2月25日から神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されているカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」で、ニコンイメージングジャパンはフルサイズ一眼レフ「D5」とニコンDXフォーマット採用の一眼レフ「D500」という2つのフラッグシップモデルを出品。タッチアンドトライを実施している。まずフルサイズのフラッグシップモデル「D5」。撮像素子には自社開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は前モデルである「D4S」の1,623万画素から、2,082万画素にアップした。常用感度はISO100~102400、拡張ではISO50~3280000とニコン史上最高。測距点は153点と大幅に増加し、新型のAFセンサー、AF専用エンジンを搭載している。他にも動画の4K撮影対応、液晶モニターにタッチパネルを採用など、時流に乗った機能強化も行われている。ボディや操作系は従来の機種をそのまま踏襲しており、これまで「D」シリーズを使っている人なら問題なく利用できる。持った感じはやはりフラッグシップモデル。ずっしりと重いマグネシウム合金のボディの剛性は高い。発売は3月26日を予定している。そして多くのユーザーが待っていた、ニコンDXフォーマットを採用したフラッグシップモデル「D500」が登場。前モデルにあたる「D300S」の発売が2009年8月なので、実に6年半振りの更新になる新機種は、待った甲斐があるフラッグシップの名に恥じないものになっている。撮像素子は新設計のニコンDXフォーマットCMOSセンサーで2,088万画素。「D5」と同じ新画像処理エンジン「EXPEED 5」を搭載し、測距点も153点と「D5」と同じものを採用している。常用感度はISO100~51200、拡張でISO50~1640000となる。さらに「D500」ではタッチパネル採用の液晶モニターとチルトシフトを採用して自由なアングルでの撮影が可能なこととや、スマートフォンアプリ「SnapBridge」にもNFC接続で対応するなど、「D5」にない魅力がある。この春にリリースされた「SnapBridge」はスマートフォンからリモート撮影や、撮影画像のスマートフォンへの転送、位置情報やクレジット情報などを付加できるアプリだ。「D500」は3月の発売を予定していたが、発売時に十分な台数を確保できないという理由で4月後半に延期されている。プロユースを見据えて必要な機能だけをしっかりと搭載、強化した「D5」と、全部入り ハイアマチュア機の頂点「D500」。どちらもブースで触って試し撮りが可能。タッチアンドトライの列は初日から大人気で30分以上待つ可能性もあるようだ。興味のある人は28日まで開催のCP+2016に足を運んでみよう。
2016年02月25日2016年もまた、カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」が開幕した。会場は神奈川県横浜市のパシフィコ横浜、期間は2016年2月25日~同年2月28日だ。開催時間は10時~18時、最終日は17時までとなる。入場料は1,500円だが、CP+2015の公式サイトで事前登録すると無料になる。今年もマイナビニュースでは、CP+2016の情報を随時お届けしていく。CP+2016では、新たな会場として大さん橋ホールが加わった。ここでは、写真作品を創る楽しみを発信する参加型写真展示のギャラリー&コミュニティスペース「PHOTO HARBOUR」が行われる。同じく初の試みとして、来場者の投票を募る「CP+2016 ワールドプレミアアワード」を開催。投票結果は最終日に集計され、各カテゴリで人気を集めた製品が発表される。会場に行かれる方は、こちらもぜひ参加してみていただきたい。
2016年02月25日米アナログ・デバイセズ(ADI)と米Consumer Physics(CP)は2月18日(現地時間)、食品、植物、薬品、化学物質、人体、その他さまざまな物質を包含する液体および固体の分析を可能にする、個人および産業向けのIoTプラットフォームを共同開発していくことを発表した。両社は、スマートフォン、ウェアラブル、産業、医療用アプリケーションにCPの物質センシング技術、SCiOを搭載していく予定。SCiOとは、近赤外線(NIR)分光法と呼ばれるサイエンス技法を応用したもので、食品、製薬、農業、医療、石油・ガス、プラスチック、化粧品、地質学、鉱物学などさまざまな産業領域の研究所で数十年にわたって使用されてきた技術。しかし、既存の装置は大型で高価なため、IoTアプリケーションには適していなかった。NIR分光法による物性分析の物理学的基盤となっているのは、分子振動が分子のタイプにより異なり、これらの振動が光に反応して固有の光学的特徴を示すという原理。同プラットフォームでは、検体からこの光学的特性を検出し、更新可能なデータベースに基づくアルゴリズムによってスペクトル分析した分析結果をリアルタイムでユーザに返すことができる。これにより、組成物質の検出、品質管理や、カロリー、脂質、糖分、タンパク質など幅広い成分の計測を迅速かつ確実にできるようになるため、果物や野菜に含有される糖分や糖度、飲料中のアルコール濃度、燃料や石油に含有される化学成分の分析、計測など多様な用途での利用が想定されている。今後は、カスタムアプリケーション開発向けに、各種開発キットの提供を予定しているという。
2016年02月22日キヤノンは、2月25~28日にパシフィコ横浜で開催されるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」への出展内容を発表した。キヤノンブースのテーマは「新次元の表現力で、かつてない感動を。」となっている。ブースには、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark II」や「EOS 80D」などのタッチ&トライコーナーを展開。また、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G7 X Mark II」の展示や、プロフォトグラファー向けインクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-1000」の体験会も行われる(別会場、事前予約制)。メインステージでは、4.2×7.6mの大型4Kモニターを使用し、キヤノンの新製品や新技術を紹介。4Kプロジェクター「4K500ST」に、8Kカメラで撮影した映像を再生するコーナーも設ける。このほか、新オンラインフォトブックサービス「PhotoJewel S」の紹介コーナーも用意している。さらに、写真家や開発者によるトークショーなども行われる予定だ。
2016年02月19日キヤノンは18日、昇華型のコンパクトフォトプリンター「SELPHY(セルフィー)」シリーズの新モデル「CP1200」を発表した。ホワイトとピンクの2色を用意。2月25日に発売する。価格はオープンで、直販価格は税別12,800円。CP1200は、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真をワイヤレス印刷できるWi-Fi内蔵プリンターだ。アップルの「AirPrint」やキヤノンの専用アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」に対応している。本体に「Wi-Fiボタン」を備え、デジタルカメラやスマートフォンなどと簡単にワイヤレス接続できる。また、Instagramの流行で定番となった正方形写真のプリントに対応。写真用紙にも正方形のカードサイズシールが加わった。本体にはSDカードスロットを装備し、SDカードに保存した画像も印刷できる。チルト可能な操作用液晶(2.7型)を搭載。このほか、オプションで本体に直接装着できるバッテリーパック「NB-CP2LH」を用意している。印刷時には、色合いのアレンジ / 色調整 / 明るさ補正が行えるほか、自動で写真を補正する機能も搭載。また、特殊フィルムによるオーバーコート仕上げを行うことで、写真に光沢感を出し、水や汚れなどから保護できる。プリント方式は昇華型熱転写方式(オーバーコート付)で、解像度は300×300dpi、階調数は256階調。インクはイエロー / マゼンタ / シアン / オーバーコートの専用カセットを採用。インタフェースはデジタルカメラ・USBメモリー用のUSB Aポートと、PC用のUSB Bポートを搭載。本体サイズはW180.6×D135.9×H63.3mm、重量は約860g。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.8以降。
2016年02月18日ニコンイメージングジャパンは、2月25~28日にパシフィコ横浜で開催されるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」への出展内容を発表した。ブースでは、今年1月に発表したニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「D5」や「D500」の撮影体験が行える。講師を招いてのトークイベントのほか、ニコン製品を使用した体験コンテンツも用意。展示コーナーではカメラやレンズの製品ラインナップを展示する。また、プロカメラマンによる作品が展示されたギャラリーも楽しめる。体験コーナーではサーキットをイメージしたスロットカージオラマを用意。ニコンのカメラでスロットカーを撮影することで、動体捕捉性や連写性能を体感できる。さらに、本格的なスタジオ環境でプロのモデルを撮影できるコーナーも用意される。CP+2016の入場料は1,500円だが、Webから事前登録を行うことで無料となる。
2016年02月12日カメラ映像機器工業会(以下、CIPA)は12月15日、カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」の開催概要を発表した。2016年2月25日から28日まで、パシフィコ横浜と大さん橋ホールにて開催する。入場料は税込1,500円だが、Web事前登録で無料となる。前回の「CP+2015」では、67,617人の動員を記録。39機種の世界初発表製品(ワールドプレミア)が日本から世界へ発信されたとのこと。CP+2016ではすでに出展社数133社・団体、出展小間数1,073小間が登録されており(2015年12月15日時点)、来場者数は70,000人を目指す。○大さん橋ホールも会場にCP+が横浜に会場を移して7年目となるが、CP+2016で初めて大さん橋ホールも会場とする。大さん橋ホールでは、初の試みとなる「PHOTO HARBOUR(フォトハーバー)」を実施。PHOTO HARBOURは写真作品を創り、展示する楽しみをより広く発信し共有するためのギャラリー&コミュニティスペースだ。参加型の写真展示イベント「御苗場」、フォトブックを展示・販売できる「PHOTO! FUN! ZINE!」のブースを設ける。会期中は両会場を結ぶシャトルバスを15分ごとに運行する予定だ。パシフィコ横浜の会場では、日本を代表するカメラ・写真専門誌の編集者が審査するフォトアワード「The Editor’s Photo Award ZOOMS JAPAN」の受賞作品2点と、フランス・パリで行われる「Salon de la Photo」主催の写真コンテスト「LES ZOOM」のグランプリ受賞作品2点を合同で展示する「ZOOMS 合同写真展」を開催。日仏の受賞作家と選者によるギャラリートークも実施される。2016年2月26日~28日の3日間には、全国の中古カメラ店が展示即売する「中古カメラフェア」を開催する。フォトアクセサリーアウトレットは恒例となりつつあるが、中古カメラを販売するのはこれが初めて。参加するのは中古カメラ・レンズ検索サイト「CAMERA fan(カメラファン)」の会員になっているカメラ店。来場者の満足度を高め、中古カメラの魅力を伝えるのがねらいだ。そのほか、来場者の投票によって決める「CP+2016 ワールドプレミアアワード」も初めて開催。来場者がそれぞれお気に入りのワールドプレミア製品に投票し、その結果を最終日に集計。カテゴリごとでもっとも人気の高かった製品を表彰する。発表会に登壇したCIPA 代表理事会長である笹宏行氏は、「写真の楽しさをこれまで以上に幅広く伝えていきたい」と語る。大さん橋ホールでのPHOTO HARBOURや中古カメラフェアといった初の試みも、そうした意図あってのことといえる。また、CIPA CP+実行委員会 実行委員長 江田尚之氏は、CP+2016の概要を説明しながら多彩な企画を用意していることに触れ、「写真の新たな魅力を感じてほしい」と述べた。○フォト・ヨコハマ2016発表会には横浜市長 林文子氏も登壇し、「フォト・ヨコハマ2016」の開催概要についても紹介した。フォト・ヨコハマ2016とは、2016年1月から3月にかけて、神奈川県横浜市内の各地で開催される写真映像関連のイベントの総称だ。具体的には。CP+2016のパシフィコ横浜や大さん橋ホール、横浜美術館、みなとみらいギャラリー、象の鼻テラス、ブリリアショートショートシアターといった会場で写真映像にまつわるイベントを行う。林氏は「横浜は商業写真発祥の地であり、フォトジェニックな街。そんな写真と縁が深い横浜の魅力を、多くの人に知ってもらいたい。これからもCP+に全面的に協力していき、世界へ技術と文化を発信していく一助となれれば」と結んだ。
2015年12月15日理化学研究所(理研)は11月20日、原子より小さい極微スケールで起こるK中間子崩壊における「CP対称性の破れ」のスーパーコンピュータ(スパコン)を用いた計算に成功したと発表した。同成果は、理研 仁科加速器研究センター 理研BNL研究センター計算物理研究グループの出渕卓グループリーダー、クリストファー・ケリー理研BNLセンター研究員らと、ブルックヘブン国立研究所、コロンビア大学、コネチカット大学、エジンバラ大学、プリマス大学、サウサンプトン大学らで構成される国際共同研究グループによるもの。詳細は米国の科学雑誌「Physical Review Letters」に掲載された。CP対称性の破れは1964年に初めて実験的に観測され、その後、2000年までに欧州原子核研究所(CERN)と米国のフェルミ国立研究所にて、「中性K中間子が直接的にCP対称性を破り、アップクォークとダウンクォークから成るπ中間子に崩壊する現象」が観測されていた。この結果と、小林・益川理論に基づく理論計算の比較が求められていたが、小林・益川理論は日本の高エネルギー加速器研究機構(KEK)や米国のSLAC国立加速器研究所のB中間子の崩壊実験で検証されていたが、K中間子の崩壊過程の理論的な計算は技術上の困難があり今まで不可能であった。今回研究グループは、中性K中間子が2つのπ中間子に崩壊する格子量子色力学に基づく大規模数値計算を行ったという。具体的には、自然界ではK中間子の崩壊により、2つのπ中間子が互いに反対方向の運動量を持つが、それをこれまで計算機上で実現する方法がなく、正確な計算ができなかったが今回、計算機上に表した空間格子の境界条件に工夫を加えることで、K中間子が自然界と同じ運動量を持ったπ中間子へ崩壊する状況を実現したとするほか、クォークの運動方程式の解法を大幅に高速化するアルゴリズムを導入し、計算効率を高めたという。これらをもとに、実際に、理研BNL研究センター、ブルックヘブン国立研究所、アルゴンヌ国立研究所、エジンバラ大学に設置されたスパコン「IBM Blue Gene/Q」を用いて、標準的なノートPCで2000年分の計算量に相当するとされる大規模格子量子色力学計算を行い、小林・益川理論と素粒子の標準理論から導き出されるCP対称性の破れのサイズを計算で示し、実験結果との比較を可能にしたとする。なお、研究グループは今回の理論計算について、実験結果との比較をするにあたって最終的な結論を出すための精度がまだ不足しているとしているものの、直接的なCP対称性の破れの理論計算が可能であることが証明されたとしており、米国で開発が進められている次世代スパコンを用いることで、より高い計算精度を得られるのではないかとしている。
2015年11月20日●サンディスクのフラッシュメモリはメイド・イン・ジャパン神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、サンディスクのブースは昨年(2014年)のCP+2014より規模が大きくなっていた。展示の多くはメモリカード製品で、グレードが異なる複数のメモリカードと実際のデジタルカメラで連写性を体験できるコーナーが人気。この体験コーナーは昨年もあったが、用意されたデジタルカメラがUHS-II対応の富士フイルム「X-T1」のみだった。今年は複数のデジタルカメラで試せるようになっており、より多くの環境でメモリカード性能をチェックできた。また、様々なジャンルで活躍するプロカメラマンたちによるセミナーも多数開催されている。○CP+2015初日のトークセッションを2つ紹介今回ブースが大きくなったのはトークセッションのためのスペースを取っているためで、有名カメラマンによるトークも多く行われた。初日はまず、サンディスクのプロダクトマーケティングマネージャー、長谷川史子氏によるコンシューマー向け製品の概要紹介。サンディスクは最初のSDメモリーカード製品を2003年に発売し、この時は最大512MBだったが、10年間で容量が1,000倍へと拡大したことや、その背景となるデジタルカメラの高性能化、ビデオフォーマットの変化を挙げ、現在の製品ラインナップとともに動画記録に適している製品をピックアップしていた。さらにモバイル向けの新製品として、microSDスロットのないiOS製品向けのiXpandを紹介。差すだけでカメラロールを自動バックアップできることや、iOSがサポートしていない動画/音楽フォーマットでもそのまま再生できる特徴を挙げていた。●鉄道写真家・長根広和氏のトークセッション初日はそのほか、3回のトークセッションが行われた。ここでは、鉄道写真家・長根広和氏のセッションを紹介しよう。長根氏は、フィルムカメラからデジタルカメラへの移行が比較的遅かったものの、当初からサンディスクの記録メディア(フラッシュメモリー製品)を使用しているそうだ。そして現在まで、記録メディアの故障やデータ消失といったトラブルがまったくなく、信頼性の高さをサンディスク製品の強みとして挙げていた。さらに最新の製品は転送能力が高く、デジタルカメラで高速連写を行っても転送待ちになることが少ない点も強調。現場で大量に連写してもストレスを感じず、最高の1枚を選べると語る。また、トークセッションに集まったファンにとって嬉しかったのは、鉄道写真に関するアドバイスだろう。あとから伺った話では、メモリカードは新しいカメラと一緒に「その時の最大容量製品」を選んでいるとのこと。特に「○年で交換」ということは行っていないそうだ。カメラの交換サイクルまで同じ記録メディアを利用できるなら、信頼性と高速書き込みというポイントでサンディスク製品を選ぶ意義は高そうだ。また、サンディスク 代表取締役マネージング・ディレクターの青柳マテウ氏がいらっしゃったので、簡単にお話を伺った。青柳氏によると、サンディスクは1988年の創業以来、イノベーションを追求。外部からの評価の一例として「トムソン・ロイター Top100グローバルイノベーター」を4年連続で受賞している(この賞は知財分野の革新企業を選出するもので、4年連続は賞の開始から受賞を続けていることを意味する)。サンディスクはフラッシュメモリ関連の特許を5,000以上も取得しており、これがフラッシュメモリ業界でリーダーポジションを確立、継続する源になっているという。一方、単に技術を追求するだけでなく、時代のニーズを的確にくみとった製品化を進めてきたとする。「最近はエンタープライズ領域(主にデータセンター向けSSD)や、組み込み市場(主にスマートフォン内蔵のフラッシュメモリ)が伸びていますが、一般消費者向けのビジネスも同様に重要なセグメントです。イメージング分野はサンディスクのブランド力を生かせるところなので、今後もメモリカード製品には継続して力を入れていきます」(青柳氏)。具体的には、4K映像の撮影においては、高速書き込みと信頼性がより重要になってくるので、サンディスク製品に優位性があるとした(これは先述の鉄道写真家・長根氏の言とも共通する)。メモリカードはデジタルカメラの中で使われてこそ力を発揮する製品なので、カメラメーカー各社とも協力して製品開発を進め、メーカーにもユーザーにも満足してもらえる製品を提供していくと述べた。
2015年02月17日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、EIZOブースはカラーマネジメント対応ディスプレイ「ColorEdge」シリーズが中心。恒例となった写真家のトークショーやカラーマッチングセミナーも開催され、こちらも例年と同じく盛況だった。ブースの正面には、26.5型で完全スクエア(正方形)画面の「FlexScan EV2730Q」(解像度は1,920×1,920ドット)が鎮座。さまざまなデモ画面が表示されており、立ち止まって「へ~」「ほ~」と眺める人も多かった。仕事柄、筆者だったら画面の左半分にテキストエディタ、右半分にWebブラウザという使い方が便利そうだと感じた。○ColorEdgeシリーズの4Kモデルが人気展示をチェックする人が途切れなかったのは、ColorEdgeシリーズの4K(3,840×2,160ドット)モデルとなる、31.1型「CG318-4K」(3月20日発売予定)と、23.8型「CG248-4K」(4/20日発売予定)だ。CG318-4Kでは4K/60pの動画が再生され、高解像度で滑らかな表示に来場者がみな魅入っていた。一方のCG248-4Kは、23型フルHDモデル「CS230-CXN」と並べて設置され、ほぼ同等の画面サイズでフルHD解像度と4K解像度を見比べられる。CG248-4Kはドット密度が高く、とても高精細な表示だ。3D表示といったら大袈裟だが、表示している写真に奥行き感が見て取れる。ブースの外周にはColorEdgeシリーズがずらりと並び、画面の色と印刷物の色を合わせる(厳密には近似)、カラーマッチング環境を体験できた。ColorEdgeシリーズ本体やアプリケーションの設定、環境光の重要性など、説明員が丁寧に解説してくれる。環境光に関しては、EIZOの蛍光灯スタンド「Z-208-EIZO」と、太陽光に近い光の成分を持つ「高演色タイプの蛍光灯」が使われていた。なお、EIZOブースのデモ用PCには、マウスコンピューターやMSIが機材提供として協力している。
2015年02月17日●スリック、ベルボン、マンフロット神奈川県・パシフィコ横浜で開催の「CP+2015」。カメラ用アクセサリーは毎年、業界の動向で展示の中心が移り変わっている。昨年(2014年)くらいまでは女性を意識した製品が目立っていたが、商品の数が増えたためか、今回はやや落ち着きを見せていた。代わりに目立っていたのは三脚だ。ここ数年、海外メーカーの新規参入などで動きはあったものの、今年はさらなる新規参入から既存メーカーの新製品など、動きが大きくなっている。具体的には、携帯性を重視したもの、より高機能なもの、新しい機能を持ったものなどだ。かつてはパイプの太さや伸び率、質量などが重視されていたが、「最重要」ではなくりつつある。ユーザーの用途が広がったことや、用途によって三脚を使い分けるユーザーが増えたため、機能を特化した製品が出始めたからだろう。○スリック - 新しいアイデアを取り入れた製品を展示日本ではおなじみ、老舗三脚メーカーのスリックは、ブランドカラーの青を製品の一部に取り入れたデザインを、これから製品ラインナップに加えていくという。○ベルボン - 縦位置にしてもバランスが悪くなりにくい雲台老舗のメーカーでありながら、新しい発想を取り入れた三脚の多いベルボン。縦位置と横位置の光軸変化を抑えた雲台が展示されていた。大きなカメラを取り付けたまま、縦位置にしてもバランスが崩れにくい。○マンフロット - トレッキングに便利な三脚と一脚などを展示プロカメラマンがスタジオで使用するものから、一般の人向けのリーズナブルなものまで幅広いラインナップのマンフロットは、「Off road」という新しいシリーズを展示していた。トレッキングなどに便利な三脚「Off road三脚」と、トレッキングポールとして使える「Off roadウォーキングスティック」だ。ウォーキングスティックは2本セットで、1本は一脚としても使用できる。Off road三脚は650gと軽量。脚先にはスパイクが付いている。軽量コンパクトな三脚「Befree」は黒だけだったが、4種類のカラーバリエーションとカーボンタイプが追加された。コンパクトタイプの流行である脚を上げてたたむ方式を採用し、収納時40cmで耐荷重4kgだ。カーボンタイプはアルミタイプより300g軽い1.1kgである。マンフロットはギヤ付き雲台も有名なのだが、久しぶりに新型が追加された。今度はレバーを引くだけで大きく動かし、ノブを回して微調整する。既存モデルよりもかなり使いやすかった。耐荷重は4kgで、既存(3モデル)のエントリモデルに近い。●バンガード、Fotopro、BENRO、Marsace○バンガード - センターポールを脚のほうにたたむトラベル三脚ガードフォースジャパンのバンガードブースでは、コンパクトな「VEO」シリーズを展示していた。VEOの特徴は折りたたみ方だ。雲台の付いているセンターポールを脚のほうにたたむ方式で、脚を上げてたたむタイプと比べて動作が1回で済む。三脚は4種類ある。コンパクトさをアピールするためか、予約すると先着で三脚を収納できるバッグをプレゼントするキャンペーンを開催している。○Fotopro - 三脚の脚1本を一脚として使える製品を展示浅沼商会で扱っているFotoproでは、コンパクトにたためる「Fotopro C-5i II」が展示されていた。脚を上方向にたたむタイプで、最大の特徴は脚の1本が取り外しできるようになっていること。そこに雲台ごとセンターポールを付けると、一脚としても使用できる。このほか、新型の大型カーボン三脚「T73C」「T64C」「T63C」も展示されていた。○BENRO - センターポールを90度傾けて取り付けできる「Go Tralel」BENROでは「Go Tralel」という新製品を展示。センターポールを90度傾けた状態で取り付けできる。このまま360度回転させたり、別売りアクセサリーを使ってセンターポールに2台のカメラを付けたりも可能だ。さまざまな取り付け例やアクセサリーも展示されていた。脚の1本を外してセンターポールとつなぎ、一脚として使うこともできる。○Marsace - ハクバからMarsace(マセス)の三脚を発表ハクバはMarsace(マセス)という海外メーカーの販売代理店となり、この春から三脚の取り扱いを開始する。ラインナップは高級系で、カーボン繊維が10層構造の高性能三脚もある。雲台に特徴があり、雲台を上下逆に取り付けることができる。三脚の設置場所によっては水平の場所に設置できないことがあるが、その場合は雲台を傾けてカメラを水平にする。この状態だとカメラを水平に保ったままパンはできないが、雲台を逆に取り付けることで可能になる。●SIRUI、LUMICA、Faith Photo○SIRUI - ビデオ撮影も考慮された一脚一眼レフで動画も静止画も撮影することを考慮して作られた一脚が、SIRUI(シルイ)の「PS series」だ。通常の一脚として使用できるほか、下部の補助脚を出せば、自立して三脚のようにも使える。場所を取らないので、人の多い場所や狭い場所での撮影にも適しているという。最新タイプは6段で縮長が545mmの「P-326」と575mmの「P-426」だ。○LUMICA - ハイアングル撮影用の一脚伸長が3m、4.5m、7.5mというハイアングル撮影用の一脚「ルミカBirds iRod(バーズ・アイロッド)」が展示されていた。4.5mの製品でも1.2kgと軽量なのだが、素材がカーボン含有のグラスファイバー製だからだろう。そのため、搭載できるカメラの重さは1kgまでとなる。グラスファイバー製なので水中撮影にも使えるそうだ。価格は3mタイプと4.5mが13000円、7.5mタイプが23100円となり、撮影用ライトスタンドのような専用三脚とセットになったものもある。○Faith Photo - 引くだけで固定できる脚の三脚Faith Photoという香港のメーカーが、この春に日本での発売を開始するようだ。高性能タイプの三脚と雲台を展示していた。10層のカーボン繊維にステンレス鋼を組み合わせた素材を使用するそうだ。脚は引き出すだけでロックされ、一番下の矢印部分を軽く押すだけで簡単に縮めることができる。
2015年02月16日CP+は「カメラと写真映像のワールドプレミアショー」というだけあって、主役は何といってもデジタルカメラ、レンズ、周辺機器、ソリューション、各メーカーだ。とはいえ、華といえばやっぱりコンパニオンのみなさん。会場を彩り、来場者には華を、取材陣にはいっときの癒やしを与えてくれる。CP+2015のコンパニオンさんフォトギャラリー、第1弾、第2弾に続いて、第3弾をお届けしよう。
2015年02月16日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、東芝ブースではフラッシュメモリを中心としたストレージ製品や、近距離の高速無線転送技術「TransferJet」、そしてSDメモリーカードの新規格「iSDIO」関連を多く参考展示していた。iSDIO(インテリジェントSDIO)は、2013年から制定されたSDメモリーカード製品の新規格だ。コマンドでコントロールするためホストの負担が軽いというメリットがあり、SDメモリーカードに無線LAN機能を内蔵させた「FlashAir」が最初の製品となっている。ブースの入口から近いところでは、現在560Mbpsの物理層を持つTransferJet機能をSDメモリーカードに組み込んだ製品の、展示とデモンストレーションを行っていた。TransferJetの無線通信は数センチの距離に限定されるためデータ漏えいの可能性が低く、一方で現在560Mbpsの物理転送速度(実効375Mbps)と高速。このTransferJetを、iSDIOを利用してSDメモリーカードに組み込んだわけだ。デモの内容は、iPhoneに取りつけたTransferJetアダプタを経由して、TransferJet内蔵SDメモリーカードに保存された写真を、iPhoneへ高速無線転送するというもの。○Wi-Fi内蔵SDのFlashAirは第3世代へまた、すでに市販されているWi-Fi内蔵SDメモリーカード「FlashAir」は、第3世代となる製品を参考展示していた。第2世代のFlashAirはコマンドでのGPIO(General Purpose Input/Output : 汎用入出力)に対応し、いわゆる「Makers」(自分でモノを作る人と考えればよい)にアピールしている。第3世代では、パソコンからFlashAirをネットワークストレージとして扱えるほか、B2B向けにスクリプト言語(Lua Script)に対応するという。B2B分野では様々な要望があるため、個別対応ではなく、スクリプトで広くカバーということだ(旧世代からのアップグレードはおそらく無理という説明であった)。NFC搭載のSDHCメモリーカードも参考展示していたが、これは今月(2015年2月)にも発売される予定だ。SDHCメモリーカードをスマートフォンにかざすだけで、SDHCメモリーカードの中身を確認できるようになっている。UHS-II対応のSDメモリーカード製品もデモを行っており、高速転送を意識した連続撮影用の環境が用意されていた。UHS-IIはSDメモリーカードの高速転送規格で、312MB/秒というデータ転送速度を持つ。デモ環境では、UHS-IIの高速な転送能力によって、デジタルカメラの連写撮影が比較的長い時間持続するのが確認できる(撮影した写真をSDメモリーカードへ高速保存できるため、連写を続けられる)。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、SDアソシエーションのブースでは、加盟企業の製品展示に加えて、比較的新しいUHS-I・UHS-II対応のSDメモリーカードや、SDメモリーカードの通信規格「iSDIO」に関する展示を行っていた。SDメモリーカードのUHS-I規格は、最大転送速度が104MB/秒という転送能力を持つ。すでにかなりの製品が登場しているが、信号電圧が1.8Vとやや高く、ノイズに弱いという問題があった。対してUHS-II規格は、LVDS(Low voltage differential signaling)という差動駆動によって、耐ノイズを上げた転送方法だ。現在公開されている最新の仕様では、312MB/秒の転送能力を持つ。昨年(2014年のCP+2014にて、サンディスクがUHS-II対応SDメモリーカードを出展していたが、当時は対応デジタルカメラが富士フイルムの一製品だけにとどまっていた。今年は複数のメーカーがUHS-II対応SDメモリーカードを発売するにいたり、UHS-II対応デジタルカメラの種類も増えてきた。一部のパソコンでも、内蔵のSDメモリーカードスロットでのUHS-II対応が始まっている。CP+2015のSDアソシエーションブースでは、各社の製品一覧をパネルで紹介していたほか、UHS-IIの転送速度をデモンストレーションしていた。○iSDIO規格とはiSDIO(インテリジェントSDIO)規格は、SDホスト機器からの単純なコマンドによって、SDメモリカード以外の機能(無線LANなど)を利用するために開発された。現在は「Wireless LAN SD」と「TransferJet SD」という2種類が標準化済みだ。iSDIOについては、CP+2015の東芝ブースでより詳細な展示を行っていた。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、ウエスタンデジタルのブースでは、デジタルカメラ利用者に向けた外付けHDD製品の紹介を行っていた。CP+に来場するユーザー層を考え、「撮影した画像のバックアップ」という用途が中心だ。カメラからのバックアップ用途ではNAS(ネットワークHDD)向けのWD Red、動画編集に関しては性能面で優れるWD Blackをプッシュしていた。さらに、外付けHDDの「My Book Duo」「My Passport Pro」を利用してデータの二重化を意識したバックアップを提案。主にMac環境に対しては、Thunderboltインタフェースを搭載した外付けHDD「My Book Thunderbolt Duo」によって、外付けHDDでも高速なデータ転送が可能という点をアピール。全体的な外付けHDD製品に関しても、特色を出していたのが印象的だ。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、トランセンドブースはMacBook対応製品を大きく取り上げているほか、UHS-I:U3規格に対応したSDメモリーカード製品を展示していた。Macbook対応製品の中では、「厳密にはSD規格から外れるので専用メモリ」という位置付けだが、奥行きが短いMacBook ProやMacBook Airの専用ストレージカードや、SSD製品などが目立った。UHS-I対応のSDメモリーカードは、リード速度が最大95MB/秒でライト速度が最大60MB/秒のUHS-I U3シリーズと、リード速度が最大95MB/秒でライト速度が最大85MB/秒のUHS-I U3Xという2種類をラインナップに加えている。トランセンド製品だけでなく、SDメモリカードの高速インタフェース規格「USH-I」、および、最低データ転送速度を保証する「UHSスピードクラス」に準拠した製品が増えてきた。ちなみに、UHSスピードクラス3(U3)の最低データ転送速度は30MB/秒だ。リーダー/ライター側(パソコン内蔵を含む)でもUHS-I対応が進んでいるため、デジタルカメラで多くの写真や動画を撮影する人は、UHS-I対応SDメモリーカードとリーダー/ライターの導入を検討してみてはどうだろうか。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、ワコムブースでは同社の液晶タブレット製品を展示していたほか、プロフェッショナルによるセミナーも開催。最新のクリエイト環境やテクニックに触れられる場でもあった。なお、CP+2015のワコムブースや、Cintiq Companion 2、Cintiq 27QHDといった製品については、マイナビニュースのクリエイティブチャンネルで詳細に取り上げている。そちらもぜひご覧いただきたい。カメラマン向けの新製品として期待したいのが、2月20日発売の「Cintiq Companion 2」だ。これは13.3型Windows 8.1タブレット。比較的小型ゆえに、出先で撮影した画像を即確認したり、必要に応じてレタッチを施すという使い方ができる。また、Windowsタブレットなので、これまでのスタイルと違ってノートPCを別途持ち運ぶことも不要だ。写真に見えるキーボードはオプションとなる。Cintiq Companion 2は、CPUに第4世代Intel Core iプロセッサ(開発コードネーム:Haswell)を使用し、最上位モデルはCore i7-4558U(2.8GHz)、メインメモリ8GB、ストレージ256GB SSDと、かなりのハイスペックマシンだ。液晶ディスプレイの解像度は2,560×1,440ドットで、別のPCやMacに接続して「液晶ペンタブレット」として使うこともできる。本体サイズはW374.1×D247.7×H17.0mm(グリップパッド含む)、重さは約1.7kgだ。27型液晶(2,560×1,440ドット)を搭載した大画面モデル「Cintiq 27QHD」も展示していた。こちらは大きな作業スペースを持ち、カメラマンというよりもイラストレーター向けの製品となっている。
2015年02月15日CP+は「カメラと写真映像のワールドプレミアショー」というだけあって、主役は何といってもデジタルカメラ、レンズ、周辺機器、ソリューション、各メーカーだ。とはいえ、華といえばやっぱりコンパニオンのみなさん。会場を彩り、来場者には華を、取材陣にはいっときの癒やしを与えてくれる。CP+2015のコンパニオンさんフォトギャラリー、第1弾に続いて第2弾をお届けしよう。
2015年02月14日CP+2015のエプソンブースでは、メガネ型ウェアラブルデバイスのスマートグラス「MOVERIO」や、お約束のプリンタ展示のほか、デジタルカメラ向けの高精細な電子ビューファインダーパーツを展示していた。スマートグラスのMOVERIOは多くのデモ機を用意しているものの、常に数十分待ちと人気だった。また、写真とのコラボレーションとして、西野壮平氏の「Diorama Map"Amsterdam"」の画像をキーとしたデモも行われていた。プリンタに関しては、2104年11月に発売された、エプソンプロセレクション「SC-PX5VII」を中心とした展示だ。SC-PX5VIIは、プロ写真家やアマチュア写真愛好家向けのA3ノビ対応モデルで、モノクロだけで4本のインク(ライトグレー、グレー、ブラックまたはマットブラック)を使用しているのが特徴だ。エプソンプロセレクションシリーズのプリンタは写真印刷の表現力に定評があり、このジャンルのプリンタでは他社をリードしている。また、自社用紙だけでなくサードパーティ用紙のサンプルも展示し、作品を仕上げるための製品としてアピールしていた。○微細&高精細な電子ビューファインダー「ULTIMICRON」エプソンは、精密部品メーカーとしても世界有数の企業だ。CP+のブースでは、電子ビューファインダー「ULTIMICRON」を強くアピールしていたのも印象的だった。現在、0.48型236万ドットの電子ビューファインダーを搭載したカメラが市販されているが、さらなる挑戦として、4つの参考展示とデモが行われていた。参考展示は、大きさへの挑戦として0.3型のディスプレイ(解像度はVGA)、より精細な表示としてSXGA(441万画素)、色再現性の向上、高fps(120fpsで従来の60fpsから2倍)が行われており、すべて実際に確認できるものであった。そして「電子ビューファインダーは表示の遅延があるのでは?」という懸念を払拭するため、実際に動いている物体を撮影し、電子ビューファインダーでリアルタイムに見られるデモがあった。見た範囲でいえば、ほとんど遅れのない映像を表示できている。
2015年02月14日2月12日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」。コシナブースでは、今年も「カールツァイス」ブランドと「フォクトレンダー」ブランドを展示している。カールツァイスが白、フォクトレンダーが黒を基調としたブース構成だ。○カールツァイスのエリアでは「Otus 1.4/85」を展示昨年(2014年)のCP+は「Otus 1.4/55」に燃えたが、今年は中望遠レンズの「Otus 1.4/85」をガラスケース展示。奥のスタッフがいるカウンターに行くと、自分のカメラに取り付けて試用できた。レンズ構成は「Otus 1.4/5」がディスタゴンだったが、新作の「Otus 1.4/85」はプラナータイプの9群11枚となっている。価格は49万円。単焦点レンズながら、重さが約1.1kgもある。フィルター径は86mmと、どれも一般的な望遠単焦点レンズとは異なる製品だ。○フォクトレンダーは「NOKTON F0.95」シリーズの超広角レンズフォクトレンダーのコーナーでは、マイクロフォーサーズ用のF0.95という非常に明るいNOKTONレンズに、焦点距離10.5mmという超広角レンズが展示されていた。この製品も、スタッフのいるカウンターで実機を見られ、自分のカメラで試用できた。10.5mmの焦点距離は35mmフィルム換算で21mmとなり、このシリーズで最も広角なレンズになる。○VMマウントの15mm超広角レンズVMマウントシリーズでは、画角が110度と超広角な「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III」を出展。後玉に非球面レンズを搭載している。このほか、ZMマウントの「Distagon T*1.4/35 ZM」や、Vintage Lineの「ULTRON 35mm F1.7 Aspherical」などが目についた。
2015年02月14日2月12日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」。ケンコー・トキナーは新しく発表されたレンズ(2製品)を展示し、カメラボディに付いた状態で手に取ることができた。ただし、まだ開発途中とのことで、自分のカメラに付けて試すことはできなかった。○久しぶりにリニューアルした「AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX」トキナーブランドとしては久しぶりにフルモデルチェンジとなった。大口径標準ズームの発表は、実に十数年ぶりだという。「AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX」は手ブレ補正などの機能は搭載せず、画作りに注力したとのこと。そのためか、トキナーらしく質量は約1kgと重めである。○11-20mmでF2.8の明るいレンズ「AT-X 11-20 PRO DX」は、「AT-X 116 PRO DXII」の上位モデルだ。11-16mmのAT-X 116 PRO DXIIより少し望遠側を広げた11-20mmのズーム幅となっている。○映像用レンズも展示ケンコー・トキナーは最近、映像用機器のレンズも手がけるようになった。一眼レフ用レンズの工学系はそのままに、絞りやフォーカス、ズームをすべてレンズ側で調整できるようにしたものと考えてよい。基本的にはマニュアル操作だ。マニュアル調整リングを付けるために、内部の構造が一眼レフ用レンズより複雑になるという(最近の一眼レフ用レンズは電子制御が一般的で、マニュアル調整リングが少ない)。
2015年02月14日●"写真"に革命をもたらす次世代カメラパシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」へ行くために「みなとみらい」駅の改札を出たオレをまず驚かせたのは、クイーンズスクエアの天井にぶら下がる大きなスヌーピーだ。オレはスヌーピーには敏感なのだ。そして、子供が周りを走り回ったり、特撮ドラマ(「仮面ライダー」か?)の撮影が行われていたり、パシフィコ横浜に到達するわずか数分の間に、さまざまなものが襲いかかってきた。めまぐるしい街だ。パシフィコ横浜に着くと「ああ、今年も来たなあ」という感慨がある。この季節には、何年もこのパシフィコ横浜に足を運んでいるのだ。今年、CP+2015でオレを待ち受けていた興味深いアイテムを紹介していこう。○ピント位置を撮影後に変えられる次世代カメラ「LYTRO ILLUM」米LYTRO社は撮影後にピント位置を変えられるカメラのメーカーとして有名だ。LYTROが最初に作ったカメラは筒状のトイカメラのようなものだったが、その後の進化によって誕生したのが「LYTRO ILLUM」(ライトロイルム)だ。LYTRO ILLUMは焦点距離30-250mm(35mm判換算時)の光学8倍ズームレンズを搭載し、一般的なユーザーが十分満足して使える程度の焦点距離をカバーしている。レンズ部分はよくあるコンパクトデジタルカメラと比較すると長く、サイズはズームレンズを装着した一眼レフという感じ。ただし、重量は940gなので見た目ほど重くない。この大きなボディの理由は、4,000万「レイ」(画素ではない)の「ライトフィールドセンサー」を搭載しているからだとか。このセンサーが光の強さや色に加えて、光の"方向"(光線)の情報も記録する。そのため、撮影後に写真のピント位置や絞りを変えられるほか、3D映像も生成できるのだ。ちなみに、多くのデータを記録するせいで、1枚の画像データが50MBにもなってしまう。ピント位置の変更は、背面モニター(タッチパネル式だ!)での再生時にも行えるし、パソコンやタブレットから専用アプリを用いても行える。LYTRO ILLUMは、カメラにとって"フォーカス"とは、ひいては"写真"とは何なのか? という概念を根本から変えてくれそうで、強いインパクトを持つ未来的なカメラだ。○自分で組み立てられるカメラ「KONSTRUKTOR」現在、多くの人がデジタルカメラを使っているが、なかば趣味的にフィルムカメラを使う人も存在する。ある意味究極といってもいい、自分で組み立てられるフィルムカメラが、ロモグラフィーの「KONSTRUKTOR」だ。まるでプラモデルを組み立てるように、自分でパーツをネジ止めして組み立てていくと実際に使えるカメラが完成する。組み立てに要する時間はだいたい1~2時間だという。サイズはコンデジ程度だが、なんといっても軽い。ちなみにレンズもプラスティックで、焦点距離50mm・絞りF10というスペック。シャッター速度は1/80秒固定で、バルブモードも持っている。固定焦点で0.5m~∞にピントがあう。富士フイルムの「写ルンです」と似た仕様、という感じだろうか。いや、現在の「写ルンです」にはフラッシュがあるから、ちょっとだけ遅れをとっているかもしれない。もちろん「写ルンです」は自分では組み立てられないが。自分で組み立てるカメラというのは斬新だし、価格も3,790円(税別)と気軽に楽しめそうなのがいい。○歴史の影に消えていたレンズの復活「ペッツバール」正確に再現するのが写真の正義、という潮流が昨今あるようにオレは思う。そんな流れに押されてか、一時期は消えていた「ペッツバール」というレンズをロモグラフィー社が現代に復活させたのが、「LOMOGRAPHY PETZVAL LENS」だ。最近は「美しいボケ味」を重視する人が多いが、このペッツバールレンズでは背景がぐるぐると渦を巻くようにボケる。独特な味を持っているのだ。再現性が低いせいか、しばらくは歴史の表舞台から消え去っていたのだが、その特性を楽しみたいということで、ロモグラフィーがペッツバールを現代によみがえらせたらしい。実際に渦巻きボケの写真を見ると、これが実に美しい。ちなみにレンズの焦点距離は85mmでポートレート向けだ。ペッツバールのアイデンティティはその渦巻きボケの写真だけに限らない。レンズの鏡筒はレトロな真鍮製で、時代を感じさせてくれる。"持つ喜び"もたまらないだろう。ちなみに、マウントはキヤノンのEFマウント用とニコンのFマウント用を用意する。アナログでもデジタルでもOKなので、幅広いユーザーが楽しめる。●まだまだ行くぜ! CP+でオレを待ち受けていたおもしろアイテム○カシオブースにて発見! セルフィーで使いやすそうな「EX-ZR1600」多くのカメラがレンズだの画質だの連写速度だの、と撮影性能をアピールするなか、「セルフィー撮影で使いやすい」というわかりやすいアピールで、オレが気に入ったのがカシオのコンデジ「EX-ZR1600」だ。背面モニターが180度チルトするカメラも最近多くなった。ただし、これは単に"チルトできる"というだけだ。EX-ZR1600では背面モニターが"シャキッ"と"パキッ"と気持ちよくセルフィーポジションにチルトする。さらにカメラ前面にシャッターボタンを持ち、セルフィー撮影時にも押しやすい。Bluetooth Low Energyで常時スマートフォンと接続し、シャッターを切ると撮影画像をWi-Fiで自動転送するのだ。これは最近のセルフィー流行に乗ったすばらしい仕組みといえる。画像処理エンジン「EXILIMエンジンHS Ver.3」搭載で、動作レスポンスが極めて快適なのもいい。○CDの音を美しく再生するウッドコーンマジック - ビクターカメラ・写真のイベントなのに、なぜかCDコンポも展示されていた。それがビクターのウッドコーンスピーカー搭載コンポ「EX-B1」だ。このモデルは市販されておらず、イベントごとに台数限定で販売されているという特殊なものだ。今回は15台限定で販売するということだった。ウッドコーンスピーカー搭載機のなかでも、極めてハイレベルな機器だそもそも、ウッドコーンスピーカーって何? という話になるが、これは"ウッド"と名前にある通り、木製の振動板をつかったスピーカーだ。振動板を木にすることで、より自然な音を再現する、とされる。ビクターは音楽CDなどを作成する録音スタジオ(ちなみに本社の裏にある)を持っている。そこの録音エンジニアたちは、最終的な音の仕上がりをチェックするために、コンシューマー機器としてウッドコーンスピーカーを使っている。ブースでは音楽CDを再生していたが、こんな小さなスピーカーで、しかもCDを再生しているとはとても思えない音を出していた。このハイレゾオーディオ全盛の時代にも、「いいと思える音」を感じさせてくれるのは素晴らしい。何か、目の前で楽器が演奏されているかのように音の響きを感じてしまうのだが、これはPCM音源というよりもDSD音源のフィーリングだ。これがウッドコーンマジックだろうか。○写真はどこに行くのか?さて、「写真はどこに行くのか?」ということをしみじみと考えさせてくれたのが今回のCP+だ。かつて、絵画が写真の登場によって、その記録的な意味やバリューを失ったように、記録的な意味での写真も、もはや1つの到達点に達した気がする。ペッツバールのような、"写実"的ではなく"アート"的なレンズが復活したというのも、それが何かしらのターニングポイントを過ぎたことを感じさせてくれる。現在、一般的な静止画よりも多くの情報を記録するLYTRO ILLUMは、静止画から一歩進んで「空間を記録する」と称する。今回は取り上げていないが、パナソニックは4K動画から静止画を切り出す「4Kフォト」を大きく打ち出している。そんな流れのなかで、これから静止画を記録するためのカメラはどうなっていくのだろうか?この先、過去を振り返ることがあった時に、「そういえば、あの頃が1つのターニングポイントだったな」と思うような時代がまさしく"現在"なのではないか? とオレは考えている。
2015年02月14日2月12日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」。シグマのブースでは、先日発表された単焦点コンパクト「SIGMA dp0 Quattro」をはじめ、artラインの「24mm F1.4 DG HSM」などが展示されている。○孤高のコンデジ? 「SIGMA dp Quattro」シリーズSIGMA dp Quattroシリーズは、撮像素子にFoveon X3の最新モデル「Quattroセンサー」を搭載した高級コンパクトカメラだ。基本的なデザインや操作性などは共通であり、単焦点レンズの焦点距離を変えたラインアップとして、現在は「SIGMA dp1 Quattro」と「SIGMA dp2 Quattro」の2モデルが発売されている。先日発表された「SIGMA dp3 Quattro」は会場で手に取って使うことができた。同じく先日発表の「SIGMA dp0 Quattro」は、ガラスケース内の展示だったが、レンズの大きさからすぐにSIGMA dp0 Quattroだと分かるだろう。○フルサイズカメラに対応した24mm F1.4 DG HSMF1.4の明るさを持つ「24mm F1.4 DG HSM」は体験コーナーにある。F1.4のレンズは現在、35mmと50mmが発売されており、いずれも画質には定評がある。このレンズも同様に画質優先のため、大きなサイズと重い本体は仕方ないところだろう。○Contemporaryラインの超望遠ズームレンズ「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary」も先日発表されたレンズだ。すでに発売されている「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports」は、同じ焦点距離で超音波モーターや手ぶれ補正機構などの機能も同じだが、Sportsラインなので堅牢性や高い防水性などが相違点。レンズ構成も異なるため、画質も同じではないという。ただ、ほぼ同じ機能を10万円程度安く手に入り、質量も軽いので、用途によってはContemporaryラインを選ぶ人も多いだろう。2製品とも体験コーナーにあり、比べてみることができた。○交換レンズ体験コーナーCP+のシグマブースではおなじみになった交換レンズ体験コーナーは、シグマのレンズを自分のカメラに付けて使い勝手などを体験できるコーナー。カメラ店で展示されていない、または展示する店舗がすくないレンズを試せる貴重な場だ。シグマの製品はすべて日本国内で生産されている。もっとアピールしてもいいように思うが、ブースでは技術を紹介するコーナーにひっそりとその表記が。
2015年02月14日ワコムは、神奈川県・パシフィコ横浜で行われているカメラと写真映像のワールドプレミアムショー「CP+(シーピープラス) 2015」にて、5人のプロ写真家によるペンタブレットを使ったフォトレタッチセミナーを開催している。会期は2月15日まで。入場料は1,500円(公式サイトで事前登録を行うと無料)。ここでは、その中の「Cintiq 27QHDを使った画像処理とプリントの極意」の様子をお届けする。同セミナーに登壇したのは、トッパングラフィックコミュニケーションズプリンティング・ディレクターの小島勉氏。写真、イラスト、文化財など、さまざまなジャンルのアート表現に携わり、写真家から絶大な信頼を寄せられるプロフェッショナルプリンターだ。同氏は、写真データをプリント作品に仕上げるためのプロのテクニックを紹介した「2000年ぐらいからインクジェットのプリンターを使った作品づくりに携わっています。最近では文化財の複製・復元にもインクジェットプリンターが使われるなど、その適用分野がどんどん大きくなってきているのを感じますね」と語る小島氏。小島氏も現在ワコムのペンタブレットを使っているが、手元にあるのは板型の旧バージョン「Intuos3」。今回のセミナーにあたり、最新モデル「Cintiq 27QHD touch」を使っての作品制作に取り組んだところ、「作業効率がかなり良くなりました」とコメントした。これまで板型のペンタブレットを使っていたこともあり、「普段と違う使い方ができるようになり、作画作業がとても楽しい」という所感を持ったという。そのほか、「27インチの大画面だと、A3サイズが100%通常表示できる上に、ツールバーも表示できるので操作性がいいですね。「タッチ機能」をONにすると指先で画面を拡大したり、そして回転したりと自由に写真を動かすことができるので、写真と新しい向き合い方も楽しめると思います」と、27インチの画面のメリットも語った。また、「Cintiq 27QHD touch」より新たに搭載されたワイヤレス型のリモコン()についても「より非常に作業性が向上したと感じました。以前は本体に組み込まれていたわけですが、リモコンになったことで、使いやすい位置で作業ができますし、充電2時間で160時間使えるのもいいですね」と好感触。「自分はPhotoshopを使うことが多いので、ボタンのほとんどをPhotoshopのショートカットに当てています。このようにカスタムした設定をワコムクラウドで共有できるのが大変便利なので、お使いの方は利用してみみるのもオススメです」と、実地における機能の活用を紹介した。そのほか、タッチペンに関して、「僕は作業中、常にペンをしっかり握っているのでボタンは全て非アクティブ、という特殊な設定で使っています。特に筆圧をしっかり感知する、バネのついたストローク芯がいいですね。筆圧をかける方なので軽く押さえるとほそく、ぐーっと書き込むと太くなるような設定にしています。それによって手の動きや感覚に近いペンの操作ができます」とコメントした。そして話はセミナータイトルの「プリントの極意」へ。「デジタルデータは当然のことながら、モニターで見たものをプリントします。画像処理(レタッチ)のキモは「レタッチは画像(データ)の破壊である」ということをしっかり頭にたたき込んでいくことです」と言及。「つまり、レタッチの作業はなるべく最小限に抑えていきたいわけですが、そのためにはきちんとした機材をそろえるというのが大切です。特に「正しく」みえるモニターや、カラーマネジメントに適した機材をそろえるのが一番の近道ですね」と、レタッチはなるべく抑え、「正しい」画像を表示できる環境が大切であると語った。「Cintiq 27QHD」は、ハードウェアキャリブレーション機能を搭載し、正確な色表現を実現することができることになったのも大きな特徴。これにより、多くのクリエイターの作業効率を向上するだろうと小島氏は話す。ここからはいよいよ「印刷」工程へ。「プリントの際は、Photoshopの[表示]→[校正設定]→[カスタム]から[シュミレーションするデバイス]をクリックし、プリントするプリンターを選択すると、該当プリンターでプリントした場合の仕上がり色で表示されます」とプレビュー方法を解説し、「色を見るために都度都度出力して確認&調整するのは大きな無駄です」と断言。「A3サイズともなると1枚出すのに時間もかかるし、コストもばかになりません。モニター上である程度正確に確認することができれば、その両方が節約できるので作品を作り込んでいくためには重要だと思います。また、安定した観察光源で評価することも大事です。正しい色を見るためには「色評価蛍光灯」というものがあります。ディスプレイとプリンタの出力結果の色を合わせたい!というときはカラーマネージメントに対応した適切な照明環境を整えることも考えるべきでしょう」と、出力後の照明環境についても整えるべきとコメントした。「色評価蛍光灯」は5000円くらいのお手軽なものから本格的なもの、LEDタイプのものもあるので気になる方は入手を検討してみてほしい。また、ワコムブースでは同社のペンタブレット製品を体験できるコーナーも設けられ、Windows OS搭載のクリエイティブタブレット「Cintiq Companion 2」(2月20日発売予定)や、本セミナーでも用いられた27型QHDの液晶パネルを搭載の液晶ペンタブレット「Cintiq 27QHD touch」(2月13日発売)などの新製品を体験できる。来場者にはワコムユーザーが多く見受けられ、「(Cintiq 27QHDの)大きさに驚きました。手で操作したり、画像を動かしたりできるのもすごく感覚的でいいですね!画面もとてもきれいだし、そろそろ板(Intuosユーザーだった模様)から切り替えたいかも…」と話していた。
2015年02月14日2月12日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」。タムロンはタッチ&トライコーナーをブースの中心に配置し、一眼レフ向けの交換レンズを多くの人が手に取れるようにしている。○15-30mmの超広角ズームレンズ2014年12月に発売された「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」がひとつの目玉。35mmフルサイズ対応の超広角ズームレンズで、このクラスでは初めて手ブレ補正機構を搭載しているのが特徴だ。現在は生産が追い付かないほどの人気という。○16mmからの高倍率ズームレンズタムロンはフィルムカメラ時代から、高倍率ズームレンズで高い評価を得ているメーカーだ。その最新モデルが「16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO」で、広角端が16mm、望遠端が300mmの18.8倍ズーム比率を誇る。こちらもタッチ&トライコーナーに各メーカー用レンズが用意されていた。○最高画質の超望遠ズームも「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD」も、2013年12月にキヤノン用、2014年4月にニコン用が発売されて注目を集めた製品だ。ブース中心あたりに展示されているが、超望遠レンズのため、ここではその良さが分かりにくいかもしれない。そこで、会場を見下ろす場所でも(ブース隅にある階段を上がる)、この製品を試用できるようになっていた。ここならある程度は遠くまで見渡せた。ちなみに、超広角ズームレンズの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」も試用できるようになっている。○レンズクリーニングコーナーCP+のタムロンブースではおなじみのレンズクリーニングサービス。タムロンレンズを持参すると、レンズとボディ部を無料で掃除してくれる。
2015年02月13日神奈川県・パシフィコ横浜で2月12日から15日まで開催中の「CP+2015」。国内最大級のカメラの祭典であり、大手メーカーのみならず、様々なカメラや写真・映像関連メーカーがブースを出展している。そんななか、「LYTRO」ブースでは撮影後にピントを変えられるという、これまでにない機能を備えたデジタルカメラ「LYTRO ILLUM」(ライトロイルム)が展示されている。ブース内にはジオラマが設置され、実際にLYTRO ILLUMを試用することも可能。写真家によるトークショーも賑わいを見せている。○実際にブースでLYTRO ILLUMを体験してみたLYTRO ILLUMの特徴をざっくり説明すると、撮影した後からピント位置を自由に変更することができるデジタルカメラ、ということになる。スマートフォンなどでよくある「背景をソフトウェア処理でボカす」のとはちがって、光学的に「ちゃんとしたボケ」(何だか微妙な表現だが……)を自由に得られるのだ。撮影後には、ピント位置だけでなく絞りもF1.0からF16まで変更できる。なお、撮影時の絞りはズーム全域でF2.0固定だ。レンズ交換はできず、固定式となっている。ボディはカメラらしくはあるものの、グリップや液晶画面が斜めになっている個性的なデザイン。まさに"未来のカメラ"といった出で立ちで、個人的にはものすごくかっこいいと思う。レンズの青いラインもどことなく未来チックだ。肩に斜めがけして観光地を闊歩したい。レンズが巨大なので重そうに見えるが、重量は940gで見た目ほどでもない。レンズを装着した状態の一眼レフエントリー機と同じくらいだ。グリップの持ちやすさとも相まって、軽快に撮影を楽しめそうだと感じた。ブースにはジオラマが設置されており、LYTRO ILLUMを体験できる。操作などでわからないことは、その場にいるスタッフが丁寧に説明してくれるので安心だ。ちなみに、シャッターボタン脇の"LYTROボタン"を押すことで「深度オーバーレイ」モードとなり、ライブビュー画面内の被写体にリフォーカス(再合焦)できるかどうかを表示してくれる。具体的には、被写体のオレンジとブルーで縁取られた部分には、撮影後にピントを合わせられる。「撮影した後にピント位置を変更する」。文章で書くとそれだけのことだが、今後、写真の歴史に革命をもたらしかねない機能だ。ひょっとすると、CP+2015のLYTROブースこそが「未来」につながる入り口かもしれない。
2015年02月13日国内最大級のカメラ展示会「CP+2015」がパシフィコ横浜にて開幕した。開催期間は2月12日~15日までの4日間で、初日から多くのカメラファンが詰めかけた。ここでは富士フイルムのブースを紹介しよう。○X-T1にX-A2、最新レンズを試せる富士フイルムといえば、レンジファインダースタイルで多くのファンを獲得した「X」シリーズが目に浮かぶ読者も多いハズ。もちろん、今回の展示においてもXシリーズが主役となっており、ブースの中心にはXシリーズのさまざまなボディにレンズを装着して楽しめるタッチ&トライコーナーが設けられている。2月26日に発売が予定されている「X-A2」をはじめ、最新の交換レンズである「XF56mmF1.2 R APD」「XF16-55mmF2.8 R LM WR」「XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」など、最新機種に触れたい人にとってはまたとないチャンスだ。X-A2のボディ形状は、前モデルのX-A1からさほど変更されていないが、レンズキットに同梱される「XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II」は設計が一新されており、最短撮影距離が15cm、レンズ前から約7cmのマクロ撮影が可能になっている。ダブルズームレンズキットに同梱される望遠ズーム「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」も光学式手ブレ補正が約3.5段に強化されており、さらなる使い勝手の向上が見込める。ちなみに、タッチ&トライコーナーでは、先着順で2月13日と15日は「Xシリーズ特製Tシャツ」、2月14日は「ミニチュアカメラコレクション X-T1」のプレゼントも用意されている。こちらは無くなり次第終了予定ということだ。○インスタント写真が楽しめる「チェキ」も富士フイルムは社名の通りフイルムを製造している数少ないメーカーであり、そこにはこだわりがある。誰もが手軽にインスタント写真を楽しめる「チェキ」シリーズはその一つで、今回も関連製品を数多く展示。ワイド写真が撮れる「“チェキWIDE”instax WIDE 300」、Xシリーズやスマホから無線でインスタント写真をプリントできる「“スマホ de チェキ” instax SHARE SP-1」を体験できる。○デジタル写真をカンタン整理できる新開発製品そのほか最新製品の展示としては、PCがなくても撮影した画像を簡単に整理・保存できる「Wonder Photo Box」が目を引いた。デジカメやスマホ、タブレットから画像を読み込み、それを独自技術「Image Organizer」で撮影日、撮影場所、被写体ごとに自動振り分けし、よい写真を三つ星評価でオススメしてくれる。そのほか、フォトブックの簡単作成機能やネットでのプリント注文、オンラインストレージへのバックアップ機能などが予定されている。こちらの製品は5月の発売を目指して鋭意開発中とのことだ。
2015年02月13日CP+は「カメラと写真映像のワールドプレミアショー」というだけあって、主役は何といってもデジタルカメラ、レンズ、周辺機器、ソリューション、各メーカーだ。とはいえ、華といえばやっぱりコンパニオンのみなさん。会場を彩り、来場者には華を、取材陣にはいっときの癒やしを与えてくれる。CP+2015のコンパニオンさん、さっそくフォトギャラリー第1弾をお届けしよう。
2015年02月13日カメラと写真映像の情報イベント「CP+2015」が、今年もパシフィコ横浜で開催。マウスコンピューターのブースでは、写真家向けの高性能デスクトップPC「MDV For Photo」を展示していた。「MDV For Photo」は、"カメラには詳しいが、PCには詳しくない"ユーザー層に向けた製品で、写真家の可能性を広げる最適な構成を提供してくれるというもの。特徴としてはまず、高性能パーツによる処理速度の速さだ。搭載されているカードリーダーはUSB3.0に対応しており、転送速度は従来のUSB2.0に比べて最大10倍以上違うので取り込みにかかる時間が飛躍的に短縮される。スタンダードモデル「MDV-GZ7000S-DP」では、CPUにIntel Core i7-4790K (4.0GHz)、メモリにPC3-12800 32GBを採用しており、負荷のかかるRAW現像も短時間で処理することが可能だ。また、ストレージは高速SSDと大容量HDDを組み合わせることで、軽快な動作と日々蓄積されていく膨大な写真データの保存を両立させている。大容量HDDは本体前面にリムーバブルドライブとして搭載されているので、PCケースを開けずに簡単交換できるところもポイントだ。もうひとつ、写真家にとってもっとも悩むのがプリントにおける色再現だ。色再現のズレをなくしてしっかりとカラーマッチングできるよう、Adobe RGBキャリブレーションに対応したEIZO製24.1型ディスプレイ「EIZO CX241-CNX」、広色域印刷に対応したキヤノン製プリンタ「PIXUS PRO-10」とのセットプランも用意されている。ブースでは「MDV-GZ7000S-DP」が展示されており、約3年前の旧型PCと比較して操作を体験することができる。
2015年02月13日カメラと写真映像の情報イベント「CP+2015」が、パシフィコ横浜で2月12日から15日まで開催中だ。このイベントではカメラのみならずモニターやテレビ関連の展示も行われている。筆者は「4Kモニター」とNHKの「8Kテレビ」のブースをチェックしてきた。○カメライベントで、なぜ4Kモニターか?さて、カメラ関係のイベントでなぜ4Kモニターの展示なのだろうか? 一般的なフルHDモニターの解像度は1,920×1,080ドットに過ぎず、高画素化が進む現在のデジタルカメラの画像を表示するには実は力不足。そこで、4Kモニターなら自分のデジタルカメラで撮影した写真などをもっと美しく楽しめますよ、ということで4Kモニターの出展があるというわけだ。このブースでは、ユーザーが持参したSDメモリーカード内の画像を4Kモニターで見られる。そのほか、写真家が撮影した写真を4Kモニターで見られる「4Kフォトギャラリー」が行われていた。○4Kの次を見据えた8KテレビNHKによるスーパーハイビジョン、いわゆる8Kの映像デモでは実際に大画面の8Kテレビが設置され、多くの人々の注目を集めていた。残念ながら、この8K映像は撮影禁止ということで写真は掲載できない。ちなみに8Kテレビの技術スペックの表示では、音響が「22.2ch」のオーディオであると明記されており、音響的にもハイスペックなものであることがわかる。なお、この22.2chオーディオは仮想サラウンド技術によるもので、実際にそれだけの数のスピーカーを搭載するということではない。ちなみに8Kテレビでは4Kテレビと同様に表示色域が拡大され、フルHDテレビでは表現できない色を表示できるようになり、色表現力がリッチになっている。現在の4Kテレビと同じく、この色域の拡大はBT-2020規格に準拠している。4K・8Kテレビというのはやみくもに解像度が上がっただけではなく、表現力も向上しているというわけだ。この表現力は花や山など自然の風景の映像を見ていると強く感じることができる。今回のデモでもそのような色域の広さを実感できるような映像が表示されていた。4Kテレビで色域の広がった映像を見慣れた人でも、8K解像度でより一層、精細な映像を見ると、8Kテレビの時代を待ち焦がれてしまいそうだ。
2015年02月13日