Googleは11日、最新のAndroid OS「Android 6.0(Marshmallow)」向けに、新機能「Now on Tap」の提供を開始した。同機能は、ホームボタンを長押しすることで利用でき、自動的に画面を解析して、ユーザーの検索をサポートする。これまで、スマートフォンなどでWebサイトを閲覧している際に、ページ中の地名などのキーワードを検索するためには、単語をコピーし、検索アプリを立ち上げる必要があった。同日より提供される「Now on Tap」では、ページの閲覧中に、ホームボタンを長押しすることで、自動的に画面を解析し、キーワードを検索したり、マップで場所を確認するためのサポートをするカードが表示される。同機能では、Webサイトに限らずチャットアプリなど、どんなアプリを使っている場合でもホームボタンを長押しすることで利用できる。例えば、LINEで待ち合わせ場所や時間を相談している際にも、「Now on Tap」を利用することで、チャットのなかから自動的に待ち合わせ時間と場所をGoogleカレンダーに入力したり、食べログで店舗のレビューを確認することが可能となる。こうした、画面上の情報解析は、「ナレッジグラフ」や「自然言語の理解」「App Indexing」といった、Google検索に活用されてきた技術を組み合わせることで実現しているという。(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)
2015年11月10日Googleは11日、最新のAndroid OS「Android 6.0(Marshmallow)」向けに、新機能「Now on Tap」の提供を開始した。同機能は、ホームボタンを長押しすることで利用でき、自動的に画面を解析し、ユーザーの検索をサポートする。これまで、スマートフォンなどでWebサイトを閲覧している際に、ページ中の地名などのキーワードを検索するためには、単語をコピーし、検索アプリを立ち上げる必要があった。同日より提供される「Now on Tap」では、ページの閲覧中に、ホームボタンを長押しすることで、自動的に画面を解析し、キーワードを検索したり、マップで場所を確認するためのサポートをするカードが表示される。同機能では、Webサイトに限らずチャットアプリなど、どんなアプリを使っている場合でもホームボタンを長押しすることで利用できる。例えば、LINEで待ち合わせ場所や時間を相談している際にも、「Now on Tap」を利用することで、チャットのなかから自動的に待ち合わせ時間と場所をGoogleカレンダーに入力したり、食べログで店舗のレビューを確認することが可能となる。こうした、画面上の情報解析は、「ナレッジグラフ」や「自然言語の理解」「App Indexing」といった、Google検索に活用されてきた技術を組み合わせることで実現しているという。
2015年11月10日米Googleは11月9日(現地時間)、同社が開発した最新の機械学習システム「TensorFlow」のソフトウエアライブラリをオープンソースで公開した。ライセンスはApache 2.0だ。同社は2011年に「DistBelief」というディープラーニング基盤を開発して、ニューラルネットワークの成長を加速させた。その成果の1つが2012年に公開したネコの認識であり、Googleアプリのスピーチ認識が25%向上し、Google Photosのイメージ検索が誕生した。しかし、DistBeliefは対象となるニューラルネットワークに制限があり、コンフィギュアしにくく、汎用性に乏しいといった課題を抱えていた。そうした問題を解決し、より高速かつスケーラブルなディープラーニング基盤として構築されたのがTensorFlowである。いくつかのベンチマークではTensorFlowが初代DistBeliefより二倍も高速なスコアを記録し、ニューラルネットワークのトレーニングが最大5倍高速になった。TensorFlowをオープンソース化する狙いは機械学習研究の進捗である。Google CEOのSundar Pichai氏は「研究者からエンジニア、そしてホビイストまで、機械学習コミュニティに属する全ての人々が、論文ではなく、実際のコードを通じて活発なアイディアの交換を行うようになると期待している」と述べている。TensorFlowが機械学習研究の標準的なツールセットとして利用されるようになれば、検索の今後を支える機械学習において、Googleは研究者やコミュニティと密に関わっていける。TensorFlowは、DistBeliefのようにGoogleの内部基盤と密に結びついた設計ではなく、1つのAPIでモバイルデバイスからデスクトップ、サーバまで幅広く導入できる柔軟なアーキテクチャになっている。さらにシニアGoogleフェローのJeff Dean氏とテクニカルリードのRajat Monga氏は、ブログ記事において「TensorFlowは、高速、ポータブルで、そしてプロダクションサービスにも対応できるようにゼロから構築されている。TensorFlowは素晴らしいリサーチツールであり、また製品に利用される準備も整っている」と述べている。
2015年11月10日Googleは、メールアプリ「Inbox by Gmail」において新機能「Smart Reply」を発表した。機械学習を利用してメールの返信を自動化できるという。Smart Replyは、機械学習と分析機能を用いて、受信したメールを元にその場で自然言語で返信文を作成し、ユーザーに提案するInbox by Gmailの新機能。ユーザーは提案されたものから最適な文章を選択し、送信ボタンを押すだけで返信できる。提案される文章には、ユーザーが作成したテキストを付け加えることも可能となっている。同社は、Smart Replyによりユーザーが時間と労力を節約できると説明。また、ユーザーが選択したもの、しなかったもののデータから機械学習するため、使えば使うほど適切な文章を提案するようになるとしている。発表時点では英語のみの対応で、AndroidとiOSの「Inbox by Gmail」アプリに実装する。
2015年11月09日米Googleは11月6日(現地時間)、iOS端末用の動画編集アプリを提供する米Fly labsを買収した。同社は、Fly labsの動画編集アプリの機能を、画像や動画をアップロードできるストレージサービス「Googleフォト」に追加する見通しだ。Fly labsはこれまで、動画編集アプリ「Fly」や動画内の任意の場所をクリップする「Clips」、動画をスローモーションや早送りにする「Tempo」、縦方向の動画の一部分を横方向に変換できる「Crop」の4つをiOS端末用に提供してきた。Fly labsのエンジニアはGoogleフォトの開発チームに参加し、4つのアプリに採用してきた技術をGoogleフォトに投入するものと見られている。また、今回の買収に伴い、Fly labsによる動画編集アプリは、向こう3カ月の間すべて無料で提供されるが、その後更新はせずにApp Storeから削除される。ダウンロードしたアプリはApp Storeから削除されたあとも利用できるという。Google フォトは「Google I/O 2015」で発表された容量無制限のストレージサービスで、ストレージにはPC、スマートフォン、タブレットからアクセス可能。10月30日には、写真をアップロードすると写っている人物の顔を認識し、同じ人物が写っていると思われる写真を自動でグループ化する機能を追加している。
2015年11月09日現在販売されているUSB Type-Cの変換アダプタや変換ケーブルの中には、USB Type-Cの基準を満たさない製品があると、GoogleのエンジニアがAmazon.comのレビューで指摘していることが話題になっている。USB Type-Cポートを備えた製品が多数登場し始め、USB Type-AやMicro-USBとの変換機器の需要も高まっている。たとえば、Googleが発売したばかりの最新のNexusスマートフォン「Nexus 5X」に同梱されているケーブルは両端がUSB Type-Cであり、USB Type-Aポートを備えたUSB充電器をすでに所有していたら、その充電器を利用するにはUSB Type-Aとの変換機器を用意しなければならない。そこでGoogleでPixelシリーズの開発に携わるソフトウエアエンジニアのBenson Leung氏は、Amazonで販売されているUSB Type-Cの変換アダプタや変換ケーブルを購入して実際に試してみた。その結果、いくつかの製品はUSB Type-C規格に準拠していないことが判明した。たとえば、同氏が試したある変換アダプタ(USB Type-C-Micro-B)はChromebook Pixel対応を謳っているが、そのアダプタはレガシーなホストポートアダプタに過ぎず、Pixelは正常に充電されない。そうした規格を満たさないアダプタは正常に機能しないだけではなく、USB充電器やデバイスにダメージを与える可能性があるという。Leung氏はレビューの中で、アクセサリメーカーが従うべきUSB Type-C仕様のセクションまで書き記して、メーカーの対応を促している。Leung氏がレビューを記した10製品のうち、5つ星を付けたのはiOrangeの変換ケーブル(USB Type-C - USB Type-A)、Belkinの変換ケーブル(同)、FRiEQの変換ケーブル(同)の3つのみ。残る7製品には、USB Type-C規格を満たしていないという理由で2つ星を付けている。だが、中にはこれまでに90件以上のレビューで平均4.7の高評価を得ている製品もある。
2015年11月05日米Googleは2日(現地時間)、Chrome OSをAndroidに統合するという噂を否定する声明を公開した。今回の声明は、Wall Street Journalが現地時間29日に公開した記事に、AndroidにChrome OSを組み込む計画があると記載されたことを受けたもの。GoogleのChromeチームは、「Chrome OSを段階的に終了させる計画はない」と公式ブログで噂を否定した。同社は6年前のChrome OSリリース時、「より早く」「より簡単に」「よりセキュアに」とChrome OSを特徴付けたが、この特徴が特に米国の文教市場で受け入れられていると説明。今後もさまざまな形のChrome OSを再定義していき、2~3週間後にはAsusのChrome OS搭載スティック型PC「Chromebit」を85ドル(約10,300円)で提供。また、2016年にはChromebookの新モデルも予定するという。
2015年11月04日GoogleがChrome OSをAndroidに統合するという憶測について、同社のHiroshi Lockheimer氏 (SVP: Android, Chrome OS, Chromecast)が公式ブログで声明を公開し、Chrome OSの存続を言明した。これは10月29日にWall Street Journalが公開した「Alphabet’s Google to Fold Chrome Operating System Into Android」という記事が発端となって広がった噂である。記事は計画を知る人物から得た情報をまとめており、それによるとGoogleは約2年前にChrome OSとAndroidを組み合わせるプロジェクトをスタートさせた。将来的にはAndroidベースのOSをPC向けにも展開するようにChrome OSを統合する計画で、新しい単一のOSの開発版を来年に披露し、2017年にリリースするという。この報道によって、Chrome OSおよびChromebookの提供がいずれ終了になるという憶測が広がっていた。GoogleのLockheimer氏は、過去6年間で「高速」「シンプル」「安全」といったChrome OSの特長が広く知られるようになり、特に学校においてChromebookの採用が進み、米国では最もアクティベートされている教育向けデバイスになったと指摘。「Chrome OSを段階的に終了させる計画はない」と噂を否定した。新しいメディアプレイヤー、マテリアルデザインをベースとしたデザイン改良、パフォーマンスの改善など、今もChrome OSを向上させるアップデートの提供計画が進んでおり、また2016年にもたくさんのChromebookの新製品が登場するという。ただし、Lockheimer氏は声明の中で「2つのOSの最良な部分をまとめる取り組みを進めてきた」とも述べている。Androidに統合されてChrome OSが終了になるという噂は記事から一人歩きしたもので、Wall Street Journalは記事の中で以下のように報じていた。「Chrome OSは、他の企業がノートPCに採用できるようにオープンソースのOSとして存続し、Googleのエンジニアが引き続き開発に携わる。しかしながら、GoogleはノートPC向けOSとしてAndroidを拡張することに力を注ぐと情報筋の1人は述べた」GoogleがノートPC向けにAndroidを展開する可能性には、Lockheimer氏はコメントしていない。同社は9月に、これまでChrome OS搭載製品のみだったPixelシリーズに、Androidを搭載した10.2インチタブレット「Pixel C」を追加した。フルサイズキーボードのカバーが用意されており、基本的にタブレットだが、ノートPCとの2-in-1スタイルのように使用することもできる。
2015年11月03日Googleは30日、画像や動画をアップロードできるストレージサービスGoogleフォトの機能追加を発表した。写真をアップロードすると、写真に写っている人物の顔を認識し、自動で同じ人物が写っていると思われる写真をグループ化する。また、グループ分けされた写真に対して、人物の名前などを「ラベル」として付けることが可能で、ラベルを使うことで、特定の人物が写った写真を検索できる。ラベルは自分以外のユーザーには公開されない。また、メニューから「人物の表示と非表示を切り替え」を選択することで、特定の人物が写った写真のグループを非表示にすることも可能で、非表示にした人物は「アシスタント」の「この日の思い出」カードにも表示されなくなるという。
2015年10月30日米Googleは10月27日(現地時間)、定額制の音楽配信サービス「Google Play Music」に、ポッドキャスト機能を追加すると発表した。サービスの開始時期は明らかにされていないが、ユーザーは気分や関心に合ったポッドキャストをAndroid端末で聴けるようになる。Googleはサービス開始に向け、ポッドキャスト配信事業者など約20社と提携。また、アメリカのポッドキャスト配信事業者向けにWebサイトを開設し、コンテンツの提供を呼びかけている。現在、日本からのコンテンツ提供は受け付けていない。ポッドキャスト配信の開始時期は未定だが、Googleは今後数ヵ月のうちに詳細を明らかにするという。Google Play Musicは、デジタルコンテンツストアGoogle Playが提供する定額制音楽配信サービス。国内外の音楽レーベルが提供する3,500万曲以上を、月額980円で楽しめる。日本では9月3日からサービスを開始した。
2015年10月28日米Googleは27日(米国時間)、同社提供の音楽配信サービス「Google Play Music」において、ポッドキャスト配信を行う予定だと発表した。開始時期についてはアナウンスされていないが、米国から提供されるという。同社は、ポッドキャストの配信を前にポータルサイトを開設。同サイトからポッドキャストを「Google Play Music」にアップロードできる。また、すでに「HBO」や「Public Radio Internationa」など複数のメディアやポッドキャスターと提携を結んでおり、番組を配信していく予定だとしている。「Google Play Music」ユーザーは、Androidスマートフォンおよびタブレット端末から配信されているポッドキャストを検索でき、任意の番組を聴くことが可能。ポッドキャスト配信の詳細や続報については、今後数カ月のうちに発表するという。
2015年10月28日米Googleは現地20日、5月にローンチした写真向けオンラインストレージサービス「Google Photos」の月間アクティブユーザーが1億人に達したことを発表した。合計で3720TBのストレージが利用されたという。Google Photosチームはこれに合わせて、利用傾向についても公表した。Google Photosは5月にローンチした写真・動画のオンラインストレージサービス。利用料は無料で、容量も無制限。PC、スマートフォンなどさまざまな端末から写真をアップロードでき、1カ所に集めて保存できる。特徴は管理と検索性の高さ。写真は自動的に人、場所などの被写体で整理されるため、たとえば検索バーに「犬」とテキスト入力すると、被写体に犬が写っている写真を検索してくれる。写真のフィルタ加工など編集や調整が可能で、Google Photosアプリを利用していないユーザーとも共有が行える。今回Googleが公開した利用トレンドによると、被写体として多いのは人、ついで食べ物の写真という。写真を撮影するイベントとしては、最も多いのが結婚、2番目はコンサート、3番目はクリスマスだった。4番目以降は踊っているところ、誕生日、クラブやバーが挙がっている。場所別では、フランス・パリが最多。次いでニューヨーク、バルセロナ。これら欧米の観光地でGoogle Photoのユーザーは写真を撮ってGoole Photosに保存しているとのことだ。アウトドア派も活用しており、自然を写したものでは、空、海岸、海が最もよく撮影された景色だったという。食べ物やイベントなどと並んでソーシャルメデイアで多い写真といえば、ペット。しかし、ネコと思いきやGoogle Photoでは犬が一番多いという。そして赤ちゃんの写真。赤ちゃんの写真はGoogle Photosで最も多く検索されたキーワードという。同じく検索で多かったのは"自分"だ。GIF画像も人気で、5カ月の間に1500万点のGIF画像が作成された。Google Photosでは「+」ボタンを押して「アニメーション」と選択するとGIF画像を作成できる。Googleによると、月間1億人のGoogle Photosユーザーが5カ月間で占有したストレージ容量はなんと3720TB。これは、16GBのストレージを持つスマホを毎日いっぱいにするとして、637年を要するという途方もないものだ。利用が無料である上、容量は無制限なので、ユーザーは気前よく撮っては保存しているのかもしれない。なお、この分野ではDropboxも写真に特化したサービス「Carousel」を持つほか、AppleのiCloud、老舗のFlickr、MicrosoftのOne Driveなど多数ある。
2015年10月21日米Googleは19日(米国時間)、Googleストアで販売を行っているAndroidスマートフォン「Nexus 5X」(LG Electronics製)の発送を日本を含む6カ国で開始したと、Nexusの公式Twitterアカウントを通じて明らかにした。日本国内では、ソフトバンクがY!mobileブランドで20日から、NTTドコモが22日から取り扱う。なお、Googleストアで提供しているのは、キャリア版と異なりSIMフリー版となる。価格は、16GBモデルが税別59,300円、32GBモデルが63,400円。「Nexus 5X」は、5.2インチAndroidスマートフォン。OSには最新版のAndroid「Android 6.0(Marshmallow)」を搭載している。主な仕様は次の通り。CPUは、Qualcomm Snapdragon 808(ヘキサコア、1.8GHz)。内蔵メモリは2GB。ストレージは16GB/32GB。サイズ/重量は、高さ約147.0mm×幅約72.6mm×厚さ約7.9mm/約136g。ディスプレイ解像度は1,920×1,080ピクセル。背面には1,230万画素、前面には500万画素のカメラを内蔵する。バッテリー容量は2,700mAh。カラーバリエーションは、カーボン、クオーツ、アイスの3色。通信面では、LTE(Cat.6)をサポート。そのほか、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.2、NFCなどに対応する。
2015年10月20日米Googleは10月13日、Google Chrome 46のバージョン46.0.2490.71から、ページの安全性を示すアイコンを変更すると発表した。安全ではない画像を含むといったマイナーなエラーのあるHTTPSページに対してアドレスバーに表示する警告付きのアイコンを廃止し、通常のHTTPページと同じにした。これにより、アイコンの種類は4つから3つに簡素化されている。安全のためにHTTPSを利用するWebサイトの中には、通常のHTTP通信を利用する広告や画像が含まれるなどすべてがHTTPSを利用していない場合がある。これに対してChromeでは、鍵と黄色い三角を組み合わせたアイコンで警告してきた。今回これを廃止し、通常のHTTPページと同じ白いページアイコンにそろえる。変更する理由についてGoogleは、「ページのセキュリティ状態をより分かりやすく示すため」「ユーザーが知るべきセキュリティ状態の種類を減らして簡素化するため」と2つの理由を挙げている。特に前者については、「サイト運営者がHTTPからSSLを利用したHTTPS通信に移行する上で、コンテンツが混ざっている状態があるが、これは以前よりも安全性が劣ったというわけではない。だが、黄色の警告は安全性が劣るのではというユーザーの混乱があり、これに対応するため」と説明している。Chrome 46以降、アドレスバーに表示されるセキュリティ状態の種類は、「安全なHTTPSページ(緑の鍵アイコン)」「HTTPとマイナーエラーを含むHTTPS(白いページアイコン)」「問題のあるSSL証明書を利用しているなど破損しているHTTPSページ(白い鍵アイコンに赤のバツ印)」の3つとなる。Googleは以前より、安全性の問題からHTTPSの利用を推奨している。同社によると、ChromeにおけるHTTPSの利用は全体の63%を占めるという。
2015年10月18日Googleは13日、iOSでAndroid Wear端末と連携できる「Android Wear for iOS」アプリを、App Storeから無料で提供開始。合わせて、米国で9月に発表したMotorola製の第2世代スマートウォッチ「Moto 360」を、2015年12月上旬以降に発売すると明かした。「Android Wear for iOS」は、iOS 8.2以降のiPhoneで利用可能。同アプリを経由し、「LG Watch Urbane」、「Huawei Watch」、「Moto 360 - 2nd」および、今後発売するAndroid Wearと連携できるようになる。着信やメッセージ、アプリの通知といったiPhone内の情報のほか、ウォーキング、ランニング、サイクリングデータ、歩数や心拍数といったフィットネス関連の情報を、Android Wear端末で確認できる。常時オン機能を有効にすると、Apple Watchと異なり、タップや手首の操作なしで情報を確認できるとする。また、検索やカレンダーの表示、リマインダーの設定なども行える。「Android Wear for iOS」と連携する端末のひとつ、10月に発表された「Huawei Watch」は、税別51,800円から16日からGoogleストアで販売開始した。また、米国で9月に発表された「Moto 360 - 2nd」は、価格未定ながら12月上旬以降に国内発売することも明かされている。Googleでは、科学雑誌ニュートンが監修した星間航行用のウォッチフェイスなど、新たに4種類のウォッチフェイスも同時に公開したが、 サードパーティ製ウォッチフェイスはiPhone向けAndroid Wearには対応していないので注意したい。
2015年10月16日位置情報ゲームアプリ「Ingress」を開発・運営する米Nianticは15日(米国時間)、Google、ポケモンとその米国子会社であるPokémon Company International、任天堂からのシリーズAの資金調達を発表した。初回投資額は2,000万ドルで、マイルストーン達成後の追加投資は1,000万ドルを予定しているという。ポケモン、任天堂、Nianticの3社は、9月にAndroid/iOS端末向けのゲーム「Pokémon GO」を開発すると発表している。Nianticでは、今回の投資および戦略的パートナーシップを、Pokémon GOの開発、グローバルで成長するIngressコミュニティへの支援、プラットフォームの拡充、新ゲームの市場投入に活用していくという。Nianticのジョン・ハンケCEOは、今回の資金調達について、「ポケモン、Google、そして任天堂は、Nianticを次のステージに押し上げてくれる素晴らしい投資家であり、戦略的なパートナー。今回の資金は、Pokémon GOの開発、Ingressとグローバルで成長するそのコミュニティの発展と成長、そしてリアル・ワールド・ゲームプラットフォームの構築に活用する予定だ」とコメント。ポケモンの石原恒和代表取締役社長は、「ポケモンのNianticへの戦略的投資により、世界が今までに見たことのないソーシャルモバイルエクスペリエンスを提供できるようになる。ポケモンは、コミュニティやイノベーションに対して同じスピリットを共有するNianticのような会社とのパートナーシップを強力に進めていく」としている。なお、「Pokémon GO」は2016年に提供開始予定。
2015年10月16日米Googleは12日(米国時間)、iOS/Android向けのVRアプリ「Google Cardboard」を39言語、100以上の地域に対応させたと発表した。Google Play、App Storeよりダウンロードでき価格は無料。「Google Cardboard」は、スマートフォンをVRデバイスとして利用するための専用アプリ。利用するにはダンボールなどで作られたビューアーが必要となる。2014年12月に英語版が公開され、累計1,500万ダウンロードを突破したという。新たに日本語を含む39言語をサポートし、100カ国以上で利用可能となった。加えてAndroid版のSDK「Cardboard SDK for Android」を強化。これにより低品質なセンサーを搭載したスマートフォンでも、ブレを低減させることができる。そのほか、Unity版の「Cardboard SDK for Unity」も改良され、iOSの「Metal」レンダリングや、Androidのマルチスレッドレンダリングに対応する。また、同社提供の地図アプリ「Googleストリートビュー」も、iOS/Android版ともに「Google Cardboard」に対応。ストリートビューを3D映像で楽しむことができる。
2015年10月13日Googleは8日、東京・渋谷区にある渋谷PARCOスペイン坂広場にて、定額制の音楽配信サービス「Google Play Music」をその場で体験できる巨大屋外広告「3,500万曲ビルボード」を設置した。期間は24日まで、営業時間は12時から21時まで。「Google Play Music」は、3,500万曲超がストリーミングで聞き放題になる、月額980円のサービス。ソニー・ミュージックエンタテインメントやエイベックス、ユニバーサル ミュージックなど、国内の大手音楽レーベル会社がパートナーとなり、邦楽を多く揃えることが特徴。「3,500万曲ビルボード」では、手持ちやその場で配布されているイヤホンを、現地のボード上に用意された約13,000のイヤホンジャックに差し込むことで、「Google Play Music」の配信曲をその場で試聴することができる。ここで流れているのは、「恋人を家に呼ぶ時にかけていたい1曲」、「私的、次の世代に残したい1曲」、「ツッコミどころ満載の1曲」、「好きな人にプレゼントしたい1曲」、「はじめて自分で買った思い出の1曲」、「ココロが折れそうなときにききたい1曲」という6つのテーマに沿ってピックアップされた楽曲。なお、特設サイトから曲名やアーティスト名を投稿すると、ビルボードにて流れる可能性があるという。
2015年10月08日FacebookやAppleに続いて、米GoogleがモバイルWebを高速化する取り組みに乗り出した。10月7日(現地時間)、同社は「Accelerated Mobile Pages (AMP) プロジェクト」の最初の技術仕様をGitHubでリリースしたと発表、また開発者向けデモの提供を開始した。Webがデスクトップからモバイルへと拡大し、今では主流がモバイルに移ろうとしているが、デスクトップ環境では小さな差に過ぎなかったコンテンツ配信や広告配信の質のばらつきがモバイルでは大きな体験の差に感じられる。Soastaの調査によると、3.3秒かかっていたモバイルページのロード時間を1秒短縮できたらコンバージョン率が最大27%も向上する。そこでFacebookは、Facebookのモバイルアプリのニュースフィードにおいてパートナーメディアがコンテンツを高速に表示できる「Instant Articles」というダイレクトホスティングを開始した。Appleも媒体がiOSユーザーに記事やニュースを配信する仕組みを用意し、iOS 9に「News」という新しい標準アプリを追加した。しかしながら、Instant ArticlesやNewsのようなソリューションは高速化という点では有効であるものの、特定のプラットフォームに配信が制限されるためWebの断片化につながる可能性が指摘されている。AMP HTMLは既存のWeb技術で構成されており、テンプレートベースのシステムではなく、媒体やコンテンツ管理システム(CMS)プロバイダーがそれぞれのCMSに統合してAMPコンテンツを生成できる。媒体が引き続き自身のコンテンツを提供でき、柔軟に広告やビジネスモデルを統合することが可能。この高速化の取り組みがモバイルWeb全体に浸透するように、Googleはオープンソースで共有する。7日の段階で、同プロジェクトには、朝日新聞、BBC、BuzzFeed、Conede Nast、Financial Times、The Guardian、The Huggington Post、毎日新聞、The New York Times、産経デジタル、The Wall Street Journal、The Washington Postなど数多くの媒体が参加している。現段階で技術プレビューは高速化の仕組みを示すのみにとどまっているが、数週間の内にサブスクリプションモデルのサポートや広告提供のためのベンダーサポートなど、数々の機能追加が行われるという。
2015年10月08日Googleは7日、Web版の新聞記事やニュースサイト、ブログ記事などをまとめてチェックできるアプリ「Google Play Newsstand」を公開した。Appleも同様のアプリ「News」を提供しているが、現時点で日本国内では利用できない。価格は無料。「Google Play Newsstand」では、フィナンシャル・タイムズ、CNN、BBCなどの海外メディアのほか、時事通信や毎日新聞など国内外の2000以上のメディアが配信する無料や有料のコンテンツを読むことができる。機能面では、ユーザーがチェックした話題に基づいて記事を表示する「ハイライト」機能を搭載。使えば使うほどに、精度が高まり、ユーザーの興味や関心事に応じた記事をレコメンドするという。また、インターネット環境がなくても、記事をブックマークすることで、読み続けることが可能となっている。対応OSはAndroidとiOSで、Google Play、App Storeよりダウンロードできる。
2015年10月07日米Googleは9月29日(現地時間)、Androidスマートフォン「Nexus」シリーズの新モデルとして、5.2型の「Nexus 5X」を発表した。製造はLGエレクトロニクスが行う。同日よりGoogleストアで予約を開始しており、価格は16GBモデルが59,300円、32GBモデルが63,400円(いずれも税込)。Nexus 5Xのディスプレイサイズは5.2型で、解像度1,920×1,080ドットのフルHD液晶を搭載。背面カメラには約1,230万画素のセンサーとF2.0のレンズを採用し、赤外線レーザーによるオートフォーカスや、4K/30fps動画撮影が行える。前面カメラのセンサーは約800万画素で、こちらのf値も2.0となっている。OSはAndroid 6.0 Marshmallow(マシュマロ)。背面に指紋センサーを搭載。Android 6.0の機能である指紋認証機能(Fingerprint Support)に対応し、ロック解除やGoogle Playコンテンツの購入などで利用できる。プロセッサは、6コア/1.8 GHzのQualcomm Snapdragon 808で、メモリは2GB。入力端子にUSB Type-Cを採用する。バッテリー容量は2,700mAh。急速充電に対応し、10分間の充電で最長3.8時間使用できる。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、NFC。本体サイズはW147×H72.6×D7.9mm、重量は136g。本体カラーはカーボン、クオーツ、アイスの3色をそろえる。
2015年10月01日米Googleは9月29日(現地時間)、音楽向けのストリーミング端末「Chromecast Audio」を発表した。米国では、同日からGoogle Storeにて35ドルで販売している。日本での発売については明らかになっていない。Chromecast Audioは、テレビにHDMI接続してストリーミング動画などを再生できるデバイス「Chromecast」の音楽版。アナログ出力と光デジタル音声出力に対応した3.5mmジャックを備え、AUX/LINEもしくはRCA、TOSLINK入力を備えたスピーカーと接続して使用する。接続には別途ケーブルが必要となるが、Chromecast Audioに付属するのは3.5mmステレオケーブル(長さ146mm)のみ。好きな音楽やラジオなどをWi-Fi経由でストリーミングして再生可能だ。SpotifyやPandora、Google Play Musicなどの音楽配信サービスにも対応。ChromecastのようにAndroid端末やiOS端末、ノートパソコンから操作できる。サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は30.7g。電源を得るためのmicroUSBポートを備える。電源ケーブルの長さは1.75m。
2015年09月30日米Googleは9月29日(現地時間)、10.2インチのタブレット「Pixel C」を発表した。初めてGoogleがハードウェアまで手がけたAndroidタブレットだ。米国ではホリデーシーズンにGoogle Storeにて販売開始する。価格は32GBモデルが499ドル、64GBモデルが599ドル、専用キーボードが149ドル。日本での発売については明らかになっていない。Pixel Cは、「Chromebook Pixel」と同様のアルミニウム筐体を採用した10.2インチのAndroidタブレット。マグネットでPixel Cと接続する専用キーボードが用意され、タブレットの持ち運びやすさとフルサイズキーボードの利便性を両立したとする。プロセッサがNVIDIA Tegra X1、メモリが3GB、ディスプレイが10.2型(2,560×1,800ドット、309ppi)、輝度が500NIT、OSがAndroid 6.0(Marshmallow)。USB Type-Cポートを備える。Pixel CとキーボードはBluetoothで接続。キーボードはバッテリを内蔵しており、装着したPixel Cから充電する。キーボード自体のバッテリ駆動時間は最大約2カ月。
2015年09月30日米Googleは29日(現地時間)、メディアストリーミング端末「Chromecast」の第2世代モデルを発表した。価格は35ドルで、同日より世界17カ国で販売開始している。日本での発売は未定。Chromecastは、テレビのHDMI端子に接続し、Netflix、YouTube、Google Play ムービー、Google Play Musicなどのコンテンツを再生する端末。ネットワークインタフェースは5GHz帯のIEEE802.11ac対応無線LAN(Wi-Fi、2.4GHz帯もサポート)。Wi-Fiを経由して、スマートフォンの写真やゲームをテレビに表示して楽しむこともできる。第1世代ではスティック型だった形状を丸型に変更したほか、テレビ接続用のHDMIケーブルを本体直付けとした。HDMIケーブルはフレキシブルタイプなので、テレビの側面や背面のHDMI端子に接続したとき、第1世代のように出っ張らずに取り付けられる。Chromecastの操作は、スマートフォン、タブレット、PCから行う。操作デバイス側の対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Android 4.1以降、iOS 7.0以降。電源はACアダプタで、本体のmicroUSBポート×1につなぐ。カラーはインディゴ/ブラック、レモネード、コーラルの3色で、レモネードとコーラルはGoogleストア限定で販売する。本体サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は39.1g。電源ケーブル長は1.75m。
2015年09月30日米Googleは9月29日(現地時間)、コンテンツストリーミングをTVで受信するためのデバイス「Chromecast」の第2世代モデルと、スピーカーシステムを音楽ストリーミングサービスに対応させる「Chromecast Audio」を発表した。価格はどちらも35ドル。○Chromecast初代Chromecastはスティック型のデバイスだったが、第2世代モデルは本体がディスク型になり、本体から柔軟なHDMIケーブルが伸びている。これは初代モデルを直接TVに接続した際に、Chromecastが隣のポートの邪魔になるようなことが起こったからだ。第2世代モデルをTVに差し込むと短いHDMI延長ケーブルを使っているのと同じような状態になり、TVに接続する他のケーブルや機器の邪魔になることはない。強化点は3つ。Wi-Fiが802.11ac (2.4GHz/5 GHz)に対応。Chormecastが3つのアンテナを備えており、安定した無線LAN経由のストリーミングを実現する。また、モバイルデバイスの動画アプリなどでCastボタンを押すとすぐにTVでストリーミング再生が始まるようになった。これにはFast Playというコンテンツをあらかじめ読み込んでおく機能が用いられている。最大1080pの解像度に対応。本体サイズは51.9×51.9×13.49ミリ、重さは39.1グラム。本体カラーは、ブラック、レモネード、コーラルの3色だ。1.75メートルの電源ケーブルが付属する。○Chromecast AudioChromecast Audioは、Chromecastと同じディスク型の本体にアナログと光デジタルの音声出力に対応する3.5ミリ端子がついている。AUX/LINE、RCA、光入力のいずれかを備えるスピーカシステムに接続することで、Google Playミュージック、Spotify、Pandora、iHeartRadioなどキャスト対応のストリーミング音楽サービスをスピーカーで楽しめる。The Vergeによると、年内にも複数のスピーカー(複数の部屋)へのマルチオーディオストリーミングに対応する可能性がある。Wi-Fiは802.11ac (2.4GHz/5 GHz)に対応。本体サイズは51.9×51.9×13.49ミリ、重さは39.1グラム。本体カラーはブラック。146ミリのオーディオケーブルと、1.75メートルの電源ケーブルが付属する。
2015年09月30日米Googleは9月29日(現地時間)、初めて同社がハードウエアまで手がけたタブレット「Pixel C」を発表した。Chromebook Pixelと同じアルミニウム筐体を採用。ディスプレイは10.2インチ(2560×1800、308ppi)、プロセッサはNvidia Tegra X1。USB Type-Cポートを備える。OSはAndroid 6.0 Marshmallow。Pixel Cの"C"はコンバーチブル(Convertible)を意味する。マグネットでPixel Cと接続するキーボードカバーが用意されており、フルサイズキーボードと組み合わせることでノートPCのように生産性を引き上げられる。キーボード接続時には、100度から135度の間で角度を調整可能。MicrsoftのSurfaceシリーズのキックスタンドのような補助はなく、接続部分のみでPixel Cを支えるが、しっかりと固定されるという。キーボードとPixel CはBluetoothを通じてデータをやり取りする。バッテリーを備えたキーボードは満充電から最長2カ月の使用が可能。カバーとしてPixel Cに装着した状態でPixel Cから充電するようになっており、ユーザーがキーボードの充電を意識する必要はない。ホリデーシーズン前の発売を予定しており、価格は32GBモデルが499ドル、64GBモデルが599ドル。キーボードは149ドルだ。
2015年09月30日今後リリースされるLinuxカーネルは従来のカーネルよりもTCP通信の性能が向上し、より効率のよいものになる可能性が出てきた。というのも、Googleの開発者らがこのたび、Linuxカーネルに10年近く存在していた、高速長距離ネットワークにおけるTCPの応答を改善するパッチをコミットしたからだ(tcp_cubic: better follow cubic curve after idle perio)。このパッチは多くのLinuxディストリビューションに影響を与えると見られる。現在リリースされているLinuxディストリビューションの多くは、TCPの輻輳制御アルゴリズムにCubicを採用している。これまでLinuxカーネルの実装では、通信していない状態から通信に戻った場合に設定すべき値を設定していなかったことから、Cubicアルゴリズムの性能が発揮しきれていない条件が存在していた。今回、Googleの開発者らがこの問題を発見し解決したことで、今後LinuxカーネルにおけるTCP通信の性能向上が期待できるようになった。TCPの輻輳制御のアルゴリズムはCubic以外にもReno、NewReno、Vegasなどいくつか存在しており、それぞれに特徴がある。最近のオペレーティングシステムは動的にこれらアルゴリズムを切り替えることができる実装になっているものもある。
2015年09月29日米Googleは28日(現地時間)、Google PlayがサポートするAndroid用アプリ/ゲームのAPKファイルのサイズ制限を50MBから100MBに引き上げた。同社は2012年にAndroidアプリのサイズ制限を50MBから4GBに拡大したが、アプリが最大2GBの拡張ファイルを2つまで持てる仕様になっており、APKファイルのサイズ制限は最大50MBに設定されていた。今後は最大100MBをサポートする。ただし、Android 4.0以上(APIレベル14以上)を対象とするAPKに限られ、Android 3.2以下(APIレベル13以下)を対象とするAPKは最大50MBになる。
2015年09月29日Googleは9月24日(米国時間)、「[Google Online Security Blog: New research: The underground market fueling for-profit abuse]」において、サイバー犯罪に関する研究成果を発表した。同記事ではサイバー犯罪者が収益を得ている経緯の具体例が紹介されており、こうした闇市場の存在がサイバー犯罪の活発化に結びついているとしている。サイバー犯罪を減らす1つの方法として、この闇市場におけるエコシステムに介入する方法が紹介されている。手口に使われるアカウントやサービスの単価を引き上げることで、サイバー攻撃にかかる労力に比べて得られる報酬を減らしていけば、その闇市場は衰退するというものだ。しかし、サイバー攻撃者は新しいやり方や穴を見つけては新しい闇市場を形成していくため、いたちごっこの状態にもなっている。Googleはこうした現状を打破するための改善や研究を継続しており、いくつかの面では成果が上がっていると説明している。
2015年09月26日Googleは9月24日(米国時間)、「Research Blog: Google voice search: faster and more accurate」において、「Connectionist Temporal Classification」および「sequence classification criteriaの最適化」という2つの技術を活用することで従来よりも優れたニューラルネットワークによる音声処理技術を実現したと伝えた。この技術は、Googleの音声検索の精度と処理速度の向上に貢献する。今回、リカレントニューラルネットワークを拡張した技術がGoogle検索に搭載された。この技術は、従来のDeep Neural Networksによる音声入力処理技術よりも処理速度が大幅に高速化されたうえ、騒音がひどいような状況においてもより正確に音声内容を解析できるようになったとしている。この新しい音声処理技術はすでに実際のサービスで使われており、デスクトップ版の音声検索やAndroid/iOS上のGoogleアプリ、Androidデバイスにおけるディクテーション機能で活用されている。スマートウォッチなどの音声入力を主なテキスト入力源とするデバイスも普及が始まっており、こうした音声認識技術は今まで以上に重要になっている。
2015年09月26日