Chap演じる実は繊細な心を持つ御曹司×Green演じる腕の良いテーラーの恋を描くタイBLドラマ「THE TUXEDO」のBlu-ray発売が決定いたしました!2023年7月26日18時よりAmazonにて予約開始いたします!(C)Q Power Public Media Co.,Ltd (C)Rock Imaging International Co., Limited Distribute■ ■予約・販売ページ ■ ■トレーラー動画1: ■ ■Blu-rayリリース情報本編2枚組/2023年8月2日(水)発売/¥8,800(税込)<封入特典>ポストカード2枚仕様:一層/COLOR/MPEG-4AVC/16:9/1080p High Definition/DTS-HD Master Audio STEREO/日本語字幕発売元:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ販売元:株式会社アシスト■ ■あらすじ高飛車で自己中心的な性格のナーウィーは、有名アパレル企業であるSPグループ社長の御曹司。幼い頃のトラウマから、社会恐怖症に悩まされていた。父親の誕生日パーティーに着用する最高のスーツを探すも気に入る物がなく周囲に当たり散らすなか、ナーウィーはある店のスーツと出会う。それは父親から継いだ仕事に誇りを持つ紳士的なテーラーアイウンが仕立てたスーツだった。ナーウィーはアイウンにスーツを作らせようとするが、仕立てる相手を選ぶアイウンはその依頼を断る。だが、ナーウィーのアシスタントであり、弟オープをチンピラから救ってくれた恩人のシチョンから懇願され、アイウンはナーウィーの家へ採寸へ行くことに。その初対面は最悪だったが、それぞれの複雑な家庭環境の問題や確執の狭間でお互いを知るうちに、2人はいつしか惹かれ合っていく。一世一代の大恋愛の行方は…。■ ■見どころ主演を演じるのは「Y-Destiny」「Lovely Writer The Series」出演のChapと「Lovely Writer The Series」「Our Skyy」出演のGreen。お互い様々な作品で印象を残してきた2人が初めてカプとして共演した。ナーウィーを演じるChapは身長188cm、アイウンを演じるGreenは身長180cm。高身長な2人がスーツを着こなし、物語の魅力をさらに引き出す。実は繊細な心を持つ御曹司ナーウィーと腕の良いテーラーアイウンの恋物語。アイウンの弟達やアイウンの彼女、ナーウィーの複雑な家庭環境が2人の物語をより盛り上げる。暴君ナーウィーとそんなナーウィー相手にも冷静沈着なアイウンがどう親密になっていくのか。「Golden Blood」の監督がおくる斬新なストーリーが全8話・各話約20分で描かれる。■ ■キャストナーウィー役:スパチープ・チャナパイ(Chap/チャップ)アイウン役:ポンサトーン・パドゥンギヤッティウォン(Green/グリーン)シチョン役:ウォラチャイ・シリコンスワン(Tape/テープ)オープ役:クンナパット・ピチェートウォーラウット(Pond/ポンド)アート役:パンナウィット・パッタナシリ(Garto/ガトー)ジャンジャウ役:スピッチャー・リムソンムット(Ormsin/オームシン)ターウィン役:ガンタパット・ガセームサン・ナ・アユタヤ(Ping/ピン)■ ■スタッフ監督:ポンタリット・チョートグリッサダーソーポン■ ■ソニー・ミュージックソリューションズ配給作品サイト&Twitterアカウント配給作品サイト: 公式Twitterアカウント:@rosedoramaコピーライト:(C)Q Power Public Media Co.,Ltd (C)Rock Imaging International Co., Limited Distribute 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月26日株式会社ダイトク(本社:埼玉県川口市、代表取締役社長:主代 直樹、以下 ダイトク)は、2021年11月26日より新開発商品の掛時計「WALL CLOCK」をGREEN FUNDING(グリーンファンディング)サイトにて先行販売いたします。GREEN FUNDINGプロジェクトページ URL WALL CLOCK アップ画像■商品開発背景防犯カメラ・見守りカメラ製品の企画・開発・製造を手掛ける株式会社ダイトクが、新たな商品のフルハイビジョンカメラ内蔵の掛時計「WALL CLOCK」を発売いたします。要素を削ぎ落しシンプルで美しいデザイン。会社でも自宅でも、どんなお部屋にも馴染む掛時計として違和感なく設置し自然に高画質の画像を残すことを目的に開発。会議室では会議の議事録録画として活用。会社の応接室でも商談の記録映像を残せます。作業室での作業業務の見守り、社内のハラスメントなどのオフィス環境の見守りとして活用。動体検知機能付きなので誕生パーティーなどを自然に記録でき思い出として保存。お部屋の見守り、セキュリティ、監視にスマートフォン操作で大切な瞬間を簡単に高画質録画・写真撮影可能。時計としては、秒針が文字盤をすべるように連続的に動く音が出ないスイープタイプ。クォーツ時計で月差±20秒。※本製品で録画する際は「録画中」の表示をしてください■掛時計「WALL CLOCK」商品特長●Wi-Fi(無線)でもLANケーブル(有線)でもスマートフォン遠隔操作可能のハイブリットタイプ●外出先からもWi-Fiに繋いでスマートフォンで簡単操作●動体検知録画機能あり●動画録画 FHD 1920×1080px、写真撮影 1920×1080px●視野角80°●USB充電●長時間記録(SDカード128GBまで対応)。●クォーツ時計で月差±20秒●針は連続で動くスイープタイプで静音設計●フルハイビジョン録画可能●外部からスマートフォン操作ができ録画可能。●撮影範囲は約5mです。●SDカードで128GBまで対応。●電源はACアダプターで常時充電可能です、万が一停電時でも内蔵バッテリーで稼働できます●月差±20秒。●秒針は連続動作のスイープタイプで静音設計。■商品概要商品名 :掛時計「WALL CLOCK」型式 :GS-WCC-01JAN :4580383121418撮影機能 :録画・スマートフォン撮影(録画・写真)※録画は音声付きレンズ :2.0MefaピクセルCMOSレンズ解像度 :SDカード保存 1920×1080px(10FPS)スマートフォン保存 1920×1080px(15FPS)、640×480px(15FPS)動画圧縮形式 :H.264/AVC動画フォーマット:SDカード保存 MP4 スマートフォン保存 MOV記録時間 :ACアダプター接続で常時録画が可能。(停電時等は内蔵バッテリーで録画できます)本体サイズ :直径300×厚さ40mm本体重量 :約755gGREEN FUNDING :特別販売価格15,960円【先着200名】(販売予定価格22,800円)■GREEN FUNDINGグリーンファンディング概要11月26日よりで先行販売スタート掛時計「WALL CLOCK」先着1,200名様まで受付し、いち早く商品を発送いたします。先着200名は15,960円、そのあと200名は18,240円、そのあと600名は20,520円その他セット購入はそれぞれ先着20名に4個セット40%OFF 3個セット35%OFF 2個セット30%OFFでの販売。通常販売は2月予定。株式会社ダイトクは、今後もより一層サービスを充実させ、永年の防犯カメラメーカーとして培った経験をいかしてお客様の安全と安心をサポートしてまいります。■会社概要商号 : 株式会社ダイトク代表者 : 代表取締役社長 主代 直樹所在地 : 〒334-0013 埼玉県川口市南鳩ヶ谷4-8-6設立 : 1994年9月事業内容: 産業用LED照明・防犯カメラ企画製造・販売資本金 : 1,500万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社ダイトクTel:048-291-8885 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月26日肌にも地球環境にも優しいオーガニックコスメへの注目度は年々高まっています。今回はその中でも、「自然の力で素肌と心・環境を美しく」を目指した新ブランド『GREEN&』に注目!2021年6月14日(月)より発売されるヴィーガンの方にも対応した新作スキンケア・ヘアケアアイテムについてご紹介します。自然や人にやさしいサステナブルなブランド『GREEN&』株式会社オージオが手掛ける『GREEN&』は、自然環境に配慮したサステナブルなブランドとして誕生しました。“人の体や自然環境に対する悪影響をできるかぎり排除していくこと”を目指しており、ブランドポリシーである『GREEN&クオリティスタンダード』には「動物由来原料は使用しない」「環境を配慮した再生可能な資源の利用を心掛ける」といった指針が8つ掲げられています。SDGsに向けても積極的に取り組んでおり、石油系合成界面活性剤を使わず、簡易パッケージを採用するなど海や陸へなどの環境に配慮しながら製品を作っているそう。ヴィーガン対応の成分配合! 青と緑のパッケージが特徴『GREEN&』は動物由来原料を使用せず、ヴィーガンの方にも対応した成分を配合。ミネラルを豊富に含んだ海洋深層水や肌にうるおいを与えるヨモギ葉エキスといった体に優しい自然由来の成分を使用しています。香りは7種類の天然製油のみで作られ、まるで森林浴をしているかのような香りに気分もやすらぎます。ボトルは、海と自然をモチーフにした青と緑のグラデーションが特徴。光の当たり具合によってはグラデーションの見え方が変わるようなデザインです。『GREEN&』の新登場アイテムを紹介!2021年6月14日(月)には、『GREEN&』からスキンケアとヘアケアの4アイテムが登場します。うるおいたっぷりな肌や髪に導いてくれるそうなので、乾燥に悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。『セラム(美容液)』まずご紹介するのは、洗顔した後に肌になじませるスポイトタイプの『セラム(美容液)』。角層の隅々まで、肌にみずみずしさをプラスしてくれるアイテムです。【商品情報】『セラム(美容液)』価格:¥4,620容量:50mL『セラム詰替用』価格:¥4,158容量:50mL『モイストジェル(オールインワン)』肌をたっぷり保湿できるオールインワンジェルも登場。『セラム(美容液)』のあとに肌になじませれば、乾燥による肌トラブルからも解放されるはず。美容液とあわせて使えば、たった2つの工程でスキンケアが完了します。【商品情報】『モイストジェル(オールインワン)』価格:¥3,960容量:50g『モイストジェル詰替用』価格:¥3,564容量:50g『オリーブシャンプー』『オリーブコンディショナー』また、スペイン産のエキストラヴァージンオリーブオイルを使ったヘアケアアイテムもご紹介します。こちらの『オリーブシャンプー』(写真/左)は、商品名にもある通りエキストラバージンオリーブオイル配合。うるおいを与えつつも頭皮をさっぱり洗浄してくれる、ノンシリコン処方のシャンプーです。シャンプーの後は『オリーブコンディショナー』(写真/右)を使って、しっかりと髪を保湿しましょう。オイルがうるおいを閉じ込め、ツヤ髪へと導いてくれますよ。【商品情報】『オリーブシャンプー』価格:¥1,540容量:490mL『オリーブシャンプー詰替用』価格:¥1,320容量:460mL『オリーブコンディショナー』価格:¥1,540容量:490mL『オリーブコンディショナー詰替用』価格:¥1,320容量:460mLおうち時間が増えた今、自身の生活を見直して普段使っているアイテムを変えた人もいるでしょう。ぜひこの機会に、今回ご紹介した体にも環境にも優しいコスメを試してみてはいかがでしょうか。©株式会社オージオ文/Nana
2021年06月10日メイクや洋服のように、指先のおしゃれも楽しみたい。ネイルサロンで施術をしてもらう贅沢な時間もいいけれど、いつでも気軽にササっとつけ替えできるセルフネイルもやっぱりいいものです。でも、いつもオーガニックアイテムやナチュラルコスメを選んでいる人のなかには、どんなネイルカラーを使えばいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。ここでは、ファッション性が高いだけでなく、爪にやさしく環境にも配慮されているおすすめの6ブランドをご紹介します。いまこそ、ネイルのおしゃれも思いきり楽しんでください! kiitos.おすすめのネイルカラー 6ブランド01. uka(ウカ)色づくベースコートは普段使いにも大活躍1度塗りならネイルベースに、4度塗りならポリッシュのような発色を楽しめる美容液成分配合のカラーベースコート ゼロ。2019年に仲間入りしたグレイッシュトーンのラベンダー、ペールグレー、ミントグリーンなどのベースコートではめずらしいカラーを楽しめます。(左)ウカ カラーベースコート ゼロ 9/0(中)ウカ カラーベースコート ゼロ 10/0(右)ウカ カラーベースコート ゼロ 11/0各10ml¥2,000/ウカトーキョーヘッドオフィス 02. nailmatic(ネイルマティック)爪だけでなく環境にも配慮したパリ発ネイルブランド2019年に日本上陸した〈ネイルマティック〉。コットン、とうもろこし、小麦などの再生可能な天然由来・植物由来成分を使った環境にもやさしいネイルカラー。(左)NM ピュアカラー ケイト(中)NM ピュアカラー アヨコ(右)NM ピュアカラー アライア各8ml¥1,900/ナショナル・ペンディング 03. KureBAZAAR(キュアバザー)“ナチュラルとファッション性の共存”がコンセプト90%が天然由来でバンブーエキスやヒマワリ種子油などのトリートメント成分配合する〈キュアバザー〉。エコナチュラルな処方で爪にやさしく、爪の自然な再生サイクルを尊重し、爪そのものの生命力を保護。さらに速乾性、ツヤ、発色や色持ちの良さと機能も◎。カラーバリエーションも豊富です。(左上)キュア バザー ネイルカラー ケール(右上)キュア バザー ネイルカラー セレーノ(左下)キュア バザー ネイルカラー キュイール(右下)キュア バザー ネイルカラー ペトロール各10ml¥2,300/フォルテ 04. NAILS INC(ネイルズ インク)豊富なカラーコレクションでどんなデザインも叶えるひと塗りでムラなく鮮やかに発色し、最速5分の超速乾がうれしい〈ネイルズインク〉。スーパーフードのケールを配合したコレクションは、ハリがあって割れることのない、ヘルシーな爪へと導きます。(左)ネイルズ インク ネイルケール ネイルポリッシュ メリルボーン ハイストリート(中)ネイルズインク ネイルケール ネイルポリッシュ ロイヤルクレセント ガーデンズ(右)ネイルズ インク ネイルピュア ネイルポリッシュ ヴィクトリア各14ml¥2,600/TAT 05. LOGONA(ロゴナ)塗るたび爪もよろこぶ 元祖オーガニックネイルネイル製品特有の刺激臭がなく、爪にもやさしい〈ロゴナ〉のネイルカラー。ナチュラルな樹脂やオーガニックアルコール、色素まですべて天然原料のみでつくられ、世界初の認証取得。シックな灰褐色と、落ち着いたマットピンクをチョイス。(左)ロゴナ ナチュラルネイルカラー 05 アーバントープ(右)ロゴナ ナチュラルネイルカラー 04 ピンクブラッサム各4ml ¥2,750/ロゴナジャパン 06. manucurist green(マニキュリスト グリーン)塗っていないときの爪まで美しく最大約84%が野菜などの植物由来成分。ココナッツオイルとバンブーエキスを配合し、保湿効果と活性化成分を使用しているので鮮やかな発色を楽しみながら、爪をいたわるリッチな処方。さらに、動物実験を行わずヴィーガンの認証を取得しています。(左)マニキュリスト グリーン ナチュラルネイルカラー アルトラマリーン(中)マニキュリスト グリーン ナチュラルネイルカラー バードオブパラダイス(右)マニキュリスト グリーン ナチュラルネイルカラー カーキ各15ml ¥2,200/サハラ・インターナショナルグループ 健やかな爪をキープする ケアものもチェック自由なカラーリングを楽しむために、キャンバスとなる自爪を元気にしてくれる優秀なお手入れアイテムも取り入れてはいかがでしょう? LOGONA ナチュラルネイルカラートップコート研究・開発に長い年月をかけて生まれた〈ロゴナ〉のネイルカラーは、世界で初めて自然の原料のみでつくられたもの。ネイルカラーの色持ちを良くして、爪に輝きを与えてくれます。4ml ¥2,750/ロゴナジャパン LOGONA ナチュラルネイルカラーリムーバーアセトンなどの有機溶剤を含まず、オーガニックアルコール、ヒマシ油などでやさしくオフ。ネイルカラーを塗る前の汚れの拭き取りケアにもおすすめです。100ml ¥2,500/ロゴナジャパン NAILS INC スーパーフードブースター ネイルトリートメント高い抗酸化作用をもつ抹茶とグリーンティー、強い生成効果のあるクロロフィルが健やかな爪の成長を促してくれます。週に2回のスペシャルケアに。14ml ¥2,800/TA NAILS INC スーパーフードブースター オーバーナイト ネイルマスク弱く割れやすい爪、二枚爪、ジェルネイルで薄くなってしまった爪を寝ている間に栄養豊富なスピルリナやアサイーベリーが集中補修。14ml ¥2,800/TAT PROVIDA オーガニックネイル 集中ケアドイツのオーガニックコスメブランドによる爪用トリートメントオイル。アブラナ種子油、ブドウ種子油など良質な植物オイルをふんだんに含み爪や甘皮のうるおいを保ちます。 10ml ¥2,850/メイムプロダクツ SHOP LISTウカ トーキョーヘッドオフィスtel:03-5778-9074ナショナル・ペンディングtel:03-6459-4781フォルテtel:0422-22-7331TATtel:03-5428-3488ロゴナジャパンtel:03-3288-3122サハラ・インターナショナルtel:075-252-1234メイムプロダクツtel:0800-170-0048 kiitos. vol.13「NATURAL×ORGANIC NAIL for ESCAPE 旅は指先まで彩って」よりphotograph : Ryosuke Okumura [STUDIO BANBAN]edit&text : kiitos.編集部re-edit : Midori Seki
2020年01月30日アメリカの“The Black List”など、映像化されていない脚本を対象とした評価および映画製作マッチングの日本版プロジェクトとなるWEBサイト「Green-light」が、4月よりスタートすることが分かった。Green-lightは、脚本家が掲載者として脚本を投稿し、製作者(プロデューサー、監督ほか)が閲覧者としてそれらの脚本をファイルとしてダウンロード、閲覧ならびに評価することができるWEBサイト。気になる脚本家に対しては、製作者からサイト外で自由にコンタクトが取れるものとなる。すでに類似サービスが複数あるアメリカでは、2005年からサービス開始された最大手の“The Black List”が有名。初年度の掲載作品からは『JUNO/ジュノ』が映画化されヒット、アカデミー賞脚本賞を受賞した。その後も『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』など、“The Black List”掲載作品から多くの名作が誕生しており、これまでに400本以上が映画化され、それらの作品の世界興収は合計260億ドルにのぼるという(The Black List 公式発表より)。Green-lightでは、脚本家個人のデスクに眠っている数多くのヒットコンテンツのアイディアを脚本コンテストなどのクローズドな時間と場ではなく、コンテンツ業界内で常時アーカイブされるプラットホームとなるべく現在制作中。映画/ドラマプロデューサーや監督たちのアイディアのネタもととして、またはほかの企画での脚本執筆者を探す場として、様々な意図に活用され、新たな脚本家人材に機会が行き渡る環境を目指していく。本プロジェクトのビジネスモデルはアメリカの“The Black List”と同様の形となり、閲覧者/掲載者共に会員制のサービスで、閲覧者側は映画/ドラマの製作実績のあるプロデューサーや監督その他を対象とした承認制で無料で利用することができ、掲載者は月額会費制で誰でも自由に脚本を掲載できる仕様。脚本家(掲載者)向けの月額費用の価格設定については後日サイト上で発表されるという。製作者会員は、映画・ドラマ等映像コンテンツにおけるプロデューサー/監督/俳優/俳優マネジメント/出資者といった、製作に関わる方が対象。本日1月22日より製作者会員の事前登録がスタートする。「Green-light」は4月、プロジェクトスタート。(text:cinemacafe.net)
2020年01月22日時間とともに植物と建物が一体となる世田谷区内の緑道と車道が交わる角地に建つ、構造設計士の多田脩二さん、由喜さんの住まい。建物から溢れるような植栽が緑道の緑と一体になり、この一角が大きく豊かな緑の空間になっている。建物の各層から緑がこぼれる立体庭園というコンセプトの住まいは、外から中の様子は伺えないが、一歩建物の中に入ると、外とつながる広々とした空間が広がる。設計は建築家の新関謙一郎さん。実は多田邸は、脩二さんよりも由喜さんが積極的に住まい造りにかかわったのだそう。「夫の仕事が忙しく、週末の家族サービスといえば夫が構造設計に関わった物件のオープンハウスに行くことでした。中でも、新関さんの設計した建物は、中に入ると外観からは予想できない広がりがあって、その空気感やデザイン性が素晴らしく、いつかは新関さんの設計した建物に住みたいと思うようになりました」美しい緑は、作庭家の長濱香代子さんが手がけた。竣工から5年目の今年、土を替えるなどの植栽の手入れを行ったそう。「長濱さんは、埼玉の農家の方と一緒に土作りからしっかり行っているので、手をかけなくても植物が生き生きと育ちます」緑のプランターが建物の各所に設けられていて、上下の位置を少しづつズラすことで、それぞれの場所で雨と光が当たるようになっている。「植栽のプランターは鉄筋コンクリートの構成の一部になっていて、梁の役目も果たしています」竣工5年目の多田邸。年月とともに緑のボリュームが変化していく。緑道の樹々と一体となった建物。緑に歓迎されながら洗い出しの階段を昇り、2階の居住スペースのあるテラスへ。新関さんの設計らしい物語性のある階段。窓を開け放てば、内と外がゆるやかにつながる。開放感が感じられる住まい。最上階は、低い窓の外に屋上の緑が広がる。茶室にいるかのような落ち着く空間。最上階の屋上の緑。ベンチの後ろのコンクリートのスラブの中にも深型のプランターがセットされている。最上階のプランターにはアガパンサスが植えてある。水やりはタイマーがセットされた潅水ホースで行うので手間がかからない。こだわり抜いたキッチンの設計由喜さんはご自宅で料理教室「こゆきの食卓」を開催していることもあり、キッチンの設計には細かな部分までこだわった。「調理器具や食器の数が多いので、効率よく収納できるよう引き出しの大きさを考えました。調理器具には電気を使うものが意外と多いです。後で困らないようにあらかじめコンセントの位置や数にもこだわりました」キッチンのカウンターの高さは92cm。「背の高い方や男性でも使いやすい高さです。たくさんの方が楽しく集まれる空間を創っていきたいと思っています」奥のI型キッチンの天板とカウンターテーブルは共にコンクリート打ち放し。ガスコンロはカウンター側に作った。長女の大学2年生の美久璃さん。そして弟が2人の5人家族。収納力抜群のキッチン。引き出しの高さは、あらかじめ収納したいものの大きさを測って決めたのだそう。モルタルのカウンターテーブルの裏側にもコンセントを設置。テーブル越しにも緑が見える。スタッキングできるグリーンの椅子はアンティーク。「テーブルは友だちからのお下がりのロイズ・アンティークスです」コンクリートの打設に立ち会い、頑丈な家に3階のバスルームは、まるでリゾートホテルにいるかのような非日常空間。煤を混ぜた黒いモルタルで壁や浴槽が作られている。「新関さんと沖縄のリゾートの仕事をご一緒させていただいた時、バスルームが素晴らしかったので、我が家にも作っていただきました」半地下には脩二さんの事務所がある。「以前は住まいと事務所が別々だったので、経費の面では一体になって良かったかもしれません」そして2階から4階が住居スペースの、計4層の建物になっている。「当初は木造で作ることも考えたのですが、4層はやはり難しく、RCで造ることにしました。しっかりした躯体を作りたかったので、コンクリートを打設する際は現場に来て、自分も手伝いながらコンクリートが密になるようにしっかり打ちました。コンクリート内の気泡は少ないほうが頑丈な建物にになるんです」頑丈な躯体と、年月とともに変化を見せる植物。これから先、さらに素敵な家になっていくに違いない。2階の浴室。床は玄昌岩、壁や洗面カウンター、浴槽は、煤を混ぜたモルタルに防水加工を施してある。幅広の水が滝のように流れる水栓。緑道に面した事務所のエントランス。「この入口はほとんど使っていないので、どんどん葉が茂ります(笑)」脩二さんの事務所。天井高3mのたっぷりとした空間。天窓からコンクリートの壁に落ちる光が美しい。約1m下げて半地下の事務所空間を作った。
2019年05月29日ジャングルの奥にひっそりと湘南の海が望める稲村ケ崎の閑静なエリア。「海のそばで暮らしたい」とずっと思っていた池田さん夫妻は、ふらりと散歩に訪れた際この土地に出会う。「鎌倉の中でも田舎っぽさが残っているところが気に入りました。それまでは都心のマンションに暮らしていたので、がらりと環境が変わりましたね」と妻の麻里奈さん。ユッカの木などが茂る、アリゾナをイメージしたというエントランス。芝生の中の小径の奥に、ウッドデッキのあるベイスギの外壁の家が建つ。「うっそうと茂ったジャングルの奥に家がある。そんな雰囲気にしたかったんです」というのは、夫の紀行さん。敷地は150坪。広々とした庭にはガレージやDIYの作業部屋、アウトドアグッズなどを収めた小屋、ピザ窯などが点在する。「サーフィンはもちろん、箱根までサイクリングしたりしてアウトドアを楽しんでいます。以前はあまり縁がなかったのですが、ここに引っ越してきてから、趣味が広がりましたね」。外塀には「どうしてもこれを使いたかった」という琉球ブロックを。「輸送費の方が高くついた」そう。庭にはサボテンやオージープランツが。小径の奥にサーフハウスをイメージした白い家が建つ。カリフォルニアの農場にあるような小屋をイメージ。古トタンを譲り受けてDIYで作りあげた。キャンプ用品やDIYツールなどを置いている。ガレージにも接続。小屋の中では、紀行さんがランタンの整備などの作業を。レトロな雰囲気のワーゲンバスが小屋の中に鎮座。薪ストーブ用の薪をストック。家庭菜園も設け、サラダの素材はすべてここから調達している。知人の家で見て感動し、設計図をもらって造ったピザ窯。ガーデンパーティーで活躍。テラスのデッキも、なんとDIYで完成したものだそう。雨に強く腐りにくいウリンを使用。アウトドアでのお茶や食事も楽しんでいる。開放感ある西海岸風スタイル「カリフォルニアスタイルの家にしたかったんです。ラグジュアリーというよりは年月を経て古さが滲み出る、味のある家が理想でした」。土地の紹介から設計施工まで、鎌倉R不動産が担当。吹き抜けとウッドデッキを設ける希望は、いちばんに伝えたそう。「友達がよく集まる家なので、あまり仕切らずオープンで自由にしてほしいとお願いしました」。東京から何度も足を運んで打ち合わせ。大きな開口から光がたっぷり差し込む吹き抜けのリビング、ハワイをイメージしたという暖かなムードのキッチン、窓の向こうに江ノ電がコトコトと走るダイニング。のんびりとした時間が流れる西海岸風の家が誕生した。「キッチンだけは使い勝手を考えて、すこし独立した感じにしてもらいました。ゲストと一緒に調理することも多いので広々とさせ、誰でも使いやすいようにパントリーの動線も考えました。いずれはお弁当屋さんもできるように設計しています」。光と風が通り抜ける吹き抜けのリビングで。この春、3人家族になった池田家。「ふたり暮らしだと思っていたので1LDKを考えたのですが、後から仕切れるよう自由にしておいたのは良かったです」。奥のダイニングの向こうを江ノ電が走る。開口部を設けて、通り抜ける電車を眺められるようにした。ダイニングテーブルはイームズ。古くなっても廃れないロングライフデザインが好み。無垢の床とアイアン、白い塗装が心地よい。薪ストーブは絶対に入れたかったもののひとつ。陽光あふれるキッチン。パントリーは冷蔵庫を挟んで両側から入れるように。キッチン台はシンクの横の台に段差があるのがポイント。このスタイルのステンレスの天板を見つけ、それに合わせて造作した。魚をさばいた後の掃除などがしやすい。コンロ側は、シンク側のステンレスの冷たさを和らげるため木の天板に。あえてオープンな収納にして取り出しやすく。朝食はキッチン前のこのスペースでとることが多い。ウッドデッキのある庭に面していて明るい。悩んだカーテンはローマンシェードに。DIYでコストカットも箱自体の魅力に加え、驚くのは至るところをDIYで創り上げたということ。「外壁は1枚1枚、施工の前に自分たちで色を塗ったんです。庭のピザ窯も設計図をもらってDIYで造りました。完成して入居してからも1年くらいは、何かしら作業をしていましたね」。家の南側と北側にあるウッドデッキも、紀行さんの会社の社員の力を借りてDIY。「コストカットできるところはなるべくしたかったんです。ドア1枚も吟味しました」。もともとインテリア好きだったという麻里奈さん。色んなショップを回ったり、サイトで調べたりしてはディスプレイを考えたそう。「ノブひとつを見つけるのに、東京中を探しまわりましたよ(笑)」。コストカットを実現する一方、こだわったのはバスルーム。シャワーブースのあるホテルのような贅沢な空間は、爽やかなトーンのタイル貼りが美しい。「海から戻って外シャワーをあび、直行できるよう外から入れるドアも設けました。狭いところに籠るのは嫌なので、ゆったりできる空間にしたかったんです」。夜は麻里奈さんが取り付けたディスプレイ棚のキャンドルを灯して、ゆっくりとお風呂に浸かる時間が疲れを癒してくれる。「やっと少し落ち着いて、カフェに行ったり、お散歩をしたりして楽しむようになりました。春先には庭に自生するフキノトウを天ぷらにして食べたり、ピザパーティーを開いたり。ここでの暮らしを満喫しています。地元意識も芽生えてきて、もうここから離れられないと思いますね」。2階にあるオープンなセカンドリビングは、ゲストルームにも活用。いずれは仕切って子供部屋にすることもできる。ベッドルームは落ち着けるようヨーロッパ風に。開口も控えめにした。ベッドサイドの照明など、海外のサイトで見つけて購入。壁は淡い水色にDIYで塗装した。6畳あるウォークインクローゼットも海外サイトを参考に。棚の引出しはIKEAで調達し、それに合わせて棚を作ってもらってコストカット。外から入ってこられるドアも設けたバスルーム。左手にはシャワーブースがある。江ノ電がすぐそばを走るウッドデッキには屋外バスタブも。緑に包まれて入浴を楽しめる。どうしても使いたかったシンクは、イギリスに住む叔母さんにわざわざ送ってもらった英国製。鏡はIKEAのものにロープをかけてアレンジした。玄関からリビングに入るドアの文字は、ネットで探したサインペインティングのアーティストに描いてもらったもの。バスルームのドアにもペイント。玄関は、TVで見たカリフォルニアスタイルの家をモデルに。足場板に様々なカラーをかすれた感じに塗って、モザイクのようにあしらった。カゴはアフリカから取り寄せたもの。現在3カ月の長男と、湘南での暮らしを満喫する池田紀行さんと麻里奈さん。貸しスタジオHOHHOHOUSEも営む。
2019年05月15日白い箱をデコレーション生まれ育った都心にある家を、3年程前に建て替えたWAKOさん。「どうしたら楽しく過ごせるかということをいちばんに考えて、希望を設計士さんに伝えました」。こだわったのは生活動線を考えた間取りと、床のタイルに壁の素材。細かなところは余白を残し、瀟洒な白い箱が完成した。「初めはキッチンやバスルームなど、必要なもの以外何もない空間でした。暮らしながら2年くらいかけて完成してきた感じです」。必要な棚やディスプレイスペースなどは、実際に住んでみながら、欲しいものを設置してひとつずつクリア。シアトル、中国、ボリビアなど、世界各地に暮らした経験が育んだ感性が白い箱を彩っていった。大きな開口を開け放てば、リビングとテラスが一体に。南側から明るい日差しが室内まで入り込む。リビングの床には適度なムラと質感のあるタイルをセレクトした。大きなバスケットを愛用するWAKOさん。食材をたっぷり入れ、カゴごとキッチンに移動して調理に取りかかる。動線を考えて快適に「快適な暮らしを考えたとき、私の場合まず自分の生活まわりを完結させたいと思いました。そこで1階に自分のベッドルームとバスルーム、2階に子供たちの部屋とバスルームをそれぞれ設けました」。家族共用の玄関と接続する形で、WAKOさん専用の玄関もベッドルームに設け、クローゼットで身支度を整えたらそのまま外出できるスタイルに。クローゼットも両サイドから出入りできるなど、動きやすさを確保している。「自分の生活まわりを一体化させることで、ストレスが減りましたね(笑)。子供たちもお掃除など、自分のことは自分でする習慣を身につけてくれています」アメリカ製のクイーンサイズのベッドは、毎朝ベッドメイクを欠かさない。「そうすることで心地よくいられるんです。毎日の習慣にしてしまえばそんなに苦にも感じません。使ったら必ず片付けることを心がけているので、逆にお掃除も楽ですよ」。ベッドヘッドの向こうにクローゼット、水まわりを配置し、ホテルのように動線をつなげた寝室。「ここは夢みる感じにしておきたいと思いました。1日の中で長い時間を過ごす場所なので、ベッドやリネンにはお金をかけていいと思うんです」。建築当初はなにもなかったクローゼット。使いたい収納ボックスや衣類の収まりを考えて、後から棚を作っていった。クローゼットの片方の入り口には仕切りを設けて、部屋側から中が見えないように。仕切りの裏側にも棚を取り付けて収納に活用している。古い木製の台にシンクを取り付けて洗面に。扉などは後から設けた。ベルギーの照明などをアレンジしたコーディネートが見事。ベッドルームに接続してバスルーム、そしてお風呂上がりに涼むことができる小さなテラスも。ガラスのキャビネットには気分で選べるようバスソルトを数種類スタンバイしている。家の中に景色をつくる「20代前半はアメリカで暮らし、日常生活にキャンドルを欠かさないことなど、生活を楽しむことを知りました」。というWAKOさんが望んだのは、テラスでゆったり時間を過ごすこと。「プロバンスの静かな時間の流れ方が好きなんです。緑に囲まれたテラスを設けることも、当初からの希望でした」。大きなガラスの引き戸は壁面にすべて内蔵することができ、開け放てばリビングとテラスが一体に。オリーブやユーカリの緑、ミモザの黄色が鮮やかに目に飛び込んでくる。「あちこち旅をしてきて、最近は旅先では暮らすように過ごしたい、でも家の中では旅をするように暮らしたい、と思うようになりました。どこを見てもいいなと思えるように、家の中に景色をつくっておきたいですね」。海外から輸入した家具や、旅先で見つけた雑貨、小物などでコーディネートされた室内は、洋雑誌の世界のよう。「30代になったとき、やっぱり私が好きなのはヨーロッパだなと気づいたんです。白、ベージュ、グレーをテーマカラーにまとめるのが落ち着きますね」。ミモザの花が美しく咲き乱れるテラスでは、ブランチやアペリティフを楽しむ。インドネシアから輸入したベンチ、バリで購入した雑貨など、年代を感じさせるものでコーディネート。テラス前のリビング。奥のソファーは空間のサイズに合わせてオーダーしたもの。アウトドア用のファブリックで、ワインなどをこぼしても汚れが残らないそう。大きな鏡をしつらえた玄関。暗くなりがちな場所なので、ドアにはガラスを用いて光の通り道を確保した。脇にはWAKOさん専用のドアもある。エイジング加工されたキャビネットは、ノブをWAKOさんが付け替えた。手間をかけることも忘れない。キャンドルと花、植物のコーディネートを欠かさない。「1輪差しをアレンジするのが気に入っています」。キッチンを中心に家族が集うテラスで育てたローズマリーを料理に使ったり、ミントでゼリーを作ったり。料理することと食べることが大好きで、いちばん長く時間を過ごすキッチンは、特にこだわった場所。「家の中心なのでオープンにしておきたいと思いました。広いスペースを確保したので、シンクは2カ所つけましたが、1カ所は食器洗い、もう1カ所は野菜洗いにと使い分けられて便利です」。家族との食事も、ビュッフェ式のパーティーのときも、カウンターキッチンが役立つそう。「作りながら食べるのでカウンターは重宝しています。外食はほとんどせず、家でちゃんとテーブルセッティングをしていただくのが、子供たちも好きですね」。仕事をしながら3人のお子さんを育てるWAKOさん。夕方16時頃から調理にかかり、手の空いた時間にテラスでワインなどを飲みながら、お子さんたちの帰りを待つ時間がいちばん好きなのだとか。「どこかに行っても、やっぱりうちがいちばんいいな、と思いますね。好きな風景に囲まれて、どこよりも居心地がいいんです」。アメリカのメーカーのキッチンを採用。収納力に余裕があるので吊り戸棚はつけず、ディスプレイを楽しんでいる。大きなカウンターテーブルは料理をしながらサーブができて便利。シンクのひとつは窓際に。庭の緑を眺めながら洗いものができる。奥はパントリーと仕事用のストックルーム。ワインラックは塗装とエイジング加工を施した。お子さんと料理をしたり、家で過ごす時間を大切に考えるWAKOさん。セレクトショップKOKOROの元オーナーで、現在はライフスタイルプロデューサー。wakoinc.jpではお花の毎月便やブログをアップ。インスタグラムは@wako_world
2019年04月01日景色を最大限に活かす「不便でもいいから、景色が良くて、その景色と反対側にアプローチがあるところという条件で土地を探し、まさに理想的な土地に出会えました」と話すのは、建築家の阿川宮鳥さん。東京・日野市の高台に位置し、南側には深い森を望む絶好のロケーションである。しかもそこは、阿川さんの事務所があるマンションの隣地。それまで建っていた施設が取り壊され、たまたま売りに出された物件だった。「都心から日野に越してきて、マンションの4階からこの景色を見ていました。こんな環境に家を建てたいと、この界隈の土地が空かないかとずっと狙っていたのです(笑)」。隣が売りに出されたときは即決だったという。この借景が広がった土地を最大限に生かすために、“森の中で暮らす”をテーマに設計をスタート。道路側である北側は最小限の窓にし、景色のよい南側を思いっきり開き、全面に窓を設けた。目の前に広がる森は白樺などの落葉樹が中心。「冬の今はほとんど葉がなく伸びやかなシルエットが楽しめますが、春には葉を付けて新緑が、夏にはたっぷりの緑で木陰を、秋には見事な紅葉と、季節によって全く表情が変わり、楽しみ方もいろいろです。自然の力ってすごいなって感動しますね」。北側から見た外観はシンプルな白い箱。車関係の仕事をする夫の和生(かずなり)さんの希望であった2台分のガレージを手前に配置し、アプローチを長くとることで、住居部分は準防火地域の規制から外れるようにした。国道(手前)から距離を離したことで騒音防止にも。準防火地域を避けたかった理由のひとつが「網の入った防火ガラスがどうしても嫌だったから」。網の入っていないガラスに、窓枠は木製サッシを実現させた。南側から見た外観は、全面に窓を設け、ほぼガラス貼り。森から野良猫たちもやって来て、地域猫としてご近所みんなでかわいがっているそう。斜めに設置した壁阿川さん夫妻と猫3匹が暮らす阿川邸は、お客様を招いたり、仕事のプレゼンをしたりするパブリックスペースと、寝室やバスルームなどのプライベートスペースとに、リビングのグレーの壁によって分かれている。そのグレーの壁は、南に向って斜めに開いて設置されており、リビングから森へ広がる臨場感が楽しめる。また、トップライトを設けた天井はRにカーブし、壁へとつながっている。この丸みにより、やわらかな光が奥まで届く。天井材はレッドシダーにこだわった。部位によって色の異なる木の特性を活かし、細い刻みでランダムに並べ、デザイン性もアップ。「どうしてもこの材を使いたくて、材木屋さんにカットしてもらいました。夜に間接照明を照らすと、この木がいい感じに光るんですよ」。グレーの壁を境に、1階、2階ともに奥がプライベートスペース、手前がパブリックスペース。壁は南(左)に向かって開いている。細めにカットしたレッドシダー材の天井が美しい。トップライトからも十分な光が注ぐ。宙に浮いた片持ち階段もスタイリッシュ。造り付けのテレビ台の下にはCDなどをたっぷり収納できる。音楽が好きで音にもこだわる阿川さんご夫妻。R天井は音響効果もよい。玄関を入って正面にはレッドシダーの壁が。奥がプライベートスペースでシューズクローゼットを設置。手前がリビングへと続く。庭にもフェンスを設置。プライベートスペースに洗濯物を干しても、パブリックスペースからは見えないように配慮。シンクはバーベキューのときに重宝。回遊性で楽しく効率よい生活料理好きという阿川さんは、よく友人や建築家仲間を招いては、イタリアンなど前菜からメニューを考えて振る舞うそう。「景色を楽しみながら料理ができるように、キッチンは南側に向けて設置しました」。キッチンの奥の、プライベートスペースとパブリックスペースの間には家事ゾーンを設けた。冷蔵庫や洗濯機、ワインセラーなどをまとめて置き、どちらのスペースからも行き来できるよう生活動線を考え尽くした造りになっている。また、リビングだけでなくプライベートスペースにも階段を設け、1階も2階も回遊性をもたせた。「例えば、私の友人たちがリビングのあるパブリックスペースに集まっているときに、夫が途中ですーっと抜けて、お風呂に入ったり、寝室で横になったりできるようにしています。プライベートスペースで生活を完結できるようにすることで、それぞれのペースで生活できますからね」。“行き止まりのない家”で、人も猫も心地よく、楽しく暮らしているようだ。ペニンシュラ型のキッチン。料理をしながら最高の眺めが楽しめる。キッチンの奥が家事ゾーン。冷蔵庫や洗濯機が置かれ、バスルーム、寝室へと続く。お客様がお好みのワイングラスを自由に選べるようになっている。ホテルライクなバスルーム。奥が寝室で、扉は最低限しかない。夜はライトアップされた森を見ながら入浴タイムが楽しめる。洗面の鏡は、右にスライドすると収納棚が登場。寝室やバスルームから2階へつなぐプライベートスペースの階段。回遊性があり、便利。生きている自然素材の心地よさ「建築家としてやりたかったこと、好きなことを詰め込んだ家となりました」という阿川さんだが、特に「やってよかった」と思うのが和室を設けたことと言う。「習っている茶道の先生に“和室はあるんでしょ?”と訊かれてはっとしたんです。確かに和室があるといいな、と。玄関上の納戸だったスペースを一段下げ、屋根裏みたいな和室にしたら楽しいなと思って、慌てて図面を書き直しました」。斜めにカーブした天井や収納、細長い障子窓など、大工さん泣かせの要望ではあったが、意欲的に楽しんで対応してくれたという。北欧家具をさりげなく置いたリビングに和のテイストがほんのり加わったことで、さらに味わい深い空間となった。「ささくれようが、隙間が空こうが、生きている自然素材が好きです」という阿川さん。経年変化を楽しみながら、住み続けるほどに愛着がわく家となり、それは阿川さんが提案する住宅のコンセプトでもある。友人の家具作家(アトリエヨクト)にオーダーしたというダイニングテーブルは鉄の脚がポイント。壁には飾り棚を設け、お気に入りの物をディスプレイ。「リビングにギャラリー風のビューポイントを造るのがおすすめです」。手前が、最近注目しているという熊田恵子さんの作品。奥が和生さんの妹で陶芸家の阿川まさ美さんの作品。3畳ほどの和室。低めのR天井、細めの障子窓などこだわりがのぞく。奥(下)には布団を収納。天井のカーブに沿って上部にも収納を設けた。一段下げて和室を設計。手前のタンスは着物を収納。ハンス・J・ウェグナーのイスは座り心地抜群。北欧家具に不思議とマッチする、和室の障子窓(右上)。2階のパブリックスペースからの眺めも素晴らしい。奥は和生さんの書斎。なかなか顔を見せてくれなかった3匹の兄弟猫たち。“広報部長”のコタロウくんがやっと登場してくれた。サスケくんとサクラちゃんは会えずじまい。阿川邸設計コエタロデザインオフィス一級建築士事務所所在地東京都日野市構造木造規模地上2階延床面積160㎡
2019年03月18日煙突との出会いが始まりだった吉祥寺の賑やかな商店街から1歩入ると、そこは閑静な住宅街。以前は鍼灸院だった築20年程の3階建て鉄筋コンクリートの建物を、2世帯で暮らす戸建てにリノベーション。住人は店舗のディレクションや空間設計を手掛ける鈴木善雄さん、舞さんご家族と、舞さんのご両親の引田ターセンさん、かおりさんのご夫婦だ。「結婚した当初は、いつか古い物件を改装して暮らせたらなと考えていましたが、義父母からいい物件があるから一緒に住まないかという話をいただいて。訪れてみると、1階に暖炉のある住宅でした。煙突のある家なんて、東京ではなかなか建てられないけれど、ここならずっと自分が憧れていた薪ストーブも設置できるだろうと」そう語るのは、新木場で複合施設「CASICA」のディレクションを手掛ける鈴木善雄さん。1階はご両親の住居、2階はゲストルーム&作業場、3階を鈴木さんご家族の住居に。2世帯それぞれの、思い思いのリノベーションが始まった。ヨーロッパの古い照明に、日本の古道具の作業台など、年代を感じさせるインテリアが味わい深い3階。昨年11月、新木場にオープンした複合施設「CASICA」は100%LIFEでも掲載。「CASICA」「スタンダード トレード」にリノベーションを依頼。ホテルのように洗練されたシンプルで居心地のいい1階。古家具を独自に再構築鈴木さん家族が暮らす3階のフロアは、3LDKだった間取りを70㎡ほどのワンルームに変更。荒々しい古材を敷いた床に工業的なペンダントライト、日本の古い家具などがあしらわれた空間は、おふたりが手掛ける店舗の世界観のよう。「何風というのではなく、好きなものを選んで、縛られることなく構築したいんです。インダストリアルと和家具が合わないわけではないし、トルコのラグもあればアメリカのソファなど、国も色々とミックスしていいと思っています」。リノベーションは、善雄さんと大工仲間達とDIYで少しずつ着手していったそう。壁づけのキッチンは、和箪笥や小引き出しなどをパズルのようにはめこんだ棚に目を奪われる。「日本のものをどう現代的にアレンジするか、と常に考えています。畳からイスの生活になった今、和箪笥は床の上じゃなくてもいいですよね」。斬新なアイデアの溢れる空間を彩るのは、仕事の買い付けで見つけた古道具だったり、全国を車で旅する中で出会ったものだったり。愛着のあるものたちが、素朴な素材感が活かされた空間に味わいを加える。「キレイすぎると落ち着かないんです」と善雄さん。キッチンという境を設けず多様性のある空間にしたかった、という暮らしの中心にあるダイニングテーブルで。南北に開口があり光が通り抜ける。床には室内用ではないインドネシアのチーク材を張った。キッチンには、少しずつ集めた古家具などをパズルのようにはめ込み、独創的な棚をアレンジ。抜けのあるワンルームにスケルトンにした空間に、あえて1カ所仕切りを設けたのはアトリエ。「鉄加工ができる友人に頼んで、窓枠を作ってもらい、わざと錆びさせてガラスをはめ込みました」。現在は仕事部屋にしているが、保育園に通うお子さんがもう少し大きくなったら、いずれ子供部屋にする予定だそう。「壁は後からいくらでも作れるので、最低限に。ベッドルームにも仕切りは設けませんでした」。床と同じ古材を面材にして、壁一面に収納を設けたベッドルームは、サンルームからの明るい日差しで満たされる。「ここに暮らすようになって、グリーンを育てるのも楽しくなりました」。薪ストーブが鎮座するリビングで、家族で語らう暖かな時間も偲ばれる。「1階には両親がいることで、一緒に食事をしたり、息子を見てくれたり、たくさんの時間を共にするようになりました。仕事の話も夫も交えて色々と話せる関係なので、いつもたくさんの刺激をもらっています」と舞さん。LDKの一角に仕切りを設け、アトリエを設置。ガラスの窓を光が通過する。現在、仕事部屋にしているアトリエは、いずれは子供部屋にする予定だそう。リビングに隣接したベッドルーム。壁のように見えるよう、床と同じ素材で収納を設けた。南側のサンルームは植物がよく育つ。お子さんの遊び場にも。ESSE社の「THE IRONHEART」が置かれたリビング。クックオーブンなど機能も充実。チェーンソーと斧で薪割りをしているそう。北欧テイストの1階「早期リタイア後がこんなに充実するとは思っていませんでした」。と語るのは、舞さんのご両親、引田ターセンさんとかおりさん。人気のパン屋さんとギャラリーを営みつつ、2世帯での暮らしを楽しんでいる。140㎡ある1階は、3階と打って変わって、北欧テイストで統一されたシンプルでナチュラルな空間が広がる。「以前からおつきあいがあって、家具のデザインなどが好きだったスタンダードトレードさんにリノベーションをお願いしました」。薄い緑の混ざった珪藻土の壁、オークの天井や家具、麻混の絨毯の敷き詰められた床。穏やかで居心地のよい空気が流れる。「私たちが求めたのはやりすぎない、主張しないインテリア。和でも洋でもなじんで、ずっと使い続けられるテイストが好きなんです」。1階は床面積140㎡の広々空間。暖炉のある山小屋風の空間だったのを、北欧テイストに。コンクリートの冷たい躯体に、木とガラスで温もりを加えた。ハンス・J・ウェグナーのテーブル、フリッツ・ハンセンのイスなど、内装に合わせて家具もセレクト。吉祥寺で「ギャラリーフェブ」、パン屋さん「ダンディゾン」を営む、ターセンさんとかおりさん。普段はキッチンとリビングの間の空間で仕事をすることが多いそう。ワンルームを半オープンの仕切りと床の段差が緩やかに分ける。人の集まる居心地のいい家に鍼灸院だった南側のスペースは、外構の緑とルーバー状になったガラス窓から光が差し込む、明るいベッドルームに。暖炉のある広々としたLDKは、大人数でパーティーを開いたり、何人かで料理をしたりも可能な余裕のスペースを確保した。「婿の誕生日会には40人くらい集まりましたよ。キッチンはアイランドにシンクを入れるかどうか悩みましたが、オープンなキッチン台にして正解でした。お料理を運んだりするのを、みんなが手伝ってくれるんです」。一部分には仕切りを立てて、キッチン内すべてを見せないよう細かな計算も。「家は私たちにとって充電をするところ。明るくて風が通って、“ああ、家に帰りたい”と思えるような快適な場所にしておきたいですね」。その願いが結集した1階には、家族や友人たちが集まってくる。個性の違う2つのフロアのそれぞれの生活を、コンクリートの堅牢な建物が包み込んでいる。明るい日差しに包まれるベッドルームには、ウォークインクローゼットを設けた。ベッド脇のステップは、年を取った愛犬用。ベッドルームの入り口。ルーバー状になったガラス窓から光が差し込む。パーツにこだわり、イタリア製のグレーのタイルを貼ったバスルーム。微妙な陰影が奥行きを出す。余裕の幅を確保したキッチンでは、普段おふたり一緒に料理するそう。キッチン台の黒の面材がアクセントとなっている。パントリーにキッチンまわりのものを一括に。以前は勝手口だったところを塞いで、ガラスブロックを採用した。窓辺には、「ギャラリーフェブ」でもかかわりのある陶芸家・内田鋼一や、ガラス作家・イイノナホの作品を飾る。十字型のガラスをはめ込むようオーダーしたドア。玄関にあるイイノナホの照明がガラス越しに見えるのが、かおりさんのお気に入り。約100坪の敷地に建つ、鉄筋コンクリート3階建ての建物。元オーナーとは知り合いで、縁あってリノベーションが実現。
2019年02月18日ISC 2015で開催されたGraph500 BoFで第10回のGraph500のリストとGreen500のリストが発表された。Graph500は、2のSCALE乗(SCALE 40では約1兆)のノードとノードを繋ぐ2のSCALE+4乗のエッジを持つグラフの1ノードからスタートして、全ノードに到達する最短の経路を求めるという問題を解くのに要する時間を測定するベンチマークである。今回のGraph500は、京コンピュータがスコアを約2倍の3862GTEPS(Giga Traversed Edges Per Second)に引き上げて1位に返り咲きいたのが大きな変化であるが、それ以外は同じ顔触れである。マシンとしては、中国の天河二号が前回と同じ6位に入っているが、それ以外のシステムは、設置場所は変わっても、すべてIBM製のBlue Gene/Q(BG/Q)である。そして、同率7位の5システムは4096ノードのBG/Qであり、性能も1427GTEPSとまったく同じで面白みがない。Green500は2010年6月に、ビッグデータのグラフ処理性能を測定するベンチマークとして提案され、2011年の11月に最初のリストが公開された。この時のエントリはわずか9件であったが、今回は192エントリまで増加している。192エントリの内、米国が83エントリ、日本が54エントリで、この2カ国で72%を占める。その次は9エントリの中国で、米国と日本以外での普及が課題と思われる。次の図は、Graph500の1位、8位と全エントリの合計のGTEPS値を合計したものの年次推移を示したものである。2012年11月までは急速に性能が向上してきたが、その後は大型スパコンの設置も鈍化しており、性能の伸びが鈍っている。実は次の2枚の図は2014年11月のもので、Kogge先生が間違って古いスライドを入れてしまったとのことである。しかし、この分析は前回とほとんど変っていないので、これでも良いと断って説明していた。次の図は横軸にシステムのノード数を取り、縦軸はノードあたりのGTEPS値を取って各システムをプロットしたものである。図の下に書いてあるように、シンボルの色や形はシステムの形態を表している。この図で分かるのは1ノードのシステムはGTEPS/Nodeが高く、ノード数が多くなると性能が低下して行く傾向にあるという点である。シングルノードのシステムではすべてのグラフデータが共通メモリに入っており、通信コストが低いので高い性能が得られ、ノード数が増えると、通信の時間が増えるので性能が低下するためと考えられる。横軸にSCALEを取り縦軸をGTEPSにしたのが次の図である。大きな問題を分散メモリのマシンで処理した場合の性能は、破線で示したように、問題規模に比例して性能が上がっている。これは、問題規模を大きくしたから性能が上がるという訳ではなく、大きな問題が格納できるメモリ容量とするためには、一般的にノード数が大きい巨大マシンとなるのでCPUのパワーも大きくなっていることから、ウイークスケーリングが成り立っていることの表れと思われる。一方、共通メモリのマシンは、通信のオーバヘッドが小さいので、分散メモリのマシンの破線のラインより高いGTEPS性能を実現している。○Green Graph500Green Graph500については、ETH ZurichのTorsten Hoefler准教授が発表を行った。Green Graph500は、ベンチマークプログラムや性能の測定に関してはGraph500と密に連携し、電力の測定に関してはGreen500の方式と互換になるようにしているという。今回のGreen Graph500へのエントリデータを問題規模のSCALEとMTEPS/W性能でプロットすると、次の図のようになっている。全般に、問題規模が大きくなるとエネルギー効率は低くなる。また、SCALEが33以下でシングルノードのマシンでの測定と、32以上のSCALEで多数のノードを持つマシンでの測定ではMTEPS/Wの値が大きく異なる。前の図から、Small Dataの処理とBig Dataの処理は基本的に異なるカテゴリであることが分かる。次の図の右下の棒グラフは、SCALEごとのエントリされた測定結果の数を表したものである。そして入れ込みになった小さいグラフはエントリされたデータのSCALE値の累積グラフである。この両方のグラフを見ると、SCALEが30以下、あるいはエントリ数が半々になる程度のSCALE値で区分するのが妥当であると思われる。とHoefler先生は述べているのであるが、SCALE 38のJUQUEENの効率は5.41MTEPS/W、SCALE 40のMilaの効率は4.42MTEPS/W、同じくSCALE 40のSequoiaの効率は3.55MTEPS/Wであり、Big Dataリストの上位に来るシステムがシングルノードでその10倍近い効率であることを考えると、筆者としてはこの分け方で良いのかと思う。そして、SCALE 30で区分したSmall Dataのリストは次のようになっている。ジョージワシントン大のColonialというGPUを使うマシンが、SCALE 20で122.18GTEPS、445.92MTEPS/Wという高い性能を達成している。そして、スマホ用プロセサを使う九州大学のGraphCRESTの結果は1GTEPS程度の性能で、200MTEPS/Wを若干超える程度になっている。一方、Big Dataの方は、SCALE 30のグラフで31.33GTEPS、62.93MTEPS/Wで解いた九州大学のSandyBridgeベースのGraphCRESTのマシンが1位となった。このリストはBig Dataのリストであるが、この図に載っているマシンはすべてシングルノードのマシンであり、通信オーバヘッドが出てくる、大規模、巨大規模の問題を分散メモリのシステムを使った結果ではない。次回のリストはSC15に合わせて2015年の11月に公表される予定であり、測定結果の提出期限はGraph500と同じにする予定であると言う。
2015年08月25日2014年11月のGreen500では、ドイツのGSI Helmholtz Centerの「L-CSC」というマシンが5,271.81MFlops/Wで1位、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の小型スーパーコンピュータ(スパコン)「Suiren(睡蓮)」は4,945.63MFlops/Wで、惜しくも2位となった。しかし、既報のように、ソフトウェアのチューニングにより、このほど全区間電力での性能として、L-CSCを超える5452MFlop/Wを達成したと発表された。睡蓮スパコンは高エネルギー加速器研究機構(KEK)の計算機センターに設置されている。このセンターの主要マシンは「SAKURA」と「HIMAWARI」というIBMのBlueGene/Qシステムであり、睡蓮は、そのマシンルームの端のコンピュータ室空調機(CRAC)と壁の間の隙間に設置されている。上記の写真に写っている人物がExaScalerのCOOである齊藤公章氏で、同氏が背中を付けているのがコンピュータ室空調機で、壁までの距離は1.5m程度しかない。本来、コンピュータを置くスペースではないのであるが、睡蓮が小さく、液冷なので冷気を供給する必要がないので置けてしまったということになっている。各液浸槽には8枚のマザーボードが垂直に挿入された形で入っており、各マザーボードは2ソケットで、Xeon E5 2660 V2 CPUが2個搭載されている。そして、各Xeon CPUから、PCI Express経由で4枚のPEZY-SCボードが接続されている。ということで、睡蓮全体は32マザーボードで、Xeon E5 2660 V2が64チップ、PEZY-SCボードが256枚で構成されている。液浸槽にはマザーボードの上端を少し超える高さまで、冷媒のフロリナートが入っているが、透明で、よく見ないと液体が入っているのが分からない。32枚のマザーボードからは各2本のInfiniBandケーブルが出ており、液浸槽の間に置かれたMellanox製のIBスイッチで相互接続されている。液浸槽でPEZY-SCやCPUを冷却して、温まったフロリナートはパイプで室外に引き出され、ポンプで冷却器に送り込まれる。冷却器はエアコンと同じようなもので、フロリナートを冷却する。そして手前に見えるのはエアコンの室外機に相当する部分で、外気に熱を排出する。なお、冷却系は冷却槽ごとに独立であり、基本的に同じものが4系統設置されている。この冷却系は、睡蓮が止まっている状態では15℃以下にフロリナートの液温を下げることができるが、稼働している場合の液温は30℃~35℃程度になる。各液浸槽に余裕を持たせるためと、種々の熱交換器の効率を確認する目的で、各液浸槽に2台の冷却器が設置されており、この2台を直列接続するか並列接続するかを実験的に切り替えられる構成になっている。このため、パイプが多く、複雑な配管になっているという。なお、この実験から得られた知見は、次のExaScaler-1.5に反映していくという。
2015年04月02日2014年11月のGreen500では、ドイツのGSI Helmholtz Centerの「L-CSC」というマシンが5,271.81MFlops/Wで1位、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「Suiren(睡蓮)」は4,945.63MFlops/Wで、惜しくも2位となったが、このほど、ExaScalerとPEZYは、HPLプログラムの改良により、L-CSCの記録を上回る性能/Wを達成したと発表した。Green500は実行性能/消費電力で求められるエネルギー効率でスーパーコンピュータ(スパコン)のランキングを行っている。実行性能MFlopsは、Top500と同じHPL(High Performance Linpack)で計測された性能であり、それをLinpackを実行している時の消費電力Wで割る。この電力の測定であるが、コンピュータの消費電力は動作状態で変化する、また、消費電力の大きいスパコンは壁のコンセント1個では電源を供給できず、多数の電力計を必要とする。このため、Green500の電力測定には3つのレベルの測定法が規定されており、そのなかで一番測定が容易なLevel 1という基準が使われることが多い。Level 1では、システムの一部(ただし、全体の1/64以上)の電力を実測するだけで良く、また、HPL実行期間の開始直後の10%と終了直前の10%の期間を除いた部分の内の20%の時間の消費電力を計測すれば良いという規定になっている。この図に示すように、HPL実行時の消費電力は、終了に近づくと減少するのが一般的で、開始から70%~90%の時間で電力を測ることで計測上の消費電力を減らし、高いMFlops/W値を登録するということが一般的に行われている。しかし、これはおかしいということから、Green500のユーザグループでは、HPL実行の一部ではなく、全区間の平均消費電力を使うべきという意見がでている。2014年11月にGreen500で1位となったL-CSCはこの全区間の平均の消費電力を使っており、消費電力が減る70%~90%区間の消費電力を使うと6,010MFlops/Wになると発表された。一方、2位となったExascaler-1の結果は、70%~90%区間の消費電力を使い、また、消費電力にはノード間を接続するInfiniBandスイッチの電力を含まないというものであり、Level 1の規定に合致しているのは当然であるが、L-CSCとの実力の差は20%以上存在した。これに対して、2014年11月のGreen500の発表以降、ExaScalerは睡蓮でのHPLプログラムの改善を続け、このほど、70%~90%区間の電力を使うと6217MFlops/W、全区間の電力を使った場合でも5,452MFlop/Wと、L-CSCの6010/5272MFlops/Wを上回る性能を達成したと発表した。2014年11月から25%あまりスコアを改善した主因はソフトウェアのチューニングであり、ExaScaler-1のハードウェアはまったく変わっていない。Exascaler-1の1つのノードの構造は次の図のようになっており、睡蓮システムでは、左側のIB(InfiniBand)のネットワークインタフェースから32ノードを接続するIBスイッチに接続されている。HPLの計算は、係数行列の左辺と上辺を計算し、その結果を使って、残りの部分をアップデートするという処理の繰り返しになるが、計算量としては残りの部分のアップデート計算が主要な計算処理となる。従って、この部分をアクセラレータに担当させるようにプログラムを書くことになる。しかし、この計算のためにはその時点での行列全体のデータを(分割して)アクセラレータに転送し、アクセラレータでの計算が終わると、残った行列の全部のデータを(分割して)アクセラレータからホストCPUのメモリに転送する必要がある。これに対して、元の行列をCPUのメモリではなく、PEZY-SC側のデバイスメモリに格納するようにHPLプログラムを書き換えることにより、必要な転送データ量を削減した。行列をデバイス側のメモリに置くという計算法は2008年にTop500の1位となったRoadrunnerでも使われており、PEZY-SCでの独創ではないが、PEZY-SCの場合はDDR3 DRAMを使い32GBのメモリを登載しており、CPUメモリとの転送データ量をより少なくすることができるので、効果的である。また、デバイス側のメモリを使うことにより行列のサイズを896000元から960000元に増加させることができ、これも性能向上に貢献している。これらの改善によりLevel-1でのGreen500のスコアは6,217MFlops/W と25.5%向上し、Linpack性能も202.64TFlopsと13.8%向上している。
2015年04月02日SC14でのGreen500の1位に輝いたのは、ドイツのダルムシュタットにあるヘルムホルツセンターの「Lattice-CSC」というスパコンである。スコアは、5271.87MFlops/Wで初めて5GFlops/Wを超えた。2位は高エネルギー加速器研究機構(KEK)のSuiren(睡蓮)の4945.63MFlops/W、3位は東工大のTSUBAME-KFCの4447.58MFlops/Wで、4GFlops/Wを超えたのはこの3システムだけである。恒例であるが、1位から3位には表彰状が手渡され、その後、1位のチームは、どのようにして高スコアを実現したかなどについて発表を行うことになっている。L-CSCは量子色力学の計算を行うために設置されるシステムで、計算ノードは、ASUSの2ソケットサーバで、CPUは10コアのIvy-Bridgeを2個使用し、それに4台のAMDのFirePro S9150 GPUを接続している。最終的には160ノードのシステムになる計画であるが、まだ、システム構築中で、今回の結果は56ノードで測定されている。ソフトはGPLライセンスで入手できるオープンソースのCALDGEMMとHPL-GPUをカスタマイズして使っているという。次の図に示すように4GPUまでは完璧に性能がスケールしている。次の図に示すように、実線のCPU処理時間が破線のGPU処理時間を下回っていれば、パイプライン処理がうまく働き、全体の95%以上でこの条件が成立している。そして、DGEMMはGPUだけでやらせる方法とCPUとGPUで処理分担する方法を実装しており、両者を使うと2-5%性能が高くなるが、GPUオンリーの方が3-4%エネルギー効率が高い。このため、両者をダイナミックに使い分けているという。なお、このグラフで、GPUオンリーの処理の場合、CPU時間は非常に短く、GPU処理時間が長くなっている。一方、両者を使った場合は、GPU処理時間は多少減り、CPU処理時間は長くなっているが、それでも、概ね、GPU処理時間を下回っている。また、DTRSMについてもGPUに一部オフロードすると、残った行列のサイズが大きい場合は性能上有利であるが、行列サイズが小さくなると逆転するので、これもダイナミックに切り替えてその時点で最良のものを使っている。また、CPUはDVFSを使って最良の条件で動かしている。一般的には低いクロックの方が効率が高いが逆転する場合もあるので、それぞれの時点で最適のクロックを選んでいる。これらの動作条件のダイナミックなチューニングに加えて、GPUにもDVFSを適用し、処理の初期のCPU負荷の小さいときや処理の終盤のGPU負荷の小さいときは、不要なCPUやGPUは低電力状態にしてしまってエネルギーを節約している。そしてハードウェアとしては、HDDを使わない、温度にあわせてファンの速度を調節して電力消費を減らしている。Level 1ではルール上は、コアフェーズの最初と最後の10%の期間を除いた、20%の期間の消費電力を測れば良いことになっているが、70%-90%の期間をとると最後に消費電力が減っているので、この登録ではコアフェーズ全体の消費電力を計測した。結果として56ノードで5295MFlops/Wとなったが、これにInfiniBandスイッチの消費電力257Wを追加して、5271MFlops/Wの値をGreen500に登録したという。これを電力が減少する70%-90%の区間で測定すると、InfiniBandスイッチの電力を含まない値であるが、6010MFlops/Wとなり、問題の規模を小さくして測定すると、6900GFlops/Wまでスコアを上げられるという。このため、電力測定は20%の区間でなく、コアフェーズ全体とすべきと主張している。Level 1ではシステムの1/64を測定すれば良いという点では、一部の良いノードだけが選択的に測定されてしまう恐れがあるので、全体を測定すべきという意見と、100kW以上の大電力を高精度で測るのは難しいので、部分的な測定を認めるべきという両方の意見を併記している。
2014年12月09日11月20日に、スパコンの性能/電力を競うGreen500の新しいランキングが発表された。1位は、ドイツのGSI ヘルムホルツセンターの「L-CSC」というマシンで、5271.8MFlops/Wである。このマシンは「Xeon 2690 v2」をCPUとして使い、アクセラレータとしてAMDの「FirePro S9150」を使っている。そして、高エネルギー加速器研究機構(KEK)に設置されているExaScaler/PEZYの「Suiren(睡蓮)」が、4945.6MFlops/Wで2位にランクされた。そして、前回チャンピオンの東京工業大学のTSUBAME-KFCは4447.6MFlops/Wと前回の4389.8 MFlops/Wからスコアを伸ばしたものの3位となった。Suirenは、Xeon E5-2660 v2を2ソケット、それに1024コアのPEZY-SCを2チップ搭載したアクセレレータを4台接続したものが構成単位のノードとなっており、全体では32ノードを4台のESLC-8液浸冷却槽に収容している。システム全体ではXeonを64個、PEZY-SCを256個使用しており、これでLINPACK性能187.1TFlopsを実現している。そして消費電力は37.8kWで、結果として4945.6MFlops/Wというスコアを実現している。なお、ExaScalerとPEZYは、11月6日に153.7TFlopsで4020MFlops/Wという値を発表しているが、最終的にTop500やGreen500に提出した数字は、これらよりも20%あまり高い数字になっている。また、11月14日には191.0TFlops、4450MFlops/Wという値を発表しているが、これと比べると、最終的な性能は若干下がったものの、Green500の評価尺度であるMFlops/Wでは10%あまり改善しており、TSUBAME-KFCに差を付けた。なお、SuirenはTop500では369位にランクされており、NVIDIA、AMD、Intel以外のアクセラレータを使っている唯一のマシンである。PEZYの社長でExaScalerの創立者である齊藤元章氏は、「ExaScaler/PEZYは両社を合わせても技術者が20人あまりという小さな所帯であるが、小回りが利き、全員が一丸となってGreen500の上位入賞を目指して頑張った成果である」という。本当にTop500にランクインできるか、Green500で上位入賞できるか、直前までわからない状況であったが、とにかく頑張って、LINPACK性能を上げるチューニングと消費電力を減らすチューニングを頑張ったことで今回のGreen500 2位を実現できたという。今後も、来年6月に向けて改善を続け、Top500やGreen500のスコアを改善して行く。また、それと並行して、KEKを始めとするユーザと協力してSuirenの利用を進めることと、ユーザからみた性能の改善に引き続き努力していくとのことである。
2014年11月21日ハロウィンの季節、我が家で毎年登場するのがこの絵本、「Go Away, Big Green Monster!」/Ed Emberley(著)です。 ページを一枚一枚めくるごとにモンスターの顔ができあがっていくという仕掛け絵本。最初のページに現れる、“two big yellow eyes”から子ども達は絵本にくぎ付けになります。絵本の前半で、徐々にモンスターの顔が完成すると、後半はそのモンスター退治!「Go Away! (あっちへいけ!)」のかけ声とともに、今度はモンスターの各パーツを追い払います。日常でも使える「Go Away!」のフレーズを叫びながら、親子で一緒に読み聞かせを楽しめるはずです。具体的な方法を、次のページでご紹介しましょう。絵本の文中には難しい形容詞も出てきますが、イラストから意味が推測しやすいので、英語がわからなくても大丈夫。モンスターの顔を表現した“a big scary green face”のような<[数詞]+[形容詞] +[色]+[名詞]>という英語の語順のルールも、特に意識せず、読み聞かせの過程で自然と身についていくでしょう。読み聞かせると英語のルールが身につくとはいえ、そこはあくまでも読み聞かせ。英語を教える・覚えさせることに重きを置くのではなく、英語に自然に触れる・楽しむという視点を大切にして読み聞かせることをおすすめします。この絵本はまた、洋書独特の色使いや装丁も素敵なので、ハロウィンの時期にインテリアの一部として、本棚に表紙が見えるようにディスプレイするのもおすすめです。■英語で絵本読み聞かせのワンポイントアドバイス洋書絵本にはCD付きで販売されているものも多くあります。この「Go Away, Big Green Monster!」もCD付きバージョンが販売されています。CDには、ネイティブの発音で読み聞かせた音声のほか、メロディも収録されているので、さまざまな楽しみ方ができます。絵本をひと通り読み聞かせた後に、曲にのせて簡単な振り付けを考えて踊ってみても楽しいですよ。今年4歳になる私の息子も、昨年3歳のハロウィンの時点で、 「Go Away」の歌を振り付けありで教えたところ、言いやすいのか早速マスターしていました。しかも、今年もすでに、私が口ずさむ「Go Away」の歌に合わせて、とても元気に合いの手を打ってくれます。今回の絵本のメインとなっている「Go Away!」というフレーズそのものが、応用の効く言葉ですので、絵本をキッカケに、さまざまな場面での英語のアウトプットにつなげられると思います。子どもたちが好奇心を持って言葉を吸収し、しゃべったり歌ったりしている姿を見るのもまた楽しいものです。ハロウィンの時期、ご家庭で定番の1冊にしてみてください。
2014年10月03日ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が、今年4月に全国に向けて新発売された無糖炭酸水「GREEN SHOWER」の夏キャンペーンを実施中です。キャンペーンの内容は、JR山手線の複数駅に設置されている気化式涼風扇(アクアクールスリム(株)鎌倉製作所製)のうち、5駅6箇所で8月1日(金)~8月28日(木)まで「GREEN SHOWER」の広告ラッピングをする、というもの。このキャンペーンは涼風機の“涼しくて爽やかな風”と「GREEN SHOWER」の特長である“爽やかで清々しい”イメージが一致することから生み出されたそう。夏の駅構内って、ものすご~く暑くて蒸しますよね。通勤で毎日駅を利用する女性たちにとっても、かなりうれしいキャンペーンなのではないでしょうか。ちなみにこのラッピング涼風機が設置されているのは、JR山手線の品川駅(中央改札内・2台)、新宿駅(南口改札内・1台)、渋谷駅(南改札内・1台)、高田馬場駅(早稲田口改札内・1台)、大崎駅(北口改札前・1台)で、涼風機をラッピングするのは同社が初とのことです。同社はこのラッピング涼風機の展開に合わせて、8月5日(火)と8月6日(水)に「GREEN SHOWER」のサンプリングを実施。以下2種類の方法でサンプリングが行われました。1.自販機サンプリング商品の案内をお聞き頂いた方に自販機で冷えた「GREEN SHOWER」をお一人様1本プレゼント。2.セットサンプリング展示されている“GREEN SHOWER MONSTER”と一緒に写真を撮った方に、商品・オリジナルうちわ・オリジナルクリアファイルのセットをプレゼント。“GREEN SHOWER MONSTER”とは、「森のように青く香るその大きなからだに触れると、人は心地よい、優しい気持ちになれるという、不思議なホップの精」。「GREEN SHOWER」を飲んだ時の言葉に出来ない「香り」「味」が具現化した怪獣で、主に「GREEN SHOWER」を飲んでリフレッシュした時や、リラックスした時に現れるキャラクターなのだそう。見ているだけで暑さを瞬時、忘れさせてくれそうな爽やかな見た目をしています。そして、サンプリングの模様はというと、記者が訪れたのは平日の午前中から午後にかけてという、もっとも人が少ない時間にもかかわらず、大盛況! 夏休み中のちびっ子&ママの姿が目立ちましたが、サラリーマンが時間を割いてワクワクしながら列に並ぶ姿も印象的でした。サンプリングをもらうために並んだ人たちは、まずは“GREEN SHOWER MONSTER”のインパクトに夢中になりますが、次に注目するのがラッピング涼風機。それもそのはず、自動販売機並みの大きさなのに、強力なパワーを兼ね備えているからです。駅構内が蒸して高温のため、記者は暇を見つけてはこのラッピング涼風機にお世話になりました(笑)。ちなみにみなさんは、「GREEN SHOWER」を体験したことがありますか? 記者は今回、初めて試飲しました。まずはキャップを空けると爽やかなグリーンの香りに心が癒やされ、飲んでみるとほのかなマスカット味がして、口の中がさっぱりします。それほど炭酸がきつくないので、炭酸水初心者にも最適な味わい。リラックス&リフレッシュできそうな炭酸水で、実は炭酸水が苦手だった記者ですが、この原稿を書きながら1本、飲みきりました(笑)。駅構内でラッピング涼風機を見つけたら「GREEN SHOWER」を飲みたくなりそうです。夏の暑さを和らげてくれそうな「GREEN SHOWER」、盛夏にこそ体験してみて下さいね。ハマりますよ! ・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 公式サイト 「GREEN SHOWER」についての詳細は こちら
2014年08月18日子どもが幼稚園や小学校に行っている間に、ママ友たちとランチ。その際気になるのがオープン時間。できるだけゆっくり過ごしたいなら、11時からオープンしているレストランが狙い目。今回ご紹介するのは、緑豊かな駒沢公園近くのレストラン、「+green(アンド・グリーン)」です。1階はこだわりの調味料や有機栽培の野菜などを販売するグロサリーショップと自家製デリやオーガニック・コーヒーやジュースなどを扱うデリ&カフェ、地下1階がレストランになっている「+green」。レストランは地下ながら、白木やベージュのブロック壁などを多用しているせいか明るい印象。イスとダイニングテーブルを配した「Basic Dinning」のほか、低めソファを設置した「Cozy Room」、白を基調とした「White Bench」、そして畳敷きの個室「Kamakura」とレンガで囲われた半個室「Green Room」の5つのスペースから成っています。こちらのコンセプトは、「You are what you eat(食べたものがあなたをつくる)」。野菜は全国各地から取り寄せたオーガニックが中心で、パンやパスタに使うのも有機小麦。化学調味料は一切使わず、素材の味を引き出すべくシンプルに調理しています。ウィークデーのランチは2種類のパスタからチョイスできる「パスタランチ」\1,400、「選べる4種のデリ盛り合わせ」\1,400、「ランチーコース」\1,800など、日替わりで楽しめます。どれも、野菜の種類が豊富でボリュームたっぷりのサラダと、オリーブ茶やオーガニック・コーヒーなど6種類から選べるドリンクがセットに。もちろんパスタソースなどはすべて自家製。素材への愛情が込もったやさしい味は、体が浄化されるかのような“やさしいおいしさ”です。居心地の良さも手伝って、食後にお茶をしながらゆっくり過ごすお客様が多いというのもうなずけます。とくに印象深いのが野菜のうまみ。シェフが厳選した野菜が毎朝届くとあって、お料理の中でも野菜本来の香りや味が楽しめます。「この味、家族にも食べさせたい!」と思ったら、1階のショップへ。お店で使用しているのと同じ野菜が購入できます。「スパニッシュオムレツ」などのデリも充実しているので、テイクアウトして駒沢公園でお外ランチも一案。レストランでは「キッズプレート」も用意。ママ友とはもちろん、ファミリーでも訪れたい、体にうれしく、安心なレストランです。◆DATA+green(アンド グリーン)場所:東京都世田谷区駒沢1-2-31営業時間:レストランは11:00~22:30L.O.(ランチは平日11:00~15:00LO。土日祝日は11:00~16:00LO)デリ・カフェ・ショップは10:00~23:00L.O. 無休TEL:03-3411-6877URL: 取材/村上早苗
2012年01月25日「green gate」はデンマークの女性デザイナー、モナ・クリステンセンが立ち上げた生活用品のブランド。カップやキッチンリネン、ホームウェアなど、毎日の暮らしで使えるものがそろう。値段も手頃で日本にもファンが増えつつある。 花柄や水玉、レースの縁取りなど、女性なら一度は憧れた柄は、どこか切ないトーンでノスタルジック。もとはモナがパリのアンティーク市で競り落とした19世紀後半のテキスタイルブックから着想。フレンチデザインの黄金期のデザインを、北欧の洗練された完成でリ・デザインしてスタートした。今年の秋冬の新作が、すでに店頭に並び始めている。年2回発表する新作は毎回入れ替わり、一度完売すると同じデザインは手に入れることができない。コレクターアイテムとなっているものもあるほど。けれどもどの時期の製品を組み合わせてもまとまるのは、水色、赤、黄色、白の4色をベースにしているからだと言う。この冬のテーマも物語を感じるものばかり。ロイヤルブルーと白の洗練に、ツイードや生成りの色を合わせたシリーズ。帰郷がテーマで、古いもの、懐かしいものに再会する安心感が漂う。木目やレザー、ヴィンテージ家具との相性がよさそう。「ノルディックヘリテージ」をテーマにしたシリーズは、リラックス感ある白に赤の柄。さらに雪に反射する淡いブルー、大地や木々のブラウンから着想したトーンなど。北欧らしい清潔感と自然への感性を感じさせるデザイン。プラム色の色調をベースに、ここ数年人気が続くフューシャピンクなどを加えた甘い色のシリーズも。深みを増した大人の秋の雰囲気。 メリー・ファニークリスマスは、遊び心いっぱいのシリーズ。少女の気持ちを表現したような楽しい柄は、真っ赤な星やハンドプリント風の花やレース模様。小さな女の子へのギフトにもよさそう。伝統的な柄と色を使っているのに、そのテーマやストーリーには、どこか、心を引かれる。これからぐっと寒さを増し、お家にこもりがちな季節、グリーンゲートのアイテムで、可愛らしさを暮らしにプラスしたい。いずれも値段は手頃。どのシリーズもエプロン¥4,515、ナプキン¥1,260、キルトクッションカバー¥5,250、トートバッグ¥2,100、マグカップ¥1,890、ラテカップ¥1,470、フレンチボウル¥1,365~、プレート¥1,890T.C/タイムレスコンフォート渋谷店 tel.03-5459-1252東京都渋谷区道玄坂1-12-5 渋谷マークシティウェスト1F 公式サイト 取材/本間美紀
2011年10月15日