尚子 先生産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】
2020年03月19日今回は、妊娠初期に「卵巣が腫れている」と指摘されたときに知っておいてほしい知識についてお話しします。 「卵巣が腫れている」とはどういう状態?卵巣は、子宮の左右に1つずつあり、通常は2~3cm程度の大きさです。卵巣内に水や血液などの分泌物がたまって通常のサイズよりも大きくなった状態を「腫れている」と表現します。 妊娠初期(0~15週)は、卵巣はホルモンの影響によって自然に腫れている状態になりやすいため、妊婦健診で「卵巣が腫れている」と指摘され、「次回の健診まで様子を見ましょう」と言われることは比較的多いケースです。妊婦健診で「卵巣が腫れている」とわかった場合は、超音波検査で自然な腫れなのかを観察して、妊娠や出産に影響を与える腫れと疑う場合は、MRI検査をおこなって診断します。 妊娠中に卵巣が腫れている状態は自然に治る?妊娠中に卵巣が腫れている状態は、自然に治るものと、自然に腫れが引かず手術が必要となるものがあります。 妊娠に伴う生理的な変化によって卵巣が腫れている場合は、その後1カ月ほど経過すれば、自然に腫れは引いていきます。 「卵巣が腫れている」と指摘されても自覚症状はないことが多いでしょう。体調がよければ、普段どおりの生活をしてかまいません。体調が優れないときは、妊娠中である自分を労わるように生活しましょう。もし、突然の激しい腹痛や性器出血が起きた場合は、直ちにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。 卵巣の腫れが自然に引かない「卵巣腫瘍」とはさまざまな原因によって、卵巣が通常のサイズよりも大きく腫れている状態を「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」と呼びます。 卵巣は通常、骨盤内にあるため、大きく腫れても、にぎりこぶしほどの大きさになるまで、目立った自覚症状がないことが多いです。そのため、卵巣腫瘍は妊婦健診や健康診断で偶然発見されることがよくあります。妊娠初期に卵巣が腫れていると指摘を受けたあと、週数を重ねても自然に腫れが引かない場合は卵巣腫瘍ができていると考えられます。 卵巣腫瘍は、良性腫瘍のほか、卵巣がんである悪性腫瘍、良性と悪性の中間となる境界悪性腫瘍の3つに大きく分かれます。良性でも悪性でも、卵巣の腫れが続いたり、サイズが大きくなったりする場合は手術をします。妊娠中の手術は、卵巣腫瘍の部分だけ切り取りますが、状況によっては片側の卵巣を全部切除することもあります。卵巣は2つあるので、もう一方の卵巣が残っていれば、次回の妊娠は可能で、妊娠する確率も変わりません。 妊婦健診で発見されるほとんどのケースは、良性であることが多く、卵巣腫瘍のおよそ80%は良性の「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」で、水や血液などが卵巣の中にたまって起こります。 妊娠初期に、卵巣が自然に腫れている状態も、「ルテイン嚢胞(ルテインのうほう)」(黄体嚢胞)と呼ばれる良性の卵巣嚢腫の1つです。胎盤から分泌されるhCG(絨毛性性腺刺激ホルモン)が卵巣を刺激して、卵巣の黄体という部分に水がたまり、自然に腫れている状態となります。胎盤が完成する妊娠16週ごろにはhCGの分泌が低下することで、卵巣の腫れは自然と消失するので、手術などの治療は必要ありません。その後の妊娠経過が順調であれば、経腟分娩で出産することが可能です。ただし、一般的な妊婦さんと同じように、逆子や前置胎盤などの合併症を理由に帝王切開で出産することはあります。 悪性の卵巣腫瘍の場合は、妊娠週数と症状や進行度によって、今回の妊娠への影響も考えながら治療方法を検討します。妊娠初期(0~15週)は、赤ちゃんの体の器官ができる大事な時期のため、この時期におこなう精密検査や治療は胎児に異常や奇形を起こす危険があるため慎重におこないます。妊娠中期(16~27週)から妊娠後期(28週以降)に化学療法をおこなう場合は、おなかの中の赤ちゃんへの影響は少ないとされています。基本的に、経腟分娩で出産することは可能ですが、個々のさまざまな理由によって、帝王切開での出産となる場合もあります。 卵巣腫瘍は、良性でも、悪性でも、母体と赤ちゃんのそれぞれの危険性と利益を考えながら治療を進める必要があるので、担当医と十分に話し合いましょう。 卵巣腫瘍が妊娠や出産に与える影響妊娠中に卵巣腫瘍がある場合、卵巣の根元から捻じれる「茎捻転(けいねんてん)」が起きたり、卵巣が破裂したりすることがあり、その際には緊急的に手術が必要です。 卵巣腫瘍を切り取らずそのままにしておくと、妊娠中は茎捻転が起きたり、卵巣が破裂したりする影響で、流産や早産を引き起こす可能性があります。出産時には、卵巣嚢腫が骨盤内にはまってしまい、分娩の進行を妨げる(赤ちゃんが産道を通るのを邪魔する)可能性があります。 また、悪性だった場合(卵巣がんだった場合)に治療せず放置していると、出産を終えるころにはがんがかなり進行した状態になる可能性があるため、妊娠経過の早い段階で手術など治療をしたほうが良いです。 卵巣腫瘍が赤ちゃんに与える影響基本的に、卵巣腫瘍がおなかの中の赤ちゃんに直接の影響を及ぼすことはありません。もし悪性の卵巣腫瘍だとしても、がん細胞が胎盤や赤ちゃんへ転移することはありません。 まとめ妊娠初期は、卵巣はホルモンの影響によって自然に腫れている状態になりやすいため、妊婦健診で「卵巣が腫れている」と指摘を受けつつも、「次回の健診まで様子を見ましょう」と言われることは比較的多いケースです。 自然に腫れが引かない卵巣腫瘍は、良性でも、悪性でも、母体と赤ちゃんのそれぞれの危険性と利益を考えながら治療を進める必要があります。担当医と十分に話し合いながら、妊娠中から治療を進めましょう。 <参考>・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2017・CardonickE, Iacobucci A. Use of chemotherapy during human pregnancy. Lancet Oncol 2004:5:283-291・BakriYN Ezzat A, Akhtar M, Dohami II,Zahrani A. Malignantgerm cell tumors of the ovary:Pregnaneyconsiderations. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol 2000 May;90(1):87-91 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年02月28日今回は、羊水量の異常で起こる羊水過多症についてお話しします。 羊水過多症とは?妊娠週数に関係なく、羊水量が800mlを超える場合を羊水過多といいます。羊水量を直接測定することは難しいため、経腹超音波検査(経腹エコー)で、羊水量を簡易的に測定します。 羊水過多によって妊婦さんに腹部緊満感(おなかが常にパンパンに張っているような感覚)、呼吸困難(息苦しい)、起坐呼吸(あお向けで息苦しく、上半身を起こした状態や背もたれによりかかる状態になると息苦しさが軽くなる)、吐き気や嘔吐、頻尿などの症状を伴う場合を羊水過多症といいます。 羊水過多の原因は?羊水量は妊娠週数が進むにつれて増えて、妊娠30週前後にピークになり、妊娠40週を過ぎると減少することが多いです。妊娠中期(16~27週)以降は、羊水の成分はほとんどが胎児の尿です。なんらかの原因によって胎児の尿量と吸収される羊水量のバランスが崩れたときに、羊水量の異常が起こります。羊水過多の原因は60%が不明ですが、重症ほど原因が発見されやすいです。 羊水が過剰に作られる理由は、妊娠糖尿病(GDM)や糖尿病合併妊娠のために胎児の尿量が増える、双子の場合に双胎間輸血症候群の受血時の腎血流量が増えて胎児の尿量が増える、二分脊椎のための脳脊髄液が流出して羊水量が増えるなどが推測できます。 羊水の吸収量が少ない理由は、赤ちゃんに食道閉鎖症や十二指腸閉鎖症、横隔膜ヘルニア、神経筋疾患などがあるために、羊水を飲み込むことが困難であることが推測できます。そのほかにも、胎児の染色体異常、胎児水腫、胎児貧血などを合併していると羊水過多が起こることがあります。 羊水過多症 妊娠中や出産前後への影響羊水過多になると、通常よりも短期間に急激な子宮の増大や妊婦さん本人の体重増加が起こります。さらに、子宮の増大によって、おなかが常にパンパンに張っているような腹部緊満感や息苦しさ、吐き気や嘔吐などの症状が起こります。そして子宮全体の筋肉が伸びるために、切迫早産になったり、出産時に微弱陣痛や遷延分娩(せんえんぶんべん)になる原因にもなるのです。 破水した場合は、胎盤の付着部位を中心に、急激に子宮収縮が起こるため、常位胎盤早期剥離が起きたり、赤ちゃんよりも先にへその緒が母体外に出てくる臍帯脱出という状態が起こる危険性があります。常位胎盤早期剥離と臍帯脱出はいずれも母子の生命に危険が及ぶため、直ちに専門的な治療が必要です。出産後は伸び切った子宮筋がゆっくり戻ることで、出血が多くなる弛緩出血などが起こる原因となります。 羊水過多(症)の治療羊水過多が起きる原因によって治療方針は異なります。妊婦さんの症状を軽減させ、妊娠期間を少しでも延長するために、羊水穿刺をして羊水を抜く羊水除去をすることもあります。妊婦さんのおなかに注射針を刺して、エコー(超音波診断装置)で胎児や胎盤に刺さらないように観察しながら、羊水を抜きます。おなかの張りを抑えることを目的に、子宮収縮抑制剤(リトドリン、ウテメリン®)を投与して妊娠期間の延長を試みるため、一時的に入院管理が必要なこともあります。 各々の病院や地域の連携体制によって多少異なりますが、かかりつけの産婦人科が小規模のクリニックや産院の場合、母体や赤ちゃんが早急に高度な医療を受けられるように、NICU(新生児集中治療室)が併設された規模の大きい病院などへ転院もしくは母体搬送されることがあります。 まとめ妊娠週数に関係なく、羊水量が800mlを超える場合を羊水過多といい、症状を伴う場合を羊水過多症といいます。経腹超音波検査(経腹エコー)で、羊水量を簡易的に測定して診断されます。羊水量が正常かどうかについては、妊婦健診の際に担当医へ聞いてみましょう。 <参考> 産婦人科診療ガイドライン産科編2017 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年02月04日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜