ヴィンテージショップ『DEPT』のオーナーでアクティビストとしても注目を集める存在のeriさん。“何かを独り占めするよりももっと大事なことがある”と、私物をシェアする真意とは?自分が集めてきたものをシェア。中目黒のショップ『DEPT TOKYO』2階にて“ひとり骨董市”を開催。eriさんが20年かけて買い付けてきたアイテムの中から、自分のコレクションとして大事にとっておいたさまざまなものを自由に並べ、フリーマーケットスタイルでシェアする。今後も不定期で開催予定。大事だと思うものこそシェアしていきたい。8月のある日、eriさんがインスタグラムに投稿をする。「今までやってこなかったフリーマケットなるものをやる決意をいたしました(中略)ひとり骨董市をひらきます」。ヴィンテージショップのオーナーとして世界各地で買い付けをして、さまざまなものを集めてきた。古いものの中に宿る価値や魅力を発見し、また最近では環境問題や社会課題に積極的に取り組み、どんなものを選ぶことがこれからの私たちに必要かについても発信をしている。彼女が、大事に集めてきたものを惜しみなく放出したという。自身のコレクションを解き放ち、多くの人にシェアしようと思ったのは、なぜなのだろう?「個人的に年齢へのこだわりは特別、持っていないつもりだったんです。年齢を重ねること自体にはもちろん今だってネガティブな意識は持っていません。ただ、気候変動について関心を持ち、2030年や2050年という具体的な環境保護のためのゴールを意識した時に、タイムリミットは確実にあるんだということを自分のこととして感じられるようになったんです。今年、私は40歳になりました。10年後に50歳、20年後には60歳になる。その時に、今と同じようにあれこれ溜め込みながら生活を続けていいものかと思うようになったんです。身の回りのものを今の自分の身の丈に合った形にしたい。でも、見合うようにサイジングをするといっても、自分がこれまで集めてきたものはどれも大事なものばかり。もちろん捨てたくはない。だったら同じように価値を見出してくれる誰かとシェアリングできればと思いました」服を大量消費することを当たり前にしたくない。そうして始めた“ひとり骨董市”。並ぶのは「年代も国も脈絡のないものばかり」だとか。「それこそ私が20年間かけて集めた中から、これは誰かにもらってもらいたいというものを並べています。古着や靴もありますし、蚤の市で見つけた小さなかわいい置物やペーパー類、自分のブランドでいつか使おうと集めていたレースやボタンなんかも。ヨーロッパの小さな手芸屋で見つけたデッドストックの資材だとか、今では珍しいものもあると思います」仕事柄「誰も見向きもしないような、でも誰かは必要としそうなものを見つけるとレスキューしたくなる衝動がある」と、eriさん。“ひとり骨董市”という場を作ることで、誰かからeriさんの元にやってきたものが、また違う別の人の元へと手渡される。そんな循環の喜びに気づきがあればうれしいと言う。「人にはどうしたって、新しいものがいいものだ、という価値観が刷り込まれています。それのすべてを否定することはありません。私もガジェット好きだから、新しい機種のカメラが出たなんて聞くと、手にしてみたいと思いますから。でも、新しいものを追い求めすぎるあまりに今の大量生産、大量消費、大量廃棄の現実があることも頭の片隅で考えてみてほしい。私は、父がもともとヴィンテージショップを営んでいて、幼い頃から古着が身近な存在としてあった。何十年も前の服を受け継いで、洗ったり、直したりしながら使い続けるのが当たり前だと思っていたんです。でも、古着の買い付けで海外の集積所へ行くとほんの1~2年前に作られただろうファストファッションの真新しい服が山積みになっている。すごく驚きましたし、ショックでした。安価で、いつでも手に入る利便性の高い服は多くの人にとって、長く着続けたいものではないんです。作る側も買い手が飽きないように、次々と新しいものを売らないといけない。残ったものはまとめて廃棄されます。今当たり前になっている、そんな流れを断ち切りたい。多くの人が自分が選んだものを大事に使い続けて、自分が使えなくなったとしても、誰か必要な別の人にシェアしたい、そう思えるようなモノの選び方を始めてくれたら」モノ作りの背景を知れば愛着が生まれるんです。“ひとり骨董市”では、並べられたもののストーリーをeriさんは訪れた人にさりげなく話す。「みんなが物色している様子を遠目で観察しているんです。で、タイミングをみて話しかける(笑)。『そのリスの置物、かわいいよね。それは南仏で見つけたもので、お揃いの犬もいるんだよ』って。モノの背景がわかると、さらに愛着が湧くことってありませんか?」eriさんはそんな物事の背景のシェアも大事にしていると言う。「自分がモノ作りをしている時に、とても意識していることでもあります。作ろうとした意図や制作の流れなど、多くのプロセスをSNSなどを通じて見ている方々と共有します。Tシャツ1枚でも、どうしてこのメッセージをプリントすることにしたのか、そこにどういう意味があるのか、また、生地はどこで生産されたコットンを使用しているのか、情報を明らかにするんです。それを理解してもらったうえで、選んで身につけてもらう。長く使い続けてもらうためには、“物理的な耐久性”が求められますが、それに加えて今のモノ作りに必要なのは、“情緒的耐久性”ではないかと思います。自分の考えに合っているものだから、いい環境で作られたものだから、長く使いたい、無下にしたくないと思ってもらうこと。情緒的耐久性は“愛着”とも言い換えられます。それは、こういった商品の背景や物語を知ることで深まるものだと思います。だから、私は自分がどう悩み、考えながらモノを作っているのかをこれからもシェアしていきたいんです」他人と価値観や意識をシェアし、共鳴していくことで、人はもっと生きやすくなるのではないか、ともeriさんは考える。「環境問題はじめ、サステナビリティについて考えるようになって、私のライフスタイルは大きく変わりました。でも、制約や我慢が増えるかと思いきや、むしろたくさんのしがらみから解放されました。なんでも手に入る便利な世の中に生きて、みんな、なんとなくモノを選んだり買ったりしてしまいますよね?その“なんとなく”の整合性のなさや無責任さは人生をつまらなくしてたし、そうしてきたことが自分自身の自信のなさや、さらには環境破壊に繋がっていたことに気づきました。環境を守るためにできることにフォーカスしてモノを選び、食べ、生活をするようにしたら、とっても気持ちが軽くて、人生が輝きだしました。とっても楽しくて、さらに無駄なコストも削減できていいことしかない!自分が実践してよかったことは他の人にも教えてシェアしたいですよね。それがいい連鎖を生むならなおさら。まずは、誰かの言葉に耳を傾けるだけでもいいと思います。他人と繋がって共感や共有をすることは、あなたの価値観をアップデートして、いずれ地球の未来だって変えるかもしれない。シェアは視野を広げる第一歩なのだと思います」エリ1983年NY生まれ、東京育ち。プロダクトのデザインや古着のバイイング・販売を通して環境課題や気候危機にどうアプローチできるか模索中。また、アクティビストとしてもさまざまなプロジェクトに携わっている。2015年に『DEPT』を継ぎ、古着を資源とし長く循環させることを目的とした活動をスタート。現在、実店舗はクローズ中。“ひとり骨董市”はイベント開催時などに行う予定。情報はeriさんのインスタ(@e_r_i_e_r_i)をチェック。※『anan』2023年10月18日号より。写真・清水奈緒取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月13日グルテンフリーやヴィーガンなど素材や製法にこだわりながらも、ストイックさは感じさせないギルティフリーなお菓子たち。ヘルスコンシャスな3名がセレクトした、ケーキやショコラ、焼き菓子など、バラエティに富んだラインナップをご紹介します。【安中千絵さんSelect】hal okada vegan sweets lab(ハル オカダ ヴィーガン スイーツ ラボ)「プレミアム・モンブラン」写真右・1ピース¥842ヴィーガンのイメージを払拭する美しい佇まいとコクのある味わい。豆乳や米粉など100%植物由来の食材を使ったケーキは、ヴィーガンでありながら本格的な味わいが人気。「栗と豆乳クリームとの相性が抜群かつ濃厚で、ふんわりと洋酒が香る大人向けのモンブラン。乳製品や卵、小麦粉を使わないで、ここまで従来品に肉薄した味わいのケーキは、なかなか他にはないと思います。ヴィーガンであることの物足りなさを感じさせません」。東京都渋谷区広尾5‐4‐18‐1FTEL:なし11:00~19:00水曜休店頭受取の予約可。この商品は通販なし。【eriさんSelect】8ablish(エイタブリッシュ)「ラヴィンマフィンズ」「ハグ・ミークッキー」写真左・「ラヴィンマフィンズ」4種×各1個 BOX入り¥2,270(Web¥2,592)、中央・「ハグ・ミークッキー」18枚入り¥2,484可愛いルックスのお菓子は喜ばれる鉄板手みやげ。ヴィーガン&グルテンフリーの見目麗しいお菓子が揃う、8ablish。「マフィンはいろんなフレーバーがあって、毎回選ぶのが大変!しっかりスイートでリッチな味わいは、ノンヴィーガンにも喜ばれる一品です。ヴィーガンスイーツというと素朴な印象が強いかもしれませんが、ここのクッキーボックスは見た目も可愛くて、手みやげにも最適」。東京都港区南青山5‐10‐17‐2FTEL:03・6805・059710:00~18:00無休松屋銀座、Webでも購入可。金・土曜は店頭で焼きたてマフィンも販売。【美才治真澄さんSelect】もりかげ商店「粗塩かりんとう&黒胡麻かりんとう」大袋(84g)2種オリジナル箱入り¥1,690(Web¥1,710)毎日食べたくなるようなおなかも心も満たされる味。米粉や地粉、きび砂糖などシンプルな材料で作るかりんとうが人気。「食材の組み合わせにオリジナリティがあって選ぶのが楽しく、甘さ控えめで飽きのこない味です。粗塩かりんとうはお酒のつまみにも最適。ザクザクした食感と素朴な粉の味、しっかりした塩気で、永遠に食べられそう。ギフトボックスもいい感じで、ちょっとしたギフトにもおすすめ」。東京都目黒区目黒4‐12‐2TEL:なし不定期開店。インスタグラム(@morikage.st)で営業日や通販(不定期)のお知らせあり。【安中千絵さんSelect】洋菓子 ぎをん さかい「クッキー缶『朔音(さくのね)』」¥4,860大人におすすめのふきよせ缶は、甘辛楽しめてお酒にもぴったり。“粋”をテーマにした京都のパティスリーから新商品が登場。「ごぼうやトマト、白味噌、竹炭などのヘルシー食材が使われていて、糖質は従来のクッキーよりひと缶あたり約30%オフですが、言われなければわからない満足感のある味わい。見た目も、京都の石庭をイメージして作られており、風情を感じさせる美しさです」。京都府京都市東山区祇園町南側570‐122TEL:075・531・887812:00~18:00(HPで要確認)木曜休11月5日発売。10月20日より予約受付開始。Webでも購入可。【安中千絵さんSelect】ラ・メゾン・デュ・ショコラ「ガナッシュ ビーガン」16粒入りギフトボックス¥5,940ヴィーガンショコラの美味しさに開眼させてくれる画期的な意欲作。カシスやフランボワーズなど5種類のフルーツ風味のガナッシュ。「クリームやバターの代わりに、ヘーゼルナッツオイルやココナッツミルクなど植物性材料のみで作られています。フルーツ系のフィリングと合わせることで、クリアでフルーティな味わいに。相性の良さに驚きました」。丸の内店東京都千代田区丸の内3‐4‐1新国際ビル1FTEL:03・3201・600611:00~20:00無休百貨店などの各店舗、Webでも購入可。【eriさんSelect】明天好好(ミンテンハオハオ)「果物豆花」¥900台湾トリップ気分も楽しめる優しい味わいに感激!台湾でおやつや朝食に食べられている、豆乳で作られるプルッとした食感の“豆花”が看板メニュー。「お店オリジナルの豆花に、フルーツや特製シロップの酸味、豆乳ホイップのまろやかさの組み合わせが最高です。動物性食材は一切不使用なのに、満足感もしっかりあります。オールドスクールなチャイニーズテイクアウトボックスも、可愛くて喜ばれそう」。東京都目黒区青葉台2‐20‐7TEL:03・6452・310211:00~20:00無休Uber Eatsでも購入可。※10月末で閉店。12月中旬に下北沢に移転オープン。【安中千絵さんSelect】AIN SOPH.(アインソフ)「抹茶ティラミス」1個¥740毎年楽しみにしているファンが多い大人気のシーズナルティラミス。国産抹茶の生地と丁寧に炊き上げた北海道産の小豆、大豆のクリーム、甜菜糖の優しい甘さと抹茶ケーキの苦味が絶妙。「抹茶とあんこ入りのティラミス。香り豊かな抹茶がソイクリームの風味とマッチしていて、乳製品を使ったものより美味しいと感じられる仕上がりになっている一品です」。期間限定販売。銀座店東京都中央区銀座4‐12‐1TEL:050・3134・424111:30~20:00(日・月曜~19:00)不定休新宿店、池袋店でも販売。Webは4個¥3,315、6個¥4,615での販売のみ。【美才治真澄さんSelect】穀粒菓子店 雪ワタリテ麦イズル「台湾宣蘭花生菓子 たねのわ菜種油と全粒粉のビスケット」「鹿児島産紫いもと米油のブールドネージュ」お菓子箱詰め合わせ3種入り¥1,485素朴な味わいの焼き菓子たちはついつい手が伸びてしまう!無農薬で育てられた玄米粉や平飼い卵など、生産者の顔が見える安心安全な素材を使用。「どれもおすすめですが、ピーナッツの香ばしさが引き立っていて、クセになる食感の台湾宣蘭花生菓子、全粒粉の風味をしっかり感じられて食べ始めると止まらない、たねのわ菜種油と全粒粉のビスケットが特にお気に入りです。パッケージやギフトボックスも可愛いので、手みやげにも重宝しそう」。東京都目黒区下目黒2‐23‐27TEL:080・5617・151312:00~18:00火曜休Webで購入可。安中千絵さん管理栄養士、フードディレクター。企業の商品企画開発やレシピ作成、栄養監修などのほか、製菓学校でヘルスコンシャススイーツの講義も。美才治真澄さんフードコーディネーター、管理栄養士。本誌ほか、ヴィーガンカフェのメニュー監修、企業の商品開発、料理教室、ケータリングなどで活躍中。eriさんDEPT Company代表。カフェのプロデュースなどさまざまな分野で活躍。アクティビストとして社会問題の啓蒙活動も行っている。菜食家。※『anan』2021年10月27日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・岡井美絹子撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2021年10月23日自身の問題意識や好きなことを中心に、つながりの点を線、面へと様々なベクトルで広げていくeriさん。流動的なコミュニケーションが増える時代。根を張る縁をいかにして築くのか、お話を伺いました。コネクターのような、人と出会い地場を張る積極的アプローチ。幼少期から、職種や人種、ジェンダーなど多様な大人に囲まれて育ったというeriさん。人との関係性は、10代から今まで年齢を重ねるごとに変化を経てきた。「18歳から仕事を始めたので、同世代の友達と遊んだのは、高校の3年間くらい。それからはずっと、大人たちに囲まれて仕事して遊んで生活していました。20代は本当に忙しかったです。仕事して遊んで、寝る暇なく10年が過ぎていった感じで…人間関係もけっこうめちゃくちゃだった(笑)。でも、この時期にたくさんの人に出会って様々なことを教わりました。20代の後半からは、人と出会って仲が良くなるまでの時間に変化が出てきて。長い付き合いだから仲が良いとかではなく、数回しか会ってなくても心許せる人に出会えるようになった。若い頃にはなかった新しいリレーションシップの形が生まれているのは、年を重ねたこともあると思うけど、自分を繕ったり飾ったりしなくていいと思えるようになったからかな。私自身がそう在ると、相手も同じようにそのままでいてくれる気がして。30代後半になった今、人間関係は充実していると感じています」10代から仕事を始め、駆け抜けて30代後半へ。多くの人と出会いながら蓄積された人間関係が主体的なものへと変化している。「それまで着飾っていたのが、もうなんでもいいや~ってなったのかも(笑)。自分自身に余裕が生まれてきたことと、人への興味が強まったのは大きいです。表現が難しいのですが、前はもう少し排他的な人間だったかもしれない。ひとりでいるほうが好きだったし、たくさんの人と一緒にいる必要はないと思ってて。先天的に人間は好きだけど、人のことを好きになって、自分をそのまま表現することが怖くなくなってきたのは変化としてあると思います」自身のブランド『mother』を成長させながら、’15年には父が創設した古着屋『DEPT』を引き継いだeriさん。そこからまた、一段と活動の幅が広がっていくことに。「『mother』でも古着を扱ってきたので、父の会社を継いだことで大きな変化はないのですが、その頃から自己紹介で『古着屋です』と言うようになって。自分のアイデンティティのひとつに“古着屋”が加わったことで、人とのコミュニケーションがスムーズになった気がします。“古着を扱っている人”として私に興味を持ってもらえたり、そこから話が広がったり。意図したわけではないのですが、いま私が取り組んでいる環境や政治に関する活動にもつながっているのかもしれない」ファッションの枠組みだけでなく、環境問題へのアクションなど、ジャンルを問わず人と関わりながらのものづくりを通じて、行動にも変化が表れてきたという。「自分からアプローチすることが増えました。最近だと、大麻布を使ったプロダクトを作っていて。大麻布を研究している吉田真一郎さんという先生がいるのですが、吉田さんの記事を読んで『会って話を聞きたい!』と思って実際に会いに行きました。これまでも、直接人に会って話して教わることが多かったし、会った時のケミストリーや熱量のようなものが自分にとってすごく大きいものだと改めて思って。それを自分から作り出していきたい。その気持ちが私の人見知りを凌駕したのかな」自分の興味や関心によって、心が動けば行動する。そんなeriさんが惹かれる人とは。「その人が使う言葉や仕草、私じゃない誰かへの対応など、ふとした時の、その人の素の部分に惹かれることが多くて。最近、正直に生きていきたいと思うんです。それが良いことかどうかはわからないけれど、素直でありたい。私は、好きな人とだけ、一緒にいたいと思っているので」出会いの化学反応を欲し、人に会いに行き、学んでいく。「知りたいことは、なるべく会って教わりたい。大麻布、ダウンのリサイクル素材、藍染め…様々な産地の方と話していると“こんなやり方があるんだ!”と発見があって。その会話の先にあるものづくりがおもしろい」エリ1983年生まれ。DEPT Company代表。配信中のPodcast「もしもし世界」のパートナー佐久間裕美子さんと共に作ったウェブサイト「クイズ!この国の問題が問題」がオープン。Instagramは@e_r_i_e_r_i※『anan』2021年7月21日号より。写真・嶌村吉祥丸取材、文・菅原良美(akaoni)(by anan編集部)
2021年07月14日環境に配慮した様々な取り組みを行っているヴィンテージショップ『DEPT』。オーナーのeriさんがその取り組みや、家庭でもできるエコアイディアをご紹介。お家や外出先でも使える便利なエコグッズもぜひチェックして! 子どもたちの未来を、明日の地球を守るために、今できることから始めよう。( エコアイディアを教えてくれた人 )『DEPT』オーナーeriさん古着屋と洋服などのデザインを手がける他、カフェ『明天好好』のプロデュースも行う。趣味は写真を撮ることと絵を描くこと。Instagram:@e_r_i_e_r_iCONTENTS1.『DEPT THIRD-HAND PROJECT』について2.身近なことから始めるエコアイディア103.編集部おすすめのエコグッズ5選『DEPT』が取り組む『DEPT THIRD-HAND PROJECT』についてQ1.『DEPT THIRD-HAND PROJECT』の取り組みについて教えてください。「『THIRD-HAND PROJECT』とは、デプトカンパニーを運営するすべての活動・理念において地球環境に対して可能な限り負担をかけない取り組みを積極的に行っていくことを指しています。たとえば、古着を循環させるにあたって必要なエネルギー(電気)やクリーニングの際に使う洗剤などを少しでも環境にやさしいものにする、ペーパータオルを廃止し端切れのハンドタオルを洗濯して使うことでゴミを削減する、など様々な取り組みを行っています」Q2.会社、家庭で環境に配慮した取り組みを始めようと思ったきっかけは?「今までパーソナルな取り組みであったり社内の中で活動していることだったのをプロジェクト化し、企業としてできるだけ環境負荷のないように会社を運営できるかどうかということを過程を含めてシェアしていくべきだと、昨今の気候危機を学ぶ中で考えました。個人的な取り組みだけでなく多くの人が声を上げて取り組んでいくべき課題だと思っています」Q3.こういった取り組みをされて、ご自身やまわりのみなさんに変化はありましたか?「環境に配慮することは何かを諦めたり、我慢することではなく、身近でありながら楽しくなるようなこと、生活がより豊かになることなんだという実感を得ているのですが、まわりの友人も“布ティッシュにしてみたらとても心地がいい” “プラスチックごみが出ない買い物が気持ちいい” “野菜中心の食生活に変えたら調子が良くなった” などポジティブな報告をしてくれます」Q4.最終的に期待すること、目指すことは?「私たちが普段何気なく使うものや素材(仕事でもプライベートでも)が安心して気兼ねなく使えるような、地球と共存していくことを前提としてつくられているもので溢れていったらいいのになと思っています」Q5.外出先でもできることや実際にしていることは?「ペットボトルは買わない、ビニールに入ったおしぼりなどシングルユースのものはなるべく受け取らない、スーパーで小分け用のビニール袋に入れられそうになったら(豆腐や野菜など)お断りする、コンビニや100円ショップなど不要なものを安価だからと買ってしまいそうな場所に行かないように心がけています」Q6.エコライフを長く続けるコツは?「楽しい、気持ちいいを最優先すること。今までできなかったことを悔やむのではなく、昨日より今日何ができたかを褒められるようなメンタリティでいることがエコライフを楽しく継続させるコツだと思っています」身近なことから始めるエコなこと#01ラップを繰り返し使えるミツロウラップに代える「ラップの代わりに使っているミツロウラップ。食材を包んでもいいし、お皿や容器のフタにもなるし、使ったらサッと水で洗って繰り返し使えます。『DEPT』では、小紋柄の70sのコットンシャツ(写真上)を利用してつくりました。自宅ではミツロウラップとシリコン製のラップを併用しています」ミツロウラップS(18×18cm)¥1,400、M(28×28cm)¥2,300/ともにデプト(問)EQUALAND SHIBUYA03-6805-0903身近なことから始めるエコなこと#02ジップロックを丈夫で何度も使えるシリコンバッグに代える「わが家はジップロックの代わりにシリコンバッグを愛用。『Stasher』のシリコンバッグは、めちゃくちゃしっかりしていて頼れる! これで野菜の保存も、つくりすぎてしまったごはんも冷凍! これさえあれば簡単にジップロックから卒業できます」「野菜室はいまこんな様子。ビニール袋に入った野菜をやめただけで、野菜室の景色ががらりと変わります。『Stasher』のシリコンバッグでいちばん使うサイズはハーフガロン。ネギやセロリなど長いものをこのサイズに切って入れるとすごい気持ちいいです。私はカラーは白で統一。カラーも可愛いから迷いますが、冷蔵庫に入ったときに野菜の色がぱっと目に入るのも、統一感が出るのも気に入っています。野菜はスーパーではビニールの個別包装がされているので、ネットで直接農家さんからビニール袋なしでオーダーして、シリコンバッグや新聞紙、コットンネット、ミツロウラップに包んで保存してます」身近なことから始めるエコなこと#03ティッシュを布に代えてゴミを削減する「使わなくなったリネンのランチョンマットがあったので15センチ角ほどにカットし、ロックミシンをかけて(かけなくてもOK)布ティッシュを作成。ティッシュって意外とちょっとしたことにしか使っていなくて、なんかもったいないなと思っていたので、この布ティッシュは最高でした。ガラスのジャーに入れているのですが、使ったものは他の容器にポイ。ある程度溜まったら洗濯ネットに入れてまとめて洗います。拭いたときの気持ちよさもティッシュゴミが減ったことも気持ちがよくて、ティッシュの買い置きを心配することもなくストレスフリー。いま使っているリネンシーツ、穴が空いてボロになったらティッシュやハンドタオルにつくり直すのが今から楽しみです」布ティッシュ¥5,000/デプト(問)EQUALAND SHIBUYA03-6805-0903身近なことから始めるエコなこと#04キッチンペーパーを布に代えて再利用する「布を適度な大きさにカットしたらまわりをジグザグミシンでかがって、いつも使っているペーパーホルダーに巻きつければ布製キッチンペーパーの完成。ふわっと生地が剥がれてきてしまうので、布団カバーについていたボタンとボタンホールを利用してベルトにしたものを巻きつけてホールドしました。家にあるリボンやゴムなどでも代用できそう。しばらく使っていますが、布ティッシュ同様、キッチンペーパーもずいぶん無駄に使っていたなぁと猛省しました。布で拭くのってとにかく気持ちいい!」身近なことから始めるエコなこと#05生ゴミを分解してくれるキエーロを設置する「風通しのある箱の中に入れた黒土の微生物が生ゴミを分解してくれるコンポスト“キエーロ”。いわゆる昔ながらのコンポストと違うのは堆肥ができないこと。分解してくれるだけなので土の量が一定に保たれます。わが家のようなマンション住まいで堆肥がたくさんできても困るな……、という人にもぴったりです。家庭から出る生ゴミは全体の30~40%を占めるので、キエーロを導入するだけでかなりゴミが減る! もっと家庭に普及してほしいと思い、現在販売を目指してオリジナルキエーロを制作中!」身近なことから始めるエコなこと#06プラスチック容器をリユースできる瓶タイプに代える「食材を買う際にビニールやプラスチック容器のものを瓶タイプで同じものが買えないかチェックしています。わが家に欠かせない甘味料アガベシロップもプラから瓶のものに代えました。瓶の方が可愛いし、使い終わったあとに葱油とか果物のシロップとか自家製のものにリユースできるのが嬉しい。最近はこの瓶使いやすそうだな……という目線で瓶製品のことを見てます(笑)」身近なことから始めるエコなこと#07洗剤を環境にやさしいものに代える「いつも使っている洗剤を水質汚染や環境破壊につながらないエコな素材のものに代えています。自宅では小さな布袋に木の実の洗剤ソープナッツを5、6粒入れて洗濯物と一緒にポイ。それだけですっきり洗えて、柔軟剤もないのにふんわり仕上がりやさしい香りがします。ソープナッツに好きなアロマオイルを垂らしてほのかな香りを楽しめるところもお気に入り。こちらはインド製ですが、次回からは国産のものを購入しようと思っています。最近は家の掃除をホタテの貝殻でつくった洗浄・除菌・消臭力のある“618ホタテパウダー”にしたら、今まで使っていた家中の洗剤が不要になりました!」身近なことから始めるエコなこと#08おやつやジュースなどなるべく手づくりする「甘い飲み物が好きなので、無農薬レモンと南高梅でシロップをつくりました。ジュースを買う必要もなく、いつでも炭酸や水で割ったり、果汁と混ぜたりしておいしい甘い飲み物が飲めます」身近なことから始めるエコなこと#09洗濯ネットをマイクロファイバーの流出を抑えられるものに代える「DEPTでは、洗濯によって抜け落ちるマイクロファイバーの流出を削減する『パタゴニア』のGuppyfriend ウォッシングバッグを使っています。洗濯する際にネットを代えるだけで流出を抑えることができるなんてとっても簡単! いまは通常の洗濯ネットより割高ですが、みんなの需要が高まればもっと広まってもっと手頃な値段になっていくはず!」身近なことから始めるエコなこと#10小分けのビニール袋をコットンのメッシュバッグに代える「コットンメッシュのプロデュースバッグは、買い物はもちろん、冷蔵庫の中で野菜を保管するのにも便利。日本のスーパーが個包装をやめて、野菜が裸で売られるのが当たり前になったらきっともっと需要が増えるだろうなぁと思います。このメッシュバッグには芋類、玉ねぎなどを入れています。このまま水に入れて洗えるのも便利です」HugMug編集部おすすめ!便利なエコグッズ5選No.01 『ストージョ』の折りたためるマイカップ飲み物を飲んだあとに、カップをクシャッと折りたたんで持ち運べる『ストージョ』のカップ。「マイタンブラーやマイカップを普段使用しているけれど、持ち運びの際に邪魔で……」という方にもおすすめ。また、割れる心配もなく、コンパクトに折り畳めて持ち運べるので、キャンプやピクニックなどのアウトドアシーンやスポーツシーンでも大活躍。サイズも様々あるので、ライフスタイルに合ったものをチョイスして。BIGGIE 470ml[φ10xH13.8cm]¥2,100※ストロー付き/ストージョ(問)マインドアート03-6417-0731No.02 『コスメキッチン』のプラゴミからできたサスティナバッグ毎年海に流れ着くゴミは約800万トン。この海洋プラスチックゴミから生み出される、100%リサイクルポリエステルバッグが『コスメキッチン』から誕生。エコバッグを超えた究極にサスティナブルを追求したバッグが街中に溢れることで、海のゴミが減り、生き物が暮らしやすい海洋改善に繋がる。シンプルなデザインで、Sサイズはちょっとしたお買い物にぴったりのコンパクトサイズ。シーンに合わせて選べるM、Lサイズも他デザインで展開中。サスティナバッグ Sサイズ[W22×H42×D11cm]¥1,800/コスメキッチン(問)コスメキッチン03-5774-5565No.03 『アースアンドフレンズ』の再利用できるシリコン蓋プラスチック製のラップの使用量を減らしたり、完全に削減することができる、再利用可能な『アースアンドフレンズ』のシリコン蓋。多くの容器に対応する6種類のサイズ展開で、容器の中をフレッシュに保つことが可能。半分に切ったフルーツもラップできたり、熱に強く、電子レンジにも対応していたり、食器洗浄器にも使えたり、何かと便利。レジ袋削減の取り組みとともに、シリコン蓋の利用も広めていきたい。食べ物容器シリコン蓋(6個セット)¥1,650/アースアンドフレンズ(問)Earth and Friends Japan カスタマーサポートinfo@earthandfriendsjapan.comNo.04 『ゴーバンブー』の何度でも使えるステンレスストロー地球にやさしい生分解可能な製品を提供し、海や海岸、陸地に残されるプラスチックの量を減らすことをモットーに製品を展開するニュージーランドのブランド、『ゴーバンブー』。洗って何度でも使えるステンレス製ストローは、専用の洗浄用ブラシ付き。ギフトにもおすすめ。ステンレスストロー¥650/ゴーバンブー(問)シップス エニィ 渋谷店03-3496-0382No.05 『スタッシャー』の繰り返し使えるシリコーンバッグサイズやカラーバリエが豊富で機能的。そして使い捨てではなく、繰り返し使える『スタッシャー』のシリコーンバッグの原料は食品用品質として認められている100%ピュアプラチナシリコーン。こちらのタイプは、自立できるマチつきタイプで、カレーやスープなどの調理・保存にも便利。ピンチロックシステムで密閉できるので、液漏れの心配もなし。電子レンジ、オーブン、湯せんでの調理、冷蔵、冷凍での保存、食洗器での洗浄が可能。スタンドアップ アクア¥2,300/スタッシャー(問)ボーテ福原0120-444-536
2020年08月20日流行をプロデュースする立場の人たちが、今気になっているモノとは?世の中に溢れる“かわいい”の意味を分析しつつ、注目トレンドカルチャーをリコメンド。今、断然気になるのは、スパイスを楽しむムード。どんなものに対しても使える“かわいい”という便利な言葉。従来は、愛らしいものやラブリーなテイストを表現する言葉として使われていたけれど、いまや「いいね!」や英語の「COOL!」のように、肯定全般を表す意味に。“かわいい”が多様化するなか、流行を発信する立場の女性が今、感覚的に惹かれるものを探った。「癒されるかわいさより、自立していて、ピリッとスパイスが利いているけれど、肩の力は抜けている感じが今っぽい」(ビューティライター・AYANAさん)「常にチャレンジしていたり、個を追求していたり。“かわいい”だけの人より、かっこよさのある人に憧れる女性も多いです」(イラストレーター・eryさん)追いきれないほどの情報がSNSに溢れているのが当たり前になり、情報の質を自ら見極めることが必須の2020年。感度を高めるために、今チェックしておきたいトピックスをご紹介!キュートなルックスの裏にある物語まで追いかける今、世の中にはモノが溢れているけれど、確かな審美眼を持つ『DEPT』オーナーのeriさんが心惹かれるのは“ストーリーがあるモノ”。「造形の美しさだけでなく、それにまつわる情熱と、完成までの背景を知ることまで含めてひとつのパッケージと考える人が増えてきています。例えば、<トワ セラミックス>のリップスマグは、1984年に原型を作った野口勝郎さんとの出会いにより復刻。関わっている職人さんの想いも伝えたくて、裏にある物語を詰め込んだ冊子を添えて、読んでいただけるようにしました」波佐見焼の工房で製作。オリジナルの釉薬を使い、白、緑、黒の3色展開。リップスマグ各¥6,000(トワ セラミックス/デプトトーキョー TEL:03・3780・4455)AYANAさんビューティライター。アートやファッションにもアンテナを張り巡らせ、美容を分析。コスメブランド『OSAJI』のメイクアップコレクションのディレクターも務める。eryさんイラストレーター、グラフィックデザイナーとしての活動を中心に、トークライブやDJ 、楽曲制作なども手がける。インスタグラム(@erikatoike)で作品もチェック。eriさん古着屋『DEPT』オーナー兼バイヤー。自らのブランド『mother』や『VTOPIA』のデザインを手がけるほか、雑貨店『DONA DONA TOKYO』も共同プロデュース。※『anan』2020年1月15日号より。写真・多田 寛取材、文・野尻和代(by anan編集部)
2020年01月10日古着屋「DEPT」のオーナーeriと、フラワーショップ「ディリジェンスパーラー」を手掛けるフローリストの越智康貴が、新しい雑貨店「ドナドナ トーキョー(DONADONA TOKYO)」を7月13日、原宿キャットストリートにオープンする。eriがDEPTの買い付けのため世界各地を訪れるなかで出会ったその土地にしかない品々を、まだ見ぬ多くの人たちへ届けたいという思いから始まった「ドナドナ トーキョー」。普段から友人として交友関係を持つeriと越智康貴。eriが「“面白い”と“可愛い”感覚を強く共有できる」のが越智で、このたび共にショップの立ち上げに至ったという。ショップの名には、「ドナドナ」という民謡の歌詞に登場する売られていく子牛の様子の意が重ねられている。店内には、世界を旅してeriと越智康貴自らの手で一つひとつ拾い上げた様々なアイテムたちがところ狭しと並ぶ。また、ショップには越智が手掛けるフラワーショップも併設。販売される花瓶とのフラワーコーディネートを楽しむこともできる。さらに、大切な贈り物のためのオリジナルラッピングも用意される。今回、グランドオープンを記念し、3,000円以上ショッピングした人を対象にノベルティーとして、民謡「ドナドナ」にちなんだイヤータグキーチャームをプレゼント。先着でなくなり次第終了とのことなのでゲットしたい人はお早めに。ノベルティーのイヤータグキーチャーム。(数字はショップの電話番号になっているそう...! )【ショップ情報】DONADONA TOKYOオープン日:2019年7月13日住所:東京都渋谷区神宮前5-17-24 GBビル3F営業時間:12:00〜20:00Webサイト:
2019年06月26日デニムを主軸としたウィメンズブランド「ブランニューオールド(BRANDNEWOLD)」が、サザビーリーグから2018春夏シーズンより本格ローンチされる。同ブランドのクリエイティブ ディレクション・デザインには、古着屋・デプト(DEPT)のオーナーであり、マザー(mother)、ユートピア(VTOPIA)、トワセラミックス(TOWA CERAMICS)のデザイナーとしても活躍するeriを起用。2017年秋冬シーズンの準備期間を経て、2018年春夏シーズンからはアイテムをさらに充実させ、本格的に展開していく。長年古着と共に生きてきた彼女だからこそ表現できる、“BRANDNEW/まったく新しい”、 “OLD/古きもの”、2つの単語を組み合わせたブランドネームを体現する、「古きもの」からインスパイアされた「現代の服」の提案に注目。なお、商品構成はトップス、ボトムス、ワンピース、アウター、価格は2万円~5万円で2018年4月以降の発売。取り扱いは、トゥモローランド(TOMORROWLAND)、シティショップ(CITYSHOP)など。
2017年12月14日気遣い上手さんのお気に入り。ワンコインで大満足の、小さな“こみやげ”をご紹介いたします。好きな味を、おすそ分け。“差し入れ感覚”のギフト。特別ではない、“日常の一瞬”に渡したい、500円以下の品々。手みやげ上手な3人は、味もルックスもぬかりない、絶品のプチ手みやげを推薦してくれました。「友達とお茶をする、あるいは誰かの仕事場にちょっと顔を出す。そんなとき、こういったお菓子を持っていきます」(『デプトカンパニー』代表・eriさん)相手に気兼ねなく受け取ってほしい。そんな品選びのポイントは、「“お返ししなきゃ”と思わせないことが大事。自分の好きなおやつをおすそ分け、そんな気持ちで用意します」(アイドルユニット「でんぱ組.inc」メンバー・夢眠ねむさん)「心がけているのは、小さくて、かしこまっていなくて、そして地元で売っているもの、ということ。食べて好きだったものを贈るようにしています」(手芸家・横尾香央留さん)思わず配りたくなる、愛らしいルックス。【パティスリー1904/しまなみレモンケーキ】しまなみレモンの果汁がたっぷりのふわふわ生地を、レモンチョコでコーティングしたプチケーキ。地方発送は、4個箱入りのセット(¥1,020*税込み)~。他にショップのオリジナル手提げ袋がついたセット(4個入り箱詰め¥1,120*税込み)なども。●東京都目黒区東山2-5-8TEL:03・3792・190410:00~19:00火曜、第3月曜休(第3月曜が祝日の場合、第3水曜休)www.patisserie1904.com美しい佇まいの、贅沢な一粒。【レピキュリアン/キャラメル】パリの二つ星レストランで、シェフ・パティシエを務めていた金子哲也さんが作る極上のキャラメル。つややかな輝きがまるで宝石のようで、口に入れると甘さがほどけるような口当たりも魅力。プレーン、ナッツ入りなど、味は4種類。6つ以上の購入で、ギフトボックス(有料)に入れてくれる。通販不可。●東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-5TEL:0422・46・628812:00~19:00不定休ひとくちで食べられるシナモンロール。【シナボン/シナバイツ】シナモンと、ブラウンシュガーフィリングの甘い香りがたまらないシナモンロール。事前予約可能。通販不可。●シナボン/シアトルズベストコーヒー六本木店東京都港区六本木6-5-18六本木センタービルTEL:03・3470・47808:00~21:00(金曜~22:00、土曜10:00~22:00、日・祝日10:00~21:00 )シナバイツの販売は11:00~。無休他にも販売店舗が。肩肘張らない雰囲気がまさにプチみやげ。【PATH/マドレーヌ】ふわふわな口当たり、バター風味にほのかにレモンの香りが漂うマドレーヌは、代々木公園駅からほど近い場所のビストロの人気商品。開店の朝8時から店頭に並ぶので、早朝に購入できるところもうれしいポイント。他にも、カヌレやフィナンシェなどの焼き菓子が揃う。通販不可。●東京都渋谷区富ヶ谷1-44-2A-FLATTEL:03・6407・00118:00~15:00、18:00~24:00月曜休、月1回日曜不定休レトロなお菓子好きへの、大本命。【こけし屋/こけし屋サブレ】オリジナルの女の子の焼き印が押された、リーフ型サブレ。口の中でホロリとほぐれる食感とシンプルな甘さは、世代を超えて愛される味わい。1949年から長きにわたって西荻窪の住民に愛される、洋菓子とフランス料理店のサブレ。10枚以上の購入で箱に入れてくれる。地方発送は電話かFAXで受付。●東京都杉並区西荻南3-14-6TEL:03・3334・51119:00~22:00火曜休サプライズを狙うなら本物さながらの“白”。【アテスウェイ/バル ドゥ ゴルフ】ゴルフボール型のチョコは、白はプラリネアマンド、ピンクはプラリネアマンドとフランボワーズ、黄色はプラリネアマンドとシトロンの3フレーバー。3個購入するとオリジナルボックスに入れてくれる。地方発送不可。●東京都武蔵野市吉祥寺東町3-8-8カサ吉祥寺2TEL:0422・29・0888パティスリーは11:00~19:00グラス エ ショコラは11:00~18:00月曜休、火曜不定休個包装なので、“配る系”のおみやげにも。【石村萬盛堂/マッシイロマン】ぷにっとした食感の真っ白なマシュマロの中には、とろりとろけるチョコクリームが。冷蔵庫で冷やして食べるとクリームとのコントラストが出て、よりスイーツ感が。楽天、Yahoo!ショップにて地方発送可。●本店福岡県福岡市博多区須崎町2-1TEL:0120・222・5419:00~19:00不定休都内の一部百貨店、カルディコーヒーファーム(11月中旬より)などでも販売。大人もときめく、棒付きバウムクーヘン。【ちいさなバームツリー~ねんりん家より~/ちいさなバームツリー】アメリカンドッグのようなフォルムがかわいい、ミニサイズのバウムクーヘン。3本入ったボックスセットもあり。ショコラ、フルーツバー、プレーンの味が。地方発送はネット通販で、3本の箱入りより。●JR品川駅店東京都港区高輪3-26-27エキュート品川 サウス内TEL:03・5421・80338:00~22:00(日・祝日~21:00)無休お菓子にもおつまみにもなる、優秀選手。【A.K Labo/ラスク】食パンにブリオッシュ…、いろんな種類のパンを使ったラスクの詰め合わせは、そのときどきで組み合わせが変わります。見た目も味も、形もさまざま。その不揃いでラフな存在感は、まさに“肩肘張らずに渡せる小さい手みやげ”。甘さ控えめなところは、お酒にも合うと評判。地方発送不可。●東京都武蔵野市中町3-28-11TEL:0422・38・972710:00~19:00水曜、第1・3木曜休eriさん『デプトカンパニー』代表。『mother』『VTOPIA』のデザイナー、古着屋『DEPT』のオーナー兼バイヤー。夢眠ねむさんアイドルユニット「でんぱ組.inc」のメンバー。手みやげにまつわる著書『ゆめみやげ』(集英社)が発売中。横尾香央留さん刺繍やかぎ針編みなどの手作業で衣服を“お直し”する手芸家。著書に『お直し とか』(小社刊)などが。※『anan』2017年11月8日号より。写真・小川朋央(by anan編集部)
2017年11月05日伝説の古着屋・デプト(DEPT)のオーナーであり、マザー(mother)、ユートピア(VTOPIA)のデザイナーとしても活躍するeriが12月7日、新たにテーブルウエアブランド・トワセラミックス(TOWA CERAMICS)をスタート。同日には第一弾アイテムとして、マグカップ「リップス マグ(LIPS MUG)」(6,000円)を発売する。トワセラミックスは、eriの「洋服とはまた違う、もっと生活に溶け込めて、多くの人と共有出来るものを作りたい」という想いのもと立ち上げられた。第1弾アイテムとして発売される「LIPS MUG」は、長崎県波佐見焼の原型師・野口勝朗が1984年にデザインした作品を、eriがリプロダクトしたもの。飲み口が唇を模したデザインとなっており、口をつけると驚くほどフィットし、飲み物を滑らかに口に運ぶことができる。また、持ち手は耳を連想させる形になっており、耳たぶ部分にはピアスの穴まで施された。マグカップとしてはもちろん、花瓶やペン立て、オーナメントなどとしても楽しむことができるアイテムとなっている。また、同ブランドのローンチを記念して12月17日から25日までは、東京・原宿のヴァカント(VACANT)にポップアップストアをオープン。同ブランドは通常はオンラインショップのみでの展開を予定しているため、ポップアップショップは実際にブランドのアイテムを手にとることが出来る貴重な機会となっている。
2016年12月05日